8月13日(月)・14日(火)

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4人でソウルに泊まっていたのだけれど,うち1人はソウルからモンゴルへ残りの3人で釜山へ.私以外の2人は早くに出発するムグンファ号で行くとのことで,私もソウル駅までいっしょに行って,3人して駅の食堂でチャジャンミョン(肉みそそば)を食べる.思えばソウル駅に来るといつもここでチャジャンミョンを食べているような気がする.

2人を見送って,私はまだ1時間以上待ち時間があるので,ハンギョレ21(時事週刊誌)を購入.座る場所を見つけてさっそく読んでいると,40代ぐらいのにこにこした男性が現れて「どちらへ?」と聞いてくる.「日本へ」「韓国の人じゃないんですか?」「ええ」とのやりとりの後,おもむろに『ケオラ!』(『目覚めよ』.宗教団体「ものみの塔」の宣伝誌)とその青年版を取り出して,「前者にはストレスにどう対処すべきか,後者には成功するにはどうすればいいかを成功者から学ぶといった記事が載っているのです.読みませんか?」と宣伝するのだけれど,しょうがないよね.

「私韓国語読めません(笑)」と応じて,「でも雑誌読んでるじゃないですか」と天使のような笑顔で反論されたのだけれど,でもまあ受け取ってもしょうがないことは理解してもらえて,「それではお元気で」と去っていった.

待つうちにいつしかにわか雨が激しく降るようになり,その雨の中10時ちょうど発のセマウルに乗車.シッケ(甘酒.ヤクルト謹製.写真 94)を自販機で買って車内で飲む.その他,鉄道院の PR 誌『レイルロード』を読んだり,ハンギョレ21を読んだり.


写真 94

特記すべきこともなく列車は釜山駅に到着し,先に着いていた日本からの2人と再会.すでに14時を回っていたこともあり,相当お腹が空いていて,2人もまだ何も食べていないというので,近くの食堂に入って思い思いのものを注文.私はカルグクス(うどん,きしめん,またはラーメンのようなもの.写真 95)を食べる.


写真 95

地下鉄でフェリーターミナルへ.ここでも相当時間をつぶすことになって,買い出しに行ったコンビニでウンジンの健康飲料ヨモギジュース(写真 96)なるものを見つけたり,テレビを眺めたり.日本の小泉首相が靖国神社に参拝しちゃったというニュースにはびっくりしたけれど,別にだからといって反日感情が高まって身に危険が及ぶというわけでもなかった.


写真 96

乗船は17時すぎになった.今度は韓国側の「フェリー釜関」で,日本側の新造船「はまゆう」に比べると設備が見劣りしてしまうのはやむを得ない.2人は船を予約するのが遅れたため1等船室(写真 97)しかとれなかったということで,2等旅客の私に比べてリッチな船旅を楽しんだようだ.


写真 97

持参の食料をデッキで食べていると,とある団体客に目をひきつけられた.その名も「世界人教会」という若者ばかりのキリスト教系団体で,夕闇の中,ギターなども駆使して神をほめたたえる宗教的行事をとり行っていたのだ.フォークダンスも顔負けの会衆の一体感を高める巧みな演出というか振付けというかに思わず目を丸くしてしまった.

明けて14日.目がさめるとすでに関門海峡の沖合いに停泊している.やがて7時を過ぎると水先人の人がするすると乗り込んできて,船は下関港へ.下船は8時半ごろになった.9時ごろ下関駅,9時半ごろ小倉駅に着き,11時8分発の〔ひかり〕で京都へ.長い旅だった.特に最後の1週間はとても密度が濃いものだったけれど,それだけに充実したものになった.

レイキャビクを発ってからこれまでの旅程を地図で示すと図 4 のとおり.


図 4


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