みしっく今日のひとこと - 2001年12月


■2001/12/29(土)

前夜銭湯から帰ってきてみると,聖護院の T さんから「アメリカ人・ニュージーランド人の親子が観光に来ているので会いたかったら明日来ないか」との留守電が.はあ…….もう少し早く言ってくれたらよかったのだけれど…….ちょっと原稿書きに熱中して夜ふかししてしまったので,今日はゆっくり起きて,学校でデバッグなど.

今日おもしろいなと思ったのは,NHK のことをフランス語では la NHK と女性名詞として定冠詞を付けて呼ぶという話.la Radiodiffusion-Télévision Japonaise が正式名称なのだからだそうだ.NHK の発行している雑誌に載っているのだから,間違いない.ちなみに英語ではこういうときは冠詞は付けないはず.

旅行記を更新.明日からしばらく更新を休みます.それではみなさまよいお年を.


■2001/12/28(金)

この季節ならではの心おどる用事があって,久しぶりに KRP へ.心暖まることばかりで,とてもよかった.

昼食は七条通御前西入ルの「ひで」(木曜定休)で日替わり定食を頼む.串カツ定食だった.帰りには今出川通りの Le Petit Mec でデニッシュなどを購入.なんだか懐かしいことばかりでもある一日だった.

Krizantemo 氏の『エスペランティストのための国際文通入門』を借りてきて,読んでみる.和エス対訳の本で以前和文の方を読んだことがあるのだけれど,今回はエス文を読んでみる.1ページ1ページ読むごとに,構文的平明さを保ちつつ巧みな表現がされていてさすがだ,と感じる.12年前当時の日本語ワープロを駆使し外字なども使いつつ印刷された本なのだけれど,ハイフネーションはかなり奔放で,per-/sonan(per はこの単語では接頭辞でない),klien-/to(行頭がわずか2文字しかない),indi-/vidu-skala(ハイフンをはさんで合成した語だがもともとのハイフン以外の場所で切っている),bone-/ge(接尾辞の中で切っている)などという例を見るにつけ,このおそらく手動で行われたハイフネーションは「音節の区切りならどこでもハイフネーションするし,それ以外では絶対ハイフネーションしない」という単純明快な規則のみに依拠しているように見える.こういうのが普通なんだろうか.


■2001/12/27(木)

いよいよ年末もたけなわといった感じで,忙しくなってきた.といっても忙しさを生じさせるのはシーツを毎日1枚ずつ洗ったりとか,そういった私的な用事なのだけれど.休みの季節は人に会う機会が少ないので,あまり元気もなくなってしまうのだけれど,そういった心の状態に合うぐらいの忙しさがあるというのは悪くないかもしれない.というより,とてもぜいたくなことなのかもしれない.

人は,自分のところに新しく来てくれた人には暖かく接するのが普通だけれど,それと裏腹に,じきに自分の周りからいなくなってしまう人に対して暖かく接してはくれないことが多い.経験からそう信じていたのだけれど,今日は少し考えを改めさせられることがあって,世の中捨てたもんじゃないなと.いっしょにいられる間だけでも相手を軽んじることなく互いに対して思いやりを持って接するという生き方は尊敬に値する.そう.「長期的にはわれわれはみんな死んでしまう」と,どこかの経済学者も唱えていたことだし.

夕食には,塩さば・豆腐・白菜のナンプラー風味スープを作って,それと残りもののメルルーサの子の煮付けを食べる.

トップページに画像を1枚ぺたっと貼り付けてみた.なんだかオリジナリティがない上に座りが悪いデザインな気はするけれど,年内はこれでいってみよう.


■2001/12/26(水)

しばらく前に京都地裁・簡裁の新しい庁舎ができたので,今日は久しぶりに見学がてら傍聴に訪れることにした.なかなか開放感のあるつくりになっていてよい.法廷の窓にかけられている真新しいカーテンが目を引く.

何件かの刑事公判を傍聴したのだけれど,うち一つはいろいろな意味でインパクトの強い話だった.「齢50にならんとする」被告人が大学を出たての女の子とつき合ったがじきに別れを告げられたので,愛情を取り戻そうと婚姻届を偽造して提出したのだという.70は越えていそうな弁護人の言によれば,被害者は「被告人のアーティスト系の容貌に魅力を感じて」交際を始めたものの,「被告人の意外に現実的な思考の持ち主,および,髪型を変えれば一市井人に異ならない容貌であることに嫌気がさし」たのだそうだ.アーティスト系……一市井人に異ならない容貌……少なくとも見た感じかっこいいと思えなかったことは確かだ.それは髪を伸ばせば変わる,のかどうなのかはよくわからない.

ちなみに当然,婚姻無効調停が係属していて損害賠償も請求されているのだけれど,これに対する被告人の対応がこれまた納得がいかないもので,刑を軽くしたくないのだろうか?と疑問に思うことしきりだったし,弁護人は意味不明の質問ばかりだし,検察官はがめついし被告人と同じくらいむちゃなことを言ったりもするしで,頭が痛くなるような法廷であった.


■2001/12/25(火)

知人のすすめにより二条通小川東入ルの二条若狭屋へ.「不老泉」という名前のお菓子のぜんざい版(熱いお湯をそそいで食べるお菓子.つまり懐中汁粉にほかならない)を2個購入.

旅行記に「旅行を終えて」を追加.「はじめに」をいくらか修正.

Netscape Navigator 6 だとトップページのカウンタの最左桁が真っ黒に表示されてしまう不具合を発見.本質的な解決ではないものの,桁数を1桁増やして対処してみた.

夕食は,ノルウェー産塩さばと薄切りたまねぎの蒸したの,レンズ豆・トマト水煮・たまねぎの煮込み,ごま入り豆腐.


■2001/12/24(月)

近いところからはもとより,遠くは信州,東京,ソウルや英語圏などから幅広くリンクをいただいているおかげもあって,アクセス数は着実に伸びている.ありがたいことだ.

今年の私を10個のトピックでまとめようとすれば,

  1. 就職活動と内定獲得
  2. ヨーロッパ旅行
  3. フランス語
  4. 研究テーマの確定と Windows 上における実験環境の実装
  5. エスペラントの実用化
  6. 首都圏での洋菓子食べ歩き
  7. ワインから日本酒へ・洋菓子から和菓子への関心の広がり
  8. JEJ 役員就任(任期: 来年3月まで)
  9. デジカメ・携帯電話の購入

といったところになるだろうか.


■2001/12/23(日)

懐中汁粉食べ比べシリーズ第2弾として,長久堂の「千歳」を食べてみた.「三番叟の烏帽子の姿」をかたどったものだとのことで,薄いお餅を縦長の五角形に折りたたんで焼き色をつけてあって,その中にこしあんが入っている.器に入れて熱湯をそそぎ,はやる心を抑えて箸でつき崩し,一口すすってみると…….

塩辛いのだ.塩辛すぎる.

お湯を注ぎ足してほどよい味に薄めて食べてみると,確かに焼き餅の香ばしさはとても好ましいものに感じられるのだけれど,それでもあんの味が私の口には合わなくて,残念なものだった.

とはいってもお汁粉というのは本来こういう辛めの味もありなのだと思うし,懐中汁粉だけでこのお店の評価を下すのは早計だろう.何しろ店は近所なのだから,まずは生菓子も含め幅広く食べてみたいところだ.

プロフィールの顔写真関連を小幅変更.


■2001/12/22(土)

昨日起動しなくなったノートパソコンなのだけれど,セーフモードで起動して試しにデバイスマネージャをのぞいてみたところ,CD-ROM ドライブのドライバのエントリが2個見つかった.ひょっとしたらこれが問題なのかも,と思って一方を削除して再起動してみたところ,果たして起動に成功.CD-ROM ドライブを接続してみたところ,しばらくの間フリーズはしたものの,みごと認識に成功し,中のファイルをブラウズすることが可能になった.CD-ROM ドライブを接続した瞬間しばらくの間フリーズするのは以前からのことだったので,以前に比べてより長時間フリーズするようになったことを除けば特に問題ではない.当分の間この環境をだましだまし使っていくことにしよう.

アクセスカウンタを移動しようと思い検索してみたところ,とほほのアクセスカウンタというのが見つかったのだけれど,いろいろ機能が多いため行数が多いというのがなんだか気になって,添付の GIF ファイル連結ルーチンには手をつけずそのまま利用することにして,カウンタ本体は全部書き直すことに.perl -ne '/^$/ or /^#/ or print' cou.cgiしてみると,行数はわずか20行になっていた.


■2001/12/21(金)

日記に画像を入れたり不要な改行文字を削除したりしたくなって,みしっく今日のひとこと整形スクリプトを大幅改造してみる.自前でスタックを持って,やや複雑なデータ構造を操りつつソースを読んで HTML ファイルに変換していくプログラムにしたのだけれど,構文的な小さなエラーが出たのを除けば特にバグも見つからず,書いたのがほぼそのまま動いたのは,けっこううれしいものだった.

東急不動産のページで,首都圏「サラリーマンが年収の5倍以内で(戸建て住宅を)購入可能な地域」を見つけた.「都心へ80分の時間帯線」は都心の東側よりも西側の方でより都心から遠距離に位置する代わり,地価も東側の方がそれなりに高いようだ.

同じ場所に平成13年 首都圏地価分布図というのもあった.「自由が丘」という文字が入っている場所の付近だけ,都心からの距離がそれほど短くない割に地価が高いのが目を引く.「西高東低,南高北低の傾向が見られる」ことの理由を「鉄道敷設の粗密による交通利便性の差異や,地域イメージの差異等」だとしている.交通利便性の差異はわかる.でも「地域イメージの差異等」というのは何だろう.イメージといって片づけるのではなく,もっと個別具体的な原因について知りたい.

夜のエス研で KS の CD-ROM を教材として使おうと思っておもむろに CD-ROM ドライブのインターフェイスカードを PC カードスロットに挿入したところ,OS(Windows 98 SE)の動作が著しく不安定になって,結局ブルースクリーンが現れ,再起動せざるを得なくなった.再起動後はブートシーケンスの途中で勝手に再起動してしまうという症状に陥ってしまって, PC カードを引き抜いても戻らない.FreeBSD を起動してみても,インストールしてあるリリースではこの CD-ROM ドライブには対応していないことを思い出すのみだった.しょうがないのでここ1年ぐらい使われていなかった部室備え付けの旧型デスクトップマシンをごそごそと箱から出してきて起動し,CD-ROM をブラウズしたものの,音声が出力できなかったので教材としてはほとんど役に立たなくなってしまった.残念.


■2001/12/20(木)

昼すぎまで,巣ごもり消費な一日を過ごす. 内定先会社から送られてきた教材を読んだり,添削課題をこなしたり. それにしても,教材のうち1冊の

TAC 情報処理試験研究会 編 『新・標準コンピュータの基礎知識[第2版]』,TAC,2001.

という本には参った.単純な誤りや根本的な理解の誤りを含む記述とか何を言いたい・教えたいのかよくわからない記述が多すぎるのだ. コンピュータの世界への入門書としては良書だとは思えない. もちろん簿記・会計の分野に比べてこの分野の入門書を書くのは難しいということはわかるのだけれど, それでもねえ.

UNIX マシンのディレクトリに存在するディレクトリに対して Mac から書き換え・削除等の操作を行う必要があるものの, 途中にインターネットを経由するので通常の FTP などパスワードを平文で送信する方法は利用できないという状況に.Mac 版の SSH クライアントは安定性の問題のためかうまく使えないらしく,結局 Mac マシンと同じ LAN に接続されている Windows マシンとファイル共有を行い,Windows マシンで SSH クライアントのポート転送機能を使用しつつ FTP でアップロード等することになった.

旅行記を追加アップロード.ようやく京都にたどり着きました. っていうとなんだか美穂の旅行みたいだけれど. テグレットの運営する仮想旅行サービスである「美穂の旅行」といえば, ご無沙汰してもう2年近くになるけれど, いまだに1週間に1通ぐらいメールが届いている.最近どんな調子なんだろう.

リンクを更新.


■2001/12/19(水)

Y 先生がマイクロソフトから提供された IE のセキュリティパッチを当てて再起動したら, エクスプローラが起動しなくなってしまった.正確にいうと, エクスプローラは起動するもののその直後に終了してしまうという現象. Windows 2000.とりあえずタスクマネージャは起動するのでコマンドプロンプトなどを起動することはできる. アイコンもタスクバーもスタートメニューも表示されないのでなんだか X みたいな画面.最低限のことはできるのだけれど,これでは仕事にならない.

ちなみにセーフモードで起動しても状況は同じなので, データだけ早いとこバックアップして OS を再インストールするぐらいしかなさそう. 「システム修復処理」なる方法も試してみる価値はあるけれど, まずはディスクドライブを調達してきて, 「ディスクの設定」を行って(MMC C:\WINNT\system32\diskmgmt.msc), バックアップ.

しかし OS の再インストールがすんだ後でも, いろいろアプリをインストールしているとそちらの方も再インストールしなきゃいけないし, ユーザーごとの設定は失われるし,データもいろいろなところに散在しているとめんどくさくてしょうがない. セキュリティ対策に熱心なあまり人柱になってしまったという格好. みなさんもお気をつけください.

今日は Borland C++ Builder でデバッグ.String s; ...; char *p = s.c_str(); みたいなコードをうっかり String s; ...; char *p = (s + " ").c_str(); と書き換えてしまい,後で p を使う場所で大変なことになってしまった.考えてみれば C++ では式中の演算子などの値として得られたオブジェクトは無名テンポラリと呼ばれ, その式の評価が終わると同時に領域が解放されてしまうのだった.String s; ...; String s_plus = s + " "; char *p = s_plus.c_str(); のようにして解決.

帰宅後,長久堂北山店へ向かう.懐中汁粉「千歳」を購入. ところでこのお店はウェブで検索した結果を見る限り京都でけっこう有名な和菓子店のようだ. 京都にしかないというのもポイント高いし,和菓子が苦手な弟には悪いけれど, 帰省する際の手みやげにしてみようか.

帰り道の途中通りがかったノートルダム小学校の門の上には, 三博士の情景が立体的なオブジェとして描かれライトアップされていた. もうすぐクリスマスなのだ,としみじみ.

夕食には,鶏もも肉の角切りを買ってきて, ナンプラー・砂糖・しょうがのすりおろしを合わせた漬け地に漬け込んで, 串焼きにしてみたところ,久しぶりのヒットだった. ナンプラーのうまみが上手に生きているし, 直火で焼くと外側にこげ色がついて香ばしくなり,内側はジューシーなままで, 一口一口がご飯にとても合う味になっていた. 改善点は,串焼きにするときは売っている角切りよりもサイズを小さく切った方がもっとよさそうだということ. あと,この漬け地にレモンなど柑橘類の絞り汁を加えてみるとどんな味になるのだろうか.


■2001/12/18(火)

内定先企業では自宅からの通勤時間がおおむね90分以上になる場合には独身寮を提供するとのこと. 首都圏ではまあそんなものだろうか. 首都圏にはあまり土地勘がないもので,試しに「たまプラーザ」という駅は時間的にはどのような場所にあるのだろうかと,Yahoo! 路線情報で調べてみることにした. 調べてみると, 有楽町からたまプラーザまでは 23.0 km の距離で所要時間 45 分.一方桜木町からたまプラーザまでは,21.1 km でやはり 45 分かかる.有楽町を起点にすると,戸田公園が 19.5 km・43 分,海浜幕張 31.4 km・54 分.分倍河原 34.2 km・56 分.川越 40.2 km・63 分.八王子みなみ野 52.2 km・74 分.平塚 63.0 km・70 分,青梅 56.8 km・99 分ということで,家が駅に近ければかなりの範囲が通勤時間90分以内に収まるようだ. ところで,乗車1分で 2 km ほど稼げるということは, 家を買う・借りるなら多少都心から遠くても駅への近さを重視すべきということになるということでもあるわけだ. 当然のことではあるけれど, 私のように自転車を基本的な交通手段にしている人間はものの見方をだいぶ変える必要がありそうだ.

14日にインストールした OpenSSH の設定ファイルの書き方が間違っていたため sftp が使用できなくなっていて,修正.でも sshd を kill して迷惑をかけてしまった.不器用だなあ.


■2001/12/17(月)

ノートパソコンのウェブ閲覧環境は長らく Netscape Navigator 4.73 だったのだけれど,ふと思い立って 6.2.1 にバージョンアップ.これでスタイルシートを使ったページがまともに表示されることを期待したい.

使ってみての感想としては,やはり ハングル対応状況は,本文が表示できるのはもちろんのこと, メインメニューの[ジャンプ]で表示される履歴のリストにはきちんとハングルが表示されるし, フォームのボタンの表示も化けず,韓国語 IME を利用すれば直接フォームのテキストボックスにハングルを入力することにより検索もできて, かなりまともに使えるっぽい. いまさらながら旅行記の文字実体参照(þ みたいな)にも対応しているのもうれしい. 表示がちょっと重いことを除けばいいブラウザだと思う.

ちなみに研究室の Linux 環境はいまだに 4.61,自宅 FreeBSD 環境は(4.08 もインストールしてあるのだけれど Pentium 100 MHz にはきついので)いまだに 3.04 を使用中だ.

先週手に入れたかぶが残っていたので,どうしようかと思案して, かぶはあっさりした味の素材と柔らかく煮るとよいことを思い出し, たらとさといもと昆布といっしょに,薄味のかつおだしで煮てみる. 淡白でとてもやさしい味.


■2001/12/16(日)

天気がよいので,お弁当を作って京都造形芸術大学の裏手に位置する瓜生山へ.

左京図書館で新聞など読んでから出発. 11時半ごろ登山口である北白川仕伏町に到着. バプテスト病院の脇の道を通り山頂を目指すルートを登る. ほどなくメタセコイアが4本ばかり,まっすぐ青空を指して育っている地点に達する. 比叡山方面と瓜生山山頂方面との分岐地点だ.いつもはシンプルに山頂を目指していたので, 今日は比叡山方面への谷筋をたどることにした.

しばらく行くと,左手の尾根の方が見晴らしもよさそうだし, そうそう歩きにくくもなさそうだと気づく. この山を歩くときは谷筋の道を歩いた経験がいままで多く, それほど眺めを楽しんだ記憶がない.比叡山を目指すわけではないので尾根に登ってみることにした. 山頂を目指すメインルートでも比叡山ルートでもどちらでも山頂にたどり着くことができる以上, 2本のルートの間の尾根筋を通っても必然的に山頂へと向かうことになるはずだからだ.

尾根は道なのか道でないのかわからないくらいの微妙なルートだった. メタセコイアが見えなくなるぐらいの場所まで進むと, 木々の枝の間から市街を望むことができるようになり, それとともにいくつもの都市の騒音が聞こえてくる.なおも進むと道がなくなってしまい, 高さ 20 m はあろうかという崖が目の前にそびえている.ロッククライミングする崖としてはやや斜めにすぎるけれど, 普通に手と足を使って登るのはちょっと難しいぐらいの崖. 北西側(下から見て左側)を迂回することに.

この崖などでちょっと時間をとったので,途中の斜面で眺めがまあまあよくてできるだけ平らな場所を選んで昼食をとる. もともと人通りの少ない山だけれど,ここに来る人はさらに少ないはずだと思うと, なんだか誇らしい気分になる.五感で感じることのできる動物たちは鳥と猿と昆虫ばかりなのだ.

食後再び尾根筋を歩くと,やがて道に踏み跡が見られるようになってきて, しばらくしてメインルートに合流し,ほどなく山頂広場に到着. 山頂広場からは眺望がよくないので,しばらく本を読むなどして休憩した後, メインルートで下山.途中右手(東側)にある分岐でメインルートから離れ, 先ほどとは谷一つ隔てた尾根筋のルートをとることに. さらに歩いて南側大文字山方面へ視界が開けた崖の上に到着. ちょっと平らにもなっていて好都合で, お湯を沸かし,持参の懐中汁粉を開けて3時のおやつ. 虎屋の懐中汁粉はいつもほっとする味だ.

懐中汁粉で暖まってから,ゆっくりと下山. このルートは行きの道なき道に比べればとるにたらないとはいえメインルートに比べるとずいぶん険しいところだし, 標識も何もないのだけれど,ブルドッグを連れたおばさんが通りかかるなど, 地域住民たちには活用されているようだ.

ところで懐中汁粉といえば,これまで虎屋のを食べてきたのだけれど, ほかのお店のも食べてみたい気分.確か十数年前の暮しの手帖に比較記事が載っていたはずなのだけれど, さてどうしたものか.


■2001/12/15(土)

昨日から冬っぽい天気が続いている.台所に置いてある落花生油が例年同様, 低温にあって白く固まっているのに気づき,冬を感じる.

久しぶりにしっとりと過ごした休日.仕事らしいことといえば,ちょっと技巧的な SQL 文を1本書いたのと,アイスランドなど旅行記の見ためを微妙に修正したことぐらい.

就職内定先会社から入社までに学習しておくためのものとして送られた教材が届く. 実はおとといすでに配達されていたのだけれど,あいにく不在で, 佐川急便だったので郵便局に取りに行くわけにもいかず, なかなか手に入れることができなかったもの.内容は,マーケティング, 財務(簿記),コンピュータ・ネットワーク,語学(TOEIC)の4分野に分かれていて, それぞれに本が1,2冊ずつ.課題を郵送することとされているもののもある. コンピュータ・ネットワークの分野の教科書は, なんだか広く薄くしすぎて生き生きとした感触が伝わってこない教科書で残念なのだけれど, 間違ったことはたぶん書いてないし,むしろ自分が講師になったつもりで他人にこの分野について説明しようとするときどう教えたらいいのだろうか, ということを考えながら読むといいのだと思う. 簿記は入門の初めの部分の教材のみが届いたので, これも教える立場になって読むとよいのだろう.ただ, 連結決算とかキャッシュ・フロー計算書とかの話がこの段階ですでに出てくるというのは, やはり時代を感じさせるものだ.マーケティングは初めて触れる分野なので着実に読んでいくことにしよう. TOEIC の教材はエキサイティングなものが届いた.入社後すぐの研修で TOEIC が実施されるということなので,点数の上積みを目指したいところだ.


■2001/12/14(金)

5月にユナイテッド航空のマイレージプログラムに登録し, 7月〜8月のヨーロッパ旅行のときマイレージをその口座に加算するように申し出てあったのだけれど, いまだに会員証もマイレージサマリーも送られてこないので, ユナイテッド航空に電話.住所を書くスペースが短すぎたため住所が途中で切れてしまい, 郵便物が戻ってきていたとのこと.左京区○○××町といった町名もローマ字で書くとずいぶん長くなるし, おまけにアパートの名前まで入ってしまうので, マイレージのシステムを設計した人の予想を超えてしまっていたようだ. 郵便物の到達性を確保しつつ短く書けるような記法で登録するように変更してもらった. マイレージについては行きの分しか登録されていないとのことで, 帰りの分も登録するためには米国アリゾナ州某所に郵便で搭乗券原本と航空券控えコピーを送る必要があるとのこと. でも搭乗券を1枚紛失してしまっていていることもあり,うまくいくのかちょっと心配.

搭乗券と航空券控えだけをぽんと送るというのは変な話なので, 英語で手紙文を書くのはあまり慣れていないものの, マイレージの加算を求めるとの内容の文章を書いて LaTeX で整形して,はるか昔研究室にいたという中国人留学生の残していった「国際航空信函専用」な封筒をありがたく使わせてもらって郵送する. あとは返事を待つのみだ.

OpenSSH の小さなセキュリティホールが見つかって, これを機会に研究室のマシンに最新バージョンの OpenSSH を入れることに.ld とか ar といったコマンドが GNU のと Solaris のと混在していたため,コマンド検索パスの設定が間違っていてうまくコンパイルできなくて, 3時間ほど試行錯誤.

夕食はひらがな館.


■2001/12/13(木)

インターネットで料理のレシピを読みたいとき, 私はいつも老舗のボブとアンジー(大阪ガスのグループ会社が運営)を使っていたのだけれど, このサイトのレシピにはいま一つ物足りなさを感じることもままある.で, 今日見つけたのがg-chef.com.ビジネスモデル的にうまくいくのかというのはさておき, 掲載のレシピはどれも本格的な香りをうまく残した仕上がりになっていて, 楽しめるものだ.

研究会を終えていくらか時間ができたので,研究室では named 方面を微妙に修正してみる.これで挙動不審さがなくなることを期待しつつ.

Y 先生が「NAVGW のパスワード教えようか」と近寄ってきて, 反射的に身を引いてしまった.このソフトも MS のソフトなみに相当荒削りなところがあるようで, いまはひとまず遠ざかっていたいというのが本音.

ブックマークを小幅更新.


■2001/12/12(水)

「旅人文庫」さんからリンクしていただいたおかげでアクセス数が伸びていて, とてもうれしい.期待に応えるためにも,早めに旅行記を完結させたいものだ.

日本エスペラント学会(JEI)の評議員選挙の投票用紙が届いた. 会員が評議員を選び,評議員が理事を選ぶというシステムらしい. 評議員は定数が14名のところ,立候補者は17名で, 候補者の中から10名以内を連記して(○印をつけて)投票すること, という指示だ.単純に得票数が多い者から当選するということなのだとすれば, まず私にとってすべきことは,この立候補者に対してもっとも好ましい者からもっとも好ましくない者までの順番をつけること. そして次にすべきことは,いったい何名に対して○印を打つのが選挙結果に対する私の1票の影響力を大きくするために望ましいかを考えることだ.

仮に1人にも○をつけなければ,当選結果については投票しなかったのと同じ結果になるはず. 全員に○をつけても同じことだ.1人だけに○をつけた場合は, 当選結果に及ぼす影響はごくわずかだろう. 1人を除いてすべてに○をつけた場合も同じことだ.2人に○をつければその分だけ影響力は増すはず. 以下3人,4人,……と○をつける人数を増やすごとにこの1票の影響力は増すはずで, 直感的には 17 / 2 = 8.5 人に○をつけるのがよさそうだということになる. それで選挙公報を読んで9人を選んで○をつけて投票.

久しぶりに時間ができたので,中央写真店に行ってこの前撮った証明写真をプリントしてもらった.Photoshop で 1,280×960 の JPEG ファイルを作ってスマートメディアに入れて持参. 店番のお兄さんが店の片隅の機械にメディアを入れて何やら操作してくれて, 2分ほどで終了.料金は52円.なんだか申しわけない.

でき上がったのを元ファイルとじっくり比較すると, サイズはほぼ予想どおりの仕上がりになっている反面,写真のサービス判というのは 横 : 縦 = 4 : 3 よりもさらに微妙に横が長いサイズなので, 上下の端が少し落ちてしまっていた. 次回からはあらかじめ用意する画像ファイルをそれに合わせて作っておけばよいということだ.

今回はカジュアル服で撮った写真なので, 次回はスーツを着ての撮影にチャレンジしたい.

夕食はかつおのたたきナンプラー味,大根・にんじん・絹厚揚げ・玉こんにゃくの煮物. 煮物は袋を開けたばかりのかつお節を惜しみなく投入してとっただしを使ったので, おいしくできた.かつおのたたきは,「切るのめんどくさいなあ…….そうだ!  ステーキか何かだと思って,食卓にフォークとナイフを用意して切るそばから食べてみればよいのでは?」と考えて, やってみたのだけれど,まな板の上と勝手が違って, 最適な厚さに切るにはどうしたらいいだろうなどと気を使ってしまってあまりよろしくなかった. やはり事前に切った方がよいようだった.

デザートに焼きりんごを作ってみる.前回の失敗にこりたので, 竹串で皮にあらかじめいくつも穴を開けてから焼いたのだけれど, やっぱり加熱30分ほどで皮が破けてしまった.火が強すぎるのかもしれないけれど, うちのオーブンにはこれより低い温度の設定がない.どうしよう. とりあえずさらに30分ほど焼いてみたところ, 見ためをかまわなければおいしく食べられることが判明.

プロフィールを更新.旅行記を追加アップロード.


■2001/12/11(火)

某研究所から今年分の源泉徴収票が届く.まだ年は明けていないのに, 仕事が早いことに感心.ここには扶養控除等申告書を提出していないので, 税額表の乙欄が適用されて少なからぬ額が源泉徴収されている. 今年は原稿料などもあって, 合わせると税金の納めすぎはけっこうな額になるはずなので, 年明け早々にも申告して払い戻してもらわなければ.

研究室で研究会.私を含め M2 の人たちが発表.なかなか質問は厳しかったけれど, とりあえず糊口はしのいだという感じ.ただ, 大丈夫なんだろうかと思ってしまう発表がまま見受けられたことも事実.

夜は大学主催で能楽観賞会が開催される一方,その裏番組として, 河原町三条上ル一筋目東入ルで研究室の忘年会があって,私は忘年会の方に参加. 大人数が集まる場はどちらかというと苦手なのだけれど,今日はまあまあだったかな.


■2001/12/10(月)

横浜市都筑区の「ベルグの4月」で購入したシュトーレンを研究室で披露. シュトーレンといえば,この前買って Unicafe に持っていった(一部の参加者からは私が焼いたのだという誤解も. あえて訂正はしないでおいた)ばかりなのだけれど, ベルグの4月のシュトーレンはそれに比べてナッツの分量が多いのか, 香ばしい仕上がりになっていて,おいしい.同じ研究室の hysd さんは「外側の白い部分が懐かしい味.ミルキーみたいな」と評する. こっくりした甘さでしっとりと柔らかい粉砂糖の衣も, このお店のシュトーレンの特徴のようだ.

研究室の I さんが風邪だとのこと.Y 先生の提案でほかの部屋から加湿器を持ってくる. いちおう加湿フィルターをチェックしなければと多少手間取りつつも分解してみたところ, 案の定黒かびが繁殖しているのを発見, 急きょもう一つの加湿器からフィルターを取ってくるというハプニングもあったけれど, 無事稼働を開始させることができた.ただこの加湿器, 気になるのは「リセット 3秒押し」と印刷されたボタンがあること. 家電製品でリセットボタンがあるのは珍しい.「3秒押し」という記述が何やら恐ろしげなものに感じられて, どうしても押すことができなかった.

IW 参加中の6日・7日分の日記を(加筆)アップロード.


■2001/12/ 9(日)

アフガニスタンで井戸掘り・医療などに活動されていてこのたび来日中の中村哲さんが, ノートルダム女子大で講演.

でも私は用事があって,立命は清心館へ自転車を駆る.

AB 間に工事請負契約があり,B は工事を C に下請負に出し,A が一部代金を B に支払い,C は工事を進めたが B から代金を受け取らない間に B が倒産してしまったため,不満な C が A に対していろいろ求めた事例に対する判例(最判平5・10・19)を読んでみる. 請負建物の所有権の帰属に関する判例の立場は理解できたつもり(請負人帰属説, ただし下請負人は元請負契約の特約に拘束される)なのだけれど, それ以外にもいろいろ考えるべきことがあって悩ましい. ゴマ氏が建物建築請負人の建物敷地に対する商事留置権の成否についてまとめている. そもそも不動産に対して商事留置権が成立するとすれば, 双方ともに商人なら請負代金であれ保証金であれ貸付金であれとにかく何らかの債権があれば原則として留置してしまえるという話になってしまうし, 抵当権との関係も難しいし,それもいかがなものか,などと考えてみる. もっとも上記事例では商事留置権は関係ない.民事留置権を主張された場合はどう対処したらよいのだろうか.

などと考えている間に時間が過ぎて,銭湯に行く時間がなくなってしまった.

旅行記を追加アップロード.


■2001/12/ 8(土)

夕食は豚肉とさつまいもの梅煮.ちょっと思いつかない取り合わせだけれど, 試してみるとさつまいもと梅干しがとてもよく合うことに気づく.

昨日までの日記はノートパソコンの中に置き忘れてしまったので, 追い追い更新することにします.

アクセスカウンタが20000の大台へ.実は研究室でおもむろにブラウザを立ち上げるとこの数字が表示されたので, 一瞬びっくりしてしまった.


■2001/12/ 5(水)

昨日に引き続き Internet Week 2001.今日は午前が IP Meeting の一部として開催されるIW2001 Plenary session.plenary というのは plenum の形容詞形ですね.村井純はじめえらい人たちが語る時間.昨日の BOF 会場にはコンセントが設置されていなくて難儀したのだけれど, 今日の会場には一部の座席に配置されていたので快適だった.ちなみに無線 LAN は IPv6 ready らしい.

午後は JAIPA の「インターネットプロバイダの法律勉強会」.JASRAC と警察の宣伝色が濃くて,いまいち.途中で抜けて IP Meeting に戻り,JPNIC の人のドメイン名最新事情に関する話を聞いたのだけれど, たとえばドメイン名紛争については UDRP の紛争解決件数のデータだけを説明する程度などで, こちらもそれほど突っ込んだ話は聞けなかった.

研究科で買った Norton AntiVirus for Gateways(以下,NAVGW)が研究室のメールサーバにもインストールされる. 私はウィルスが来てもぜんぜん無頓着なのだけれど,記念すべき捕捉ウィルス第1号は私あての BADTRANS だった…….

NAVGW のおかげで研究室でふだん使っていた Mew/imput からメールが送れなくなってしまったので,久しぶりに UCB-mail などを使う.

夕方,某 IT 企業を経営している旧知の n さんから電話がかかってきて,Solaris のインストールがわからないので手伝ってほしいとのこと. とりあえずその会社の平塚の事業所に行ってみると, 確かにブート中にディスクラベルが壊れているという意味のエラーが表示されて停止してしまっている. Solaris のインストールは未経験ながら,昔とった杵柄で STOP + A を押してみると ok プロンプトが出て,boot cdrom とかいうコマンドを叩くと何のことはなく CD-ROM からブートすることができ,その後もさくさくとインストール作業が進んだ.

夕食は厚木で中華.その後 n さんが親切にもユースまで送ってくれて,その途中で高速の料金ゲートを ETC で通過するのを初めて見ることができた.ETC を感知すると無人のゲートがさっと開くのはけっこう感動もの.


■2001/12/ 4(火)

Internet Week 2001 参加のため横浜へ.3泊4日なのでちょっと荷物が重たくなってしまったものの, 14時新横浜に無事到着.このところ関東へ出向くときは必ず当地のケーキがおいしいと評判のお店に立ち寄ることにしているので, 今回もさっそく地下鉄に乗り中川駅で下車,「ベルグの4月」へ. イートインがなかったのはちょっと予想外だったけれど, 付近は職住分離の住の方の地域なのでそれもしょうがない. ケーキと焼き菓子を買い込んで,地下鉄で桜木町へ.

ユースホステルの会員になったのはずいぶん前だけれど, 本格的なホステラーになったのは最近のことで, 今回試しにユースホステルのガイドブックを見てみたところ, 駅から割と近くに神奈川ユースホステルが立地していることを発見, 予約を入れていたというもの.それでさっそくユースホステルに行ったところ, 「チェックインは5時〜10時」とのことで,入れなかった.17時までにはまだ1時間半ほどあったので, とりあえず会場のパシフィコ横浜へ.

会場では,さっそくアクセスルームへ.会場には無線 LAN もあるのだけれど,無線 LAN カードを手に入れていないので,普通のイーサのコネクティビティを得てメールを書いたりしたかったのだ. アクセスルームに足を踏み入れると,予想どおり名古屋人 k さん(小文字なのがポイント!)がノートパソコンで何やらやっていた.あいさつを交わしてさっそく聞いてみると,k さんのノートパソコンはやはり VMware でいろいろ複雑な構成になっているらしい.さすが…….

Internet Week はこれまで開催地は横浜,京都,横浜,大阪,と続いたので, 今回は横浜.でも次回も横浜にするらしい.

メールを書いたりひとしきりして18時からのBOFへ.Code Red と Nimda を踏まえてセキュリティどう対処しようという話. 内容は帰洛してからまた書くとして,なかなか濃い話だった.

BOFは20時30分までということになっているものの少し時間オーバーして, 夕食をどこで食べようか迷ってしまった.みなとみらい21というのは生活感のない街なので, それほど高くなくて野菜もたくさん食べられて時間がかからない食べ物を食べたいと思うと実はかなり悩む. ユースホステルのチェックインも早めにしなければ,と思い, コンビニで手巻きずしを買ってユースに直行.21時20分ごろ到着し, チェックインをすませる.ここは神奈川県の施設かなんかで,けっこう古い建物で, 居住性はソウルの KS 会場より劣るけれど,料金が安くアクセスがよいのは魅力だ.平日ということもあり, 宿泊者は私だけだった.手巻きずしを食べつつひとことを書く. なおいったんチェックインをすませれば門限は23時までとのこと.


■2001/12/ 3(月)

引き続き風邪っぽくて,3食とも家で. ほどよく漬かった赤魚のみそ漬けに串を打って焼いて食べる一日.

有斐閣のポケット六法を購入.このサイズの六法は各社いろいろあるのだけれど, 有斐閣のが参照条文が豊富な気がして,ついついまた買ってしまった.

研究室でウィルス騒動.研究室に行ったところ,メールを読むいとまもなく I 先生にプリンタドライバのインストールを頼まれ,試みたものの, 特殊な設定のプリンタで,おまけに Windows XP を触るのは初めてだったこともあり,うまくいかなかった. 研究室内識者の間ではサービスパック1が出るまで導入は控えた方がいいというのが大勢の見解だ. それで I 先生にウィルス対策についていろいろ聞かれて,「Outlook Express と Internet Explorer の利用を禁止したらいかがでしょうか」と答えたものの, 案の定あまりいい顔をされない.

で机に戻ってメールを読むと,ウィルス関連でいろいろタスクが山積みであることが判明. 3回も Nimda を発症させるというのはリテラシー低すぎだ. ウィルスチェックとか設定の変更とかに忙殺されて, 来週の頭に研究会があるというのに準備は少しも進まない.


■2001/12/ 2(日)

昨日から風邪っぽい.どうも私は同じことをしていてもひとより余分に疲れてしまう癖があるようで, 何とかならないかなあ.

昼からは京大会館で京都エスペラント会・宇治城陽エスペラント会・大津エスペラント会共催のザメンホフ祭. ザメンホフの誕生日だったかがいまの季節なので, 毎年この季節に方々の地方会でイベントが開かれるのだという.京大エス研代表の U 氏は「じーさんばーさんばっかですよ」とけなしているけれど, 確かにお年寄りが多かったことは事実.でも小さな子ども連れの参加者もいたので, 平均年齢でいくとどのくらいになるだろうか.プログラムは自己紹介,図書展示即売, 活動紹介,雑談,ふろしき包み方講習会,という感じ. ふろしきの包み方はザグレブの世界大会で披露したところ大変好評だったとのこと.

「生春巻」を nekuirita printempa volvajxo と訳してうまく理解してもらうことに成功.うれしい.

旅行記を追加アップロード.過去の部分の写真の縦横などを修正.


■2001/12/ 1(土)

2年ほど前,結婚式の引出物としていただいた,たち吉のうさぎの柄の小鉢.5客揃え. 長らく押入に眠っていたのだけれど,活用しなければもったいない,と思って, 今日の朝食から使ってみることに.さっそく肉じゃがを盛ってみる. 肉じゃがの武骨さが器に似合っていたとはいいがたいけれど, しばらく使ってみるとどんな料理が合うのかわかるようになるのかも.

昼は,外付けハードディスクを分解した.ロジテックの 240 MB の SCSI ドライブで,確か93年ぐらいに買ったもの.大学に入ってからは PC-9801VX21 につないで使っていたのだけれど,2年半前に故障してからそのままにしていたもの. ハードディスクを分解するのはいまはなき ICM の 40 MB ドライブを分解して以来だ.

分解してみたところ,内部はドライブユニット,電源,LED,スイッチ類, コネクタのみのシンプルな構造. 考えてみればそれ以外に何かが入っている理由はない. ドライブユニットはアルプス製で,シールやパッキングで厳重に気密が保たれている. さらに分解を進めていくと,もう後戻りはできない. シールをはがしてネジをゆるめると,鏡と見まがうばかりの円盤が2枚. この輝くディスクの上で6年ほどの間生活していたのだ……と, 過ぎ去った日々に思いをはせる.

駆動機構の方へと目を移して,ディスクの回転に関する部分は見てもありがたみがよくわからないのだけれど, ヘッドの方はなかなかおもしろかった. 前回分解したドライブではモーターの回転運動を金属テープの巻き取りによって直線運動に変えてヘッドを動かしていたのだけれど, 今回のは違って,扇形にきれいに巻いたコイルがやはり扇形の強い永久磁石の上を動く機構と, そのコイルをソレノイドで押す機構の2種類が観察できた. コイルは細長い棒に接着されていて,その棒が首を振ることで反対側の端に接着されているヘッドが動くようになっているという仕組み.

ひとしきり眺めた後は永久磁石を取り外して, 冷蔵庫に印刷物を貼るために使うこととし,その他の部分はごみとして廃棄処分に.

夕食のおかずは牛切り落とし・白菜・くわい・ふくろたけの炒め物. 今日は食後に焼きりんごを作ってみた.紅玉の芯をくり抜いて, ラムレーズン,バター,シナモン(八つ橋の香りのする香料),砂糖を詰め込んで, オーブンで焼く.焼き上がれば至福の時間を過ごせる……はずだったのだけれど, なぜか皮が破けてしまって,いまひとつ.火が強すぎたのだろうか?