みしっく今日のひとこと - 2002年2月


■2002/ 2/28(木)

実家での生活2日目.

午前中は祖父宅に共同購入の牛乳とヨーグルトを届ける.その後,6年前に購入して以来京都でずっと使っていた TA を利用して,ISDN でインターネットが使えるように設定.とはいっても CPU がへちょいので古いブラウザしか使いものにならなかったりという問題は残っていて,来月中には新しいマシンを購入するかなんかしなければ,とも思う.

午後は,鶴舞中央図書館で本を借りて,鶴舞駅で JR きっぷを購入.

夕食は私が担当.メインはさごしの照り焼きで,野菜料理兼汁物として,生鮭あら・豆腐・白菜・にんじん・えのきたけ・青ねぎのみそ汁仕立て.ほかに残りものを並べる.新鮮な魚がたっぷり食べられてよかった.

携帯版ページにラマルティーヌを追加.ブックマークに1件追加.


■2002/ 2/27(水)

実家で起床.9時をちょっと回ったころ,ゆうパック第1陣11個と第2陣18個の荷物がまとめて到着.概算で合計 350 kg ぐらいの重さになる.第2陣の方は昨日17時ぎりぎりに差し出したものだけに,重さの割にすごく速く着いたという印象だ.

週刊誌 Time Asia の購読を始めていて,すでに実家に1冊届いていたので,午前はそれを読んだり,本を読んだり.

午後は銀行に行って届出印変更・デビットカードサービス停止・ついでに住所変更の手続きをする.なんだかお客さんが多いと思ったら,もう月末なのだ.うーむ.

祖父宅が近くなので,その足であいさつに.ブッシュ大統領の「悪の枢軸」規定はやはり問題が大きかろう,などとしばらく話してから,祖父の書いた日本人論に関する小冊子をいただいて辞去し,郵便局に行ったりして帰宅.

夜,京都から届いた6年前に名古屋で買ったミニタワーのパソコンを実家にすでにあるモニタなどと接続して,使えるようにする.処理性能は低いけれど,手になじんだ環境が心地よい.


■2002/ 2/26(火)

引越し決行.

ヤマト運輸の単身引越しサービスを頼んであるのだけれど,午前は来てくれず,自室で手もちぶさたな時間を過ごす.自転車は処分したし,本もパソコンも梱包してしまった.

14時すぎにトラックが来て搬出.家電製品はほとんどないのだけれど,意外に 2 m3 のボックスは狭くて,テーブルとか机とかを入れるとすぐいっぱいになってしまい,段ボール18箱,いす2脚,CD ラジカセ,炊飯器,などなどが余ってしまった.「もう1ボックスにしますか?」と聞かれたのだけれど,しばらく思案して「いやいいです」と断ることにした.いすは「小さな引越し便」で別途運んでもらった.

ほどなく弟が手伝いに来てくれて,あらかじめサークルから借りてあった台車(メッシュカートという商品名で,荷台が格子状になっていて,60 kg しか荷物が積めない代わり自重が軽い)で近所の郵便局との間を何往復かして段ボール箱を運び,ゆうパックで発送.

管理人さんが「かぎといっしょに契約書も返してくれ」というので,「契約書は契約が成立したという証拠になるもので,明け渡したとはいえ契約したという事実が消えるわけではないのだから,返す必要はないはず」と主張したところ,あっさりと引き下がってくれた.管理人さんに室内を点検してもらった後,敷金については「特にどこも汚れていなければ1万円引いた残りを返金してほしいと家主が言っていたので」という話で,領収書を書いて敷金の一部を受領.特にどこも汚れていなければ1万円引く理由はないはずだけれど,さすがに1万円をきっちり追及しようという気にはならない.

まだ残っている物品は台車で学校へ.西部構内で荷物から目を離したすきに CD ラジカセが紛失してしまったといったトラブルもあったけれど,19時半ごろまでには残り物品をひとまず片づけることができた.研究室に置いておいたノートパソコンを引き取って市バス・新幹線・地下鉄で実家へ.21時半実家着.

考えてみると,単身引越しサービスのボックスを2個頼まなかったのは,残りの物品をゆうパックで発送したことで5,000円ほど費用が少なくなったとはいえ,その分余分な労力が必要になったことを思うと,あまり賢明な選択ではなかったのかもしれない.ヤマト運輸の人が「だいたいこのぐらいの家財の量なら2個ぐらい必要」などと事前に言っていてくれれば,心積もりができたのかも.東京行きの引越しのときはどうしよう…….


■2002/ 2/25(月)

ごみ出しだけして,午前は寝込む.

昼過ぎに学校に出てきて,La Junuloj の原稿作成・印刷作業をしたり,ファイルサーバ上のホームディレクトリのバックアップを CD-R に焼いたり.

Windows で焼くので Rockridge 拡張が付け加えられない.ファイル名は全部半角なので,Unicode 問題も OK だし,タイムゾーン問題もいまさら古い OS は使わないので無視してよさそうで,近ごろの UNIX は Joliet 拡張にも対応しているのだから特に問題はないだろうと判断したのだけれど,Joliet では foo.txt,v といった形のファイル名がサポートされていないようで,CD-R 書き込みソフトが受け付けてくれない.よって,tar で固めて焼くことにした.


■2002/ 2/24(日)

ガスこんろ,ウィンドウエアコン,オーブントースターをリサ市に提供するので,午前は提供物品の掃除にあてる.ガスこんろは特にかなり汚れていて,なかなか.11時ごろリサ市の代表を含め4人の,オールスターメンバーとでもいうべき後輩たちが回収に訪れ,物品の受け渡しを行う.

昼食後,下鴨神社前のラマルティーヌで焼き菓子詰め合わせを購入.話すと長くなる事情が複数あって,隣のおばあさんや管理人さんにはいろいろとお世話になったので,それぞれに1個ずつ差し上げようと思ってのこと.その詰め合わせのラッピングをしてもらっている間,秋葉原にでもいそうなファッションの男3人連れのお客さんが入ってきて,楽しそうにお菓子を選んでいたのが,目をひいた.

京都御苑で梅を見る.まだ五分咲き程度で,桜に比べて咲きぶりも観客も静かな雰囲気なのがよい.

夜は,百万遍の串八で,もともといたサークルの追い出しコンパ.ほぼ1年ぶりに会うような人も多いし,1回生や次期代表の人とかともいろいろ話せたし.

その後,研究室で La Junuloj の原稿作成作業をしたり,一部メールの返事を書いたり.帰りは 206 系統の終バスになってしまった.ここ3日間の間,毎日帰りが深夜になってしまっているのは,ちょっと困ったものだ.


■2002/ 2/23(土)

段ボール箱を生協のお店で調達したり,荷造りしたり.

夜は,某団体のホームページ作成のお仕事の件で打ち合わせ.銀閣寺の「ふろうえん」で洋食をいただく.

実は昨日ユニセフの追いコンがあって,招かれていたらしい.寄せ書きなども用意していてくれたようで,とても残念だ.もし知っていたら出席できたのだけれど.


■2002/ 2/22(金)

♪壊れて出ない色〜がある〜 なモニタを粗大ごみで処分.なので,しばらくの間ひとことはお休みします.

ここから27日までの分は28日にアップロードしたもの.

モニタを処分したほか,もともと中古で譲り受けた自転車も,すでにあちこちいたんでいて修理代がばかにならない状態なので,粗大ごみに出した.

冷蔵庫は個人的に欲しいという人に譲ることになっているので,電源を切って外と中を拭き掃除する.洗濯機も某環境サークルの人に譲ることになっていて,15時ごろ現れた引き取り手に渡す.

ノートパソコンの OS 再インストールで,ブックマークをバックアップし忘れていたことが判明.ファイルサーバに置いてあるホームディレクトリに3か月ほど前のがあったけれど,ちょっと残念.

夜は,聖護院の T さんから招かれて,エス研の人たちと T さん宅へ.天ぷら鍋などつつきつつ,エスペラント関連の話をする.JEJ 代表の U くんと顔を合わせるのは久しぶり.


■2002/ 2/21(木)

昨日よりさらに暖かくなって,夜もそれほど冷え込まなかった日.6年前の4月,希望に胸をふくらませて工学部の校舎に登校し,クラスの人たちと初めて顔を合わせたあの日も,こんな陽気だった.目にするもの耳にするものすべてが目新しくて,それらの動きを追っていくのに夢中だったあのころ.大学生活の「まとめと今後の課題」の章を書き上げつつあるいま,その「はじめに」に当たる部分のことを思い出すのは,甘酸っぱいものだ.感傷にひたるだけではなくて,未来をよりよいものにするためにその追憶を役立てたいものだ.

研究室で自分の席の片づけをしたり,MS Office 2000 をインストールしたり,区役所に使用済み乾電池を出しに行ったり,こまごまとした作業をしているうちに,夕方に.用事でリサ市の人に会った後,なんだか無性に寂しくなったので,図書館で新着の雑誌を眺めてから帰宅.

冷蔵庫を明日手放すにもかかわらず,冷凍パイ生地とジャムがまだ余っていたので,夜は,パイ生地を焼いてジャムをサンドして焼くという安直なソリューションを試してみる.ジャスミン茶をぬるめのお湯でいれて,『戦争と平和』など読みつつパイを焼いては食べ焼いては食べ.


■2002/ 2/20(水)

昨日とは打って変わって暖かくなった一日.商工会議所に行ったり銀行に行ったりと,午前は忙しく動き回る.

引越し荷物の一部を前もって発送するため,ゆうパックの集荷を頼んでおいたところ,15時すぎにバイト風のお兄さんが来訪.荷物は衣類中心で本とか雑誌とかも入った段ボール箱が11個と柔らかいピギー形スーツケース(サイズ的にはぎりぎり機内持ち込みできるはずだがみんながこれを機内に持ち込んだらどうなるのか心配なスーツケース)の計12個だったけれど,うち段ボール箱1個はサイズが 5 cm ほどオーバーしていて,引き受けてもらえなかった.名古屋まで計11個で,合わせて 11,742 円というのはかなり割安感がある.ちなみに重さは全部で私の体重の3倍弱.人が生きていくっていうのは重たいことなのかもしれない,などと思ってみる.

なお,大きすぎた段ボール箱は近くのお米屋さんに持っていって,宅急便で発送した.

荷物を発送したことで,まだ1週間ほどは生活の本拠となるこの部屋に空間を取り戻すことができて,ほっとする.ほっとしたところで,下鴨の洋菓子店,ラマルティーヌへ.チョコレート系のケーキはこの前食べたばかりだし,と思って,さくらんぼ味の軽いムース系のケーキを買い求める.封を切ったばかりの紅茶をミルクティーにして,ちょっと遅いアフタヌーンティーに.卵白主体の軽い生地が美しく側面を飾っていて,キルシュの香りがアクセントになっていて,おいしいケーキだった.


■2002/ 2/19(火)

恩師の奥さんという人が NPO 法人を作ることになって,ついてはホームページを作りたいということで,午前はその相談を受けてきた.

聞いてみると,そんなに大がかりなサイトを構築する必要はなくて,このホームページと同程度でよさそうな感じ.それなら,安いところを探せばホスティングなどにはほとんどお金はかからない.

しかし,ホームページ作ったことありません,という人なので,「こことこことここに手続きしたらいいからあとは自分でやってください」というのは無理な相談.あれこれひっくるめて面倒見てくれる事業者さんを探してみると,なかなか予算が厳しくなってしまう.どうしたものか.

話変わって,家で使っているマシンでは Wnn が動いていて,pubdic+ というフリーな辞書を使っているのだけれど,単語数がずいぶん足りないので,ユーザー辞書に積極的に登録していくことにしている.そのユーザー辞書が壊れてしまって,登録した単語が引けなくなった.辞書ファイルを見ると,2個のファイルのサイズが 0 バイトになっている.原因はわからないままだ.

以前にはこういうことがときどきあって,それで辞書については定期的にダンプするなど,特にきちんとめんどうを見ていたのだけれど,最近は何事もなかったので,ついつい油断してしまっていた.

もっとも,通常のバックアップがちょっと前に取ってあったので,それをリストアすることにより,無事その時点の登録単語を復旧することに成功.

ついでにテキストに落としてあった2年ちょっと前のユーザー辞書と比較してみると,新しく追加した単語は「アーティスティック」から「割高感」まで1,064語で,現在の単語総数は「0歳児」から「ヴェルデ」までの7,976語.よくまあこんなに登録したものだ.

今度の引越しについて.今度の引越しでは,クロネコヤマトの「単身引越サービス」を申し込んである.このサービスは 2 m3 のボックスを運んでくれるサービスなのだけれど,引越しで使われる段ボール箱(小)のサイズは大まかにいって 30×30×40 cm.ということは,この 2 m3 のボックスには単純計算で 27.777…個しか入らない計算になる.前回の引越しのときはこのサイズの段ボール箱だけで30個ぐらいあったのに…….

それで,今回は大きめの段ボール箱に衣類などを山のように詰めて,前もってゆうパックで送ってしまうことにした.そうすれば荷物が少なくなって,うまくすると 2 m3 ボックスに収まるかもしれない.


■2002/ 2/18(月)

風が強かった日.引越し用に段ボールを学校から家まで運んだのだけれど,風で段ボールが吹き飛ばされそうになったりして,ちょっと骨が折れた.

打ち上げが終わって,研究室は早くも春休みモード.「どっか行かれるんですか?」などと聞かれるのだけれど,いまのところ海外に出かける予定はない.気が向いたらどこか行くかもしれないのだけれど.

ジョブウェブのメルマガ「就職活動通信」 syukatsu@jobweb.ne.jp に,このアドレスあてに送付された一般読者からのメールが配信されてしまう不具合が発生.何だかなあ.

15日付本欄の人名が間違っていたので修正.ご迷惑をおかけしました.


■2002/ 2/17(日)

私の住んでいるアパートには,お年寄りが多い.で,今日読んだ日経新聞に,高齢者が暮らしに余裕を持たせるために持ち家を人に貸して,もう少し小さめで駅にも近いマンションを借りてそこに住むという話が載っていた.その記事に,「高齢者には滞納懸念から家を貸したがらない人が多い」とあって,何だかなあと.だって,うちのようなアパートに住んでいるお年寄りよりずっと裕福な人々で,i) マンションの支払い家賃は持ち家の家賃収入を下回るため,ii) 持ち家という,支払い家賃総額をはるかに上回る価値の資産があるため,本当は滞納するはずがないのだから.

でも,持ち家の家賃収入や交換価値をマンションの方の賃貸人が把握していない以上,滞納されたら困るというのはわかる.いろいろめんどくさいことをすれば,本当に滞納できないようにできるはずだけれど,あえてそんなことをしようとする人は少なさそう.

そのことを考えていて,A・B が互いに建物(の一部)を貸し合い,一方が他方に賃料差額分を支払うような形(交換的賃貸借とでもいうのだろうか.片方の建物だけは転貸を前提にするというもの)について考えてみたのだけれど,考えてみればあまり聞いたことがない話だ.どうしてなんだろう.2個の土地を交換するというのはそれほど稀ではない話なのに.この形をとった場合,税金とか借地借家法の適用関係とかで何か問題が生じるのだろうか?

図書館で,フランスの時事週刊誌 L'Express International を読む.まだこういうのは私にはちょっと難しいらしく,「雑誌を読んでる」というより,「外書講読」って感じになってしまった.ゆっくり読んでいこう.


■2002/ 2/16(土)

JEJ が来月発行する年鑑には昨年発行分の記事総目次を載せることになっていて,今日はその作業をした.LaTeX なのできれいに印刷できるのはうれしいけれど,複雑でしかもページをまたぐ表になるので,作業はけっこう大変.

ノートパソコンの再インストール作業を続行.

付属の「プロダクトリカバリー CD-ROM」(OEM 版の Windows 98 SE)で OS をインストールして,エクスプローラの設定を変更して,スタートメニューとタスクバーの項目を削除したり移動したりして,ファイル共有のパスワードを平文にして,常駐プログラムやタスクトレイに表示されるアイコンを減らして([システムツール]→[システム情報]→[ツール]→[システム設定ユーティリティ].危険な香りがする作業だ).

ついでに秀丸や ttssh, Netscape Navigator 6.2 など,ふだんインストールするソフトたちをまとめて CD-R に焼いてしまうことに.

夕食は,Unicafe でおぼえたアドボ.フィリピンの料理だ.大量のナンプラーと酢を合わせてにんにく・しょうが・とうがらしを加えた漬け汁に豚バラ肉と鶏手羽元を漬け込み,ゆっくり煮込む料理.今回はちょうど鶏手羽元があったので,鶏だけで作ってみた.ちょっと漬け汁の配合がうまくなかったのか,やたらと塩辛いひと皿になってしまったけれど,懐かしい味になった.


■2002/ 2/15(金)

冷え込む日が続く.昨晩から今朝にかけては多少雪なども降って,京都らしい冬の天気に.

朝食は,レンズ豆の煮込み.トマトとたまねぎと,今回はベーコンも入れた豪華版にしてみた.

ノートパソコンの動作が最近不安定になっていて,CD-ROM ドライブを接続するとリブートしたり,PowerPoint を立ち上げると Office アシスタントの起動に失敗したり,PDF ファイルが表示できなくなったりしているので,再インストールすることに.その前段の作業として,この半年で撮った写真を全部 CD-R にバックアップすることにする.

ルネで買い求めた太陽誘電の日本製ディスクを使って,CD-R を作成.CD-R を焼くというのは初めての経験で,ドラッグ & ドロップという Windows らしい操作方法で CD-R が作れてしまうのはなかなか新鮮なものだった.ディスクをドライブから取り出すと,記録が行われた部分だけ色合いが変わっているのに気づく.「CD-R は,ディスク内に塗布された有機色素をレーザーで分解することにより,データを記録する方式」だと,知識としては知っていたのだけれど,実際に体験すると不思議なものだ.

今度は空フロッピーを入手する必要が生じたので,もう一度ルネに行って,そのついでに『プログラムはなぜ動くのか』を立ち読みする.……なかなかおもしろいコンセプトの本だ.部分的にはけっこう深い内容も入っていて,「実際にプログラマとして働き始めたけれど,ほんとはパソコンがどうやって動くのかまだ知りません」というような人にとっての入門書としてはけっこういいと思う.ただ,いままでプログラムを書いた経験がない人に「これ読んで勉強して」と言うのはちょっと酷かな,と思う.大多数のインターネットユーザーにとっては,むしろ「インターネットはなぜつながるのか」というような本の方が興味深く読めるかと.

自分で作ったファイルは基本的にファイルサーバに置くようにしているので,どんなアプリを入れてあるかを控えたり,ダイヤルアップの設定をコピーするぐらいで再インストールの準備は終了.

再インストールそのものに取りかかる前に時間切れになってしまい,夜は串八銀閣寺店で研究室の追い出しコンパ.今回はちょっと体調不良な人とか多くて,20人ほどでまったりと飲む.席上,O さん (30) から重大発表があった.「先週結婚しました」との発表で,お相手も人工知能の研究者とのこと.交際期間は半年ほどだったのだそうで,とてもまじめな人という評価が定着している O さんだけに,ちょっと後藤文彦さんのケースにも似た感じだろうか.


■2002/ 2/14(木)

実はあと2週間足らずで学校を後にしないといけないということは,やるべきことをてきぱきとこなしていかなきゃいけないということなのだ,と気づき,いろいろやった日.ベトナム・ルーマニア方面へのメールが,名前が引けなくて1日ほどキューにたまっていて,いろいろ試行錯誤したのだけれど原因不明のままで,いつの間にか解決,という事件もあった.研究室の(というか学校の)DNS はなぜかいつも挙動不審なのだ.

バイト先の同僚と階段のところでばったり出くわす.今日修論の公聴会なのだとのこと.春は彼のもとにも無事訪れたのだろうか.

Y 先生ほかと4回生の卒論発表を見る.一人,タイトルページに「情報学科学部4回生」と書いてきた人がいて,「情報学科学」などという怪しい学問を研究する学部はありませぬ,と指摘したり.実は「情報学科 学部4回生」だったらしいのだけれど,情報学科は工学部に置かれている組織なのだから,「情報学科4回生」で必要十分なのだ.

学生部に行ってエス研の郵便物を受領.UEA からの隔月刊誌 Kontakto が2冊と,2か月ほど前にバングラデシュで投函された H さんからの心あたたまる絵はがき.

EPA(大本エスペラント普及会)の月刊誌 Nova Vojo が「御参考」として自宅に届けられた.なんだかコピペっぽい越年合宿の開催を伝える記事が載っていて,私の感想文も収録されていてちょっと恥ずかしかった.もっときちんと書いた方がよかった,と,少し後悔してみる.他の記事についていうと,毎号連載の対訳「おさながたり」は,原文の味をうまく伝えるいい文章に仕上がっていると思う.いくぶん宗教的なのと,落ちがないのとで,教材にすぐに使えるというわけではないのが残念.


■2002/ 2/13(水)

粟田口の国際交流会館で,京大経済研究所の市民向け公開シンポジウム.佐和隆光氏の人気はすごくて,ぎりぎりの時間に行ったところ,もう座席が埋まっていて,通路で座り見になってしまった.佐和さんの「第3の道改革」の話以外には,ロシア・東欧の市場経済化の現在状況の話などが興味深い.

日下部陽一さんのページの URL が変更されたので,ブックマークを修正.


■2002/ 2/12(火)

朝から夕方まで,修士論文公聴会.スーツを着て,最近完成したばかりの新しい校舎の会場へ.

終了後,専攻会議があって,無事合格したと先生から伝えられる.

一つの大きな節目を通り過ぎたのだと思うと,しんみりしてしまう.4回生の手伝いとか,お世話になった先へのあいさつとか,個人的な作業とか,そういったことを除けば,もう学校でなすべきことはほとんどし終えたことになるからだ.この先2か月ほどの間に続いて起こる大きな環境の変化をうまくとらえていきたいものだ.

最近,ごく少額の税金の話で親類の人から相談があった.この分野のことにはまったく素人で,何もアドバイスできることはないのだけれど,税理士さんに相談するほどの額ではないのだ.それでいろいろ調べていたら,関根稔法律事務所のサイトを見つけた.相続の限定承認が税法上不利になる点への対策だとか,普通の主張で土地を手に入れれば課税されないけれど,取得時効の主張で勝つと一時所得として課税されてしまうとか,いろいろ不思議な話があって,おもしろい.資産税は怖いですね.


■2002/ 2/11(月)

いわゆるハッピーマンデーではない祝日.

1月20日にハノイに送った船便が8日ごろに届いたとの返事が昨日メールで届いた.所要日数は19日という計算.韓国に送っても2週間ぐらいかかることを考えると,けっこう速く届いたものだ.

午前は,不要になった教科書類をゆにせふの古本市に出すべく,整理.電気回路とか,コンパイラとか,多変量解析とかの本.そういえば最近,三角関数に触れてないなあ.

朝鮮語の本といえば,渡辺吉鎔先生の『基礎ハングル読本』.初学者のための本なのに,第2章には新聞などのコラムが(1行おきに全文和訳が付いている……)出てきて,第3章は,詩(ほら,韓国は「詩集大国」なのですよ),エッセイ,風土記,論文,小説といった構成.演習問題とかは最小限にとどめ,とりあえず「ハングルが読めるようになった!」という達成感を味わわせることに注力した本のようだ.梶井陟著『わかる朝鮮語』は,30年ほど前に初版が出ただけあって,文法用語とかが古いし,わかち書きが北の方式になっているなど,読みにくい面もある.

昼食は,白菜・砂肝・絹さや・にんじんの炒め物.砂肝・絹さやはうちではあまり使わない食材なのだけれど,なかなかよかった.ちなみに砂肝は薄く切って野菜と炒め合わせた.

午後は研究室で修論発表のスライドなどを修正.

夕食には,昼食と同じ素材を甘辛く煮て食べた(絹さやはゆでて,盛りつけのときに合わせた).砂肝は見かけによらず淡白な素材だということがよくわかった.ということは,たとえばトマトと煮込んでみるとおいしく食べられそうだ.


■2002/ 2/10(日)

卒修論の発表練習会.

すっかり寒くなって,あられが降ったりするおもしろい天気の中を走り,下鴨本通りに面する洋菓子店,ラマルティーヌへ.近くにありながら,店構えを見て入りづらそうに感じていたこともあって,いままで一度も訪れたことがなかったのだけれど,実はすごく有名なお店なのだそうなので,行ってみたというもの.イートインはなくて,オペラ(チョコレートとコーヒーとアーモンド生地の味のポピュラーな生菓子.上がチョコレートの光沢仕上げになっていて,金箔のかけらが置いてあるのが外見上の特徴)とシュークリームを購入.オペラはリッチな味というよりはしっとりとした味に仕上がっていたのが少々意外だったものの,なかなかいける.シュークリームの方は,力の入った生地で,1個130円(税別)という価格はなかなかコストパフォーマンスが高い.浄土寺のパティシェール・オオマエは最近味が落ちたといわれるし,これからはここに通おうか,と.

『戦争と平和』の岩波文庫旧版を久しぶりに手に取って読んでみる.この本は第8巻まであるのだけれど,うち第5巻を2年ほど前になくしてしまって以来,読むのがストップしてしまっていたもの.第5巻はとりあえず飛ばして,その先を読むことにした.ナポレオン率いるフランス軍がモスクワに迫ってきていて,主人公の身辺にもだいぶ変化があったらしい.

この本はフランス語の文章が会話の中にたくさん登場する,風変わりな本.で,今日学んだのは,(Quand) le vin est tiré, il faut le boire.「(酒が抜かれたら飲まねばならぬ→)乗りかかった船,毒を食らわば皿まで」ということわざ.


■2002/ 2/ 9(土)

おとといあたりから花粉が飛び始めたような気がする.

「京都北リビング」には登記相談コーナーがあるのだけれど,今号は,協議離婚した元妻による相談.「結婚後住んでいた家と土地を元夫と共有していて,住宅ローンの抵当権がついています.ローンは債務者である元夫が支払うことになっているが,今後も払い続けられるかどうか心配なので,私の持分を放棄し,一切の関係を断ちたいが,私一人で登記申請ができますか」との質問.いちばん短い答は,どうやら「共有持分放棄は単独行為なので単独でできるが,その登記申請は元夫と共同ですることになる.登記の目的は元妻持分全部移転で原因は年月日持分放棄」のようだ.放棄したが登記申請への協力が得られなかった場合など,ややこしいケースを考え出せばきりがない.持分の贈与と放棄とは似てるけど違う点もあるし.

回答者はその他,

を回答しているのだけれど,実際のところ,連帯債務者になっていない場合,放棄して喜ぶのは税金が入る国庫だけなので,わざわざ放棄までしなくても,と思う.

ここ数年,パティシエという存在がブームになっているわけだけど,最近はショコラティエがブームなのだろうか? だとすると,次は何だろう.


■2002/ 2/ 8(金)

今日は研究室の入っている建物が一年でいちばんあわただしくなる日.卒論と一部専攻の修論の提出締切の日.

早めに起きて,まずは,留学している友人から頼まれて買っておいた本を梱包.MEX(メディアエクスチェンジ)の封筒が手元にあったので,それを使うことにした.理想環境用紙で印刷したあて名ラベルよりもはるかに真っ白な封筒で,目にまぶしいほどだ.「やっぱ,通は SAL だね」などとつぶやきつつ,左京郵便局に出向いて発送.

午前中は修論を最終的に修正して,印刷・コピー.ファイルに綴じて,昼食会の際に指導教官の I 先生に OK をいただく.4部作って,1部は昼過ぎに教務に提出.3部は審査委員の先生方に直送.審査委員の先生が宇治の先生の人は大変そうだ.だれかにある程度取りまとめて行ってもらうにしても,結局だれかが宇治バスなり京阪に乗って手渡しするしかないわけだ.3連休と重なってしまったのも痛い.前日に学内便で発送するという手順を許すことにしておけばよかったのだと後悔しても,もう遅い.

夜はエス研の予定だったのだけれど,I 先生による修論発表指導が長引いてしまって,「ごめん,欠席させて」と携帯メールを打つ.予定の2倍ぐらいの時間を要した発表指導は20時半にようやく終わって,遅い夕食を Y と.


■2002/ 2/ 7(木)

午前は,内定先の健康診断.6時ごろに起きて,飲まず食わずで大阪市内某所の病院へ.遅れてはいけないと思って余裕を見て行ったら,50分近く早く着いてしまった.9時開始で11時半終了.検査終了後まで飲食禁止だったのは,おそらく空腹時の血糖値を測るためだったんだと思う.

午後は,研究室.卒修論提出期限前日とあって,研究室はいつになく高揚した一体感に包まれていた.こういう雰囲気は好きだ.それがもし日常のことであったならば私は逃げ出してしまうのだろうけれど.

修論の提出バージョンを作成.スペルチェッカにかけるといくつかつづり間違いなどが見つかって修正したり.いちばん重大だったのは謝辞の中でアドバイザの先生の名前を取り違えていたことが Y 先生によるプルーフリーディングで発覚したこと.

夕食には,白菜・「さつまかしわ」なる地鶏・豆腐・わかめの煮物を.この鶏肉は廃鶏に近いほどの歯ごたえがあって,普通の地鶏を上回る豊かな味わいを持っていて,とてもおいしい鶏.この鶏を選んだことで,この定番に近い煮物をとてもおいしいものにすることができた.ただ,こういう料理にうちでは必ず入るところのにんじんの薄切りを入れ忘れてしまったのは心残り.味的にも栄養バランス的にもにんじんは入れた方がいいのだ.

au などの携帯新機種について.最近出た新機種は,動画ダウンロードか位置測定かどちらかの機能が付いているものが多い.でも動画は遅そうだしカクカクしてそうだし,何より高そう.au の GPS 位置測定機能付き携帯はちょっといいかなと思うのだけれど,考えてみればロカティオどうなっちゃったんだろうという話もあるし,今後どうなるんだろう.


■2002/ 2/ 6(水)

JEI はエスペラント学に関する査読付き論文誌を発行している.その次号を来年,創刊号発行から12年ぶりに発行する,と Revuo Orienta 今月号に向後さんが書いていた.

直ちに思いつく材料は,エス文論文誌におけるエスペラント学の状況のサーベイ論文.それから,言語学研究者 H さんが某学会誌に載せた「エスペラント教科書史序説」みたいなの.

言語学は専門外だけれど,それ以外にもいろいろな分野の方法論の研究を待っているという.とはいっても社会学なんかも私は知らなくて,いちおう専門は計算機科学ということになっている.なので,計算機科学をエスペラントに応用して何か書けば私にも採録されるチャンスがあるのかもしれない.こっちの分野では既出でも,「エスペラント学」においてはまだ知られていない事項を,そのままではなくてこの言語に固有の性質をうまく取り扱うようなトッピングを付け加えて提供すればよいはずだ.日本のエスペランティストに対して何らかのインパクトを与えるような内容ならばなおよい.

とはいってもアルゴリズムとかハード方面の話とかはどうがんばってもエスペラントと関連づけられそうにない.では人工知能は.

この論文誌の創刊号には機械翻訳の話が載ったというけれど,これは専門の人でないと手に負えない話だ.それならば,ということでしばらく思いをめぐらしてみると,過去12年間でエスペラント界に大きな変化をもたらしたのはやはりインターネットの普及.それに関連してちょこちょこっと書けてしまいそうな材料といえば,やはり,あれでしょう.ドメイン指向型検索エンジンよりももっと汎用的な,あれ.

ちなみに「で,『エスペラント学』を大学で研究してるとこあるの?」と聞かれるのが普通なのだけれど,エスペラント界は恐るべきアマチュアリズムの世界なので全然そんなことは考慮に入らないのだ.


■2002/ 2/ 5(火)

午後,博士課程の O さんが公聴会.確か私と同じときぐらいに研究室に入った人で,学位を取れる結果がまとまったということだ.考えてみれば早いものだ.

それと直接は関係ないのだけれど,夕方,研究室で Y 先生,公聴会の O さんとは別の O さんとしばらく話し込んでいた.某山口氏が P = NP を証明したとして情報処理学会(これはまともな学会)で今度発表するとかいう話になって(もし本当なら Nature ものだ……査読がやたらと早い商業誌であるところの Nature は計算機科学の分野ではほとんど顧みられないけれど),それでなぜか社会情報学会(計算機科学とはほとんど何の関係もない学会)の話になって,で,「この分野の研究はますます自作自演っぽくなりつつあるのが何だかなあと思う.生物学とかに比べて science っぽくない(みしっく注: ちなみに名前が「science」で終わる学問分野はそうでない学問分野に比べて science っぽくないというヒューリスティックは有名だ).下のレイヤの方はまだ熱とか光速とかの壁があるからいいけど,アプリケーションの方の研究は自分で問題を設定して自分で VB とかで適当にシステムを作って実験してって感じ.心理学とかを入れてもなんだか嘘くさくなっちゃうし.しかも経済学とかの理論を持ってくる際には本業の人が怒り出しそうなくらいいい加減な扱い方するし.engineering としてであれば,『こういう機能を有するシステムが欲しいよね.そういうシステムを作りました』でいいのだけれど」(間違って受け取っている箇所があるかもしれない.そのときは教えてください)と Y 先生.とても同感してしまう.でもどうしたらいいのだろう.実は解いてもだれの役に立つのかわからない問題を解いてたりとか,実はだれも求めていないようなシステムを作ったりとかしないためには.そもそもアプリケーションの研究に見切りをつけて早く別の分野に転身するのが正しい?


■2002/ 2/ 4(月)

昼食は,鴨川を渡ってボンボンカフェへ.名前はしばしば聞くのだけれどこれまで食べに行ったことがなかったお店.行ってみたら,なんだ,この前まで京都信用金庫のお店があったところじゃないか,と気づく.らせん状のパスタ(名前は忘れた)をガーリック風味もといアイユ風味にしたのと,ラムの焼いたの,それとパンで630円.ルヴェソンヴェールの姉妹店なのだけれど,同じく姉妹店のまどいに比べると,ランチとしてはやや高めな点は否めない.

空間が広く,雰囲気は明るく開放的で,比叡山を望むことができるテラス席も気持ちがよい.焼き菓子などつまみつつコーヒーを楽しむというのもよさそうだし,夜遅くまで営業しているので,カジュアルにお酒を飲みに行くのにはおすすめかもしれない.いまの時期,サークルの追いコンなんかにどうでしょう.

午後は,初春の陽気に誘われて,大学の診療所へ.目的は,花粉症の薬を手に入れることだ.カルテを見たところ,例年3月上旬か2月下旬に受診しているので,今年はちょっと早め.はっきりと花粉症の症状が出始めたのは1回生のときで,以来毎回この診療所に足を運んでいる.適する薬が処方せん薬(prescription drug.日本語ではどう言うのだろう?)で,なおかつ普通の病院に行くと保険診療では14日分しか出せないらしいので,とてもお世話になっているのだ.

ただ不思議なのは,名古屋より京都の方が大気汚染などはずっと少ないはずなのに,京都に来てから発症したということ.ひょっとして北山杉が原因? だとすると,東京に行ったら改善が見込めそうだ.

診療所の耳鼻科待合室にフランスの日刊総合紙 Le Figaro 98年8月28日付があったので,目を通してみた.ロシア通貨危機,ダイアナ妃死去1周年など,懐かしい話題が並ぶ.経済面は Financial Times みたいにピンク色の紙に印刷されているのがおもしろい.


■2002/ 2/ 3(日)

今日はとても充実していた日.私の場合,心が暖まっているときには手のひらが熱くなるのを感じるのだけれど,今日もとてもぽかぽかだった.手のひらが温かいと,その手で足を温めたりと,いろいろ役にも立つし,うれしいことだ.

『京大広報』1月号(ウェブ上には未掲載)1193〜1194ページ,速水醇一氏「院生残酷物語――ゴミ捨て場あさりは少し悲しかった――」は,この広報誌の記事としては久しぶりに読みでがあるものだった.有機化学が専門の氏は,昭和30年代当時の研究室が貧乏だったのでゴミ捨て場に行って道具を拾ってこなければならなかったことが悲しかったのではなくて,師の指導をまるっきり受けられなかった研究生活を悲しみとともに思い返しているのだけれど,しかし挑戦すべき問題が与えられ方法論も存在し,放射性同位元素を扱う研究者たちの横のつながりに支えられていたというのは,それ自体恵まれたことなのだと思う.

この記事に関する編集後記の評もなかなか高尚でよい.

航空機会社ボーイングの歴史を調べていたら,カフェグローブというサイトに行き当たって,女性の立場からの出会い系サイトの活用法についての記事を発見.内容についてはもう何もコメントすることはないので本文を読んでいただくしかないのだけれど,ただ一つ,そのとおりだ!と思ったのは,「NG ワード」とか「NG メール」のこと.実際,そういうものは存在するにもかかわらず,あまり触れられることがないのですね.

夕食には「和歌山県産びんちょうまぐろ(お造り)」を購入.ややトロっぽくてなかなかおいしい.それと,白菜・ねぎ・ちくわの炒め物,残りものの湯豆腐に薬味としてみつばのみじん切りをのっける.最近購入したエクストラバージンのオリーブオイルをどかっと入れた炒め物は香りが私的スタンダードと違ってしまったけれど,味はよかったし,白菜は下手をすると水気が出てしまって,んぶしーになってしまうのだけれど,それはしっかり回避できたし.満足のいく夕食だった.デザートはオレンジ.


■2002/ 2/ 2(土)

週末だからか,いまひとつだった日.さっぱり頭が回らない.修論の発表が終わったら図書館で L'Express(フランスの時事週刊誌)をじっくり読むことにしよう,などと考えて気をまぎらせる.

明日はいいことがあるかな.


■2002/ 2/ 1(金)

研究室で研究会.2時間の予定が長引いて4時間15分になったのはなぜなのだろう.発表自体についていうと,全体的にプレゼンの技術がまだまだ.今回発表しなかった私も例外ではないのだけれど.プレゼンの方法論を教えることが必要なのかな,と思った.おそらくケーススタディー形式になるのだろうけれど,そういう授業が一つもないのは惜しい.自分で身につけよというのなら OJT で十分で,学校なんていらない.

で,話を聞きながら,幼稚園や小学校のころの自分のことを思い返してみていた.そのころの私は,他人のことをまるで草花や木々のように見ていたので,あまり楽しくない人生を過ごしていたのだ.他人を数分間でも観察していればその人がどういう人なのかある程度わかるというのは間違いでないけれど,それだけで満足してしまうのは惜しいことだった.人間は植物とはちょっと違って,インタラクションを通じて見えてくるものがあって,それがおもしろいのだけれど,それに気づいたのはずいぶん後の話だった.

夕食は,久しぶりにヤンパオ.やっぱり味がやや濃すぎる.でもマハラジャ(インドのビール)はおいしく飲むことができた.マハラジャは最近の好みのビールなのだ.ちなみにほかに好きなビールは,タイのシンハーとスウェーデンのライトビール(銘柄名は忘れた).