みしっく今日のひとこと - 2002年1月


■2002/ 1/31(木)

強い北風の冬らしい天気が続く.

洗濯を2回行う.洗濯物を窓の外に干しておいてキーボードをたたいていたら,ジーンズとかエプロンとか色の濃い洗濯物の前を,白いものが飛び始めたのに気づく.にわか雪になったのだ.

洗濯物は室内干しになっちゃったけれど,なんだかうれしかった.

昼から学校へ.北部を自転車で走っていたら,演習林の技官であるみつえださんに偶然出会う.上賀茂所属の方のはずなので,珍しいことだ.

今日の英単語: search.search は「捜す」.chercher.それはいいんだけれど.おぼえておくべきなのは,捜し求めるものが目的語にならないということ.目的語はなるのは身体・場所などで,捜し求めるものは for の目的語になる.目的語なしで search for なんとか,ということもできる.一方,フランス語の chercher の場合は捜し求めるものを目的語にとる.じゃあ身体・場所などを目的語にとるときはどうするのかというと,fouiller という単語が別にある.この場合,捜し求めるものを付け加えたいときは pour trouver なんとか,という形になる.さらに名詞にすると *cherche という単語があるのかと思うとさにあらず,recherche になってしまう.なんともややこしい.

で,それに気づいて修論を検索してみたら,案の定誤用がいくつも見つかってしまったので,さっそく修正.

英語といえば.
北海道方面から「全国のエスペランチストへ」との呼びかけで「英語の第二公用語化と小学校必須科目への導入に反対する声明」なるものが回ってきて,賛同する人は連絡をくれとある.声明を発表しようというのに主催団体のプロジェクトのウェブページが見当たらないことは,インターネットの便利さに対する関係者の認識不足を浮き彫りにしているようだ.それはさておき,英語教育が重要だというのは間違いない(同時に中国語などの他言語を使いこなすことのできる人材をより多く育てる必要性も大きい)けれど,それと公用語の問題とはまったく別の領域の話だ.日本語を理解せず英語をもっともよく理解するような人々が一定割合以上住んでいるような地域は日本には存在しないのに,あえて英語を第二公用語にしようと民主党などが考えているのは,どこかに勘違いがあるのだと思う.

卒論を提出できません


■2002/ 1/30(水)

Radiophonia Finnica Generalis.「Nuntii Latini, conspectus rerum internationalium hebdomadalis, est programma Radiophoniae Finnicae Generalis (YLE) in terrarum orbe unicum.」なのだそうだ.フィンランドから放送されるラテン語放送ということは,ラジオ沖縄の方言ニュースみたいなものか.ちなみに東京で開かれたアフガニスタン復興会議のニュースは「Legati unius et sexaginta civitatum et oratores viginti fere ordinum internationalium in urbe Tokio conventum de auxilio Afganistaniae suppeditando egerunt.(後略)」となるらしい.少なくともフィンランド語よりは格段にわかりやすそうに見える.ほかに Vox Latina というサイトも発見.

友人の Y が訪ねてきて,ご飯.かつおのたたきとルッコラ(ごまのような香りがする葉っぱ)のサラダ,鶏のだしを効かせたオニオングラタン,鴨の黒こしょう焼き オレンジソース ローズマリー風味 干しいちじく添え,チーズ2種盛り,焼きりんごにパイ生地の焼いたのを添えて.ワインは Y が持ってきてくれたもので,フランスはボルドーの Lalande de Pomerol の Château Vieux Ducheé というところの96年もの.


■2002/ 1/29(火)

研究室の電子辞書で presume という単語を引いてみた.

Dr. Livingstone,I 〜? リビングストン博士ですか 《★アメリカの探検家 Stanley が,アフリカ探検中行方不明とされていたリビングストンに会った時の最初の言葉 》.
なる用例が出てきた.リビングストンといえば,7年ほど前にターミナルサーバか何かを作ってた会社でそんな名前の会社があったような気がする.いまはどうなっているんだろう.

研究室で,フランスから来られた B 先生の送別会.M1 の Y くんが中心になって用意したチーズフォンデュ・鍋・ブルゴーニュ方面を中心に充実したワイン・チーズと,K さんが腕をふるって作ってきてくださったベーコンとほうれん草のキッシュ,鶏肉でひき肉などを巻いて焼いたもの,にんじんのサラダなどが並ぶ.K さんの料理は私のざっくりした料理と異なりずっときちょうめんな仕事をするのが特徴なのだと知った.とても楽しい機会だった.


■2002/ 1/28(月)

修論はそれなりに進んだ反面,周りの人を不愉快にさせてしまったかもしれないのが残念だった一日.沈黙しているよりはましだったのだと思いたい.

TOEIC 受験のみなさん,試験の出来はいかがでしたでしょうか? 今日の英単語は: cling - clung - clung.母音変化する自動詞で,意味は「[…に]くっつく,くっついて離れない,ぴったりつく [to,onto].」など.stick を使うことの方が多そうな単語ではある.フランス語なら coller に当たるのだろうかと思って英仏で引いてみると,cling: se cramponner, adhérer とあった.

朝食には新しいかつお節のパックを開けて,あーさ汁など.夕食にはほうれん草・豆腐のナンプラー味卵とじを.しょうゆプラスだしをナンプラーで代替してしまえば手間が少なくなるという安直な発想で作ったのだけれど,けっこうおいしくできた.イズミヤで買った島根県産かます開きもなかなかおいしい.


■2002/ 1/27(日)

いままでの教訓を生かすことができなかった日.何なんだろうな.困難な状況に置かれていることをいやおうなしに認識させられると,心のゆとりがなくなってしまう.いや,だれが悪いわけでもないのだけれど.

ブロードバンドの世界の情勢をちょっと調べてみた.FLET'S ADSL / Broadband で固定 IP アドレス.IP アドレス固定という条件がつくと,COARA のサービス範囲以外ではだいたいフレッツ・ADSL に限られてしまうわけか…….ということは,アッカとかより総じて高めになるし,細くなるんじゃないかという不安が生じることにも.Dynamic DNS とかいうのもあるけど,MX に使うのはちょっとね.本業の方では必要に応じて冒険することは必要なのだと思うけれど,活環境は使い慣れた技術で構築したいものだ.

旅行記を追加.


■2002/ 1/26(土)

おととい悩んだメディア C 新システムの関連話が UNIX Magazine 今月発売号の連載記事「女子大生の放課後」に書いてあるのを発見.でも全然私の求める情報ではなかった.

内定先の手配で受講している通信講座.添削問題の解答・解説冊子が送られてきたので読んでみると,「コンピュータウィルスは,利用者の意図に反して,不正な動作を行うプログラムをいいます」とあるのに気づき,そんないい加減なことを書くなんて!とびっくり.この定義だと少なくともマイクロソフトの OS やアプリケーションソフトはそれ自体「コンピュータウィルス」だということになってしまう.「このプログラムは不正な動作を行ったので終了します」ってメッセージボックスがよく出るのだから.「不正な」というのを「悪意のある」という意味だと解釈しても,たとえばトロイの木馬なんかもウィルスの一種にされてしまう.

あらかじめ配布されている教科書の方を読むと,「コンピュータウィルスとは,コンピュータシステムの内部に侵入し,システムにトラブルや不正動作,あるいはシステムの破壊を引き起こすプログラムをいいます」とあるので,まあまあ妥当な定義を見つけることができて,ほっとした.「マクロ型ウィルス」なども含んだ定義になっている.

図書館で TIME (TIME Asia) を読んでみた.ずっと前に,大学に入りたてぐらいのころに一度ページを開いてみて,「あ,これは自分には向いてないみたいだ」と思ってそのままにしていたもの.久しぶりに目を通すと,気取った文章なのはあいかわらずだけれど,意外と抵抗感がなく読めるようになっていてちょっと驚く.新聞とかより用語法やストーリー展開が素直なので,かえって読みやすいくらい.

この2週間はこれまでに比べてすごく充実していた気がする.それは自分の努力でそうなったわけではなさそうだけれど,来週もこの調子でいきたいものだ.

旅行記を追加.


■2002/ 1/25(金)

2ちゃんねるのハングル板というものをちょっとまじめに読んでみたのだけれど,向こうの掲示板の状況などわかって,けっこうおもしろい.あまり読む値打ちのない書き込みも多いけれど,日韓間の交流促進のためには貴重な場所かも.ただ,集中型掲示板システムというのはなんだか技術の退歩みたいな気がしてしょうがない.だれか掲示板プロトコルを美しく標準化してくれないかなあ.

最近ソルジェニーツィン著『収容所群島』を読んでいて,ロシアへの関心がわいてきた.カムチャツカ半島なんかは観光地化されていないし距離的にも近いので,夏に行くといいかもしれない.でも飛行機は落ちそう.行ってみるのはもう少し経済が安定してからにした方がよさそうな感じだ.

っていうか,カムチャツカまで足を伸ばさなくても,択捉島があるじゃん.


■2002/ 1/24(木)

久しぶりに総合情報メディアセンターの提供する情報コンセントサービス(まだホットスポットサービスは提供されていない)を利用してみたところ,なぜか認証で落ちる.何者かによってパスワードが不正に書き換えられたということでもなさそうなので,おそらくシステム入れ替えに伴う不具合または仕様変更なのだろう.ひとまずペンディングにして図書館をあとにし,Illustrator とたわむれる一日を過ごした.なんだかグラデーションメッシュを使ってバナーでも作ってみたい気分.

今日気づいたのは,この前インストールした Netscape 6.2.1 でメニュー→[表示]→[ページ ソース]を実行すると,すべての HTML タグが小文字に書き換えられて表示されるということ.ソースを表示させたのが自分で書いたスクリプトが出力する HTML だったので,「ここは大文字になっているはずなのに!」と,しばらく悩んでしまった.

近藤博次さんの日記21日付で,信金の担当者がマンション管理組合の登記日などを聞き出したというのは,要するに万一ペイオフという事態になったときどの預金者とどの預金者が同一人物なのかを早く確定するため,事前に行う名寄せ作業の一環であるにすぎないと思われる.管理組合のペイオフ対策といえば,住宅金融公庫のマンション修繕債券積立制度(普通の国債みたいな債券にトッピングが付いているような感じの制度)なんてのもあるわけだけれど,公庫が廃止されたらもうこの制度は申し込めなくなるのだろうか.

を読んでみた.オーストラリアのヴィクトリア州不動産協会の標準賃貸契約書のある版から取った一文,として,次の文が反面教師的に引用されていた.「477語からなり,3対の括弧,1つのコンマ,1つの終止符しか句読点を含みません」とある.きちんと読めば文理的な意味は読み取れるようになっているのだけれど,コンピュータサイエンティストは気が短いので,こんな文章を書いたら読んでくれないのだ.

If the Lessee shall commit a breach or fails to observe or perform any of the covenants contained or implied in the Lease and on his part to be observed and performed or fails to pay the rent reserved as provided herein (whether expressly demanded or not) or if the Lessee or other person or persons in whom for the time being the term hereby created shall be vested, shall be found guilty of any indictable offence or felony or shall commit any act of bankruptcy or become bankrupt or make any assignment for the benefit of his her or their creditors or enter into an agreement or make any arrangement with his her or their creditors for liquidation of his her or their debts by composition or otherwise or being a company if proceedings shall be taken to wind up the same either volutarily or compulsorily under any Act or Acts relating to Companies (except for the purposes of reconstruction or amalgamation) then and in any of the said cases the Lessor notwithstanding the waiver by the Lessor of any previous breach or default by the Lessee or the failure of the Lesser to have taken advantage of any previous breach or default at any time thereafter (in addition to other power) may forthwith re-enter either by himself or by his agent upon the Premises or any part thereof in the name of the whole and the same have again repossess and enjoy as in their first and former estate and for that purpose may break open any inner or outer doorfastening or other obstruction to the Premises and forcibly eject and put out the Lessee or as permitted assigns any transferees and any other persons therefrom and any furniture property and other things found therein respectively without being liable for trespass assault or any other proceedings whatsoever for so doing but with liberty to plead the leave and licence which is hereby granted in bar of any such action or proceedings if any such be brought or otherwise and upon such re-entry this Lease and the said term shall absolutely determine but without prejudice to the right of action of the Lessor in respect of any antecedent breach of any of the Lessee's covenants herein contained provided that such right of re-entry for any breach of any covenant term agreement stipulation or condition herein contained or implied to which Section 146 of the Property Law Act 1958 extends shall not be exercisable unless and until the expiratation of fourteen days after the Lessor has served on the Lessee the Notice required by Sub-section(1) of the said Section 146 specifying the particular breach complained of and if the breach is capable of remedy requiring the Lessee to remedy the breach and make reasonable compensation in money to the satisfaction of the Lessor for the breach.

ところで,この条項は要するに何がいいたいのかわかりますか? 読まなくても直ちに予想できることとして,賃貸人に有利なことを規定する条項なのだろう,ということがあって,とりあえず読んでみたところ,オーストラリア・ヴィクトリア州の法律については知らないものの,"provided that" より上の部分はおそらくそのとおりなのだと思う.

この条項を解読したい方へ: HTML ソースを表示させてそっちで読むと,ちょっとだけ読みやすくなるかも.

夜,えふさんのページを読みに行ったら,偶然にもカウンタが 5000 番に.当ホームページでもしばらく前に 20000 番を手にしたばかりだし,最近ちょっと運がいいのかもしれない.この勢いで修論を書き上げてしまいたいもの.


■2002/ 1/23(水)

「情報発信」という概念は英語でどう表現するのだろうか? Y 先生によれば,なんと information dispatch と言うらしい.Google で検索してみると2,780件ヒット.少ないながらも用例があるし,訳語対照の用例さえ見つかるので間違いではない.でも初耳な表現だ.そもそも英語圏には「イソターネットで世界に向けて情報発信」という概念自体ほとんどなさそうなので仕方ないけれど.

ちなみに「発信」に関連して expédition「発送」という仏単語を連想したのだけれど,これは英語では「遠征」「遠征隊」「迅速さ」という意味しか持たないらしい.気をつけなければ.

これまで,Illustrator で文字の周りを長方形の枠で取り囲みたいといった場合どうすればいいのだろうと不思議でしょうがなかったのだろうけれど,今日やっと作り方が判明.たとえばウェブページなどによく使われるようなボタンを作りたい場合は,文字オブジェクトを適当に作ってから,アピアランスパレット→[新規塗りの追加],アピアランスパレットでの塗りの順序変更,メニュー→[効果]→[形状に変換]→[角丸長方形],メニュー→[効果]→[スタイライズ]→[ドロップシャドウ]を順に実行すればよい.文字の周りを長方形の枠にしたいなら,[新規塗りの追加]の代わりに[新規線の追加]を行えばよい.いまさらながら Illustrator の奥の深さに驚かされた.

店売りのそうざいは口に合わないものも多いのだけれど,京都生協の天ぷらはなぜか冷めてもおいしいので,ときたま買ったりする.それで今日は,「茄子のはさみ揚げ」を買ってみた.鶏のつくねをなすにはさんで天ぷらにしたもの.予想どおり,手の込んだ作りになっていて,なかなかいける.

その他夕食の食卓に並んだのは,種子島の紫いものレモン煮(うさぎの柄のピンクな小鉢につんもりと),残りもののおみそ汁(いわしのつみれなど).

QBhouse という10分1000円で髪を切るとこがあるらしい.首都圏の駅前などにあるらしい.髪を切る以外のことはしないらしい.ちょっとよさそうだ.


■2002/ 1/22(火)

知人から懸賞に当たったとのことでもらった農心の辛ラミョンを朝食に.いわしのつみれと大根と緑豆もやしをみそ汁にして,添付の辛いスープのもとを半分くらい入れて,韓国風スープを再現.ラーメンをお湯で戻してスープと合わせて食べた.なんだか懐かしい味.

大本エスペラント普及会からエスペラント検定1級の合格証書が届く.Nova Vojo も同梱されていた.

郵便に関する非公式サイト,Postal Guide@Sayopee.Net を久しぶりに読んでみたら,だいぶ更新が進み,記述が詳しくなっていることに気づく.そこからのリンクで見つけたのが,郵便為替取引撲滅委員会オフィシャルファンサイト.同人系の人が使い慣れている郵便定額小為替はオークション代金等の支払いには向いていないので使わない方がいいという主張を掲げている.私もときどき使うことはあるのだけれど,確かに,知らない人にお金を送るときとかお金だけ送りたいときには向かない手段だ.市役所の市民課などにお金を送るときには重宝する道具なのだけれど,基本的に「住所あて送金から口座あて送金へ」という流れで動いているこの世界,郵便振替口座(口座の記番号が 0 で始まるもの)への通常払込みとか銀行振込とかに比べると定額小為替はいまひとつという感がある.ま,現金書留に比べればはるかにましではある.

でもこのサイト,なんで背景色がピンクなんだろう.

「はまゆう」で渡る韓国.4月から韓国側も新造船を入れるとのこと.それもいいけど,大阪釜山航路は復活しないのかなあ.


■2002/ 1/21(月)

雨のため,行きは市バス,帰りは徒歩という変則的な通学方法をとる.

半年ほど前に描いた図をモノクロできれいに映るように修正して,昨日描いた図版を合わせて修論に貼り込む.いくらか文章も書き足して,分量を5割増やすことができた.いまの段階からさらに10ページちょっと稼ぐ必要があるのだけれど,基本的には枝葉をつける感じで増やしていけたらいいのだと思う.

トップページとリンクを更新.


■2002/ 1/20(日)

なんとなく気が重たかった朝だけれど,お弁当を作って学校へ.センター試験の受験生より遅く学校に到着.某マイナー言語で手紙を1枚書いてから,Adobe Illustrator 9.0 を使って修論の図を描く作業を.

私にとって絵を描く,ものごとを図解して説明するというのは,言語の間の壁よりももっと高い壁を越えた別の世界に属することのように思われる.ひとつのことを相手に伝えるということがこんなに難しいことだなんて.いつもなじんでいる世界とまったく違う世界に放り出された私は,口ごもるしかしようがなかった.文法も基本語もほとんど知らないし,意をくみ取ってくれる先生もいない.

それでも今日は4時間で1枚の図を描くことができて,しかもいままで私の描いた図と比べればわかりやすいものになったように思えたので,夜には足取り軽く学校を後にすることができた.

ところで,最近のバージョンの Illustrator では,オブジェクトに遠近感を与える操作を行う(長方形を (上辺) < (下辺) の台形に変形する)ためには,ツールパレットから自由変形ツールを選択し,バウンディングボックスのコーナーハンドルのドラッグを開始してから,Ctrl + Shift + Alt キーを押し,ドラッグを続けて好みの形に変形する必要があるらしい.

直感的でなく,操作しにくいことこの上ない.しかもなぜか文字を変形させることはできない.

結局遠近法はやめて,シアーすることにした.

夕食にはインドネシア産養殖ブラックタイガーえびのぶつ切りともやしの炒め物を作ってみる.もやしは白菜に比べて適当に炒められる野菜.値段も手ごろだし.そのもやしがほのかに赤く染まって,みじん切りにしたしょうがも香ばしくて,よい副菜になった.

某掲示板を読んでいて知ったのだけれど,

3.英語圏からの外来語が少ないが、中国語からの借用語が多い。<br>
 (韓:約婚者→朝鮮族:対象  韓:&#53136;&#52270;&#50500;&#50836;
→朝鮮族:&#51068;&#51060;&#50630;&#50612;&#50836;(中国語の没事より)<br>

って感じで書くと最近のブラウザではハングルが表示できるのだ.

3.英語圏からの外来語が少ないが、中国語からの借用語が多い。
 (韓:約婚者→朝鮮族:対象  韓:쾐찮아요 →朝鮮族:일이없어요(中国語の没事より)

ようやくマルチリンガルな文書の表示が可能になったということは,喜ばしいことだ.ただ,入力するのが大変そうなのと,漢字の見え方が怪しそうなのは注意が必要だ.


■2002/ 1/19(土)

おとといの飛行機の話について.ANA は季節によってポケモンジェットを飛ばしているというコメントをこあらさん,京都のむぎさんからいただいた.それから,遅延や目的地変更などの発生率については,各航空会社がウェブで公表しているとのこと(ANA のページJAL のページ).

その他,こあらさんからいただいたコメントによれば金券ショップの店頭価格が市場価格だろうとのこと.ただ,金券ショップで行っているのは回数券の貸し出しと株主優待券がらみのきっぷの取り扱いのようなので,おそらく市場の分断が生じていて,金券ショップの店頭価格は航空会社が用意した割引きっぷの価格とはほぼ無関係に決まってしまうのだろうと思う.なお金券ショップについてはswa.gr.jp さんのところのページにうまくまとめられている.

ここ数日よりは早めに起きたのだけれど,洗濯したり,インクリメンタルな掃除(普通の掃除と異なり,部屋のごく一部分のみを対象にすることを特徴とする掃除)をしたり,こあらさんを見習ってちょっとていねいに大根を煮たり,メールや手紙を書いて出したり,引越し関連で大和運輸・NTT 西日本・ガス屋さんに電話したりするうちに,もう夕方になってしまった.図書館に行って新聞を読んで,夕食.「白くち」とラベルに手書きされた魚が3尾パックされていたので買い求め,塩焼きに.すずきに似た味で,普通の白身よりはいくらかこってりしたところもあって,おいしい.

で,ISDN を休止にするので,いま利用している某 F 社の市外電話サービスも解約する必要があるのかな,と思って同社に電話してみたのだけれど,どうも要領を得ない.休止になっていた加入権をだれかに譲渡(「加入権の譲渡」は「加入契約上の地位の移転」だと理解しているのだけれど)すると,その譲受人が同じ電話番号になってしまうので(譲受人が別の地域のため番号が変わってしまう場合はどうなるのか不明),F 社が利用者を電話番号だけで認証していると仮定すると,その譲受人が F 社の電話サービスを私の負担で利用することができてしまう,という問題が生じるかと思ったのだけれど,本当はどうなのだろう.とりあえず解約申込書だけ請求してあとで考えることに.

結局,今日出したメールは10通にのぼった.


■2002/ 1/18(金)

学校に行く途中に,あるポスターが目につくようになった.「いま,再び立つ」と大きな文字で書かれていて,2枚の顔写真が名前入りで掲載されているポスター.よく読むと「府政大演説会」の宣伝ポスターだとのことなのだけれど.もちろん府知事選がもうすぐだ,などとは書いてないし,だれが立候補する予定なのかも書いてない.

ちなみに前回の市長選では「ますます元気に 京都市政を」とか「京都市政にをよびこもう」などという,文字ばかりのポスターが展開されたものだ.実は高等な戦術なのか,それとも効果のほとんどない自己満足に終わっているのかは,謎だ.

研究室の昼食会.ちょうどポットにお湯が沸いていたので,戸棚に入っていたプロバンス製の「パイナップル・ココナッツ茶」をいれてみた.

…….

おいしくない.全然.

体の調子がいま一つでココナッツの香りを受け付けなかったというのもあるのだけれど,ただのお湯の方がずっとましだった.道理でずっと研究室に置いてあったわけだ.

夜は,エス研例会.前回の KS で販売された KS 記念 CD-ROM を使って,スポットディクテーションをしてみる.この CD-ROM には KS の参加者へのインタビューを録音して焼いてある.そこで,私の方ではあらかじめそのインタビューを聞き取って文字にしておいて,部分的に単語をカッコに置き換えたものを教材として印刷しておき,例会に来た人たちに書き取りをしてもらうというもの.いつもの読書会と違った雰囲気で楽しかった.


■2002/ 1/17(木)

だんだん英語に慣れてきた感じ.筆がのってきた.英和・和英辞典を活用するのはもちろんだけれど,表現に迷うところがあるとき,どの表現がいちばん一般的なのかを調べるため,などに Google を使えるのがとても便利だ.反面,訳語が思い当たらないときは検索エンジンで探そうとしてもあまりうまくいかない.

修論の題目などを届け出た日.M2 の M くんと M1 の Y さんからチョコレートのおすそ分けをいただいた日でもある.

今日までの進捗率は 25 %.明日からも張り切っていこう.よし.

生協で航空大手3社の時刻表を手に入れていて,いろいろな角度からこの業界を読み解こうとしている今日このごろ.今日思ったことは:

プロフィールを小幅修正(簡略化).


■2002/ 1/16(水)

最近方々で話題になっているインターネットアーカイブ.図書館業界で「世界中の出版物を全部蓄積することはできても,ウェブをまるごと蓄積しようと思ったら,くずデータばっかりでとても記憶容量がもたないだろう」といわれていたものだけれど,あっけなく実現されてしまったようだ.「Take me back!」(仏訳は Ramenez-moi! でいいんでしょうか?)の呪文を唱えると過去に連れていってくれる(たとえば,96年12月19日のasahi.com).robots.txt に適切な指定をすると自サイトのアーカイブを見えなくできるほか,Terms of useによれば他サイトに自らの著作権等を侵害するコンテンツがある場合は公証人のところに行って宣誓供述書を作って送れば公開の禁止などができるらしい.ふむむ.微妙な問題ですね.

夜は,dump(ディスクのバックアップ)をしながらあんきもを食し,その後はおもむろに領収書類の整理をする.96年分はすでに廃棄済みなので,今日は97年〜98年分を処分.印字が消えかかった感熱紙のレシートに交じって,微生物の植物採集会で比良山に赴いたときの乗車券とか,急行〔きたぐに〕の急行券・寝台券,初めて参加した Internet Week のときの宿代の領収書,知人が会場でバイトしていた縁で観覧した,オーケストリオンという自動演奏楽器の展覧会のチケット,浅岡さん,佐和さんらがパネリストとして討論された COP3 直前講演会のチケット,スチール本棚1本ではスペースが足りないことに気づいてもう1本買い増したときの領収書,その他にも若狭高浜に行ったり熊本に行ったり三重県関町に行ったり丹後間人に行ったりと,いろいろな旅行の記録が出てきて,懐かしくなってしまう.

そうそう,もうなくしたのかと思っていたのだけれど,97年に「ハングル」能力検定試験を受けたときの成績票も出てきたのは,うれしいことだった.


■2002/ 1/15(火)

この2,3日はけっこう気分が上向いていて,いい感じ.日中もそうだし,それになんといっても,心暖まる夢をみることが多くなった気がする.それまではプチ困った夢とでもいうべき夢(悪い夢とは違うけれど,なんか困ったシチュエーションに置かれてしまう夢)をみることが多かったのだけれど.

久々に英語で文章を書くと,英語的感覚が鈍ってしまった自分に気づく.TOEIC で点数を取る能力と作文の能力とはずいぶん違うものなのだ.動詞系の表現は大丈夫なのだけれど,不定冠詞がない言語に慣れてしまったためか,いくぶん抽象的な概念について言及しようとすると冠詞と数の選択に悩む悩む.

生協のお店をのぞいたら,あんこうの肝が並んでいるのを見つけ,最近の日経新聞(確か12日付)に載っていた料理法を試してみようと思ってさっそく買い求めてみる.その料理法というのは,日本酒を半量ぐらいの水で割ったものでゆでて,ぽん酢を敷いて大根おろしを載せるというもの.なおゆずはないのでレモン果汁(びん入り)で代用した.

口に運んでみると,一瞬でこの料理の意図するところがくみ取れた.「まったりこってりした独特な風味のあんきもをさっぱりと食べよう」というのが意図なのだ.お酒で煮るのは素材独特の匂いを抑えるためだし,ぽん酢も大根おろしもこの脂っぽさとこくを打ち消す働きをしている.あんきもといえばひとくちひとくち味わって食べるものだと思っていたけれど,こういう調理の仕方にすると,さっぱりしているのでついつい箸が進んでしまう.考えてみればとてももったいない,ぜいたくなことだ.料理屋さん的にはこれが正しいのかもしれないけれど,私はやはり「こってりした食材を個性的な食材で迎え撃とう」というコンセプトのもと,フライパンで火を通したあんきもをほたて貝柱のソテーとほうれん草のクリーム煮と合わせるという食べ方の方が好きだ.


■2002/ 1/14(月)

3月の初めに東京に行く用事があるのだけれど,一方でそのころに九州を旅したいという希望もあって,それで夕方メールマガジンを読んでいて,航空業界のニュースをまとめたメールマガジンを読みつつ,「バーゲン型運賃ってどうなん? 東京の用事と九州旅行を組み合わせたら何かいいことがあるかも……」と思いついて,さっそく3社のウェブで調べてみる.調べたところ,JAL のは昨日でもう締め切られてしまっていたのだけれど,全日空「超割」の予約はぎりぎり間に合うということがわかり,しかも大半の路線にまだ空席が十分あることが判明.しばらく考えて,羽田→鹿児島線の片道を予約.特定の条件を満たした場合に限り運賃が通常の3分の1になってしまう(東京・京都間を新幹線学割で旅するよりも安価だ)というのは,やはり納得が行かない話だ.帰りの方はどうしよう,と思案したのだけれど,事情によりすぐに決めるのは難しそうだし,福岡→名古屋線などならバーゲン型を利用しなくてもそれほど高くなさそうなので,ひとまず帰りの予約はしないでおくことに.

(追記)ただ,予約締切が過ぎた15日になって考えてみると,予約するだけならノーコストなのだから,福岡 or 長崎→名古屋の便を決め打ちで予約してしまうというのが最善手だったのかもしれない.別の交通手段を利用するとか日程を変えるとかいうことになったらキャンセルすればいいという話だ.

N 氏と天ゆうで夕食.タイムサービスの定食を頼んで,日本酒を味わいつつ,変わり揚げなども頼んでみる.たまごの天ぷらというのがあって,これがおもしろかった.卵を白身は固く黄身はとろりとした状態にゆでて,衣を付けて揚げたもの.

N 氏は M1.就職するならこの季節に活動する必要があるということで,就職の話になった.文学部の人は工学部とか法学部とか経済学部とかの人と違って,勉強したことがすぐに仕事に生かせるというのではないため,営業に回されることが多いという.もしそれ以外の道を選びたいのなら,たとえば法務とか財務とかの(1級クラスの)資格を3回生あたりまでに取っておくとまた違うのかもしれない,というのが感想.M1 の N 氏に言ってもしょうがないことではあるけれど,下回生文学部生にとっては検討する値打ちがあるかもしれない.


■2002/ 1/13(日)

瓜生山へ.細かい起伏に迷わされたりしつつ,でも全体の形は把握しているので目指す場所にはたどりつくことができて,カナート洛北の Die Güte で買ったパンを食べたり(スコーンがバターたっぷりでさくさくしてておいしかった!),ようかんをつまみつつお茶を飲んだり.

エスペラントの世界で集会とかでよく歌われる La Espero(歌い出し: En la mondon venis nova sento... 「新しき響きは来たり」で始まる日本語訳もあるらしい)について,某所で「少し異様なメロディ」だとか「あのメロディは絶望的」だとか批判が相次いでいる.それももっともで,初めて楽譜を見たときびっくりしたものだ.いま見直してみると,アクセントが落ちる音節の音程を高くしようとか,長母音は4分音符にしようなどといろいろ工夫してあるのは理解できるけれど,歌いにくいことこの上ない.ちなみにこの曲と並ぶ地位にある Tagigxo(同: Agordu la brustojn, ho nia fratar'!)の方はなぜか評判が悪くないのだけれど,こっちもどうなのかなあ.たとえばうちの大学の学歌(もう忘れてしまった)と比べてどっこいどっこいだと思う.ま,無理して普及させる必要もないのだけれど.


■2002/ 1/12(土)

午後,草津市の琵琶湖博物館へ.数年前鳴り物入りでオープンした博物館で,以来ずっと行きたいと思っていつつ,機会がなくて訪れていなかったもの.

博物館は JR 草津駅からバスで20分の烏丸半島という場所にあって,心持ち遠いのだけれど,遠くまで来たかいはあった.すぐそこがもう湖岸で,ちょっと先には大きな風力発電の風車が回っていて,低層で風景と調和したデザインの博物館.開館当初は来館者数が連日すごい数にのぼったと新聞で読んだことがあるけれど,今日はそれほどでもなくて,静かさを感じられるのがよかった.

展示内容は生態学的展示を中心にした水族館としての機能,環境教育的な機能,世界の湖に結びつけての民族学的展示機能,地質学的展示機能が有機的に結びついていて,熱心さの感じられるものだった.テーマが琵琶湖だということを除けば本質的には既存の博物館や水族館と異なるところがないはずなのだけれど,展示のしかたに工夫が凝らされているのがたとえば京都市の科学館との大きな違いで,ついつい観覧するのに夢中になってしまう.ところで中のレストランでは,なまずやブラックバスの天ぷらといった,湖ならではの食材を使った料理が提供されていたのだけれど,お弁当を買って持っていっていたので食べる機会がなかったのは残念.今度の機会にはぜひ食べてみよう.

久しぶりに食材辞典に1件追加.魚といえば,近くの生協のお店では若狭潮風便などと銘打って産地直送のお魚が毎週決まった曜日の決まった時刻に提供されている.いつもはその日の夕方遅くに買いに行くことしかできないのだけれど,ひとつその提供が開始される時刻に行ってみたいものだ.何か掘り出しものがあるかもしれない.


■2002/ 1/11(金)

新年の抱負を書く時期なのだけれど.

これまで6年間の大学生活を振り返ってみると,本当にいろいろなことに首をつっこんでみたけれど,全般的にみれば何も得たものがなかった6年間だった,と総括するほかないのだろうな,と後期暮らしていてずっと思っていた.標語的に「失われた6年」と言ってよいかもしれない.何かが間違っていたことは間違いないのだけれど,それが何なのかもわからないまま.

なので,ちょっと新年の抱負を書こうという気にならなくて.新年度の抱負として4月に書くことにします.

それで,いつもにも増してあまり頭を使わなくていい仕事がしたい気分なのだけれど,修論を書く作業というのはまさにその反対のものでしかなくて,困ってしまった一日でもあった.

といってふさぎこんでいてもしょうがないので,おととい買い求めた干菓子を賞味するのも兼ねて,今日もお抹茶をいれてひといきつくことに.ありあわせの道具でおいしく飲むための方法がだんだんわかるようになってきたのがうれしい.

ちなみに夕食には,「とろかれい」なる切り身の魚を買い求めて,使い残しのピーマンとたまねぎを刻んで一緒に皿に載せ,シェリー酒を回しかけて蒸して食べる.この魚は塩味があらかじめついていて,その塩味が私にとってかなり濃く感じられるのは難点だけれど,手軽で安価なのになかなかいける料理に仕上がった.


■2002/ 1/10(木)

昼食は北部で.何気なくスタミナスープ S,白あえ,ほうれん草えび炒め,ライス M と取っていったら,塩分が 6.3 g になってしまっていてびっくり.しかもめんつゆとかはこのメニューには含まれていないので,この数字がまるまる摂取する塩分の量になる.しばらく塩気を控えなければ.

ちなみにカロリーは 646 kcal とやや少なめ.

今日は,にわかホステラーになって地図をめくってみた.知人が日本全国47都道府県すべてを訪れることを目標にしていたので,それにならって,これまで通り過ぎるだけでなく目的地として訪れたことのある都道府県を列挙してみると,北海道,山形,新潟,千葉,埼玉,東京,神奈川,静岡,山梨,長野,石川,岐阜,福井,愛知,三重,滋賀,京都,奈良,和歌山,大阪,兵庫,鳥取,広島,山口,熊本,沖縄.したがって残りは東北地方各県(山形以外),茨城,栃木,群馬,富山,岡山,島根,四国4県,九州各県(熊本以外),ということになる.

地方別で見るとやはり近畿・中部は近場だけあって,富山を残して全府県制覇している.反面,東北・九州・四国は訪問比率が少なくなっている.関東は北東部3県は未訪問で,南西部4都県は訪問済みと,分かれている.

しかし都道府県というのはしょせんはバーチャルな存在.愛知県に生まれ育ち,京都府で暮らしているといっても,この2府県に対する帰属意識はほとんどないのだし.制覇すべきはリアルな存在である都市なのかもしれない.

そう考えると,都市はたくさんありすぎるので,すべてを訪れるというのは現実的でないため,都市に何らかの基準を設けて,その基準を満たす都市を訪れていくということが考えられるのだけれど,はてどうしたものか.政令指定都市なら,残りは仙台,川崎,福岡,北九州.人口50万人以上の市なら,それに相模原,浜松,堺,岡山,鹿児島が加わる.人口30万人以上の市なら,さらに旭川,秋田,いわき,郡山,宇都宮,川口,川越,所沢,船橋,松戸,市川,柏,八王子,町田,横須賀,藤沢,富山,金沢,静岡,豊橋,岡崎,尼崎,西宮,倉敷,福山,高松,松山,高知,久留米,長崎,大分が加わる(以上は96年現在の人口によった).

でも,人口がさほど多くなくても行ってみる値打ちのある都市はありそうだし,人口そのものが市町村の廃置分合で人為的に操作できてしまうしで,いまひとつ.

で,そういう行数だけ増えるような話はとりあえず置いといて,とりあえず春に行っておきたい土地といえば,やはり九州あたりかなあ.あったかそうだし.福岡はキャナルシティなんとかという興味深い再開発の事例があるらしいし食べ物もおいしそう.長崎はキリスト教関係の史跡があるし,島めぐりも楽しそう.鹿児島なら桜島だ.一方大分・宮崎・佐賀各県の見るべきものについては全然知識がない.四国もいまいちぴんとこない.高松・徳島あたりはなんとなく行ってみる値打ちはありそうだと思うのだけれど,高知・愛媛各県は行くのにかけた労力が報われないのではなどと思ってしまう.


■2002/ 1/ 9(水)

おととし5月10日の日記に書いたメールアドレスに,就職とは何の関係もない spam が届いた.「宝石商ドットコム (bosuksang.com)」からのハングルメールで,アクセサリーを買いませんかという DM なのだけれど,就職活動でコンタクトした先の企業からメールアドレスが韓国企業に流れて使われるというのはまず考えられないことで,それ以外では公表していないメールアドレスなので,この日記をロボットで探し当てて送った spam だと思われる.でも残念ながら宝石を買う予定はないし,韓国から買うつもりはさらにない.

上賀茂畦勝町の長久堂で花びら餅を買って食べてみた.ごぼうと白みそが使われたお菓子というとキワモノに思われてしまうのだけれど,どうして,そんなことは全然なかった.白みその風味が奥ゆかしく漂うあんと,ほどよいアクセントになるごぼうの香りが,柔らかくて甘い餅製の皮に包まれていて,とてもおいしい.ところで,帰省した折に近所の和菓子店4軒で調べたところ,花びら餅はそのすべてで販売されていて,両親は単に食べる習慣がなかったから買い求めなかったらしいと判明.もっと早くにこのお菓子の存在を知っていればよかった…….

今日の fortune:

Commitment, n.:
        Commitment can be illustrated by a breakfast of ham and eggs.
The chicken was involved, the pig was committed.


■2002/ 1/ 8(火)

ユーロパントのサンプル文書というのを読んでみた.モンゴルの某言語学者が作ったヤズー (Yazu) という言語は,モンゴル語・日本語・中国語・朝鮮語を混ぜて作った言語だけれど,それと同じことを西ヨーロッパの言語でやってみましたというのがユーロパント.読んでみると,混ぜこぜにしたおかげでつづり字規則が複雑きわまるものになってしまったという側面があることに気づく.それと,私はドイツ語を知らないので,個々の単語はわかるものが多くてもこの文書全体の意味は結局さっぱりわからなかった.下敷きにした言語すべての文法の基礎を押さえている人でないと読めないのだろうか.

ビストロ・スリージェでパーティー.


■2002/ 1/ 7(月)

Nomota こと金ヒョングン氏のホームページ KIM Hiongun, a Warrior against Language Barrier を訪問してみた.How about the funny name Nomota? というページで Nomota (yet to be named) という自分のニックネームの由来を解説している.北京大学の有名な池「未名湖」から取ったものだとのこと.英語もなかなか上手な人なのだ.

修論の方は昨日よりもうまく進んだような気がする.谷あれば山ありなのかも.

夕食は,久しぶりに肉類が食べたくなって,でもありきたりな料理はしたくないと思って,ちょっと変わったものを作ってみた.作ったのは,鶏手羽元のクリームコーン煮込みという料理.予想とは微妙に味が違ったけれど,コーンの甘さが鶏肉のさっぱりした味と合って,とてもおいしく仕上がった.今回の作り方は,鶏手羽元を鍋に入れ,さっと焼き色を付けてから,熱湯をそそいで45分ほどゆで,缶詰のクリームコーンとたまねぎを加え,味をととのえて煮込み,炒めたピーマンを添えるというもの.食べやすくするため,鶏手羽元には計1時間火を通す必要がある.手早く調理するためには胸肉を使うとよさそうだ.

この料理は poularde Louisiane(鶏のルイジアナ風)という料理にヒントを得て作ったもの.元レシピは Escoffier.org というサイトにこんな感じで載っている.訳すと以下のとおり.


■2002/ 1/ 6(日)

洗濯したり,新聞を読んだり,修論の目次をいろいろ変えてみたり,包丁を研いだり,暮れに購入してあったお抹茶の封を切って飲み始めたりと,日常的週末を過ごした一日.

リンクのページに「今日のこあら」を追加.


■2002/ 1/ 5(土)

大戦略 III '90 なる昔懐かしいシミュレーションゲームを1年ぶりにプレイしたり,父親の購読している日経パソコンという雑誌(読者層を思いっきり絞って,大胆な定式化などを利用することで難しさや複雑さをなるべく感じさせないようにした解説の手法が興味深い雑誌.IT 分野に古くから興味を持ちながらも,深く掘り下げてみようとはしない父親にぴったりなのかもしれない)を拾い読みしたりしてから,昼下がりに実家を出発し,新幹線で帰洛の途につく.2日夜から3日にかけて降った雪はまだ残っていて,木曽三川を越えるころから小雪が降り始め,関ヶ原あたりでは激しく降るようになって,沿線は一面銀世界になっていた.

やはり雪が降っていていくらか寒い京都だったけれど,市バス 203 系統で無事家に着くことができた.郵便受けを開けてみると,年賀状が1通と,学士会会報が届いていた.学士会会報は会費を払ってまで読もうとは思わないけれど,けっこうためになる記事がよく載っている.理事長の年頭あいさつが米国によるタリバン政権への大規模な軍事行動とそれへの日本政府の対応を批判しているのは,この団体の性格から考えると不思議なことに感じられた.生協のお店に買い物に行って,白菜・豆腐・干ししいたけのすまし汁を作って,それとつばすの刺身で夕食.思いもかけない方から「毎日のように載っている料理の話がおもしろいです.私よりもいいもの食べてるなあと」とうれしいコメントをいただいたこともあり,今年も料理の話はどんどん書きます.お楽しみに!

エスペラント版トップページを微妙に修正.


■2002/ 1/ 4(金)

30日から2日までは亀岡市天恩郷でエスペラント越年研修会に参加していた.新興宗教というには多少古びている宗教である大本には教義にエスペラントの普及が組み込まれていて,その傘下のエスペラント普及会という団体の主催する行事.会場は「神教宣布の聖地」という位置づけの場所らしく,鳥居がないことを除けば聖職者の服装・所作や神殿のたたずまいなどは神社にそっくりだ.手入れが行き届いて人通りも少なく気持ちのいい場所だった.

受講者は全部で21名.私が参加したクラスは中級で,受講者数が前半1名,後半でも2名と少なかったのはちょっと残念だった.もっともそれだけみっちりと指導を受けることができて,たいていのことなら話せる自信をつけることができた.考えてみればちょうど1年前はまだほとんど話せなかったのだし,この1年間の進歩を振り返るとびっくりしてしまう.今回私がついた講師の先生は40年前の最初の越年研修会の際にも講師として参加されていたというベテランの先生で,非常によかった.

大本といえば,純日本趣味・芸術指向の宗教としても知られる.歴代の教主は能,舞踊,書,陶芸,茶道,生け花などさまざまな日本的なことに関して達者な人たちだったらしく,建物の中にはそこかしこに花が生けてあって,正月飾りなどもなかなかなもので,なかなか見ごたえがあった.聖職者というのでなくても女性信徒の一部の人たちは飾らない和服を着ていて,これも珍しいものだった.ただ残念だったのは,31日には除夜釜といってお茶の接待がプログラムに組み込まれていて,茶室の入り口はろうそくで照らされるなど趣向が凝らされていてすばらしいのだと聞かされていたので,ぜひ参加したかったのだけれど,あいにく体調を崩してしまったので参加できなかったこと.

合宿といえば食事と宿泊が欠かせないけれど,去年のゴールデンウィークに参加した JEI の全国合宿などと比べると,今回の合宿では食事が非常によかった.朝昼晩と温かい食事をとることができたし,化学調味料などを使わないポリシーらしく,お吸い物などもとても充実した味わいでおいしかった.なお滞在期間中に肉類は一切出なかったので,肉類は出さないポリシーなのかもしれない.もっとも正月ということもあり,はまぐりの潮汁,さわらの照り焼き,有頭えびの塩焼きなどが日替わりで供されるので,こと好き嫌いさえない人ならたいていの人がここの食事を好きになるに違いない.

最終日の2日,閉講後には有志で時代劇「ジャン有馬の襲撃」(1959年公開)を鑑賞することができた.江戸時代初頭,朱印船貿易の権益をめぐる争いでポルトガル人が悪行の限りを尽すという設定のため,ポルトガル人を刺激しないようにと国名は「ポルトガル」の代わりに「イベリア国」という名前にし,「イベリア人」の話す言語としてエスペラントを採用した(もちろん字幕が入る)という映画.時代劇を観るのはおそらく初めてだったのだけれど,割とわかりやすかったし楽しい映画だった.

2日はいったんアパートに帰ってから名古屋の実家へ.

しばらくはのんびりして,今日はベトナムの知り合いに教えてもらったレシピでベトナム風揚げ春巻きを作ってみる.「日本でも春巻きを食べたのだけれど,ベトナムのとは中身が違うのです」と言うので,それではということでレシピを教えてもらったもの.確かに作ってみると日本の春巻きとはだいぶ違ったものに仕上がった.具材を炒めていないので油っこくないし,生春巻き同様,春雨の量が多いので,なんだか主食のような感じ.両親と妹にも好評だった.


■2002/ 1/ 2(水)

明けましておめでとうございます.本年もよろしくお願いいたします.

3泊4日で亀岡へ.大本エスペラント普及会の越年合宿に参加.