7月17日(木)


写真 42
写真 41

宿で申し込んであった朝食を食べる.食堂の続きのロビーには,La Provence という地方紙が置いてあって,コルシカ Corse の付加価値税 TVA の減額,プロバンスの異常気象の話題などが取り上げられていた.

本日は波が高いためイフ島 Ile d'If (写真 41)への船は休航で,9時ちょうど発のフリウル島 Ile Frioul 行きの船に乗る.まだ日もそれほど高くなく,涼しくて気持ちがよい.船内で La Marseillaise という名の地方紙を読んでいるお兄さんがいる.島にはすぐ着いた.小ぶりの島なので歩いて一周できそうな感じで,島の先の方で海を眺めてくつろぐ(写真 42).

写真 44
写真 43

11時40分ごろ発の船で旧港に戻り,13時すぎに例の Bistro Romain へ.今度は店がもっとも混んでいる時間だった.ローマ風を気取ってはいるが意外なほど店内は広く,気持ちのいい場所だ.ガンバえびのリゾット Risotto de gambas (写真 43)と,デザートとしてアフォガート(写真 44)を頼む.リゾットは限りなくこってりしていて,分量も十分.アフォガートというのは初めて食べたのだけれど,アイスクリームにコーヒーをかけたデザートらしい.アイスクリームは砕いたプラリネをアクセントとしてまぶしてあった.

写真 45
写真 46

食後は,わけもなく彫刻過多な取引所 Bourse et Chambre de Commerce (写真 45)の脇を通り過ぎ,一路ロンシャン宮 Palais Longchamp を目指す.宮殿は工事中だったけれど,正面の彫刻の人物像は躍動感と偉大さを感じさせるものだった(写真 46).宮殿という名の割には小ぶりな建物だが,空間の使い方がぜいたくでよい.

帰りは地下鉄に乗って,FNAC というフランスの代表的な書店に立ち寄る.平日だけれどけっこう混雑している中,いろいろ立ち読みしていて,「ケベックに移住するには」といった内容の実用書に目をひかれた.少し寒そうだけれど,ケベックもきっといいところなのだろうなと.推定 4kg ほどの本を買い込む.手に入れた本の書名,著者名,出版社・出版年,コメントは以下のとおり.

la cuisine traditionnelle
Editions Glénat
Editions Atlas, 2003.
伝統的家庭料理の本.オールカラー.

Atlas Larousse
Larousse, 2002.
世界地図帳.HarperCollinsPublishers "Collins Illustrated Atlas of the World" の仏訳.

Lexique des termes juridiques (14e édition)
Serge Guinchard et Gabriel Montagnier 監修
Dalloz, 2003.
法律用語辞典.

Les institutions de la France - Ve République
Bernard de Gunten ほか
Nathan, 2002.
フランス政府の仕組みを解説した本.

Tous vos droits - Pour gagner, se défendre, réussir
Isabelle Resmond-Michel 監修
Prat Éditions, 2003.
法律実用書.

宿で休んで,昨日とは別の庶民的食堂へ.魚のスープ soupe de poissons とグラスの白ワインを頼む.こちらはブイヤベースと違って「だしがら」が入っていないので,おいしいところだけを食べている感じで,まずまず.