みしっく今日のひとこと - 2002年12月


■2002/12/29(日)

主に海外向けに,数枚の年賀状をしたためる.今年の絵柄は「梅と小田原城」の官製年賀葉書.こんな遅くに出したのでは海を渡っているうちに新年明けてしまうこと必定だけれど.早く出しすぎて年内に届いてしまうのも興ざめに違いない,というのは自己弁護なのだろう.海外向け年賀用に,国際絵入り葉書というものも出てるらしいけれど,普通の絵葉書に90円切手を貼ればよいのでは,という感はぬぐえない.

年賀状書きの合間の昼食には,フォー(ベトナムの麺).とはいっても,味の素の出してるパックになったの(ニュースリリース)を買ってきて作ったというもの.本当はフォーに味の素のブランドがついている必要はまったくなくて,現地直輸入のを買いたいもので,京都なら寺町三条だったかにこういった食材を扱っているお店があるのだけれど,この地ではどこに行けば買えるのだろう.

明日から帰省します.みなさま,よいお年を.


■2002/12/28(土)

特に何もすることなく過ぎてしまった一日.ラジオフランス語講座応用編(今回のシリーズはこれが最後)も,聞き逃してしまった.

某サイトのエス文和訳を続行.このサイトは,特段認証等の手続きを経ることなく,だれでも翻訳を追加したり書き換えることができるようになっているので,かかわる人数が増えると不心得者が入り込んだりするのかもしれない.オープンソースプロジェクトの世界では,実際のソースツリーの書き込み権限を一部の人たちだけに制限する(コミッター,と呼ばれる)ことにより,この問題を回避しているのだけれど.そもそも管理人チームの人たちは日本語を解するとは思えないので,コミッターを限定する仕組みを取り入れたところでコミッターのなり手がいないのかも.

そう考えると Google って不思議だ.訳すべき文章の量が圧倒的に少ないから,あれだけの多言語化を成し遂げられたのだろうか.

夕食には,かぶら蒸しを.普通は甘鯛とか魚の切り身に載せるものだけれど,今回は「残り食材を整理する」という方針がすべてに優先しているのと,そもそもメインにまぐろスープがあるので,蒸し生地と味つきのだしのみで,シンプルに.

今日のストリーミングサイト:
Ríkisútvarpið.アイスランドの国有放送で,ラジオ放送の内容を 32kbps でリアルタイムにストリーミングしている.もちろんアイスランド語.音楽が多い.テレビのことは sjónvarpið(絵・投げ)というのだけれど,ラジオのことは útvarpið(外・投げ)というんですね.


■2002/12/27(金)

26日は,風邪でダウン.熱が一時高くなったものの体調はそれほど悪くならなかったので,今日は2時間年休を取得したものの出社.

作業の中には,特定の人が行う必要があるが日程は柔軟にできるもの,特定の日に行わなければいけない反面だれでもできるものがあって,特定の人が特定の日に行わなければいけないという仕事があるように思えても,ある種のテクニックを使うことにより,前二者の組み合わせで実現できることが多いことに気づく.今日はそんな仕事があって,幸い出社できたので私が今日実施することができてよかったものの,きちんと準備しておけば万一私が出社できなくてもさほど迷惑がかからなかったのだと思う.

しかしこの半年あまりで4回ダウンしてしまうというのは,我ながら何とかしたいものだ.京都時代はいたって健康に過ごしていたのに,どうしたものか.

おととい料理した本まぐろ血合い肉の使い残した部分は,しょうゆ・酒・砂糖を混ぜた地に漬け込んで冷凍しておいたので,それとじゃがいも・にんじん・たまねぎ・焼き豆腐でスープ仕立てにする.某企業のチキンコンソメなるものを使用.この固形スープの素は,表示されている分量通り入れてしまうと味が格段に落ちてしまい,手の施しようがなくなるのだけれど,鍋1杯のスープに半かけほど入れると味の下支えをしてくれて,悪くない気がする.その他,おとといの残りのかぶら菜と薄揚げの煮物.


■2002/12/25(水)

風邪のひき始めのような体調.どうも寒いと思って温度計を見ると,エアコンの温度設定を30℃にして1時間半運転しても17℃となっていた.管理会社の窓口をしているところに電話してみようか思案する.でも,「故障でなくこれがエアコンの能力の限界」と返事されるとしたら,困ってしまう.ホットカーペットでも買おうか.

夕食は,本まぐろ血合い肉のステーキ,かぶら菜と薄揚げの煮物(27日追記: 小松菜と書いていましたが,正しくはかぶら菜でした),3日前の残りのかぼちゃの煮物.


■2002/12/23(月)

昼は,こあらさん・しばさんに連れられマリアージュ・フレールへ.

三鷹で,友人たちと東京大学歌劇団のオペラ「魔笛」を鑑賞.タミーノ役の人がいまひとつで心配してしまったけれど,ヒロインのパミーナはさすがだったし,リソースが限られている状況のもとで来場者をいろいろ楽しませる工夫が凝らされているのもよかった(まさか魔笛におでん屋が出てくるとは……).意外なところでは侍女のうち1人だけアルトの人がいて,この人がなかなかうまかった.オーケストラは,木管楽器がよかった.


■2002/12/22(日)

名古屋市の市長は松原武久という名前なのだけれど,まつたけ.ねっとなるホームページを開設していることが判明.冴えないネーミングとデザインに,だから名古屋は……,とつぶやきたくなってしまう.

CCNA の勉強を再開.なかなか覚えるべきことが多い.ルータの config って畳の上の水練みたいに覚えるものじゃないよね,と.

ベトナムは Koveli の会報が届いていて,目を通す.Roman FRENKEL の "Ankaŭ" と題する下記の詩が掲載されていて,心を動かされる.難しいことを考えずに,前向きに行こう.

Ankaŭ dum vintro frostega
Troviĝas birdet', kiu trilas
Ankaŭ dum nokto malhela
Troviĝas stelet', kiu brilas !

Inter la nuboj grizegaj
Ankaŭ tra-iĝas la suno;
Portas venteto la suda
Varmon eĉ dum la aŭtuno !

Ankaŭ en mond' egoista
Troviĝas la kor', kiu amas;
Ankaŭ dum hor' de l' mizero
Konsolas esper', kiu flamas.

夕食は,かぼちゃの煮物,白菜・まいたけ・青ねぎの炒め物,昨日の残りの鶏手羽元などの煮物.


■2002/12/21(土)

洗濯を1回.4週間ぶりに英語の駅前留学.それ以外の時間は,会社支給の日経ネットワークを斜め読みしたりして休養に専念.

久しぶりに韓国 KBS のサイトを訪問.韓国は,テレビ局が番組をそのままインターネットで流していることで有名.KBS サイトのトップページにはドラマだとかバラエティーだとかいろいろな番組のタイトルが並んでいるので,試しにクリックしてみると,どうやらずっと前にオンライン会員登録(無料)したのが有効になっているらしい気配.これまでうまく視聴できていなかったのだけれど,ひょっとして,と思ってブラウザを IE に切り替えて再度ログイン名・パスワードを入力すると,何の苦労もなくストリーミングが開始できた.

ただ,300kbps の再生は途切れ途切れになってしまい,見るに耐えないし,56kbps だと画質のみならず音質も悪く,やはり見る気にならない.期待しただけに,残念だ.この会員登録で音楽ストリーミングのサイトも利用できて,こちらは至極快適.メジャーなアーティストの曲が手軽に聴けるので利用価値が高そうだ.

朝鮮半島といえば,「東部二村洞明け方1時40分」,「明けるな平壌の夜よ」とか,「雪岳山」(歌い出しが「大関嶺越えれば……」の曲の歌詞はこちら)など,地域色豊かな音楽に事欠かないことに気づく.その土地ならではのものごとを情緒豊かに歌い上げるというのは「釜山港に帰れ」「雨降る湖南線」などといった演歌の領分かと思いきや,そうでもないのが,おもしろい.

夕食に,うちでは冬の定番料理となった感のある鶏手羽元・大根・にんじん・わかめの煮物を作る.こればっかりは,時間をかけないとおいしくできないのだ.


■2002/12/20(金)

柔らかく香り高い堀川ごぼうがふと食べたくなった日.先輩社員はディズニー海で羽根を伸ばしているというし,週末のため私自身もあまり「この仕事をしよう」と心に思い描いていたことがなかったのだけれど,実際には盛りだくさんな日になった.連休はゆっくりしよう.

夕食は,あじの刺身,白菜のおひたし,豆腐とわかめのみそ汁.料理といえるようなものではないけれど,心休まる食卓.


■2002/12/18(水)

先週末に職場の引越しがあって,月曜からは新しいオフィスに出社.実は引越し前には下見したことがなく,何階に位置しているかだけしか聞いていなかったため,月曜は新しい職場を探してうろうろしてしまった.旧事務室の前には一片の移転告知も貼ってないし,新事務室に表札が出ているわけでもない.でもビルの地理は把握していたので,遅刻とかいうことはなかった.新事務室はネットワーク機器が整備されたし,小ぢんまりとしていて私的にはけっこう気に入っている事務室スペースなのだけれど,携帯の電波が入らないといった欠点があって評判はいまひとつ.確かに,いまどき流行らない変則的な形の間取りなのはよしあしなのだろう.

今日は,職場全体での忘年会.今年度入社の社員4人で幹事を務めるようにとの指示が出ていたもの.景品つきのゲームなども実施する必要があるとのことで,仙台に行っていたため実質3日間しか準備の期間がなく,頭を抱えてしまっていた.私の方は(時間外の時間なら自由に使える,というわけでもないので)準備に十分時間を割くことができず,他の3人に大きく依存してしまったのは残念だけれど,何にせよ無事終えることができてほっとした.


■2002/12/15(日)

遅く起きた日でも朝昼晩の3食を,それぞれ量を少なめにしつつきちんととると,具合がいいことに最近気づいたので,そうしてみた日.

老舗メールマガジン「パリの左岸から」(mag2 ID: 0000013953)が12日,復活を宣言.簡単で美味しいフランスの家庭料理を紹介していきたいとのことで,期待が持てる.

某サイトの翻訳ボランティア募集アナウンスが届く.PHP で作られた動的なサイトなのだけれど,各言語への翻訳がオンラインでできて,なかなか作り込みがすごいサイト.さっそく試してみて,いきなり Antaŭdankon! をどう訳すのかというところでつまづく.Thanks in advance! ということは,Merci en avance! だろうか,と予想して Google で調べてみると,Merci d'avance 104,000件,Merci par avance 11,100件,Merci en avance 379件と出た.そういえば授業でも Merci d'avance と言うと習った気が.

といっても,フランス語に訳せなんて無謀な話ではなくて,日本語に訳す話なので.「ご協力をお願いいたします」かなあ.でもこの訳文だと,その直後に続く kaj bonan lernadon! / and happy learning! / et bon apprentissage! の訳しようがなくなってしまうし.Happy hacking! とか Enjoy! とかって,メールの末尾に付けたりするごく普通なフレーズだけれど,日本語に直そうとすると難しいのだ.


■2002/12/14(土)

家の近くに新しいクリーニング店がオープンしたとのことで,行ってみる.服を出してみてびっくり.19時には閉店するというのだ.仕上がりを急ぎで明日にしてもらう.確かにこのチェーン店は料金が格段に安いものの,いままで利用していたお店は20時まで開店しているのと比較すると,たった1時間の差だけれどぜんぜん使い勝手が悪くなってしまう.明日取りに行ってからは当分足を運ぶことはなさそう.

横浜の友人宅で鍋パーティー.参加者は6名.いろいろあって,予定調和的な heartwarming なパーティーとはいかなかったし,お酒の飲みすぎを注意しなきゃいけない相手が一人増えてしまったけれど,楽しい集まりになった.決められた役を演じるのではなくて,主体的にかかわることのできる自分の能力に気づく.

終電が微妙な時刻になってきたので,JR の終電がいつごろなのかいまひとつわからず,桜木町から東横線で,自由が丘,二子玉川乗り換えで帰宅.0時30分就寝.

帰って調べてみると,時間にもよるけれど大船から東海道本線で川崎に出て,南武線で武蔵溝ノ口乗り換えというのがいちばん早かったらしい.


■2002/12/13(金)

仙台研修通算9日目.昨日はお休みしていてすみません.

昼食には,おもしろいものを食べた.春雨の炒め物なのだけれど,ラー油かなんかで辛くしてあって,ひき肉と,にんじん・たまねぎ・生しいたけのみじん切りが入っている.ご飯のおかずにぴったり.

午後は,研修の成果発表.同僚の某は画期的なスキームを提案していていい発表だったのだけれど,法務的に問題点が多くて集中砲火を浴びてしまっていた.私の方は,それに比べると小ぶりなテーマを選び,例によって「話を一般化して大きくする」テクニックを使って,学校の研究みたいなスタイルにまとめて,それなりに評判がよかった.ただ「従来法には以下の欠点が存在.今回提案手法によりこれらの解決が可能」とやっても,「うちでは従来法で間に合ってます」とかわされてしまうことがある,というのはきちんと覚えておく必要がありそうだった.

20時42分大宮着の〔はやて〕で,埼京線に乗り換えて渋谷へ.22時30分帰宅.社宅の入口で,たくさんの荷物を手にしておたおたしていたところ,いかにも当社グループ的な裾の長い地味なコートを身にまとった,職場帰りらしい30歳前後の女の人がいろいろ手助けしてくださって,その親切が心にしみる.遅い夕食をとって23時就寝.


■2002/12/11(水)

仙台研修通算7日目.今日の最低気温は-4.1℃.慣れてしまうと,案外平気なものですね.

夕方は駅前の百貨店,S-PAL で職場へのみやげ物などを買い求めて,食事.金目鯛の漬け焼きがメインの定食を頼んだところ,なぜか魚の一部分が生焼けだったため,申し出たところ,取り替えてくれることに.こういうときに対応を間違えると困ったことになるのですね,などと同僚と話す.

生焼け,といえば,世の中にはパイ包み焼きという料理がある.包まれる中身にもよるのだけれど,魚なんかを包んだ日には,生焼けが発生したら大変なことになる.切ってみるのも難しいので,オーブンの温度や焼く時間をきちっきちっと測って,材料の厚みなどもきちんと一定にそろえて,ちょうどいい状態に仕上げるらしく,まさにマニュアル化がぴったりうまくいく例なのだそうだ.


■2002/12/10(火)

渋谷から埼京線に乗る.特に電車が遅れるといったこともなく,きっぷを買ってあった列車の発車1時間ほど前に大宮到着.〔はやて〕で仙台.

夕食は研修受講者たちと郷土料理店で.ずんだ餅がデザートに出てきたりする.ずんだ餅というのは,赤福を枝豆でこしらえたようなものらしい.ただし赤福に比べると外にまぶすあんがより軟らかいようだ.

で,関東以東各地の特産品の話になった.群馬には焼きまんじゅうといって,ふわふわしたおまんじゅうを串に刺して甘いみそあんを付けて焼いたものがあるらしい.埼玉にはそういうのはないけれど,くわいの栽培が盛んだとのこと.ところで,国土地理院発行の地形図で土地利用を表す記号のうち「桑畑」というのはあっても,「くわい畑」という記号は見当たらないので念のため.ちなみに私の実家の近くは,大根がよく取れて,それで作ったたくあんが評判だった,と小学校で習った記憶があるけれど,もちろん「大根畑」という記号も存在しない.


■2002/12/ 9(月)

初雪.

研修の一環として TOEIC を団体受験.リスニングはあまり練習していないし力が落ちたような気もする.それに対してリーディングはけっこう余裕があった.Time のおかげか.

明日からはまた仙台.今日の東京の最低気温は 0.8 ℃だったようだけれど,仙台の今週の予報を見ると,-4 ℃という日まである.寒さに備えた格好をしても不安が残るというのが正直なところだ.


■2002/12/ 8(日)

JEJ の規約を手打ちしてみたところ,原文に4か所ほど誤字を発見.もちろん勝手に「訂正」することはできないので,そのままにしておく.今度いつか規約を改正するときにいっしょに改正すればいいのだと思う.

ところでこの会,「必要があれば,役員会は役員全員の同意により規約の改正を提案することができる.この場合は投票が行われる」とあり,投票は郵便により,有効投票の過半数で決するとあるところ,(1) 役員が規約の改正を提案しないにもかかわらず会員(正会員をいう.以下同じ.)の大半が任意に集まり,規約改正を議決した場合はどうなるか,(2) 会員の全員が一堂に会して規約改正を議決した場合はどうか,といったところが興味深い.なお,規約には会員総会の規定がない.

自然に触れたくて,昼すぎに等々力渓谷公園へ.二子玉川から閑静な住宅街を歩く.この谷は,市街地の中に残されている自然として貴重な存在だと思う.ただ園内の遊歩道がほとんど舗装されてしまっているのは残念.

溝の口に戻り,ベニエとチコリコーヒーを久しぶりに味わってほっこり.

夕食は,豆腐・まいたけ・白ねぎのナンプラー煮など.


■2002/12/ 7(土)

大都市圏鉄道ダイヤ研究室.はまってしまった.大都市圏各線のダイヤ・配線図を掲載していて参考になる.これだけのデータを個人で収集し掲載するのには,すさまじい熱意と努力が必要に違いない.

昨日の埼京線なのだけれど,東北本線の列車に乗った方がよかったのかどうかは微妙.埼京線で渋谷まで行く列車は本数が少ないこともあり,乗りこなしていない私には,どちらがよかったのか判断がつかない.

京都大学文化サークル連合会 '85 NF 実行委員会編集・発行の「別冊『仲間』」を借りてきて通読.同連合会の構成各サークルが寄せた記事からなる冊子で,野生生物研究会の「原生林の贈り物」と題する記事がもっとも興味深い.芦生演習林の歩き方をまとめたもので,カヅラ・七瀬間の橋はこのころから老朽化していたこと(小ヨモギ・カヅラ間の橋が老朽化していたかどうかについては記述なし),昔は七瀬につり橋があったが大雨で流されてしまったので,その先まで分け入ろうとすれば渡渉するしかないこと,などが判明.いつか芦生を再訪する際役立つだろう情報が入手できたのは非常に幸運なことだ.

夕食は,ひいか・さといも・しらたきの煮付け,ピーマンとたまねぎのごまみそ炒め.


■2002/12/ 6(金)

仙台研修5日目.

夕方は研修先を早々に出て,東北新幹線〔はやて〕で大宮へ.車内で「埼京線はお客様混雑により遅延が発生,このため川越線・りんかい線との直通運転を中止」とのニュースを目にする.「混雑」というのは設備不足を意味するのだろうか,などと思案しつつ大宮で途中下車し,駅近くの中華の定食屋さんで夕食.東北本線上野行き列車で赤羽.埼京線に乗り換えて渋谷.


■2002/12/ 3(火)

仙台研修2日目.昨日は研修先の社員の方おすすめの居酒屋に行って,研修先の課長も来られて,すすめられるままに飲む.どじょうのから揚げ(どじょうの稚魚なのだろうか,わかさぎほどの大きさのを塩味でから揚げにしてある)が好評.宿に帰ってきてチェックインしてすぐに寝る.1時すぎに目がさめて,かばんの中でなんかぶーんぶーんという音がしてうるさいなと思ったのだけれど,実は携帯電話が鳴っていてマナーモードになっていた.あわてて電話を取ると,東京の輪番者からだった.サービス影響のある事象が発生していて,その関連で手順に関する質問.電話機の履歴を見たところ,借り出した携帯にも私物の PHS にも両方とも何回か電話をかけてきていたようで,マナーモード解除忘れということだったわけだ.最終的に電話に出られたからよかったものの,出られなかったらどうなっていたのだろう.もっともマナーモード解除忘れと設定忘れを比べれば,解除忘れの方がまだましなのかもしれない.

で,朝起きて身支度をして,さて朝食を食べに部屋を出よう,としたところ,ルームキーが見当たらない.いろいろ探しても見つからず,まさか!と思って部屋の外を見ると,しっかりドアの外側の鍵穴に差してあるのを発見.ちょっと夕べは飲みすぎてしまったようだ.

今日は特記すべきこともなく研修に専念.フレッツってつくづく奇妙なサービスだ,という話をさんざん聞かされる.


■2002/12/ 1(日)

ODA に比べて NGO による開発援助は効率性が高い,といわれる.それは,相手国でのカウンターパートが政府でなく地域に密着していて援助を有効活用するのに必要な情報を持っていて小回りの利く団体だから,なのだろうか.そうだとすると,相手国である程度の市民的自由が保障されていないと NGO による援助は効を奏さないということになりそうだ.

それで,ふと気になって,NGO 畑であまり聞かない国について考えてみることに.まずは,ベトナム.私の周りには,フィリピンやタイで活動している NGO の人はいるのだけれど,ベトナムで活動している人はいまのところいない.で調べてみると,いま外務省が ODA の計画を改定するため NGO の人たちと会合しているらしく,その意見交換の内容がウェブに載っていて,それを読むと,日越間でも市民レベルの国際協力が多く行われているらしいとわかる.本当に NGO による支援活動が無に等しい国というと,やはり北朝鮮なのだと思う.政府による開発援助も行われていないのだから当然か.国境が開かれたそのときは,政府の ODA だけに任せてはおけない.

何が起こっているのかまるで見えない,と嘆くより先にやることがあるはずだ.自分が何を持っているのか,自分の持っているもので何ができるのか,透徹した視点で分析するのも大事だけれど,それと同時にムーブメントを起こそう.動かなければ見えないものがあるというのは,経験的に明らかなのだから.

昨日今日で,リンク集を久しぶりに更新.それと,エスペラント版サイトの方限定でムルギカリーの作り方をアップロード.最近は Unicode がはやっているので,Kajero をインストールして UTF-8 で書いてみた.Content-Type:, Content-Language: もちゃんと HTTP レベルで送られるようにしたので,あとは対応ブラウザでアクセスしてくださいね,と願うばかり.

個人的書評 -Pasporta Servo 1998-.労作である.

さあ,明日からは仙台だ.