8月1日(水)

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★2001年夏アイスランドなど旅行記 - 目次 ◎ほーむ


7時20分ごろ起床.今日も曇だ.外に出て伊勢物語を再び読み進め,宿の猫とたわむれる.猫また,というものはかくやありしかと思われるほど毛が長すぎるし,重すぎる猫だ.ちょっと仲よくなるとすぐにすり寄ってきたりするのは,やはりたくさんの旅行客を目にしてきた猫だからなのだろうか,などと思う.朝食後ゲストブックに記帳.英語で書くのもなんなのでエスペラントで書いてみる.しばらくして宿の主人に送ってもらって空港へ.

今日のフライトは電話でクレジットカードの詳細を伝えて予約したもので,クレジットカードを提示して搭乗手続き.搭乗券兼電子航空券なるものを渡される.運航会社はアイスランドでおそらく唯一の国内航空会社,フルグフェラーク・イースランス(エアアイスランド).カウンターで荷物の重さを量ったところ,旅行の出発時点では 8 kg だったのが 12 kg になっていた.辞書の重さはばかにならないのだ.

それにしても,アクレイリといえば国で第2の都会なのだけれど,空港はおもちゃのように小さい.ターミナルビルは真っ白できれいな平屋建てで,手荷物受け取り場所,入国審査,税関,カフェ,搭乗カウンター,待合室と,必要なものは全部そろっているのだけれど,そのそれぞれがおよそ可能なサイズの最低限なのだ.プロペラ機が2機駐機していて,荷物の取り扱いをする車がほんの少しだけいた.空港が小さいのとは対照的に,前の駐車場には山のように車が駐車している.アイスランドはクルマ社会なのだ.

やがて搭乗が始まった(写真 53).Fokker 50 という機種.1時間弱の雲の上の旅で雲のすき間からかいま見えたのは,万年雪と深くえぐられた谷と,ところどころに見られる農場.山には木の姿が見られない.

13時にレイキャビク空港に到着.手荷物を受け取り,ホテルスキャルドブレイズを電話で予約し,ロフトゥル(首都圏のハプナルフョルズル在住のエスペランティスト)に電話.ホテルまでどうやって行こうかと考え,一瞬バスにしようかタクシーにしようかと迷ったけれど,すぐ近くなので歩くことに決定.ハトルグリムスキルキャ(アイスランドでもっとも有名な教会.写真 54)の脇を通ったりしつつ,空港から30分弱でホテルに到着.


写真 53


写真 54

ほどなくロフトゥルもホテルに到着し,Skólavörðustigur 6b のエスペラントセンターに徒歩で案内された.繁華街からとても近い場所なのだ.その後,ハプナルフョルズルまで車で連れていってもらって記念写真(写真 55)を撮ったり.


写真 55

昼食を食べはぐれたので,ハプナルフョルズルで早めに夕食をとることに.ショッピングセンターのハンバーガー店(ファストフード店ではない)でハンバーガーとフレンチフライ.同じショッピングセンターのベーカリーカフェ(写真 56)でチーズとチョコレートのケーキとパイナップルジュース(写真 57).ケーキはこってりと甘くておいしかった.


写真 56


写真 57

ひといきついたあと,ハマリンという名前の展望台に登る.小さな丘で木があまり生えていないので 360°が見渡せる.街全体とその先までが見渡せる.ウプサラのときもそうだったけれど,「街の端」というのは奇妙なものだ.ただ市街の中心から離れている,一定の距離に達しているというだけで忽然と建物がなくなって荒野が広がるのだから.

ハプナルフョルズルは「エルフの街」として知られる.エルフの散歩道をたどる.エルフにはもちろん会わなかったけれど,かわいい子どもたちなどいろいろな住民とすれ違った.この街は「溶岩の街」としても知られるので,石垣に溶岩が使ってあったり,住宅街の1ブロックが溶岩ごろごろな公園(?)(写真 58)になっていたりする.


写真 58

18時45分発のバスでレイキャビクへ.スーパーでライトビールを購入して,宿に戻り,チーズをさかなに晩酌.


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