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写真 34 |
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写真 36 |
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写真 33 |
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写真 35 |
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食後は旧港の北側を散策する.市庁は80万都市だけあってニースに比べて規模が大きく,すっきりした感じの建物(写真 33).カテドラルは荘厳のひとことなのだが,ガイドブックの扱いが小さいのは19世紀後半の建築だからなのだろうか.ティンパヌム,柱頭彫刻など細かいところまでていねいに作られているけれどキャパシティはとても大きな,広々とした空間の聖堂である(写真 34,写真 35).旧慈善院 Vieille Charité (写真 36)は京大文学部のような感じのシンプルな建物で,内側は日陰が多く,ベンチもあってくつろげる.カフェでザクロ水 grénadine à l'eau を頼む.
宿まで歩いて戻る.レピュブリック通り Rue de la République かいわいはほどよくすすけていて,ロンドンを思わせる街並み.パニエ le Panier 地区はかなり庶民的な下町と言ったらいいのだろうか,ニース旧市街とはだいぶ趣が異なる.
パニエ地区から港をはさんで反対の側の,アルスナル l'Arsenal 地区.昼食べた店もこの地区にあり,大衆的な食堂が建ち並んでいる場所なのだけれど,夕方は多少雰囲気が悪くなってしまった.街頭で警官が立ち番をしているし.夕食はブイヤベース,つまり魚のサフラン煮を頼んだところ,確かに前評判通り,魚がだしがらという感じ.そもそも冷凍っぽいし,煮すぎだ.魚を煮込んだスープはおいしいし,小魚を使っているにもかかわらず小骨がほとんど入っていないのは注目に値するのだけれど,その魚を煮すぎずにさっとゆでただけでルイユで食べればおいしいのにと思う.この店は給仕が乱雑だったのもいただけないので,「はずレストラン」と呼ぶことにしよう.
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