みしっく今日のひとこと - 2001年3月


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★ひとこと目次 ◎ほーむ


■2001/ 3/31(土)

今日も午前は家でのんびり.

午後は研究室へ.4月からの研究の方向性として考えているものを紙にまとめて先生に提出.

昨日の職種別説明会で聞いた内容を受けて書こうと思っていたエントリーシートを書いて, 提出.エントリーシートを書くとき,コピー機を利用しにコンビニに行ったり来たりするのがちょっとおっくうではある. 最近,定型外郵便を出すことが多い.それもあって切手がだんだん不足してきたので, 今度買いに行こう.

2日間も休んでしまった.明日からは働こう.

リンクを修正.過去回帰線は全ページなくなったのだとばかり思っていて, あやうくリンクを抹消してしまうところだった(汗).よく見たら, トップページを下にスクロールさせるとリンクがあるのだった.


■2001/ 3/30(金)

某社の職種別説明会を予約していたものの,体の調子がかなりよくないので, 参加を見合わせて家で休んだ.

15時から2時間ほど,教授の先生その他とミーティング.

その後,秘書室の模様変えを呼ばれて手伝ったり, 科研費の報告書を移動させたり,メーリングリストを作ったり,写真を撮ったり.

合間にリサ市の担当者に内線電話して,「風邪をひいてしまったので明日のシフトは欠席する」と伝える. あさって日曜日はリサイクル市の日だ.


■2001/ 3/29(木)

追加でイーサのケーブルが必要になったので, 長すぎるケーブルを切ってコネクタを付け直す作業をまた2本ほどした. ケーブルの作成にはけっこう上達したので,ケーブル関係のベンチャーができるかもしれない(笑). その他,公私取り交ぜていろいろな用事を学内かけ回ってこなすうちにもう夕方. なかなかやるべきことができない…….

友人 W(4回生)の就職が急に決まったので,追いコン. 告知が昨日だったにもかかわらず20人ほどの参加者で BOX がいっぱいになった.年齢層も幅広い.「W の人徳って,すごいかも」とつぶやいたら, 別の友人に「『かも』じゃないでしょう」と訂正されてしまった. 食べ物は焼きぎょうざと揚げチャパティなど.持参したワインは Minervois AC 1996年赤.テーブルワインとしては上等な部類に属していて, 焼きぎょうざとの取り合わせがおいしかった.その他小笠原ラム, 井筒ワインなど飲み物はいろいろ. 明日の都合もあったので30分ほどで会場を辞した.


■2001/ 3/28(水)

今日も研究室の引越しの作業の続き.私が移動した先の部屋は, 1部屋1ハブ計画といって,100Base-TX のスイッチングハブを1か所にだけ置いて, マシンなどは全部そこからケーブルを這わせてつなぐようにしていたのだけれど, ケーブルがスパゲッティ状態になって破たんしてしまっていた.なんか, 小笠原で1島1集落計画がうまくいっていないのと似た感じだ.

それでスパゲッティになったケーブルは全部巻き取って, 部屋の隅ごとにハブを配置して,新たにそこからそれぞれのマシンなどに配線をすることになった. 残されたケーブルが長すぎるため,かえって配線がしにくくなるので, ケーブルを適当な長さに切って,端にコネクタを付け直す作業をした. 被覆をほどよくむいて,芯線のよりを戻して,芯線を適切な順番に並べて平行にして, 端を切りそろえて,コネクタに差し込んで,圧着. 最初のうちは被覆をむきすぎたりしてうまくいかないけれど, 慣れてくるとなかなかおもしろい.

本当は壁に情報コンセントがあって,VLAN とかを使ってネットワークが構築されていれば, こういう作業が省けていいのだけれど.

夜は履歴書書き.コピーとかワープロとかはなぜかだめらしい.それで, 時間を浪費してしまった.


■2001/ 3/27(火)

研究室の引越し.今回は助手の先生と博士課程の人とが部屋を交換するなどの関係で, 大規模な引越しになって,9時から延々と夜まで作業. しかも近くの研究室が他の建物への引越し(こちらは日立物流に頼んだようだ)をしていて廊下があまり使えなかったりで, まさに倉庫番状態だった.

今日したことでおもしろかったのは,廊下でのケーブリング作業(?). 研究室の廊下にイエローケーブル(10Base-5 という古い LAN の規格で使われる,同軸ケーブル.外側が黄色い)が来ていて, そこにマルチポートトランシーバが刺さっていて,そこから研究室内まで AUI ケーブル(トランシーバとネットワーク機器とをつなぐケーブルで, 線が何本も入っている)が4本入ってきているのだけれど,100Base-TX という新しい LAN の規格に移行したことで,このケーブルはすでに使われなくなっている.それで今回は AUI ケーブルを撤去しよう,というもの.脚立を使って, 廊下の上の方で,ほこりまみれになりつつ作業.なかなか普段しないことだし, 廊下の上の方に渡された水平なはしごみたいなものの上を這っている有象無象のケーブルたちが間近に観察できておもしろかった.

帰ってきてみると留守電のメッセージ数がずいぶん増えていた. エスペラントで吹き込まれていたメッセージがあったのだけれど, これは初めてのこと.日本語と違って一度聴いただけでは全部が把握できない(^^; 電話は難しいので,返事はメールにしてしまおう.


■2001/ 3/26(月)

卒業式・謝恩会が行われた日(もっとも私は参加していない). 韓国人留学生 Y さんの発案で,研究室でチヂミ(韓国風お好み焼き)を作ることに.

それで材料の調達を私が引き受けて買いに回ったのだけれど, 材料リストの中に食塩があった.食塩はほとんど使わないし,重いし,ということで, サークルの BOX から借りてくることにし,50 g ほどの食塩を茶碗に入れて持ってきて研究室に戻るところで某研究室の Y さんに遭遇.なぜかこういう変わったことをしているとよく会うのがこの人で, 今回も根掘り葉掘り事情を聴かれてしまった.

なお,材料は薄力粉,じゃがいも(すりおろして生地に加える),にんじん, たまねぎ,ねぎ,にら,小えび,ゆでだこ,卵,塩,水. 焼くときはごま油ではなく普通のサラダ油を使う. しょうゆを同量の酢で割ったものにつけながら食べる.

某高校エスペラントクラブの現況を JEJ(日本青年エスペラント連絡会)の機関誌で知る.

最近,だれかタイの人と(正式に)文通したいと思っているのだけれど, 同年代の相手が見つかるかどうか.


■2001/ 3/25(日)

雨に閉じ込められた昼下がり,かねてから買ってあった虎屋の最中「梅ヶ香」を緑茶とともにおいしくいただく. 最中なんてどれでもいっしょ,という先入観をみごとに打ち砕いてくれたこの最中, あんはこっくりと甘くて舌の上でとろけるようだし,皮も存在感を主張しすぎず, あんをうまく引き立ててくれている.

ところで,なんで日本人は梅の木の下で宴会をしないのだろう. 梅だって桜と同じくらいきれいなのに.

もうすぐ,梅が散ってしまう.


■2001/ 3/24(土)

生協でクリスマスケーキのデザインを募集していた.毎年恒例のことだけれど, なんとも気が早いものだ.ところで,応募するのはケーキの設計図. ケーキの設計図には著作物性が認められそうだし, 試作してみたケーキを写真に撮ればそれも著作物, そのケーキを絵に描いてみればもちろん著作物だけれど, ケーキそのものは著作物としては認められなさそうだ. 特許,意匠,商標などでの保護を別にすれば模倣はけっこう可能ということか.


■2001/ 3/23(金)

日本語の問題.使いっぱ(「つかいっぱ」「使いッパ」「使いっパ」などの表記もある)という語がある. 一方,パシリ(「ぱしり」との表記もある)という語もある.語の形が違う以上, 意味上に微妙な違いがあるか,使う局面や使う人の範囲が微妙に違うと考えてよいはずだ. ところで, 従来の俗語辞典は「使いっぱ: 『使い走り』のこと.『パシリ』とも.」などと書いてあるだけで, 両者の違いに触れていない.両者がどう違うのかが,非常に気になる.個人的には, 「使いっぱ」の方がニュアンスとして穏やかなものを感じられるように思うのだけれど, どうなんでしょう.


■2001/ 3/22(木)

某キャリアの大学単位の OB 説明会に参加.東京で勤務されている2人の OB(電気系出身,入社4年目)の方が大阪の支社まで来られて,そこで説明会. その後,「焼売大楼 長江」という中華料理店で懇親会. 実は学生の参加予定者はわずか2名で,しかももう1人は姿を見せず, 学生は私だけとなってしまった.この会社のこと,業界の状況, 社会人としての仕事のしかたなど,いろいろなことが聞けて,ためになった. 「IP パケットの風を感じつつ仕事したい」と話したところ,とても好評だった. この会社は採用の面でも独自性が強く,エントリーシートにはホームページの URL を書く欄があったりするなど,なかなかおもしろいと思った.

ところで,マイライン.私は CM とかには全然うといのだけれど,KDDI の CM はなかなか業界通には楽しめるらしい.のっけからマラソン選手たちの走っている姿が映し出されて, 先頭ランナーの背番号が「33」なのだそうだ.もちろん 0033 といえば NTT コミュニケーションズ.

容器包装リサイクル法に続いて,4月からは家電リサイクル法. 「環境問題」というよりどうしても「負担が増える」という面が国民の関心を呼んでいるようだ. リサイクルにかかるコストが事業者負担(販売価格を通じて消費者に負担を転嫁する形)でないことを「骨抜き立法」と批判するのは確かにもっともだけれど, 負担が増えることへの関心を環境問題への関心につなげていくことができればよいのかも.

夜,某都銀の OB の方から電話があった.3日に電話がかかってきたのと同じ銀行で, 最近,不良債権の償却を大幅に積み増すと発表したことで日本の株価が上昇するのに貢献したというグループの銀行. 本題の方は,さくっと「業種を絞ったので金融業界には関心がない」と断った.


■2001/ 3/21(水)

昔々,あるところに,それはそれは美しい娘さんがいました. それが糸屋さんの娘さんだったかどうかはともかく,あるとき彼女は決心したのです. 清水の舞台から飛び降りることを.

いよいよ飛び降りるその日がやってきました. 都中の男たちが噂を伝え聞いて集まってきて, 清水の舞台の下から見上げています.それを見て彼女はつぶやきました.

「これだけ男を集めても,ええ男,いないなあ」.


■2001/ 3/20(火)

研究室の停電のためメールが届かない.

15日の「スターバックス的カフェ」について,一般的な呼び名が判明. 世の中では「スターバックス的カフェ」などと直接的に表現するのではなく,「シアトル系」「シアトル系カフェ」「シアトル系コーヒー」「シアトル系コーヒーショップ」「シアトル系チェーン」などと表現するらしい. もちろんそれはスターバックスの本社がシアトルにあるからだ. でもシアトルといえば,ボーイング,じゃなくてマイクロソフト. なんか,不安定な感じがする.エスプレッソマシンがブルースクリーンになっちゃったり,非公開の API があったり,しないのだろうか(笑).

英語には「時・条件を表す副詞節では未来のことを現在形で表す」というルールがあるけれど, エスペラントにはないことに気づく.ちなみにフランス語では,si に導かれる節では現在形,quand に導かれる節では単純未来を使うのが普通のようだ. 確かにそういった時制の操作のルールはなければない方が直感的かもしれない.

ところで,「現在の事実に反する仮定」を表す場合はこれよりややこしい. フランス語では si 節が直説法半過去で,主節が条件法現在. 条件法現在は形としては半過去と未来を混ぜたものだから, 意味的には理解できる.でもエスペラントでは se 節も主節も条件法になる.条件法では時制が表せないので, どうしてもというときには複合形(esti + 能動分詞)にしてしのぐしか.

夜,聖護院の T さんから電話があった.前回お会いしたときはエスペラントだけで会話していたこともあり, 一瞬だれかわからなかった.イタリアからの人が T さん宅を訪れているので, 会って観光でもしないかとのこと.エスペラントも上手だという.もちろん賛成. 今度は韓国語を使うという逃げがきかないので,覚悟しなければ(^^;


■2001/ 3/19(月)

京橋で KDDI の会社説明会・筆記試験.KDDI は NTT コミュニケーションズと違って,携帯電話のサービスをしているので, その関係の話がけっこう多かった.

春先は別れの季節.人はこんなにもあとかたなく去ることができるのだ, と認識を新たにする.後悔するようなことは何もないのだけれど.

明日は研究室の入っている建物の停電の日なので, 昨年12月23日と同様,マシンを落とす作業. 今回はアメリカ帰りの admin の人がいたので,実質的には私は何も作業をしなかったけれど. 今回は壁のコンセントに接続されている機器もすべて回路から切り離しておくことになっていた. 線間絶縁抵抗の測定でもするのだろうか.


■2001/ 3/18(日)

京橋で Sun の会社説明会・筆記試験. どうも今後大阪にはよく行くことになるようなので, 京阪の回数券(有効期間3か月)を購入して行った.

今日おもしろかったのは,Sun の米国での CM.MS 製品の信頼性のなさ・使いにくさを痛烈に批判したもの. 海でダイビングしていたら生命維持装置がエラーを吐いてしまって, 「最後に彼が見たのは青い海ではなくブルースクリーンだった」という CM が一つ.もう一つは,ダンスのステップが床に指示(?)してあるのだけれど,MS のダンスはすごく踊りにくい指示があって,Sun のダンスを踊っている人たちが優雅にダンスを楽しんでいる一方,MS の指示に従って踊っている二人はついに壁に激突してしまうというもの. 日本では放送していないらしいけれど,こういうのは見ていて楽しいものだ.

ところで,ほかの人たちはほとんどエントリーシート(という名前の, 会社製履歴書)を持参していたのだけれど, なぜか私は持ってきていなかった.用紙を手渡され, 至急郵送してほしいと伝えられた.家に帰って調べてみたところ, やはりエントリーシートの用紙は届いていなかった. どうやらホームページ上でエントリーしたのがやや遅かったため, 会社側が用紙を当日渡す判断をしたということのようだ. エントリーシートはもちろん,さっそく書いて郵送した.

今後各社選考が進んでいく中, 当然私の方には志望順位があるわけで,身勝手な考えではあるけれど, 第1志望の会社から早く内定がもらえれば・あるいは第1志望の会社から内定がもらえないことを早く知ることができればいいのに, と思う.そうすれば面接試験を何度も受ける手間が省けるからだ.あるいは, 第1志望の会社は選考が早く進み,志望順位の低い会社は選考がゆっくり進む, というふうだといいな,と思う. こちらはさらに実現可能性が低いことはもちろん承知している.

そのどちらも実現していない状況なので, 客観的に見て第何志望くらいまで受けておくのが最適なのだろうか, ということに非常に関心がある. ちょうど1つか2つぐらい内定がもらえるぐらいの数だけ企業を受けておけばよいはずなのだが,さて.


■2001/ 3/17(土)

このところ花粉症でなかなか大変.

誰にでも使えるUNIX講座 by 安岡孝一氏の紙バージョンを研究室内で発見. sed の使い方などを解説.その中で

% sed -e '1\!G;h;$p;d'
とすると行の順番を逆にするフィルタになる,などという話があった(この例は GNU の taccat の反対)というツールを使えばいいけれど……).でも Perl を使えば
% perl -e 'print reverse <>'
とできて,こっちの方がずっと直感的.だから Perl がはやったんだ,と納得.

最近,ドイツテレコムの国際電話を申し込んでいたところ,今日, 利用できるようになったという通知が届いた.日本語文の下にラテンアルファベットが並んでいたので, ドイツ語で書いてあるのかと一瞬期待したのだけれど,"Dear Madams and Sirs, ..." と,ただの英語だった.ただしよく読むと表現がこなれた英語になっていない. おそらく日本人が「これ訳して」と言われて頭をひねって訳したものだろう.

料金表によれば,1分当たりの通話料は韓国が49円,米国(本土)は25円, 中国でも59円などと,昔の国内長距離電話をも下回る料金で,なかなかよい. なお料金表中でもっとも料金が高いのは南極(笑)の1分450円.南極はともかく, 1分当たりの料金は1の位が9になるように設定されている対地が多いのは, 一見安く見えるようにと計算してのことだろう.

ノート PC の AC アダプタがやっと届いたと生協から連絡があった. これで月曜にはやっとノート PC が使えるようになる.ふう.


■2001/ 3/16(金)

帰ってきたら,FreeBSD-users-jp で初心者問題が持ち上がっていた.「いまのこの ML の常連の人たちは初心者に冷たすぎる」「いや,調べればわかるようなことを質問する方が悪い」などと議論. こういう議論はいろいろな場所でときどき発生するのだけれど, 疑問点を適切に調べられるようになればもうかなりのスキルはついているわけで, そこへどうやってたどり着くかは課題.FreeBSD に関連するいい本を集めようという GoodBooks プロジェクトなどは一つの解決策なのかも.

まぐクリックの人たちが出しているメールマガジンで,みそかつの「奥三河」という渋谷のお店が取り上げられていた. 名古屋人の私としては,みそかつと来ればはずせない.今度ぜひ行ってみたい.

アクセスカウンタが 14,000 件を越えた.


■2001/ 3/15(木)

朝食は Excelsior Cafe 道玄坂店で.以前この辺にドトールがあったはずだけれど, 見つからなかった.最近,東京にはスターバックス的カフェが多くなった気がする. 私の日ごろの行動範囲(左京区から下京区まで, かなり広い)にはほとんど同じようなお店はないのだけれど.ところで, スターバックス的カフェ(正式名称は知りません. だれか教えてください)というのは飲食店の一種だけれど, 具体的にはどういう特徴を持つ飲食店がこのカテゴリーに入るのだろう, と思って,考えてみた.従来型の喫茶店とどう違うのかというのがポイントだ.

とまとめられるだろうか.マクドナルドと比較してみると, 上の特徴のうちあるものは共通していて,あるものは違っていて,おもしろい. ソウルにも(狎鴎亭洞とか明洞とか梨大とかに)スターバックスはあるらしいけれど, なんだかなあ.粉食でいいじゃん,という感じがしてしまう.

(追記)「スターバックス的」ではなく「シアトル系」というらしい. 詳しくは20日欄参照.

IIJ グループの会社説明会.


■2001/ 3/14(水)

東京へ.早稲田にある JEI(日本エスペラント学会)の事務所で図書を買い求める. 午後,野村総研のネットワークエンジニアセミナー.

『人月の神話――狼人間を撃つ銀の弾はない』を読む. ソフトウェア開発の生産性に関する問題を扱った本. 60年代・70年代当時の技術水準を前提に書かれているものの, 現在でも通用する記述も多い.

というのはなかなか興味深い指摘だ.これくらいのつもりで開発に臨むと, 後で困ることが少なくなるかもしれない.

夜は,某通信事業者勤務の知り合いと会って池袋の「夜来香 FORMOSA 池袋店」でご飯.この会社にリクルーター制度などあるわけもないのだけれど, 社内事情や他社の状況などわかって,非常に有意義だった.


■2001/ 3/13(火)

京橋で NTT コミュニケーションズのセミナー.内容は,グループワークがあるなど,NTT コムウェアのセミナーとそっくり.同じグループに北陸先端大 (JAIST)から来たという人がいた.あちらでは研究室で忙しく, 就職活動がなかなか思うようにできないそうで, いちいち大阪に出てくるのも時間とお金がかかるし,大変そうだった.

ここから16日までの分は16日にアップロードしたもの.


■2001/ 3/12(月)

マップルマガジンという都市解説本のシリーズが昭文社から出ている. 私は国内で見知らぬ都市を訪れるとき,この都市解説本をあらかじめ入手して, 予備知識をつけておくことが多い.今週東京に行くので,本棚を探したところ, 果たして東京のマップルマガジン(96年版)が見つかった. ところが読んでみたところ,なぜかこの本,これまでほとんど読んだ記憶がない. 京都,大阪,横浜などのはけっこう読んだ記憶があるのだけれど. それにしてもこの本,ソフマップ1号店 Chicago というお店に「業界初の Windows 専門ショップだ」などと解説が載っているあたりは時代を感じさせる.そういえば Chicago って,Windows 95 のコードネームじゃないか.

bit 4月号が研究室に届いた.この号で1件だけ翻訳を担当したのだけれど, 4月号限りで休刊になってしまうのはさびしいものだ.

東京に行くので,15日まで更新を休みます.


■2001/ 3/11(日)

寒い日が続く中,まだ雪が残る裏山を散歩したりした.

ケーキのレシピで,材料の分量を計量カップで示してあるのは, 親切なようでいてあまり親切でないことに気づいた. 計量カップを何個も持っていればともかく,そうでないとなかなか大変そうだ. はかりなら上に乗せる容器や紙を交換することでいくつもの材料を次々に計量していけるのだけれど.


■2001/ 3/10(土)

最近,ちょっと時間が空くごとに, エスペラント版『くまのプーさん』を読んでいる. この本のイラストは去年のエス研の新歓ビラに採用してもいる. 1年前はこの本は数ページ読むだけでも大変だったものの, いまはもうかなり読みこなせるようになって,なかなか楽しい. いま読んでいるのは,コブタ(Porketo.原作では Piglet という名前らしい)が洪水にあう話.洪水でずっと家にいるコブタが, プーやクリストファー・ロビンやウサギ(っていう名前だっけ?)がどうしているかな, と気にしだしたところで,「いっしょにいる人がいないときに洪水みたいなどきどきすることが起こっても全然おもしろくないのです」という解説が入っているのに気づき, 実にそのとおりだと感心. 日本語版では幼稚園か小学校のころに読んだことがあるけれど, そのときは「洪水というのは人をどきどきさせるものだ」というところまでは理解できても, 「それがおもしろいことになる条件はいっしょにいる人がいることだ」というところまでは理解できていなかったはずで, こうして読み返してみると,また新たなことに気づくものだ,と,しみじみ. 考えてみれば子どもは作者よりずっと人生経験が浅いのだから, 作品の全部が理解できないのはむしろ当然なのかも.

お昼は,四条河原町下ル東入ル,広東料理の「芙蓉園」へ. シンプルな酢豚を食べた.このお店は火曜水曜定休で,営業時間も短いのが特徴. 味はというと,技術力はあるのだけれど,総合力に欠けるところがあるなと. でも検索してみると,春巻がおいしいらしいことが判明.今度また行ってみよう.

その後,大丸で買い物.晩ご飯は昨日作ってあったゆで豚を切って食べる. ゆで豚は作ってから切らずに1日置くと肉質がしっとりしておいしい.

ということで,今日はなんだか豚づくしの1日だった. うちでは肉類は魚に比べて食卓に上る回数が少ないので, なかなかこういうのは珍しい.「鯨づくし」というのもしてみたいのだけれど, いつになるやら.


■2001/ 3/ 9(金)

夜のうちにすごい雪が降ったようで,久しぶりに新雪の感触を楽しむ. そういえばここ数年,雪あり県に行ってないなあ.

自転車は画びょうが刺さってパンクしていたことが判明. さっそく修理してもらった.でもよく見ると, 乾電池式のヘッドライトを付けっぱなしにしてしまっていた. もともと残量が少ない電池ではあったけれど,また使用済み乾電池を増やしてしまった.

もうすぐ大学入試前期合格手続きの日.例年,生協がその手続き後に「やったね袋」という名前の, いろいろな冊子類が入った袋を配布していて,今日そのやったね袋をフライング気味に見ることができた. やったね袋の中身のうち,サークル紹介冊子にはエス研で原稿を出していることもあり, わくわくしながらページをめくったところ,思ったとおりうまくできていた. しかもちょうど綴じ目のページに載っていて,新入生の目に止まる率が高そう.

ここ2週間,「みしっく今日のひとこと」がどんなキーワードで検索されていたか調べてみた. 一番多かったのは「bit 休刊」の4件.「Bit 休刊」「BIT 休刊」と合わせれば実に6件になる.「創庫生活館」と「釜谷武志」がそれぞれ3件. 釜谷先生に授業で中国語を習っていたのはもう3年以上前のことだけれど.

人名関連ではその他,「古本 西村和雄」「名和小太郎 略歴」「近藤博次 日記」「近藤博次」「佐々木将人」「里村紹巴」「起床 渡邉 美樹」「プロフィール 佐久間智子」がそれぞれ1件.佐々木さんは NetNews で活躍されている佐々木さんと合気道の人とどちらなのだろうか.市民フォーラム 2001 事務局長の佐久間さんといえばこの前, 『エコノミスト』(日本の雑誌)の巻頭に登場されていましたね.

「ホームページ 為替相場 今日」というキーワードで検索した人は, たぶんこのページを求めていたのではないだろう. 「今日の為替相場を知る」ためにはむしろ検索エンジンよりディレクトリサービスやリンク集を使った方がよさそうだ. 1回の検索で一番たくさんのキーワードが使用されたのは「リサイクル 家電 学生 生協 卒業 東京」の6個.「アンテナ テレビ 岡山 家庭 方向」(5個)は検索に失敗したというものだろう. キーワード4個での検索は「マナハウス 栄 書店 比較」など,多数あった.


■2001/ 3/ 8(木)

某都銀から「質問会を開催」することになったという案内はがきが届いた. 「質問会」というのは就職活動以外で聞いたことがない用語だ. 「採用選考会ではありません」とは書いてあるものの, 「ご案内の日時で都合のつかない方は事前にご連絡下さい」とも書いてあるので, かなり参加してほしいような雰囲気.でもどうも参加する気がしないので,没.

以前生協に頼んでいた宮本正男編『日本語エスペラント辞典』と竹内義一著『エスペラント会話教室[新版]』が届いていたので, 引き取った.日エス辞典の方はエス日よりずっと収録語数も語釈も充実していて, なかなか使えそうだ.エスペラント会話教室の方も読んだらおもしろそう. 忙しいので当分おあずけだろうけれど.

知り合いの知り合いが結婚して3か月で離婚を決意したという話を聞いた. それはいいけれど,「戸籍の問題が残る.だから籍は入れるなって言ったのに」と知人. 離婚と聞くとすぐ跛行婚(ある国では婚姻が有効なものと認められているのに, 他の国では無効とされたり,あるいは解消したものと扱われたりすること)が発生するかどうかということに気が行ってしまうのは置いといて(この件ではおそらく日本人同士だからそういう話は出てこないはずだし). ここで問題になるのはまさに婚姻そのものなわけだから,本来, 戸籍とは無関係な話なはずだというのが感想. つまり戸籍制度が仮になかったとしても,一度婚姻した人は離婚するなどして婚姻が解消しないかぎり他の人と婚姻することはできないなどの婚姻の効果に変わりはないわけだから. そうそう,親族法関係の用語をなぜか戸籍法方面の用語で語る向きが一部にあるけれど(「○○と××, 電撃入籍〈折り目〉か?」とか)これもずいぶん変な話だ. 入籍というのはある者がある戸籍に入ることを意味する一般的な用語のはず.

自転車の前輪がパンクしてしまって,バスで帰宅.


■2001/ 3/ 7(水)

昨日京橋で買ったパンを朝食においしくいただく.いつか食べた味だと思ったら, なんだ,ドイツのシュトーレンをふんわりして甘さを抑えた生地で作ったらこうなるじゃないか, と気がつく.クロワッサンは Grandir のクロワッサンほど個性的ではないけれど割とコストパフォーマンスが高かった. マロングラッセは昔懐かしい味だったし,形が不揃いな分, ずいぶん安く買えたのもうれしい.

今日は学校で一日をすごした.


■2001/ 3/ 6(火)

京橋は IMP ホールで NTT コムウェアのセミナー. 京橋には大阪ビジネスパークという地区があって,そこの一角の背の高いビルに IMP ホールはある.京橋は何十回も通ったことがあるけれど, 大阪ビジネスパークに足を運ぶのは初めて.なんか横浜のみなとみらい 21 にすごく似ている感じ.大きなオフィスビルが何本かあって, 2階か3階の高さに駅とビルとを結ぶ空中歩道があって, それとビルの交点が商店街になっている.空中歩道が途中, 川を横切っているのは,水の都大阪ならではだろう.

セミナー前半のテーマは主に「IT 業界の将来性」と「SE に必要な能力」.前者については「距離と,その距離の間で交わされる通信の richness とは反比例の関係にあるが,技術の発展にしたがいグラフが右上にシフトしていく. だから将来は明るい」というのがまとめ. 後者については論理的思考力とコミュニケーション能力が SE には必要だという指摘.

今回のセミナーはグループワークという趣向で, 2個のケース(事例)についてグループで議論して解決策を探るという課題があったのだけれど, これがなかなか難しかった.ケース自体はそれほど難しくないので, なんか議論が変な方向に行っているとすればそれにはすぐ気がつくし, たぶんこうするのが正しいのだろうということも自分ではわかるのだけれど, それを説明しても相手にしてもらえないということがあったのは, 私の説明が十分相手を納得させられるほどのものでなかったからなのかな,と.

それで今回の発見だったのは,「原因解析 (cause analysis)」という考え方.何かをしようというときは,まずゴールを明確化して, そのゴールにすぐにたどり着けない場合は,そのゴールを達成するために必要な中間目標を順次設定していき, 中間目標をまず達成して次にゴールを目指す,というのが常套手段だけれど, 原因解析というのはちょっとそれと違うらしい.まず現状が「本来あるべき状態」とかけ離れている場合, 何が問題かをきちんと定義し,次に「あるべき状態」と現状とがどう違うのかを明らかにし, いろいろな条件での結果や途中経過の間の変化を発見して原因を特定するというもの. いわばさっきの手段とは裏表の関係にあるといえると思う. こうやって定式化されたのを聞いたのは初めてだけれど, 考えてみればずっと昔からよく使っていた考え方ではある. 要は何か,要素同士を組み合わせたものがうまく動かなかったら, 要素の間の相互作用を観察するか,さもなければどれかの要素を別のものと取り替えてみて調べるといったことだ.

A: 髪型変えたんだけど,どう?(^-^)
B: うーん,いまいち,かなあ…….
A: そうかあ(;;
B: いや人によって感想は違うと思うよ.ほかの人にも聞いてみたら?
A: だけど,みんないまいちって感想なんだよ……(TT

上の会話では問題の原因が自分の髪型にあるのか, それとも感想をくれる人の美的センスにあるのかが切り分けられているわけで, この考え方が応用されているといえると思う.

セミナーが終わったのが13時40分ぐらいだったので,お昼を食べそびれてしまった. 昼食代わりとあしたの朝食のために IMP の Ruban d'or という名前のパン屋さんで軽くパンを買った.pain de campagne のような生地を柔らかく作って,ドライフルーツを刻み込んで焼いたパンがおいしかった. 生地のイーストの香りとドライフルーツの香りがすばらしい. マロングラッセも作っているらしく,これも買ってみた.こちらも楽しみだ.


■2001/ 3/ 5(月)

学生部に行って,エス研への郵便物を手に入れた.Pasporta Servo のアドレスブックが届いていた.Pasporta Servo というのは,エスペラントを話すなら無料で泊めてくれる世界80か国1,000人のネットワークのことで, 実はエス研もこれに入っているのだ. エス研の項目には,「すごく古ぼけて清潔さに欠ける部室. 夏は蚊,冬は凍るような寒さ,そして天井からの雨漏りがあなたを歓迎します. 青年はより歓迎」といういたって正直な紹介文が入っている.あんな場所に, と思うけれど,実はつい昨年にも利用者が来たという(私はちょうどボストンに行っていたので会わずじまいだった).

ちなみにこのアドレスブック,オランダの TEJO という組織で編集されたのをブルガリアで印刷して, そこから船便印刷物として送ってきているらしい.組版には LaTeX を使用.この冊子は全ページラテン文字で書かれているとはいっても, 人名や地名がたくさんあって,アクサンとかウムラウトとかその他いろいろな記号がくっついているので, LaTeX を使わなければ確かに大変そうだ. ところで向こうの編集者は日本の行政区分への理解がいまひとつのようで, 「北海道」というのを県に相当するものではなく都市に相当するものだと思ってしまったらしい. おかげで巻末地図には札幌の北東,美唄市のあたりに「北海道」という都市を表す点が打たれている.

あいかわらず目がかゆい.やっと今日,保健診療所で薬をもらってきたので, これでひと安心だ.


■2001/ 3/ 4(日)

風の強い一日.それで花粉がたくさん飛んでいるみたいだし, このところ体調を崩し気味なのもあって,けっこう弱気にすごした一日だった.

2月27日のポーランド放送で芦生旅行記が取り上げられている. RealAudio で放送内容が聞ける.「ツキヨタケは冷蔵庫内で6日間光り続けた」というくだりが興味をひいたらしい. 私はポーランド放送の人と全然面識もなければ文通したこともないのだけれど, こうやって思いもよらないところで読んでいてくれる, それに放送で紹介までしてくれる人がいることを知って,すごくうれしかった. エスペラントをやっていてよかった,芦生に行ってよかった,としみじみ.

なおこの話は,芦生旅行記が掲載された日本エスペラント青年連絡会の機関誌 La Junuloj が同放送局に初めて届いたというニュースの中で取り上げられたもので, そのほかに大真さんの「耳塚」の話,角くんの鶏の話と, 川合さんの連載ものも取り上げられていた.

会社員として働くというのはどういうことだろう,と, いまひとつ実感がわかないのは,実は普通の会社勤めをしている人が私の周りの親戚には一人もいないからなのかも, ということに思い至った.父親はいちおう管理職をやっているものの, 確かに腕は確かかもしれないけれど上司としての価値はどうなんだろう, というような人だし.私には「社内で評価されるためにがんばる」とか, 「社内外のいろいろな人と話してうまく合意をとりつけて, ビジネスを成功させる」とか,「相手や状況によって話す内容を変える」といったことがなかなか理解できないというのも, そのせいなのかも.基本的に仕事にせよ何にせよ自分のやりたいことは一人でなしとげるべきものだし, 他人に依存するようではいけない,という固定観念が私のものの考え方の根底にあるようで, それはなんとかしないとと思った.いちばん大事なことは一人ではできないのかもしれないのだから.


■2001/ 3/ 3(土)

淀屋橋の大阪富士ビルでみずほフィナンシャルグループのセミナー. みずほフィナンシャルグループというのは,第一勧銀,富士銀, 興銀が金融持株会社方式で全面統合した企業グループ.IBM と比べてみると,おもしろい.

名前も変えたし,お金をかけて若者向けのパンフレットを作ってみたとはいうものの, けっこう古い部分も残っている,というか,むしろそういう部分の方が大きいのだろうなと. 統合は支店統廃合・リストラのためでもあるんだろうし.ただ, 金融の主力が直接金融に移っていくなど,金融界が大きな変革をとげていく中でも, 証券系が勢力を拡大するというよりは, 銀行の方がビジネスの機会をより多く手にすることができるのだろうな, と思えるし,大手都銀がそれをねらっているのだろうとも思った.

大阪富士ビルというのは,1階が富士銀行大阪支店になっていて, それほど高くないけれど大きなビルで,けっこう古そうな内装で, そして全館が富士銀行と関連企業で占められている. 実はこれだけ大きなビルで単独グループが全館使用しているところに行ったのは初めてなので, ついついきょろきょろしてしまった.実は東京地裁の庁舎はもっとすごいらしいので, 今度一度見に行ってみたいものだ.

夜,某都銀のリクルーターの人から初めて電話があった,というか, 初めて電話を受けた.何かに追いたてられているようなしゃべり方をする人だったので, 残念ながらあまり好感が持てなかった.この人みんなに声をかけているのだろうか, 電話かけのノルマに追われているのだろうかと,半ば同情してしまった.


■2001/ 3/ 2(金)

昨日今日の分をまとめてアップロード.

今日はグランキューブ大阪で IBM のフォーラムがあったので,参加した.こういうのに参加するのは初めてなので, ここ1,2日,けっこう緊張してしまっていたけれど, 今日は選考抜きのイベントだったので別にどうということはなかった.

それで6時起きで,久しぶりに NHK-FM「朝のバロック」を最初から最後まで聴いて,ご飯を食べて, 雨が降っていたので地下鉄に乗って,JR,大阪市バスと乗り継いで会場に到着.明日は JR のダイヤ改正のため,大阪と青森を結ぶ特急「白鳥」は今日が最後の運行となる. それで大阪駅ではいろいろと掲示が出たりしていた.

前後するけれど,朝ご飯にほうれん草の卵とじを作る際, するめいかの煮付けの煮汁をそのまま流用したところ, おいしかったことはおいしかったのだけれど,ちょっと甘すぎてしまった. いつもは無意識のうちに味つけを変えているんだなあと.

フォーラムの内容についていうと,IBM はなかなかすごい会社だということがわかった.システム構築方面でエッジな仕事, やりがいのある仕事をしたい人にはなかなかよさそうな会社だと思った.あと, 業界についての知識も

その他,関連会社のブースに立ち寄ったり.まずはマニアックに日本チボリに足を運んでみた. チボリというのは「あひる」を意味する韓国語の単語とは関係がなく, システム管理用のパッケージソフトをいろいろこまごまと,そう, まさにこまごまとしたものをいくつもいくつも作って売っている会社. でも開発の方は米国本社でやっているというところが物足りない.

それから,これは今回初めて知った会社だけれど,IBM ソリューションサービスという子会社があるらしい. 札幌とかで金融系のシステムとかを作っているらしい.ここで説明してくれた IBM から出向してきたという初老の技術者さんは, なかなかこの世界について透徹した見方を語ってくれておもしろかった.「SE に適性がない人がなると不幸になるのでそういう人は採用したくない.SE の適性というのは,

だそうだ.以上がクリアできない人は地方公務員をやった方がよい, 市民課で住民票でも出していた方がよい,という辛口のコメント. それって地方公務員にすごく失礼なのでは,と思いつつ, でも求められるものがやや違うことは理解できた.ついでにいうと, 実は市民課で取り扱っている戸籍と住民基本台帳というものはけっこう取り扱いが難しくて, 特に戸籍方面でちょっと変わったことをやろうとするといろいろ知ってないといけないので(国際結婚とか, ややこしいことはたくさんある), 決してだれでも市民課で仕事ができるというわけではないはずだと思う.

で,ふつーの SE になりたい人は,CSK とかに就職するのではなくて, こういう会社に就職するとよさそうだと思った.

夜,友人から「いとこの高校生がゲームプログラマになりたいらしいんだけど, どういう進路をとったらいいんだろう」と相談のメールが. ゲーム屋さんは私の周りにもいないではないけれど,なかなか大変な世界だよね, と思って,思わず返事を100行ほどいろいろと書きつづってしまった. 現在の大学のカリキュラムは IT 業界の求める人材を供給するためのものにはなっていないし, だからといって専門学校に行けばよいというものではもちろんない. ゲーム屋さんになりたいっていうのは, やっぱり子どもがケーキ屋さんになりたいっていうのと似たようなものなのだろうか?  そうなのかどうかはともかく,私自身は少なくとも, ゲーム屋さんになるぐらいならケーキ屋さんになった方がずっとましだ. 結局のところ私はケーキの消費者ではあるけれど,ゲームの消費者ではないからだ.

検索してみると,

というサイトが見つかった.業界の方が書いているだけに, 私よりも詳しくはっきりと事情が書いてあって,おすすめ.


■2001/ 3/ 1(木)

エス日辞典をめくっていたら,auxdi「聞く」の項の例文で "Arbaro auxdas." というのがあった.直訳すれば「森は聞く」となる. 訳は「森に耳あり」となっていたが,不思議な表現だ,と思って Google でフレーズ検索してみたところ,果たしてヒットした.Zamenhof の Proverbaro Esperanta(エスペラントことわざ集)に載っている表現らしい. 「耳あり」と来れば「目あり」でしょう,ということで,"Arbaro auxdas, kampo vidas." 「森に耳あり,野に目あり」だそうだ. 日本のことわざよりアウトドア的な発想がおもしろい.

インクスという会社から会社説明会の案内が届いた. 社名は忘れてしまっていたけれど,2年前にも確か同じ会社からダイレクトメールを受け取ったことがあるのを思い出した. ところが今回の案内状をよく見ると変なことがある.従業員数は147名なのに, 採用人数が100名.やめていく人の数を見込んでいるとしか思えないのだ. さらに同封の「CORPORATE PROFILE 2001」という冊子を読むと, 98年から01年まで毎年33名の新卒者を採用してきた,とある. 98年から00年までだけでも合計99名だから,これだけで総従業員の3分の2に当たる. なぜか.この間の社の成長が急速だったというのではなくて, この会社は離職率が高い会社だというのが正しい原因っぽい.

メーリングリスト FreeBSD-users-jp で,「まったく同じプログラムでも実行ファイルのファイル名によって実行時間が大きく左右される」という現象についての議論があった. このことの原因は,コマンド名の長さによって double 変数のメモリ上でのアラインメントが狂うことらしい.double 変数は長さが8バイトなので,8で割り切れないアドレスに配置されているときはアクセスに時間がかかるのだ. それで2倍くらい実行時間が違ってくることもあるらしい. 数値計算ではアラインメントに気をつけましょう,ということですね. でも実は万能な解決策はなくて,せいぜい「配列は malloc で取ろう」ということぐらいしかないらしい.

某安田生命から電話.セミナーの勧誘. 実は民間企業から就職関係で電話があったのはこれが初めてだったりする. でも生保は銀行以上に興味の対象外だし, 特に理系向けのセミナーというわけでもないということだし, そもそも3月はいろいろ忙しいので,断った.

eGroups のメーリングリストから1か月ほどメールが来ないので, メーリングリストがさびれちゃったのかなあと思っていたら, 実は「配信不能」メールアドレスだと判断されていたことが判明. eGroups のページによれば3日間毎日1回配信してどれもエラーで帰ってきたら「配信不能」とするらしいのだけれど, 該当期間にメール方面で障害が発生していたおぼえはない.妙だ.

長くなったので夜のことは略.


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