1999/ 9/ 2(木)

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★99年夏韓国旅行記 - 目次   ◎ほーむ


この旅館,洗面所は共用なのだが,洗面台がなぜかひざのあたりにあって, 使いにくい.ふとんは一人には広いが二人で寝るには狭いという中途半端な大きさだ.

宿のおばさんたちがしゃべる言葉は,どこに文節の切れ目があるのかわからず, 聞き取りにくかった. サムゲタン屋さんの人も同じようなイントネーション(アクセントはない?ようだ)でしゃべっていた. 知り合いの在日韓国人もそういう人が多い.おそらく,慶尚道方言の特徴なのだろう. 後に,テレビを見ていたところ, 釜山のチャガルチ市場でインタビューを受けていた主婦も同じようなしゃべり方をしていた.

標準語と慶尚道方言との開きは,標準語内の男言葉と女言葉の開き以上に大きいように私には感じられる. このあたり,日本語の近畿地方の方言と状況が似ているかもしれない.

コンビニ「LG25」でキムパプ(のり巻き),新聞「韓国経済」,パンを買った. このコンビニは去年は見かけた記憶がないのだが, 今年はソウルでも慶州でも見かけた.

(バス)ターミナルから座席バスで仏国寺へ. 仏国寺の観覧料は「青少年及び軍人」が2,500ウォン,大人が3,000ウォンとなっている. 青少年は身分証を見せよとの掲示. 青少年であることを示すにはパスポートを見せれば確実だろうけれど, 試しに(日本の)学生証を見せたところ,OK だった. この後も慶州のいろいろな施設で学生証を見せたが,どこもそれで通してくれた. 学生証には生年月日が日本の元号で書いてある. 向こうの人がそれを西暦に換算できるのかどうかは不明だ. 私には西暦を檀紀(韓国でごくたまに使われることのある紀年法)に換算することはできない.

仏国寺は,法隆寺みたいな構造をしている.本堂の前に塔が二つ建っていて, それらを回廊がぐるりと囲んでいる.ただ,法隆寺は味があるのに対し, 仏国寺は華やかだ.柱の上の飾りには赤・青・黄色・緑の塗装がしてあって, 別世界を思わせる.金色の仏像と相まって,極楽浄土のようでもある.

なぜかカトリックの若いシスターたちが6人ほどの団体で観覧に来ていた. 若いシスターには日本ではあまり会ったことがない.

仏国寺近くのユースホステルへ. ベッドの部屋は布団を洗っているので使えないとのことで,オンドル部屋に案内される. 8畳ほどの非常にきれいな部屋で,バス・トイレ・冷蔵庫・テレビ付き. 料金を聞いたところ,係員の間でかなり相談していて, 結局2万ウォンということになった.あまり一人旅の人は来ないのだろうか. 非常にコストパフォーマンスがよい.新しい建物で部屋数も多く, 高校とかの1学年がまるごと泊まれそうだ.1部屋に5人は楽に泊まれそう. きれいさも旅館より格段に上だ.

石窟庵へ.ここでは新羅時代に石窟の壁を刻んで作られた石仏がそのまま残されている. 彫刻はあくまで優雅だ.一生に一度でよいから, このように時を超えて感動を呼びさます作品を作ってみたいものだ.

石窟庵の自販機でココナッツゼリー入りぶどうジュース. ぶどうとココナッツゼリーの二つが同時に楽しめて,一缶で二度おいしい.

ユースホステルでくつろいでいると, 通りの車から「ユリ〜チャガ ワッスムニダ」(ガラス車が来ました)との放送. 古紙回収車と同様に通りを回って,窓とかのガラスの修理をしてくれるらしい.

夕食はテンジャンチゲ(みそ味の鍋).仏国寺周辺は観光客がいかにも少ないので, 経営が成り立つのか聞いたところ,夏休みが終わったので少ないが, 9・10月にかけてまた増えるとのこと.「コブシクタン」(「巨富食堂」?  それとも「拒否食堂」?)というおもしろい名前の食堂だ.

帰ってくると,春川教育大学社会科の学生一行がバスで到着していた. 2泊3日で慶州,蔚津,太白をめぐる「夏季踏査」だそうだ.

MBC(文化放送)などのテレビを見る.MBC の環境スローガンは「後ろ姿の美しい人になりましょう」(トゥィンモスビ アルムダウン サラミ トゥェプシダ」)だそうだ. いいなあ.


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