みしっく今日のひとこと - 2003年3月


■2003/ 3/30(日)

先日知り合いに,ミニトマトのベーコンエッグがおいしいよ,作ってみて,と勧められたので,朝食に作ってみた.ベーコンはなかったので合鴨の焼いたので代用してみる.卵の白身の固まったのと,温かいミニトマトの甘酸っぱさが好相性.

組合の機関紙が来て,毎年恒例のキャンペーンで共済や保険を売るということで,その記事が載っていた.目にとまったのは,団体傷害保険の話.優良割引が事故率との関連から45%に設定され,団体割引と合わせてトータルで一般保険料に比べ61.5%割安,という.うちの会社の従業員は一般の保険加入者に比べて事故にあいにくいのか,事故にあってもすぐ治りやすいのか,それとも保険金詐欺を働きにくいのか.保険の世界というのは加入者側にコスト意識が働きにくいからか,一般に提示されている保険料と,多少調べると手に入る値打ちな保険料とが大きく異なることがままあるけれど,これはその一例.

保険といえば.

通っていた大学には独自の医療保険制度があって,あらかじめ保険料を納めておくと,付属の診療所などで診療を受けたとき(付属の診療所では学生は普通の国保とか健保とかは使えない代わりに診察は無料,薬代等は実費だった),料金の半額ほどが戻ってくるというものだった.国保とかと違って,任意のもの.で,私は毎年春先に必ず1回か2回この診療所に通うので,あるとき計算してみたら,加入すれば絶対得になることが判明.これは経済学の最初のところで習う,逆選択というのの一例ですね.みんながこうやってこの保険にどしどし入りだしたら,保険料値上げが必然となって,健康な学生はだれも加入しなくなる,という話.ただ,私の場合,それ以外に診療所に用はなく,わずかな額を後で学生部に申請して割り戻してもらうのが面倒だと思って,結局は加入しなかったのだけれど.

今日の読書:
トム・デマルコという人が書いた,『ゆとりの法則』を読む.主に中間管理職を対象として書かれた本のようで,組織には時間のゆとりと管理のゆとりが必要であり,それがなしでは通常業務に見えない費用が発生するばかりか,変化を生み出すことができず,リスクに対しても脆弱になる,という本.


■2003/ 3/29(土)

休養に専念,と書いてすますにはいろいろなことがあった一日.

朝は,パン.紅茶は,最近買ったのが香りがいまひとつである一方,それまで飲んでいたのがいくらか残っていて,こちらは渋みがいまひとつなので,両方を混ぜて,ついでにオレンジ・チョコレートフレーバーの茶葉を加えたもので,ミルクティー.ゆっくりお茶を飲みつつここ数日の間に届いた郵便物に目を通していたところ,LJ に付いてきた JEJ 役員選のはがきを月内必着で出さなければならないことに気づき,急いで記入.

昼は,駅前留学.あまり油っこいものは食べないのだけれど,今日は久しぶりに天ぷらが食べたくて,てんや.食後,イトーヨーカドー.県産の小さないわしたちを手にして,なぜかダコワーズが棚に載っていたので,これもかごへ.レジのキュー(というか,待ち行列)が少し長くて,店内に流れる BGM に耳を澄ますと,ビートルズの When I was younger, so much younger than today, で始まる曲をアレンジしたのが流れていることに気づく.これってお年寄りのお客さんにやや失礼なのでは.でも流行曲の域を超えた名曲なのは事実.私がいまより少し若かったころ,人類学の先生が「ぼくたちの若いころはサルトルをよく読んだものですが,最近の若い人たちには読まれないんですね」と授業の雑談で言及されていたのを思い出す.ビートルズって,サルトルよりも長生きするのかもしれない.

家に帰ると,取引先銀行から白の洋封筒が来て,郵便受けに入っていた.表面に何も書かれていないものの,差出人が支店長名でなく頭取名なのは,支店統合の貧乏くじを引いてしまったという事実を告げるものにほかならない.開けてみると,やはりその通りだった.口座番号は変わらないものの店番が変わるとのことなので,まずは勤務先に届けておかなければ.

ダコワーズといえば京都のマールブランシュ(以前読者の方から寄せられたメールによると,立川にもお店を出しているとのこと)のが好きで,以前から何度も口にしているお菓子だけれど,考えてみると,どこかの都市名か地方名からきた名前のお菓子のはず.家に帰って辞書を引いてみると,フランス南西部の都市,Dax の名前を取ったものだと判明.ということで,この前の地名の話の続きになるけれど,「Dax っ子」のことを dacquois というのですね.


■2003/ 3/26(水)

昨日は,朝は育成面談.いろいろとお話.

夕方からは,祭ってしまった.トラブルが発生し,関連各部門総出で長時間対応に当たることを「祭り」と呼ぶらしい.深夜に及んだため上司がタクシーチケットを出してきたけれど,私のところは幸運にも乗り換えなしで遅くまで電車が走っているので,辞退して終電で帰る.終電といっても,端の駅までの終電,途中の駅までの終電などと何本かあるけれど,そのうちでも最後の,ほんとの最終なのです.上りの最終電車は泊まりの出勤時に乗ったことがあるけれど,下りは初めて.

半年ほど前に祭ったときには対応が1時ごろまでかかって,タクシーチケットが出されたものの,たまたま1時過ぎから作業に当たる予定の日だったためそのまま泊まり込んだ経験がある.結局,入社後1年たってもまだタクチケ未経験者のままだけれど,いつかは経験することになるのだと思う.

今日は送別会が1件スケジュールされていて,参加したいのはやまやまだけれど,送別会参加→体調不良→仕事に差し支える ということになっては元も子もないので,欠席を申し出て帰宅.


■2003/ 3/24(月)

仕事は,ぼちぼち.正味2時間の作業の手順を作るのに1日がかりというのは少々不満が残るものの,JCO の臨界事故の教訓は「作業の安全のためのルールは勝手に曲げない」というものだったはずなので,着実に着実に.

夕方2時間年休を取得して病院へ.先週の土曜に行こうと思ったら,休診だったのだった.毎週木曜と日曜が休診のクリニックなので,お医者さんが合間の土曜に休みたいというのは理解できる話.春分の日をはさんで4日間の大型連休だったことになる.

グリンピースが出たので,夕食に豆ご飯を炊く.豆ご飯といえば,京都で隣に住んでいたおばあさんがよく分けてくださっていたことを思い出す.お茶は,ジャスミンティーを開ける.茶葉は特に選んで買っているのではなくて,無印良品で出てたものだけれど,おいしい(同じフレーバードティーでも,無印良品のアップルティーはおいしくない).

マレーシア航空が Choose your dream holiday という名前の懸賞キャンペーンを募集中.これ自体はとりたてて風変わりなものではないのだけれど,その Terms and conditions がすごい.その微に入り細をうがつこと,下手な経営提携契約なんかよりずっと上で,なおかつ単にどこかの英文契約書の例文をコピペしてきたというのではなくて,今回のキャンペーンのためだけに(!)書いたのだ,ということがひしひしと感じられる文章.でも,法的な予測可能性の向上のためには,こういうのをきちんと書くのはいいことなのだと思う.

ただ一点些細な点で気になるのがあって,それは,The Contest Organiser reserves the right at its sole discretion to shorten and/or lengthen the duration of the Contest Period. というくだり.and/or という言い回しは英文法律用語特有のものだと思うけれど,「短縮する and/or 伸張する」って…….期間は短くするか長くするかどちらもしないかの,どれかしかできないのでは?


■2003/ 3/23(日)

青山ブックセンター.渋谷でインド料理のバイキング.ベジタブルカレーがおいしい.アメリカの unilateralism を憂慮しつつ長居してしまった.代々木公園を散策するも,少々人口密度が高すぎて落ち着けない.

おとといのフランス語の地名の話の続き.「パリっ子」「東京っ子」などと,ある都市の住民を表す単語があるのだけれど,こちらは輪をかけて複雑.パリっ子は parisien,東京っ子は tokyoïte.ぱっと出てくるのはそのぐらい.で調べてみると,Le Monde.fr にこんなページがあって,いろいろとあることが判明.ニューヨークの住民は New-Yorkais(es),ナポリ Naples の住民はNapolitain(e)s.このぐらいなら理解可能なのだけれど.イル・ド・フランス(パリ近郊のことですね)の住民は Francilien(ne)s と,分解して逆にしてつなげて作った単語で表すらしいし,les Bouches-du-Rhône という土地の住民は Bucco-rhodanien(ne)s と呼ばれるらしい.イタリア語か何かを思わせる綴りだけど,そんな無茶な.Bucco- のところの u を université の u みたいに発音するのだとしたら,もうあきれるしかない.

ところで,「宝塚っ子」は.やっぱり takarazien(ne)s と呼ぶのでしょうか.それとも?


■2003/ 3/22(土)

朝食に生卵かけご飯を食べよう,と思って,卓上のしょうゆ差しが空になっていて,冷蔵庫に入れてある開けかけの 500ml ペットボトルは空になってこの前処分したところなので,と,戸棚を開けて,しょうゆを探す.ない! なぜ?

しょうゆのような調味料は,なくなると困るので,常に現用ボトル以外に予備の1本を用意しておくことにしているのだけれど.前回冷蔵庫のボトルを空けたときに予備のを戸棚で探して,金色のキャップの付いたボトルを見つけて,予備ボトルがあると思い込んでしまったのが間違いのもとだった.キャップはしょうゆのボトルとそっくりなのだけれど,ラベルを見るか手にとってみれば,ごま油のボトルだと気づいたはず.職場で最近問題視されているところの,いわゆる確認漏れというもので,朝から冴えない話だ.

ちなみに生卵の方は,卓上用ナンプラーで食べました.

駅前留学.受講開始から6か月ほどたったからか,カウンセリングを受ける.筆記とリスニングのリアルタイム性の高いテストを15分ほど受けて,スタッフの人が採点している間,先生のコメントを読む.I think it's important for you to ... という言い回しで,いまの私に不足している点をアドバイスしてくださっていた.この表現は,I think you should ... などと言ってしまうよりソフトで前向きな感じなので,今度ぜひ使ってみたいものだ.ちなみに,必要なことは ... to learn more natural, conversational words. なのだそうだ.実際,自然に会話に出せるような単語を覚えていてすぐ取り出して使えるというレベルにはほど遠いことは自覚しているところ.

テストの採点結果は,語彙力の向上が大きいとのことなのだけれど,これは単に文章を読むスピードが速くなったからなのだろうかという気も.まあ悪い話ではない.その他,スタッフの人には,「音読ですよ.音読してくださいね」と鋭い突っ込みを入れられる.確かに日常生活では音読の機会は絶無に等しい一方,受講しているのはコミュニカティブな英語に重点を置いたコースなので,やはり家で音読してこそ成果が十二分にあがるというものなのだろう.

大戸屋でご飯食べて,渋谷に出て阪急ブックファーストへ.コンピュータ・ネットワーク関連の本はそれほど充実しているわけでもないことに気づいたものの,いろいろ本を購入.壁に絵の掛かっているカフェでワッフルとコーヒー.このカフェは米英資本でないのでテロの標的にはなりにくいのだろうか,いや一般大衆がそんな憶測によって惑わされることのみで彼らは目的の半分を達成してしまうのだろう,などと思案する.

駅前のスーパーで無事しょうゆが買えたので,夕食は,いもがら(さといもの茎を干したもの)の白和え.材料は,いもがら・豆腐・しめじ・グリンピース・にんじん・しょうゆ・砂糖・ごま油.


■2003/ 3/21(金)

1年半前,9/11のときにはついにテレビなどで事件に関連する映像に触れずじまいだったのを半分後悔しているのと,フランスのメディアがどう取り上げているのか知りたいのとで,フランス国営放送をストリーミングで視聴.ブッシュもフセインも吹き替えなり.150 kbps で途切れはなく良好.

フランスには Le Monde という新聞があって,日本でいえば朝日か毎日のような代表的な日刊紙.で,そのウェブサイトが Le Monde.fr という名前なのだけれど,このサイトに「Le Monde.fr を利用するネットユーザー」という意味の"[les] internautes du monde.fr" というフレーズがあって,戸惑ってしまった.Le Monde という形が消えてしまっているからで,ドメイン名が文章の中で変化するのってやはり違和感がある.les internautes du monde entier と続けば全然意味が違ってくるし,何となれば先ほどのフレーズは「monde.fr(という名前のサイト)を利用するネットユーザー」という意味なのかもしれないし.もともと紙名が普通名詞なのがよろしくない話で,日本でも「世界」という月刊誌の誌名を括弧なしで使えば同じことなのだけれど.定冠詞付きの固有名詞といえば,la Hague(英語でも The Hague ですね),le Havre(こっちは英語でもそのままだ……)といったところだろうか.美術館で有名な Louvre などのように定冠詞付きっぽいけれど分けて綴らないのもある.固有名詞の世界は,とかく複雑.


■2003/ 3/20(木)

今日は,来た列車に乗ったら,東武鉄道の車両だった.車内広告などが埼玉県の風物を表していて興味深い.でもこの列車は半蔵門線内の清澄白河止まりなので,車両は東武だけど東武線に直通運転する列車ではないのですね.

出社して,13時ごろまでミーティング.緊張が続いたためか頭が痛くなってしまい,一人遅い昼食をとってから,10分ほど横になって休もうと,休憩室へ.テレビがついていて,その番組で米軍のイラク攻撃開始を知る.

夜は若手社員プレゼンの懇親会.しょうもないへまをしないためには,検証環境を気軽に使えることが大事だよ,いくら手順を細かく作ったって検証環境で試してみることができなければ効果も半減だし,気軽にコマンドを試行錯誤してみないと知識って身につかないし,などとアドバイスを受けたり.


■2003/ 3/19(水)

今日は,営団半蔵門線延伸開業・東急全線ダイヤ改正・東急田園都市線の営団半蔵門線を介しての東武伊勢崎線・日光線との相互直通運転開始の日.自宅最寄り駅から東武の南栗橋というところまで行けるらしい.南栗橋駅がどの辺にあるのか知らないけれど,これはすごいことに違いない.

とはいうものの,朝ラッシュ時上りは2本に1本が急行で,梶が谷・二子玉川で各駅停車通過待ちをするといったあたりの事情はまったく変わらないので,通勤に際して特段便利になったということはない.

半年に一度の若手社員プレゼンの日.前回に比べて周りを見渡すゆとりができたので,どんな発表をすれば評価されるのか,どんな発表が人に喜ばれるのか,などいろいろ考察を深める.


■2003/ 3/18(火)

今日も,春闘.

昨日帰宅してみると,借り上げ社宅であるところの寮に,テレビの録画とおぼしきカメラクルーがたむろしていた.オートロックのドアの内側をうろうろしているのは多少不思議ではあるものの大方何かの取材だろうと思って気にも留めなかったけれど,朝会社のメールを読んでみると,寮長から事情を聴くメールが.しかるべき手続きを踏んで取材に来たのではなく,所属不明の不審者ということに落ち着いたようで,対策を強化するため居住者の協力を求めたい,と寮長氏.以前は新聞の強引な拡販員が出没したこともあっただけに,やはりこういうのは何とかしてほしいものですね.


■2003/ 3/17(月)

春闘.

夕食は,アスパラガスとしめじの鶏胸ひき肉みそ和え.おいしい.おそうざい風の一品だけれど,料理屋さんだったら,みそはみそでも白みそベースで何か混ぜるのかな,と.でも考えてみると,鉄砲和えにするには材料が少し淡白すぎそうだし,アスパラガスが青い野菜なので木の芽みそも難しい.


■2003/ 3/16(日)

家の近くに数か月前オープンしたクリーニング店.19時までしか営業していないので行く機会がないかと思っていたものの,土日祝日も同じ時間で,つまり9時から19時まで開いている(14時から15時までは昼休み)ので,意外と使い勝手がよいことが判明.それに,スーツ上下なら500円ほど安く上がるということもあり,最近ではすっかりなじみになってしまった.

で,ここのところちょっとばたばたしていて,3月2日に出した服(4日仕上がり)が取りに行けていない.電話してみたところ,高野のイズミヤの脇に以前オープンしたクリーニング店のように1週間引き取りに来なければ保管料を徴収するというのではないとのこと.今日は無理だけれど,ちょうど別にクリーニングに出したい服もあるので,21日に行ってみようかと.


■2003/ 3/15(土)

朝起きて,Twinings のダージリンで,ミルクティー.渋さは合格だけれど香りがいまいち足りない感じではある.紅茶のお相手に,坂角総本舗の,えびせんライクな鮭せんべい.えびせんといえば,愛知県の特産品ですね.名古屋人はえびふりゃーを好んで食べる,といわれるのは正しくないと思うけれど,名古屋人はえびせんを好んで贈答に用いる,というのはたぶん間違いない.

来月は統一地方選につき,川崎市政について考えてみた.一票をどう行使するか,ということを決めるためには,各政党の政策リストを取り寄せて比較対照すればよいのだと思う.市政のトピックスといえば,財政問題,臨海開発,地下鉄,高齢者福祉,学童保育に保育園といったところか.市民オンブズマン制度(あの兼子仁氏が代表を務める),ごみの毎日収集といった特異な制度もあるのだけれど,今回の選挙にはあまりかかわりがなさそう.地域政党とかもあり,京都市政とはだいぶ様子が違っていそうだ.

夕食は,ほうれん草のオムレツと,ほたるいか.


■2003/ 3/14(金)

今日も絶不調につき,2時間年休プラス定時退社.定時退社を見越して夕食のご飯を炊いておいたのだけれど,食べられず,ご飯は冷蔵庫行きに.


■2003/ 3/13(木)

昨日は,2年ぶりにりくるうとこすぷれして,新幹線で京都へ.研究室を訪問して,後輩とご飯を食べて,説明会を開いて,夜は懇親会という名の飲み会.

途中に少し空き時間ができたので,ルネへ.ルネ1階の書店スペースはなかなか気に入っている場所で,レギュラシオン理論とかコピーマートといった文字を本の背表紙に見つけては懐かしくなってしまう.UCC(米国統一商事法典)の全訳が昨年に刊行されているのを見つけて,しばし立ち読み.こういった本はなかなか日ごろ立ち寄る書店には置いていないもの.そうそう,カフェテリアルネは21時まで開くようになったんですね.

帰りは,最終の〔のぞみ〕に乗ったとしても帰宅は0時すぎになって,横になって寝る時間はわずかしか取れないので,帰りの車内で寝られる方が体が休まると思って,寝台急行〔銀河〕京都駅22時58分発に乗車.若いね,と感心されるものの,でも人によっては徹夜明けで来ている人もいて,その方が私にはまねできない芸当に映る.

今日は,東京駅着後そのまま出社.京都でリフレッシュしたとはいえ体調は低空飛行中につき,早く退社.夕食は,スーパーで買ったきしめんの生めん(きしめんと銘打ってはいたが,その実,うどんを中途半端に平べったくしただけのもので,少々後悔)をゆでて釜揚げにし,豆腐半丁をあられに切って,以前使ったフォーの粉末スープの残りをお湯に溶いて豆腐を投げ込み,豆腐が温まったころあいのものをめんつゆとしてお椀に取り,かけうどんライクに.野菜の足りない食卓ではある.


■2003/ 3/11(火)

体調不良につき2時間年休.喉が痛いので,風邪と判断.

2時間後に電車に乗ると,偶然隣にいたおじいさん2人連れ(70代ぐらいか)が,NC 工作機械での切削加工や金属を加熱して加工する方法について,熱く議論を交わしているのを聞いた.年をとっても第一線に追随していっているというのはやはりいいなあ,と.

出社してからは普通に仕事.


■2003/ 3/10(月)

いつごろからか,外務省の海外安全情報のサイトに,「テロ概要」と名づけられたページが各国ごとに載るようになった.一昨年末現在の情報だとのことで,中近東方面とアメリカについてはサプライズのない内容ばかりなのだけれど,それ以外はどうか,といろいろ調べてみる.

まずはお隣の国,韓国から.「2001年中、インターネットの爆発物製造サイトを模倣した私製爆発物事件や、銃器類利用の強行事件等準テロ型の犯罪が頻繁に発生しました」.ふむふむ.では北朝鮮はどのくらい詳しい情報が載っているのか,と思うと,「掲載はありません。」と,つれない.その反面,アイスランドについては,「日本の約4分の1の国土に28万の人口を持つ、政治的に安定した北欧の一国です。テロ事案の発生の可能性は大きくなく、組織的なテログループや反政府組織も現時点で存在しないとみられています」と基礎的なことを述べた上で,「かつて、捕鯨反対を訴える50名程のデモや、外国からの高官の来訪に際して学生集会等が実施された事例はありますが、特段の実力行使を伴うこともなく概ね平和裡に終了しています」と,実に細かい.


■2003/ 3/ 9(日)

昨日十分休んだはずなのに,まだ頭が痛くてめまいがするので,本日も休養に専念.ここ1か月あまり,調子がよくないようだ.

会社で配られた教材を視聴.ドライブに CD-R を入れると,ID とパスワードを聞いてくるのだけれど,そんなもの知らないので,配下のフォルダを直接 IE で開いて視聴.WIDE の SOI みたいなスタイルの教材で,マーケティングとかについて,グッチとイヴサンローランのブランドイメージの違いといったことなどが出てくる講義を1時間視聴する.128kbps なので,画質はよろしくない.ブランドというと,服や革製品については名前しか知らないブランドがほとんどで,わずかに LVMH のマルチブランド戦略については,有名なワインのブランドを傘下に収めている関係上ある程度の知識はあるといったぐらい.食料品のブランドについては,酒類・菓子類が華々しく取り上げられるけれど,つくだ煮のような日の当たらないセクターもなかなか趣がある.もっともつくだ煮市場が拡大するわけもなく,つくだ煮メーカーの成長戦略といったものを考えることは難しいのだけれど.

その他,ナウル情勢など読みつつ,土曜日の発表材料を作る.

八重桜の花の塩漬けを使って,桜ご飯.


■2003/ 3/ 8(土)

駅前留学.「3月は獅子のように到来し子羊のように去る」なる謎のフレーズを聞かされる.それ以外の時間は,休養に専念.

春先は,野菜といい魚介類といい若々しい食材が出回って,売り場が華やぐ季節.そんな中で外せないのは,新じゃが.今日は休みの初日,すなわち煮物調理好適日につき,新じゃがと上等な牛肉(の切り落とし),その他もろもろを買い込んで,日本酒を煮切ったのに水を足し,根菜を順に加えてゆでていって肉じゃがにする.肉じゃがというと,簡単なように見えて実は大根や白菜を使った煮物に比べて奥が深く難しいと思うのだけれど,今日のはとてもうまくいった感じ.ゆでただけでおいしいじゃがいもなのだから,当然なのかもしれないけれど.


■2003/ 3/ 7(金)

いろいろと急な仕事が入って計画通りにならず,大変な週だった.

夕方からは,スペシャルな打ち合わせ.8年ほど前,まだ名古屋に住んでいたころ,「東京オフ」とか言ってこの界隈に来て,ビットマップ端末ではなくキャラクタ端末でスパコンにログインしてコマンドを叩いてみるなんてことがあったっけ,と一人で懐かしむ.いえ,最近は昔話が多くなっちゃっていけませんね.

で職場の人たちと一緒にぶらっと入った焼き鳥屋に,トンドンジュ(韓国の濁り酒)があって,注文.縁が分厚いワイングラスになみなみと注いで出されたのは不思議な感覚だった.


■2003/ 3/ 6(木)

最近のジュリストに,ストラクチャードファイナンスとその周辺分野の特集が組まれていて,そのうちのプロジェクトファイナンスの記事に,いろいろ担保に取るのが難しい財産の話が出ていて,興味深かった.

で意外に思ったのが,光ファイバー(ドラムに巻いてあったりするものではなくて,通信事業者が通信設備として保有するもの等,すでに敷設済みのものを指すと思われる)は動産であるとの前提の下に話が進んでいたこと.譲渡担保にするとその光ファイバーが他人の土地を不法占拠していた場合などに担保権者がライアビリティーを追及されてしまうので困る,という話だったので,私の読み方が足りなくて,「建物などの不動産と異なり独立して登記できない」と書きたかっただけなのかもしれないけれど.

この日記では通信業は常に鉄道業に比較することになっているところ,鉄道の線路はどうなのだろうかという点も気になる.鉄道財団法があるからいいという話なのか,どうか.


■2003/ 3/ 5(水)

18時30分から表参道の,国連大学の裏でなかなかおもしろい話を聞く.「WTO は大変強力な裁判機構を持っていまして」などと語る芸術家風のお兄さん.確かに ICC と比べてどうなのかはともかく,WTO の紛争処理パネルでは経済的に大きな影響のある措置の是非を審理することができ,管轄もたぶん強制的なのだから,見ようによっては ICJ よりはずっと強力と言えるのか.

通りから奥まったところにあるので気がつかなかったのだけれど,青山ブックセンターという本屋さんがあるのですね.なかなか感じのいい場所で,コンピュータ関連以外の本を買うのによさそう.またゆっくり行ってみたいところ.


■2003/ 3/ 4(火)

すごい風.物干し竿にかけた洗濯物があっちに行ったりこっちに行ったり.

今日は代休.病院に行ったり,買い物のため二子玉川に行ったり.二子玉川では私の思い違いが判明して,欲しいものを買おうとすると溝の口の別のお店で買わなければならないことになった.高額な買い物につき,帰って頭を冷やしてから日を改めて出直すことに.

Time の購読が終了したことで,来週からは通勤列車の中で読むものがなくなってしまうことになる.L'Express なんてのも考えてみたのだけれど,日本に送ってもらうと高いし,第一毎週毎週何十ページも読めるわけがない.

そこではたと思いついたのが,ウェブ上で記事をダウンロードし,打ち出したのを持って電車に乗ればよいのではないかということ.うちにはプリンタがないのでプリンタに投資する必要があるけれど,調べてみると,プリンタというものも以前に比べてずいぶん値下がりしているようで,L'Express 打ち出し用にしか使わないとしても十分ペイする.白黒ページプリンタにするかインクジェットかと一瞬迷ったものの,記事にはカラーの図版や写真が入っていることから,インクジェットに決まり.こちらの方も頭を冷やしてから日を改めて注文しよう.

買い物といえば,ここ5年ほど技術系の文献をほとんど買っていないことに気づく.店頭でよさそうな本を見つけても,ついつい「1冊に6,000円もするのは高い」などと考えて二の足を踏んでしまっている自分に気づく.思い切った額の予算を設定し,その枠を消化することを自らのミッションとして課した後に渋谷なり新宿なりに出向けばよいのではないか.これも課題の一つとして管理しておこう.


■2003/ 3/ 2(日)

採用試験の2次面接に遅刻してしまうという悪い夢を見る.それも,第一志望の企業.平謝りに謝ろうとしたところで目が覚める.採用側に身をおくとついつい見落としてしまいそうだけれど,新卒採用というのは学生の一生を左右してしまうかもしれないものなのですね.

大学の後輩から,新入生へのメッセージを書いてくれとの依頼があって,原稿を執筆.私の学生生活が参考になるかどうか定かではないけれど,「可能性は数多く存在.それを自主的・主体的に生かして学ぶことが求められる」との主旨でA4 1枚の分量にまとめる.これも,あるいは学生の一生を変えてしまうことになるのかと思うとおのずと慎重になる.

まぐまぐの自社発行メルマガは,いつごろからかだいぶ本数が増えたこともあり,全部は読んでいないのだけれど,そんな中でウィミニの個人ルール大法廷はなかなかおもしろい.日常生活に関するちょっとした質問を金曜発行号に掲載してアンケートの回答を募集,結果とコメントを翌週火曜発行号に載せるという流れ.おもしろいのは,アンケートの選択肢に常に一工夫が凝らされていること.「みなさんは,部屋の明るさはどうしてますか?」との問いに対し,選択肢の一つは「電気はつけっぱなしで寝ます。ピカッ☆」.文末が独創的.

ただ余談になるけれど,2歳以下の子どもにとって暗くない部屋に寝ることは近視のリスクファクターになるという論文が4年ほど前 Nature に掲載されたという話.ふむふむ.


■2003/ 3/ 1(土)

昨日は,インターンの講師を務める.2人のトレイニーは,UNIX や TCP/IP に関して単に詳しいだけでなく思い入れの感じられる人たちで,教える方も張り合いがあるというもの.実習用マシンには FreeBSD を入れてあるので,ports という仕組みでソフトをインストールしたり.実習の最後の段階でいまいち結果が出なかったのは残念だったものの,私の持っている何かを伝えることができたとすればそれにまさる喜びはない.

職場の同僚たちの間で飲み会がアドホックに設定されて,参加.班では目先3週間ほどが正念場といったところでもあり,たまにはこういった飲み会も有意義かと.

今日は,3週間ぶりに駅前留学のため溝の口へ.この駅前には大戸屋があることに最近気づいたので,大戸屋で昼食.溝の口というとファーストキッチンや牛丼チェーン店,ラーメン屋といった飲食店ばかりが目にとまるものの,ご飯とおかずと野菜がセットになった食事を好むというのが私の子どものころからのデフォルト設定らしく,大戸屋ではそういった食事をとることができるので,前々から気に入っていたチェーン.味つけがほどよく薄味なのもよい.

午後は,鶴屋吉信の「懐中しるこ」.鶴屋吉信のお湯を注いで食べる和菓子としては「木々の露」がなかなかおすすめなのだけれど,「懐中しるこ」は初めて口にするもの.懐中汁粉といえば虎屋と文明堂のは最中皮タイプだけれど,鶴屋吉信のは長久堂のと同様,お餅を薄くして焼いたので中身のこしあんが包まれているタイプ.長久堂に比べて塩味が薄くてちょうどよかった.

夕食はあまり手をかける気がせず,メインはスモークサーモンで,菜の花のゆでたのにブラックオリーブの半割りを散らしてオリーブオイル・酢・塩で味つけして副菜にする.それと,軟らかめに炊いたご飯.菜の花は水曜にゆでたものなので,調理時間は実質5分に満たない.