みしっく今日のひとこと - 2001年10月


←2001年9月  2001年11月→

★ひとこと目次 ◎ほーむ


■2001/10/31(水)

附属図書館などが月末休館日.

前々号の La Junuloj(JEJ の機関誌)について,写真の印刷が汚ないと苦情.確かに, リソグラフで印刷すると写真モードに設定したりいろいろ試行錯誤してもなかなかうまく印刷できない. 今度は原稿をあらかじめ Photoshop で粗い網点(解像度50線ぐらい)に分解してプリントアウトしたものを印刷してみようか. ちなみに新聞の網点は80線ぐらいなのだそうだ.

昼は,ちょっと急ぎで本を買う用事があって,丸善へ.本と雑誌を1冊ずつ購入. ついでに大栄食品でジャムを2びん購入.

就職内定先から「そろそろ卒業旅行の企画を立てられる時期だと思いますが, 特に海外への旅行の際には十分に注意」するように, 長期の場合は旅行先等を連絡するようにとメールがあった. 中には確かにむちゃをする人もいるのかもしれず, 安全には十分に注意するにこしたことはない.

hysd さんが「実験終わったからお疲れさまということで」と, 祇園でみたらし等だんご(正確にいうと,みたらしだんごと, 同じだんごに小豆あんが乗っかったののセット)を買って研究室に持ってきてくれたので, 皆でおいしくいただく.この実験,私はほとんど労力を提供していないのだけれど, 対価的なものでなく打ち上げ的なものだと思えば,お相伴するのにためらいはない.

ということで,10月最後の今日は結局甘いものの話題で締めることができたのだった.


■2001/10/30(火)

明け方,マルチリンガルな夢を見た.東南アジアのどこかの国を鉄道で旅行していて, 列車が故障(?)してしまったためそこでいったん車外に出て, しばらく救助を待つことに.国際列車らしくいろいろな国の人が乗っていて, うち一人の東南アジアの人(中国語ネイティブではないらしい)と中国語でお話ししていたのだけれど, いかんせん第2外国語で2年間習っただけなのですぐ立往生してしまう. 海か川がすぐ近くにあったので,水泳の話題になった. 水泳について聞かれて「ええ,水泳は好きです」と答えようとして「水泳」がわからなくて困ってしまった. なたしおん,すうぃみんぐ,なじぇ→なーじ→なじゃーど, 確か中国語の授業でも出てきた単語なのに,などとあせってしまう. そうしたら相手がフランス語に切り替えてくれて, ほっとひと息ついてその後もおしゃべりを楽しんだ,というもの.

きっと「中国語をちゃんと勉強するように」という夢のお告げなのだろう.

7月まで飼っていた猫,マーヨの話が TEJO(世界エスペラント青年機構)の機関誌に掲載された. 記事のタイトルは「文通希望」で,6月29日の Amato・Rikardo 訪問時に Amato が撮ってくれた写真つき.おそらく Rikardo が書いたものだけれど,「好物はねずみと魚です」などと, 猫に仮託して書かれている.猫と文通してどうするのだろう,という疑問はさておき, 記事になるとはまったく予想していなかったのでかなり驚く.これでマーヨも世界的な有名猫だ, ということで,例会で紹介したほか, 日本語訳を付けて現飼い主さんあて学内便で発送.

研究室で自分のホームディレクトリの引越し作業.

旅行記を追加アップロード.


■2001/10/29(月)

堺町通錦小路上ル西側の「パティスリー Au Grenier d'Or」へ.人気の西原金蔵シェフのお店で,考えてみれば店名も「金 (or) の蔵 (grenier)」という意味だ.木いちごのシブーストと木の実のタルトの2個を食べたのだけれど, どちらもしっかり焼き込んであって芳醇な味.北山通りの clientele のと似た感じのお菓子だ.

冷蔵庫にセロリとにんじんが余っていたので, 鶏レバーを買ってきていっしょに炒め,シェリー酒を入れて蒸し煮にしてみたところ, 素材の自己主張がうまく調和してすばらしくおいしくなった. レバにらと同じ方向性で材料を変えてみたというものだけれど, これはもううちの定番になるかもしれない. なおシェリー酒はなければ代わりに白ワインを使ってかまわないと思う.

携帯用のホームページを作り, 東京・京都の洋菓子店などをまとめてみた. 私の使っているブラウザフォン以外で見るとどう見えるのかは確かめてない.


■2001/10/28(日)

雨がちな日.午前はまだ雨は降り始めていなくて, 昨日印刷した雑誌を左京郵便局に持っていって発送.料金別納のはんこがあって, それを借りて押していったのだけれど, 最初のうちはコツがつかめなくて10通か20通かは微妙な仕上がりになってしまった. それに当たってしまった読者のみなさんにはちょっと申しわけない. でもそれ以降はきれいな満足のいく仕上がりにすることができて,よかった. ちなみに発送したのは国内85通,海外3通.実はこれで全部ではなくて, 近々また何部か発送する必要がある.

バングラデシュはダッカに滞在中の本日記愛読者の方からメールが届いた. 内容はアイスランド語の文字を TeX で出力する方法についてのアドバイス. 心あたたまるメールだ.

もっとも困ったメールも最近よく届くようになった.spam のことで,ずっと昔に NetNews に投稿していたときに使っていたメールアドレスに届くものがほとんど.spam の種類が微妙に変わったらしく,自家製 spam フィルタでも必ずしも弾けない.

旅行記を追加アップロード.


■2001/10/27(土)

小麦粉等の白い粉末を郵便物として差し出される場合についてのお願いをお題にして1ページ分の原稿をちゃちゃっと書いて, 午後は同人誌サークルであるところの JEJ の編集会議.東京から2人,京都在住者は4人参加. 印刷作業にリソグラフが使えたので安くすんだのはありがたい. 原稿の集まりは微妙で16ページ立てになったのだけれど(ちょっとスペースがきつくなってしまったので, 本当は2ページ増量して2ページ空きを作って20ページ立てというのがよかったのかも), 前回が特大号だったのでまあ許されるラインだろうか. 1月号に向けて新しい投稿者を発掘していこう.

夕食は百万遍のあやとり.よく地下街とかにあるような和食屋さんだった. このお店の特徴は,やたらと間口が狭くて奥行きが長いことだろう. コストパフォーマンスは可もなく不可もなし.

その後部室に戻って飲み.日本酒とワインをちょっと飲みすぎてしまった.


■2001/10/26(金)

13時から18時まで,研究室の研究会.今日は基本的に M2 が発表する日で,私も発表した.なかなか苦しいところもあったけれど, とりあえず肩の荷が下りた気はする.

夕食はまどい.


■2001/10/25(木)

今日は研究室でいろいろあった日.

カラープリンタの調子が悪いので何とかしてほしい,と研究室の人から頼まれ, 調べてみると,確かにどの色も単色テストプリントではちゃんと印刷されるのに, フルカラーの印刷をしてみるとにじんだりまだらになったりする. トレイを入れ替えたりしてテストプリントを繰り返し,調べてみた結果,OHP シート用のトレイに普通紙を入れていたのが原因だと判明. トレイの形状はそっくりなのだけれど,トレイの端に金属性の部分があって, その部分だけは OHP シート用と普通紙用で形が違うので, それを電気的にチェックしてプリンタが内部的にモードを切り替えているようだ.

さっそくその旨報告し,メーリングリストで注意喚起しておいたけれど, 自分でも絶対忘れてしまいそうなので, OHP シート用のトレイに「普通紙を入れないでください」と書いておくことにした. ポストイットにしようか,と思って,でも実はカシオのネームランドという機械が研究室にはあることを思い出し, それを使ってみることに.OHP シートの挿入方向・表裏などに関する注意書きといっしょにネームランドで印刷. 使ってみたのは初めてで,かな漢字変換の性能があまりよくない(携帯電話の方がきちんと変換してくれる)のにはちょっと不満を感じたものの, インクリボンと両面テープとがいっしょになった構造の用紙カセットはセンスいいなあと.

TeX はラテン文字だったらだいたいなんでもとりあえず書けてしまう強力さがよいのだけれど, þ (thorn) とか ð (eth) とかのアイスランド語(と古英語)に使われる文字が出ないことに気づき, とても残念だ.多言語化するためのキットを入れればいいのだけれど, その体力も時間もいまはない.その部分だけスペースにしておいて手書きで埋めるのがいいのかなあ.

夕刻にはファイルサーバに置いてあるホームディレクトリのパーティションがあふれてしまって, 対応に追われる.50ギガのパーティションが3本もあるのに, うち2本がいっぱいだなんて,何ということだろう. ホームの移動をしようとしてもシンボリックリンクやなんかがきちんと保存されるかどうかの検証をしないと足をすくわれてしまう. dump で全部移したのでは意味がないし. cp, tar を利用したとき問題になり得るのは:

で,具体的には dircmpdiff を使うなどして検証すればよいらしい. だけどこのあたりをきちんとわかっていない人のホームを移動するのはけっこう不安で, 正直いって気が進まない. あと半年すれば私含め卒業・修了する人が何人もいるわけで, そうしたら自動的にスペースが空くのだし.

夕方帰りがけに,とても心あたたまるメールが届いた.7月18日に部室猫マーヨを託した K さんからマーヨの最近の写真が送られてきたのだ. もう立派に一人前に大きくなっちゃって,やっぱりやんちゃなのは変わっていなさそうだけれど, でもかわいい.私(たち)が育てた猫なのだもの.

日記リンク集を更新.


■2001/10/24(水)

内定先の自己紹介サイトでの遊び方. 名前を押すとその人の自己紹介が見られるようになっているので, 任意の項目(自分を動物や物にたとえると,などなど)をあらかじめ選んでおき, マウスカーソルをその名前の上に置いて「(この人は確か)おおかみ(だったはず)!」とか「りす!」とか叫んで, おもむろにクリックしてみるというもの.習熟するにつれてだんだん正答率が上がってくるのを楽しむという趣向.

私のもといたサークルにはメンバーの電話番号や誕生日を聞くと何も見ずに答えてくれるすごい人がいたけれど, 電話番号や誕生日に比べれば「自分を動物や物にたとえると」などははるかに難易度が低く, ゲームバランスがよさそうだ.

考えてみれば CGI で五択なんかにしようと思えばすぐできそうだ.

昼食は某 N さんと北部食堂で.夕食はエス研の人たちとルネで, 私のアパート運の悪さについて問われるままに長々と話してしまう.

このところ以前よりいろいろな人と食事をするようになっていて, もちろんそれは意識的にそうしているのだけれど, たぶんそれはよいことなのだと思う.最後の半年間なのだもの, いろいろつきあいを深めておくのはとても必要なことなのだろう,と.

旅行記を追加アップロード.いよいよ佳境です.


■2001/10/23(火)

小麦粉等の白い粉末を郵便物として差し出される場合についてのお願い. 小麦粉等の白い粉末を郵便物として差し出す場合はポストに投函しないで郵便局の窓口に差し出すことを依頼. そのようにして差し出した場合は窓口において「危険物である粉末でないとの申告を受けて引き受けた」旨を表示した付せんを付けるとのこと. 白い粉末を送りつけるという悪質ないたずらが多いのだろうけれど, あまりよい対策方法は思いつかない.

白い粉末といえば私の十八番なのはチョコレートケーキを食卓に出して, おもむろに茶こしを取り出して粉砂糖を振ってサービスするというのだけれど, 目先はちょっと遠慮した方がいいのかも.

夕食は S さん(16日20日に会ったのとは別の人)とまどいで.S さんは実は政治学者で,すばらしく知識が豊富なので, いろいろ学ぶところが多い.

先月新しく手に入れた translucent な腕時計を眺めながら, 例の対米テロ事件からこのかたをゆっくりと振り返ってみる. 私はついつい傍観者的になってしまいがちだとよく注意されるのだけれど, 私の人生は自分のもの,自分で作ってゆくもの. それは社会全体の動きと無縁ではあり得ないはずだ. 主体的に生きることの大切さを痛感する.

トップページのアクセスカウンタが 19,000 を回った.


■2001/10/22(月)

更新が滞ってしまいました.便りのないのはよい知らせ,ともいいますが. 土曜の欄からまとめて書き足すことにしましょう.

昨日は RFC,今日は IEEE Computer と,ちょっと英文を読むことが多くなった. 英語では形容詞が数に応じて変化しないことに,微妙に違和感を感じたりする.

昨日作った塩鮭あらなどの煮物がめちゃくちゃ塩辛くなってしまった. 煮汁を捨てて水で薄めたりしてしのいだのだけれど, 本当はあらかじめ塩鮭を塩出ししておくとよかったのだろう.その煮物と, なす(フライパンであらかじめ火を通しておく)・ミニトマト・チーズ・ローズマリー(乾燥)をオーブンで焼いたのとで夕食.

夜ウェブを見ていたら,「ミネルバのふくろうが彼らの前に飛んでいないことは間違いない」という意味の文章に遭遇. 要するに「彼らには哲学がない」「彼らには知性がない」と言いたいらしい…….


■2001/10/21(日)

最近,英語とかの手紙文の最後に書く Yours, とか Sincerely yours, とかいう部分,いわゆる結辞にこだわっている. 結辞でいろいろバリエーションをつけると手紙がますます輝きを増しそうだ. ただ気になるのは,何回も書いていると種類が尽きてしまうのではないかということ. それで,E-mail in French などを参考にいろいろ研究中. 構文的には,副詞かそれと同じはたらきをするものならなんでも使えそうな気がする.

旅行記を追加アップロード.


■2001/10/20(土)

就職内定先企業で内定者が自己紹介を登録できる仕組みになっているページがあって, そこに「自分を動物にたとえると」という質問項目があったので, うーん,ロボットというのも芸がないし,と思って,「ふくろう」と書くことにした. 実は私はふくろうに出会ったことはまだないのだけれど, もちろん知恵と学問の女神アテナの従者として知られる動物だ. ちなみにローマ神話ではミネルバはアテナと同一視されていて, あのヘーゲルは「ミネルバのふくろうはたそがれに飛び始める」と言ったらしい.

旧友の S さん(16日に会ったのとは別の人)に会いに豊中へ. 利用したのは阪急宝塚線で,高3のときの阪大の下見に行ったとき乗ったりした思い出深い路線の一つだ. 互いにいろいろと驚くことも多かった再会で, いろいろ励まし合えたしとてもよかった.

旅行記を追加アップロード.


■2001/10/19(金)

朝読んでいた仏文に,parasol という名詞が登場.ぱらそる.もちろんあの日よけのために地面に垂直に固定する大型の傘のことだ. ところで,雨傘のことは parapluie ぱらぷりゅい というので,「ぱら」は語中で「……を防ぐもの」という同じ意味を担っているのだ, ということにふと気づいた.辞書を引くと,確かに接頭辞として見出しが立ててあって, そういう説明がしてある.さらに parachute ぱらしゅと もやっぱり「落下を防ぐもの」として統一的に理解できてしまった.

ところで,sol はともかく pluie, chute はどちらも女性なのに,para- が付いた方の単語は男性になるのが興味深い.このことも para- つながりでいちどきにおぼえることができてしまって,なんだか得した気分.

朝の冷え込みが一段と厳しくなったので, 紅茶をいれるときポットをあらかじめお湯で温めておくことにした. 今シーズンで初めてのこと.


■2001/10/18(木)

KRP でデジタルシティ京都会議.朝10時から参加するはずだったところ, 朝起きてみると体調がかなり悪くて,結局昼から参加することに.

国内・海外から何人もの演者のみなさんが来られたのはよいのだけれど, なんか話の内容は抽象的なことばかりでいまひとつおもしろく感じられなかった. それにこういう,人がたくさん集まる場所はけっこう苦手で, またすっかり疲れてしまった.

それで講演が終わりしだい早々に引き揚げて,ご飯でも食べることに. 今日のご飯は鶏手羽元の冷製(残りもの)と, レタス・たまねぎ・マッシュルームのスープ とろけるチーズ添え. 手間がかからずおいしい料理を食べて,やっと元気を取り戻した.

旅行記を追加アップロード.


■2001/10/17(水)

ちょっとばたばたしていて,15日分からのひとことをアップロード.

今月号の La Revuo Orienta に ISIKAWA Tieko さんが書いた「司法制度改革」というエスペラント記事を読む. 「『改革』は現代日本においてもっとも重要な言葉の一つである. 経済構造改革,政治・教育・司法の制度改革,などなど. 個人的には司法制度改革に大きな関心がある. 法学部に通っている娘は弁護士を志望していて, 制度の変化により進路に影響があるかもしれないからだ」と始まり現状の詳しい説明に行を費やすこの記事. 新語もたくさん作られたと見える.ただ「法曹一元」だけは訳せなかったらしく, ローマ字で書いて説明が加えてある.

「したがって新しい法科大学院を選ぶか司法試験予備校に通うか, 娘は頭を悩ませている.しかし日本ではものごとはしばしば予想に反して進む (En Japanio aferoj ofte iras neatendite) もので, 新制度が導入されるかどうかはわからない. したがって娘は予備校に通うことにしたのだった」と結ぶ結末が書き出しとうまく照応しているし, 「日本ではものごとはしばしば予想に反して進む」という命題の提示も効果的で, 読んで楽しい記事に仕上がっていた.

20時ごろに帰宅.夕食は昨日の残りの食材で豊かな食卓になるはずだったのだけれど, ご飯が食べられるような状況ではなかったので,パスしようかと思った.最近, 暮らしのあらゆる側面を3月に向けて収束させていっているため, 心が弱くなっているのだ.

それで歯と顔を洗って寝ようかと思い,着替えて布団を敷いたのだけれど, 一つ大事なことを忘れていることに気づいた.私が編集をしている雑誌の原稿の催促だ.

原稿を集めるのは手間のかかることだけれど,原稿が集まると雑誌の価値が高まるから私がうれしいというだけでなく, 読者のみなさんに喜ばれるし,筆が重い執筆者にとっても本来, 原稿を書くことは自分の考えを他人に知ってもらう貴重な機会になるはず. 私がプッシュすることによってそういう価値が創造される, そういう意味で私は必要とされているのだ,ということに思い至ると, ご飯を食べる気力が湧いてきた.さっそく鮭は小麦粉をまぶして焼いてすだちを添えて, 残りもののさといもご飯,水菜の浅漬け,豆腐とわかめのみそ汁, ほうれん草のおひたし,赤ワイン,3種類のチーズ,りんご, 小さなお菓子(よくコースの最後のコーヒーに付いてくる, あのタイプの焼き菓子.残念ながらうちで焼いたものではないけれど)と盛り沢山のメニューをおいしく食べることができた.

もちろん原稿催促もきちんとすることができた. 「あの原稿は取り下げさせてくれ」という不本意な返事にはなったのだけれど, うまく本人の興味関心を引き出して別のテーマでの投稿依頼に結びつけることができたので, まるっきり不首尾というわけでもない.


■2001/10/16(火)

今日は微分方程式を紙とペンで解いたりしてしまった. とても初歩的な高3レベルの微分方程式だったけれど, 久しぶりに仕事が進んだのでちょっとうれしい.

雨の中,旧友の S さんが来訪.ご飯とビールとワインとチーズ. ご飯のメニューは,りんご・セロリ・くるみのサラダ,オニオングラタンスープ, 鮭のホイル焼き〜名残のすだちを惜しみつつ〜,さといもと薄揚げの炊き込みご飯. サラダは初めて作るものだけれど, それ以外の料理もいつもよりもっとちゃんと手をかけて作ったので, とてもおいしくできた.ちなみに,この中でいちばん労力に比べて満足度が高いのはオニオングラタンスープ. 炒めたまねぎのパックを使えば,スープとたまねぎを混ぜて味を整えてスープ皿によそってトーストしたバゲットとチーズを載せてオーブンで焼くだけなのだ. ただスープは化学調味料入りのを使うと味が平板になってしまうので, 化学調味料なしのスープのもとを用意しておいたのだけれど, 時節がらちょっとビーフエキスは避けたいので, 鶏手羽元を買ってきて1時間煮込んでスープをとったので,時間は多少必要だった.

今回の教訓は,オニオングラタンは焼いている間に蒸発するのでスープを薄めに作っておくのがよさそうだということと, あと炊き込みご飯の薄揚げの味つけはもう少しなんとかできるのでは,ということ.

ビールはスウェーデン産の Bayerbra"u というブランドのクラス1ライトビールと, デンマーク産(レイキャビクで缶に詰めたものらしい)の Tuborg という緑の缶のライトビール.Tuborg は,よく見ると王冠がデザインされた図柄の缶なのがアイスランド的には希少価値が高い点かもしれないけれど(アイスランドは最初から共和制なので), 若干日本のビールに似た味だ.私はスウェーデン産の方が味わいがおだやかで好きだった.

ワインは白が Muscadet Sevre-et-Maine の Louis de Bruc というメーカーの95年ものハーフボトル. 去年の半額で買えたときに買ったもので, 多少年数が経っていたけれど,開けてみると全然古いとかいうことはなくて,この AOC のごく普通な品質のものだった.赤は Cordier というボルドーのいろいろな AOC のワインを出しているメーカーの Medoc 96年ものハーフボトル.これもきちんと Medoc の味わいが楽しめた.


■2001/10/15(月)

年賀状の季節.うちにも年賀状のチラシが舞い込んできたので, 売り切れが予想されるバージョンの年賀状を5枚だけ予約しておくことに. 郵便局の方には手間ばかりかけてしまって申しわけないのだけれど.

その申込書を投函しにいったところ,ポストの前の郵便局でおもしろい記念切手の広告を見つけて, 衝動買い.「国際文通週間」の切手で,90円と110円と130円のがあって, いずれも図柄は東海道五十三次の浮世絵.110円のをシート買いした. 1シート10枚なので手軽に買えたし,これを使って手紙を出すのが楽しみだ.

最近は数学をツールとして使う必要に迫られるようになった. ツールとして使ってみると初めて「待ち行列の過渡状態が解析的に求められないか, そうでなくてもとても複雑な式でしか表せないのは, 考えに入れているのが到着と出発の両方だからなのか!」などと新たな発見があったりする. 数学は正直言っておもしろくないなあと思いながら勉強していたので, 年を経るごとにどんどん頭から抜け落ちてしまっていたのだけれど, いまから考えるともったいないものだ.授業でこういった裏の事情まで含めて立体的に教えてもらえたらもっとおもしろく感じたかもしれないのに,などと思ってしまう.


■2001/10/14(日)

朝は洗濯をすませてから府立植物園できのこ展と野外彫刻展を観覧. きのこ展といえば,昨年は芦生に行っていたので不参加, 一昨年は芦生帰りに瞬間的に訪れただけで,ゆったり見るのは3年ぶりだ.オニフスベ, カニノツメ,ツチグリ,カワムラフウセンタケ,ヒトヨタケなどなど, おなじみの観賞に値するきのこや野外でよく見かけるきのこたちが並んでいた. 3年前にはトリュフの大きなかたまりが展示されていたのだけれど, 今年はヨーロッパ・中国から輸入された乾物きのこが展示されていた. キヌガサタケの干したのなんかはとても優雅な姿で見る価値があった. でもどうやって料理したらいいんだろう.

Internet Week 2001の早期割引申込み期間は明日まで.JANOG が分離開催となった今回参加する意義があるのかどうか改めて考えてみて, ずいぶん悩んだのだけれど,やはり参加することに決めて, 有料プログラムを申し込んだ.

夕食には,1年ほど前にたまたま売場に並んでいたのを見つけて買った「まかせチャイナ」という商品を初めて使ってみた. 中華の炒め物の副材料になる野菜を水煮してパックしたもので, 中身はたけのこ,にんじん,きくらげ,ヤングコーン,しいたけ,くわい, ふくろたけ.うちにんじんだけが国産で,ヤングコーンはタイ産, ほかは全部中国産のものらしい.豚肩切り落とし肉にしょうゆ・料理酒・片栗粉で下味の衣をつけておいて, 白菜を切っておいて,一度に炒める分量がフライパンとガスこんろの能力をオーバーしないように注意しながら炒める. いつもは白菜と豚肉とせいぜいきくらげぐらいなのが,一気に食材の種類が増えて, 豪華な感じになった.ふくろたけのぷりっとした食感も楽しめた.


■2001/10/13(土)

朝食は久しぶりに麺類を食べようと思って使いさしのそうめんの袋を開けてみると, 虫に食われていた.8月29日に押し麦についているところを発見したのと同じ種類の虫. 穀類と乾物とは別の場所に保存しているのだけれど,被害は免れなかった. 調べると,虫の卵などもついていて,やはり捨てた方がよさそう. フェデリーニ(スパゲッティの細いバージョン),沖縄そば(ラーメンときしめんの両方に似ている麺),焼き麩も食われてしまっていた. 沖縄そばは1袋未開封のものがあったのだけれど,これも袋を食い破られて被害を受けてしまっていた. 沖縄そばの一部をゆでて食べて,残りは全部捨てることに.

ところで,緑豆春雨と片栗粉は同じ場所に置いてあったにもかかわらず被害を受けていない. してみると,この虫たちは麦と麦製品が好物な虫なのだろうか.

午前は部屋の掃除と片づけを続行.ずいぶん部屋が広くなった感じがする. ラジオフランス語講座応用編が10月から「ロートレックの手紙を読む」というテーマの新しいシリーズで放送を始めたので, 昼はそれを聴いて,午後は研究室でメールを2通と手紙を1通書き, 夜は旅行記を書きためたり,今日の分のラジオフランス語講座応用編を聴いたり. 心の休まる一日だった.

旅行記を修正,追加アップロード.


■2001/10/11(木)

午前の時間は部屋の掃除と片づけに充てた.6年近く暮らしているので, いろいろ不要なものがたまってしまっている.もともと部屋は広い方なのだから, きちんと整理していかなければ.

米軍のアフガニスタン攻撃を受け, それに反対する立場からのハンストが時計台前で行われている.昼行ったら, 「現在48時間継続中」とのこと.古都の大学ではときどき行われることではある.

再度のテロの可能性を考えると,飛行機で太平洋を渡るのは危険っぽい. そこで,だれか船をチャーターして太平洋を横断するなどという企画を立てたりしないのだろうか. ただ,船上で退屈してしまうのが課題だという指摘もある.

夜は三条御幸町の BCP(Best Current Practice... ではなく Brasserie Cafe Paris の略らしい)でパーティー.


■2001/10/10(水)

外務省がこのほど,アラブ首長国連邦,エジプト, フィリピンなど20か国に対して海外危険情報「観光旅行自粛勧告」(危険度 2)を発出したそうな.これらの諸国の多くは「注意喚起」(危険度 1)にとどまっていたのを引き上げたもの. イスラム圏もさることながら,実はいちばん危ないのはテロの標的になっているアメリカなのではないかと思ってしまう. アメリカに対して海外危険情報が出ていないのは, 外務省が米国内でのさらなるテロの発生までは見込んでいないということなのだろうか. 海外危険情報が邦人保護の観点のみから出されるものだとすれば, そういうことになりそう.

最近は航空業界だけでなくて損害保険業界にも関心がある. 私は頭の中が割り切りすぎなせいか,損害保険の料率が激しく上下するというのがなんでなのかよくわからない. 同種のテロが相次ぐ予想があるなどの事情ならともかく,調べてみたら, 大型自然災害が発生すると別種の自然災害の再保険料率まで高騰したりするらしい. 再保険会社の予算制約のせいなのだろうけれど,市場の不完全さが身にしみる. 今回のテロ事件では損害保険会社がいっせいに航空運送に関する保険の引き受け限度額を下げたりしたけれど, これも理解しにくい話だ.調べてみたら,アメリカでは85〜86年に国内損害保険市場全体がこういう状態になって, そのせいで電車が動けなくなったりとかしたらしい. 保険会社の能力不足という理解が正しいのだとしたら, 参入・退出コストが十分低ければこういうことにはならないはず.

芦生入り中にいただいた多数のメールに対してのお返事が遅れています. もうしばらくお待ちください.


■2001/10/ 9(火)

2泊3日で京大芦生演習林へ.小ヨモギ作業所に2泊.

ちょっと無理をしてしまって,2日目からはあまり食べるものも食べられず, 宿泊場所で悶々としていたのだけれど,そんな中, 青空の下でお湯を沸かしてつくった懐中汁粉はやさしく甘い味がして,格別だった.

この季節の森の楽しみといえば,なんといってもきのこ. お目当てはツキヨタケ(夜真っ暗になるとそれと わかるくらいほのかに光るのが特徴.有毒)だったのだけれど, 残念ながら体調を崩してしまって採集まではできず,たまたま泊まり合わせた人が 採ってきたのを観賞するにとどまった. でも毎度毎度のスギヒラタケはちゃんと採ってきたので, 卵とじにして食べるのが楽しみだ.

夕食は焼き豆腐・白菜・白菜キムチの炒め物,大根・鶏手羽元・わかめの煮物.


■2001/10/ 6(土)

虎屋四条店へ.懐中汁粉「小鼓」を購入. ついでに季節ごとに更新される冊子「お菓子のご案内」を手に入れる. 虎屋のお菓子は有名なだけに,他の和菓子店のお菓子との比較では品質の差以上の価格差がついているのだろうけれど, 虎屋のお菓子を食べつければ和菓子についてのものさしみたいなものを手に入れることができるのでは, と考えてあえてここで買っているもの.

続けてカメラのナニワを訪れ,デジカメ用の三脚を購入しようと考えたのだけれど, 実は三脚にはいろいろな種類があって,値段もずいぶん開きがあるらしい. 高くまで脚が伸ばせる三脚は重さが重くなってしまうというのも悩ましい. どういう三脚を買ったらいいのかもう少しよく考えてから買うことにした. 夜景と人物を1枚の画像に写し込んでみたい,などと思っていたのだけれど, カメラの世界はつくづく奥が深い.

明日・あさっては京大芦生演習林に行ってくるので,更新が遅れます.


■2001/10/ 5(金)

SRA の,というか奈良先端大の中小路先生が講演. お題は「知的創造作業を支援するインタラクティブシステム」. いすには座るという機能だけしかないのにいろいろな製品が出ているのと同様, ソフトウェアにもインダストリアルデザインが必要になってきているという指摘は興味深い.

講演が終わり,某先生と研究室のある建物に帰っていくと,もうドアが閉まっていた. オートロックを解除するには6桁の数字(毎年4月に変更される)を入力するか教官限定配布の鍵を使用する必要がある. 先生が鍵で解錠するのが早いか私が数字を入力するのが早いかを競い, かろうじて私が勝ったものの,考えてみれば6桁もの数字を入力するのはめんどうなものだ. 同時押しを使ったら2回か3回タッチするだけですむのに. さらにキーボードをピアノの鍵盤ライクなものにして3和音か4和音を2回ほど入力するようにすれば, 長い数字よりも和音の方がおぼえやすいので一石二鳥なのでは, などと口走ったのだけれど,あまり賛成してもらえなかった.


■2001/10/ 4(木)

京大生は立命の学生に比べて着る服に無頓着,だとよく言われる. 知人が先生から聞いた話として教えてくれたところによると, その先生は東大から来たのだけれど,東大生はそうでもないのだという. 東大と京大といえばどちらも国立大学で,学部構成なども似ているのに, どうしてそういう違いが出るのか.先生の推論は「京大生は電車に乗らず, 自転車や歩きで学校に来るから他人の目を意識しないため服にかまわなくなるのでは」なのだという. 確かにそういう違いはあるけれど,どうなんでしょう.

私は京大生もそれほどファッションに関心がなくはないと思っているのだけれど, ただ小物のセンスまで込めるとやはり立命に一日の長があるのかも.


■2001/10/ 3(水)

クレモンフェランのはす向かいのチェーンカフェ「Segafredo Zanetti」で朝食.このカフェはイタリア的趣味を特徴とするカフェで, エスプレッソ系コーヒーを主力とするのだけれど, スターバックスと異なりイタリア産ワインや簡単なカクテル,ビールなどもそろえている. 南麻布という立地のせいか,店内は英語比率が高い. 全員が英米人でもないのだろうから,たまには英語ばかりでなく, お店の雰囲気に合わせてイタリア語など違う言語で会話してみたら楽しいのでは, などと思ってしまう.

前から気になっていたケーキ店「プラチノ」を訪ねることに.広尾から桜新町まで行くのに, ちょっと乗り換えが多くなってしまうので,どうやって行くのがよいのか思案した. 鉄道路線図をぐっとにらんで,広尾→六本木→青山一丁目→(渋谷)→桜新町と, 地下鉄を多用したルートを選択してみたのだけれど,これが失敗だった. 六本木・青山一丁目間は都営地下鉄なので,営団→都営→営団と乗り継ぐことになり, 運賃が高くついてしまうのだ.東急田園都市線も含めて合計で580円になり, 最適化しようとしたつもりが最悪化してしまったというもの. 運賃を最小化するルートは広尾→中目黒→渋谷→桜新町と, 中目黒から渋谷にはいったん逆行している形になる. 中目黒・渋谷間と渋谷・桜新町間は同じ事業者だということに注意しよう. 運賃は合計360円になり,今日選択したルートに比べ,豆腐1丁を100円として換算すると 2.2 丁分割安という計算だ.なお,広尾→恵比寿→渋谷→桜新町という目につきやすいルートを利用すると, 450円になる.

桜新町は明るくて気持ちのいい街.大通りに面して目指すプラチノ(世田谷区新町2-35-16, 無休,9時〜20時)はあった.マールブランシュ本店を思わせる白を基調に明るくまとめられた店内. エスプレッソマシンが1台置かれているのはイタリアのケーキを中心にするこの店ならでは. 世田谷1-23-6(東急世田谷線上町駅下車)の本店と合わせ2店舗展開で, 最近シェフ念願のリストランテもオープンした(目黒区・都立大学駅南口)という.

さっそくこの店でもっとも人気のある「アンジュ」とガトーショコラを注文. アンジュはフロマージュブラン(フレッシュチーズの一種で最近ブームになった)の生地にカシスのシロップ煮が隠されたケーキ. カシスのソースといっしょに口に運ぶと, クリーミーでありながらなぜかしつこさを感じさせない.甘さも控えめだ. ガトーショコラはこってりと密度の高い生地で,強めの焼き加減に仕上げてある.

これまで回ってきたノリエット,オーボンヴュータン,クレモンフェランは洋酒を多用するケーキ作りが特徴だったのだけれど, プラチノは対照的で,そのせいかケーキ単価が低めなのがうれしい. ただしドリンクは高めに価格設定されているのと, そもそもアンジュのようなさっぱりしたケーキはコーヒーとの相性があまりよくないと思われるので, 気をつけたい.

桜新町から帰り.渋谷でいったん地上に出て,東急百貨店本店に足を運んでみるも, 地下の食品売り場は品揃えが悪く,客もまばら.どうも力が入ってない感じ. 早々に引きあげて,東急百貨店東横店へ.「Foodshow」と名づけられた食品売り場は品揃えのセンスがよくロケーションもよいせいか, にぎわっていた.ベトナム料理の売り場で生春巻,ベトナム風サラダ, きしめん的ビーフンのセットを購入.

東京駅で特急券の変更を受けて,予定より1時間半ほど早く帰りの新幹線に乗車. 車内ではさっそくさっき買ったベトナム料理セットを開けてみたのだけれど, 割り箸が入っていなかった.いつもならバッグにマイ割り箸が入っているのだけれど, 今日は別のバッグを持ってきているのでそういうわけにもいかない. 何か別の食べ物を買って割り箸を付けてもらうという方法が頭をかすめたものの, 考えてみれば箸がなければ食べられないというのはおかしな話. 手で食べればよいわけで,そうして食べることに. 右手の親指・人差し指・中指の先をうまく利用すれば, 決して見苦しい食べ方にはならなかった.

最近,海外旅行やテロ事件をきっかけに航空業界に関心をもつようになって, メールマガジン「航空事情」(まぐまぐ ID: 0000060717)の購読を始めた. その矢先にスイス航空が経営破たんし,運航を一時停止. 銀行の支援を受けて運航は再開するとのことだけれど, もともと安全性もサービスもレベルが高いとの定評があったエアラインだけに, こういうことになってしまったのは残念だ.

9月30日から今日までの日記を一括アップロード.


■2001/10/ 2(火)

名店と名高いケーキ店「クレモンフェラン」(港区南麻布4-5-65,月曜定休, 10時〜20時,ただしイートインは19時まで)へ. イートインは23席とスペースが大きい.ケーキのサイズがやや小ぶりで, 大きさとの比較で価格が高めなのは場所柄か.栗のムースとホットミルクティーを頼む. 品揃えはケーキと通常の焼き菓子のみで,マカロン,チョコレート, パートドフリュイなどはない.ケーキは洋酒をうまく使っていて,おいしい. ノリエットと比較してだいたい同等のレベルといえようか. 紅茶もいい茶葉を正しく使っておいしくいれてある. 店内のインテリアはノリエットと異なりオーボンヴュータンと似て重厚でクラシックにまとめてある.

午後は,就職内定先企業の施設で同社のセミナー(事実上内定式に代わるもの), 懇親会.セミナーは抜き打ち TOEIC なんていう噂も流れていたのだけれど,もちろんそんなことはなく, 人事方面の高尚なお話を拝聴する.理解度は 80 % といった感じ.懇親会は予想どおり体育会系のノリでテンションが高く, ちょっと引いてしまった.ノリのよさで選考したのだろうかと勘ぐってしまう. ちらほらと交じっている京都(宇治含む)の人たちだけは平均的に品がよいのが救いだ.

宿泊は会社の宿泊施設の手配をしていただいていて,そこに宿泊. この宿泊施設はツインでエキストラベッドを入れることが可能なのだけれど, 20平方メートル以上はある広々とした部屋で,すばらしかった.立地条件もよい. 建物は古いけれど,要所要所は改装しているし.


■2001/10/ 1(月)

東松山市の友人宅.友人の勤めている東京電機大学鳩山キャンパス(埼玉県鳩山町)を見学. 近くにある大東文化大の学生に比べて,東京電機大学の学生はおとなしいというか覇気がないような気がする. でもとても意識的な学生も中にはいる,のだという.

東武東上線から川越駅で JR 川越線(単線電化であまり運行本数が多くない)に乗り換え, 大宮駅で京浜東北線に乗り換えて(実はそのまま埼京線に乗っていてもよかったらしい), さいたま市のさいたま新都心を観光.スタジアムになったりコンサート会場になったりするアリーナ(なぜかジョン・レノン博物館付き)があって, その他オフィスビル群が建ち並ぶ街.建物の2階と同じ高さで道路の全面を覆う歩道橋のお化けみたいなのがあって, 歩行者が横断歩道に悩まされないですむようになっているのは, いま流行りの手法なのだろうか.ここではさらに,主要なビルをつなぐ部分には長い屋根が設置されていて, 少々の雨では濡れずにすむようになっているのが,気がきいていると思った.

オフィスビルは,国の出先機関のが3棟と,明治生命,つい最近までもうかってたっぽい NTT ドコモ,それから郵政事業庁の東京貯金事務センターなど.郵政事業庁方面を除けばどれも超高層オフィスビルなのだけれど, 国の出先機関の合同庁舎はなんか不思議なフロアの使い方をしていて, いったいここで働いている人たちはどんな価値を創出しているのだろうと思ってしまった. なんでも「関東国税局 国税庁派遣監督官室」とかいう名前の部局がフロアの半分だか1面だかを占領していたりするのだ. 本当に国民の税金を有効活用しているのかどうか,とても疑わしい.

昼食は第1合同庁舎1階の職員食堂で.食後は,同じく1階の政府刊行物などを重点的にそろえている書店へ. 官報の創刊号(コピー),日本国憲法の載った号(こちらは原紙)などの展示物を観覧したり, 第三者の行為による傷病(典型的には交通事故)につき公的医療保険の保険診療を受けたときの話(保険給付がなされた場合, 保険者が加害者への損害賠償請求権を取得する?らしい)について考察を深めたり, マンガでマンション管理上の知識を学ぶ,などというコンセプトの政府刊行物を見つけて趣を感じてみたり.

午後は大宮市の中心部を観光.雑然としていて,韓国の釜山みたいな感じの街だ. 人通りが多いのがよい.早めに友人宅に帰って, さんま・まぐろ・ぶり・とり貝・甘えびの刺身と, 大根・にんじん・生揚げ(厚揚げの一種で野菜が入っている)・がんもどき・さつま揚げの煮物という献立で夕食.


←2001年9月  2001年11月→

★ひとこと目次 ◎ほーむ