みしっく今日のひとこと - 2012年10月


■2012/10/28(日)  電波系の買い物.

プラネックス製無線LANルータ「MZK-MF300D」と,リズム時計工業製電波目覚まし時計「4RLA05-018」を購入.

無線LANルータは,消費電力と価格,それにLAN側の有線ポートがあることを主な要件として選んだ.数メートル程度の範囲でしか使わないので,電波の強度は追求しない(むしろ電波が弱い方が都合がよいくらい).5GHz帯をサポートしている端末などはまだ持っていないので2.4GHz帯のみ対応のモデルでもよかったのだけれど,2.4GHz帯/5GHz帯の両方に対応しているモデルがプラス数百円で手に入るということで,将来のことを考えて選定.

プラネックス製品なんか選んで大丈夫?という心配はあったものの,いまのところ一応動作している.ハードの造りがいまひとつちゃちなようで,何度もケーブルの抜き差しをするのは控えた方がよいかもしれない.万一動作が怪しくなるようであれば,他社製品(バッファロー・IOデータ・ロジテック・コレガ?)に乗り換えることも視野に入れてはいる.

しかし,無線LANの暗号化方式であるWPA2が設定されているのはよいものの,その暗号化キーが製品共通の値で初期設定されているのと,暗号化が施されていないSSIDも同時に有効になる(ゲーム機用らしい…)のには参った.他社製品も大方そういうものかもしれないけれど.前者は長めの暗号化キーを自作したものに変更し,後者のSSIDは(無効にはできないようなので)前者と同一の暗号化方式・暗号化キーを適用した.

電波時計は,デジタル式の方が安価で操作性がよいのだけれど,諸事情によりアナログ式を購入.電波を受信すると針が高速で回転して自動で正しい位置に止まり,時を刻み始めてくれるのには,少し感動した.

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■2012/10/26(金)  Kindle洋書値上げ騒動で知る,Kindle本と普通の本の違い.

Kindleの日本発売が24日にようやく発表されたものの,その直前の21日ごろから,Amazon.comでの洋書の価格が値上げされているという報告があり,今日になってITmediaが報じた.

私も調べてみたところ,Amazon.co.jpでログインした状態のブラウザからAmazon.comにアクセスすると,そうでないブラウザからアクセスしたときよりも大幅にKindle本の価格が上がる例を確認した(紙の本よりも高い価格の例もあった).また,ログインしなければKindle本が表示されるのに,ログインした状態では「お客様の居住地域ではこの本のKindle版は販売していない」旨のメッセージが表示される例もあったり,米国の新聞・雑誌等はおしなべて日本へのKindle版の販売を取りやめてしまったようだった.

普通の本は,物なので,買い手が自由に転売することができ,内外価格差が大きすぎると裁定取引が行われて価格差が縮小するはずだ(実際には,書籍は多品種少量ということもあり,ネットが普及していなかったころは相当価格差があったが,いまは縮小しているのだと思う).並行輸入と呼ばれる.

でもKindle本を買うというのは,物を買っているのではなく,お金を支払ってライセンス契約上のライセンシーとしての地位を得ることなので,ライセンス契約上,他者に転売することはできない.紙の本と異なり,「どの国や地域の顧客に読むことを許諾するか,いくらで許諾するかは出版社・流通業者側の自由」という建前になる.蛇足ながら,重大な契約違反があればライセンスは消滅し,買ったはずの本を読むこともできなくなる(実例が英紙Guardianで報告されている).

そうすると,日本住民は米国に比べて割高な価格での購入を甘受するほかないのだろうか.

しかし,価格を下げれば販売量が増え,価格を上げれば販売量が減るという関係にあること,価格を変化させるのは紙の本に比べて容易であることを考えると,米国のKindle本の価格設定(紙の本に比べて相当安価に設定されている)が,米国で最も利益を上げられるような価格に設定されているとも考えられ,併せて,日本の人が米国の人に比べて格別に本好き(高いお金を支払ってでも本を買いたいと思っている)かというとそうではないと思うので,いつの日にかは米国並みの価格でKindle本を手に入れられる時代が来ると信じたい(Kindle以外のプラットフォームでもかまわないけれど).

また蛇足ながら,音楽の有料配信市場では,当初は各社ともDRM付きで配信をスタートしたものの,結局アップルの主導によりDRMフリーの配信が普及するに至ったという経緯もあるので,書籍でも同様の展開が見られるのかにも注目したい.

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■2012/10/15(月)  ひっそりと進化を続ける蛍光管.

最近,照明の世界ではすっかりLED照明が人気だけれど,蛍光灯の照明がひっそりと進化を続けていることを知る.

パナソニックの「スパイラルパルックシーリングライト」は,124.3 lm/W という驚異的なエネルギー消費効率(というか,電力から光への変換効率)を叩き出しているという.我が家のシーリングライトの銘板を見てみると,同じくインバータ式蛍光灯ではあるものの72.6 lm/Wと記されているので,仮にこれと交換すれば,単純計算で40%以上の省エネになりそう.住まいに造り付けの安定器タイプの蛍光灯だとさらに変換効率は悪いのだと思う.

蛍光管の寿命も長いし,器具単体で調光機能を備えているのもポイントが高い.演色性はスペックに載っていないので気になるところだけれど,蛍光灯なのだから,概してLEDよりは演色性に優れるのだと思う.

実際には,毎日何時間も使うわけではない蛍光灯器具なので,買い換えるほどではないけれど,いま使っているシーリングライトの具合が悪くなったら,考えたいものだと思った.

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■2012/10/14(日)  一般財団法人日本エスペラント協会の,めったにない求人. / Rara laborpropono de Japana Esperanto-Instituto

一般財団法人日本エスペラント協会(JEI)が,求人をしている.

求人は機関誌「Revuo Orienta」10月号に掲載されたもの.JEIは,役員全員が無報酬の非常勤であり,事業所は1か所のみで,その運営はフルタイム職員1名のみで切り盛りするという体制が続いてきた(ほかにパートタイム職員やボランティアの方がいるらしい).

いま勤めておられる方が離職されるということもなかったので,JEIがフルタイム職員を募集するというのは私の12年ほどのエスペラント人生で初めてのこと.そこで,JEIの業務を観察しているわけではないながら,分析を試みたい.

募集文では,学歴等は特に求めていないながら,「E検定試験2級合格程度のE力」「パソコンに堪能」「E普及に情熱がある」「長期勤続可能」「60歳未満」という5つの要件を求めている.

1点目の語学力については,これだけで日本の労働力人口6500万人余りをわずか数千人程に絞り込んでしまうというきつい要件だけれど,仕事の性質上いたしかたない.

2点目の「パソコンに堪能」というのは,「Office製品を使いこなせる」とか,「Excelマクロを使える」,あるいは「何らかの言語により簡単なツールを自作できる」,「ウェブデザインができる」,「ホスティングの契約先を比較選定できる」など,いろいろな尺度やレベルが考えられるので,(紙面の字数制限のためかもしれないけれど)あいまいさが残るところ.

3点目の「E普及に情熱がある」については,小論文や面接で,応募者の過去のE活動実績などを問うことにより判定できそう.残りの要件は特にいうまでもない.

ただ,明示されている要件は上記の5項目だけれど,JEIの業務内容に基づき検討すると,本当はもっと多くの観点で応募者を評価する必要があるのではないかと.

JEIの事務局の日常業務は,来客対応,書籍等の販売と売上金の銀行への預入れ,訪日外国人エスペランティストの接遇,電話やメールでの質問への対応,マスコミ対応,書籍等の通信販売,機関誌の発送,入会・退会対応,会費等の受払い,原稿料の支払,内外E団体との実務的な交渉,各種日程調整,外務省対応,その他にも図書室の管理,不動産管理,外国との間の資金の受払い,日本エスペラント大会の実務面での準備や当日対応業務などがある.一般企業と異なり,事業方針の決定や執行,対外折衝,機関誌の編集,ウェブサイトの編集など主要な業務は役員がになうとしても,こうした細々とした業務を遂行するのは事務職員にほかならない.

そうすると,「一般企業やNPOなどで事務的な仕事をした経験がある」という要件も必要になりそうだし,来客対応を一人称で遂行する必要がある以上,喫茶店のマスター並みの高度な対人折衝能力が要求されそう.役員は事務所に常駐していないので,「適時適切に報・連・相をする」ことも特に要請される.会員や国内外のエスペランティストなど多数の当団体関係者について,顔と名前と過去の言動を記憶し,瞬時に思い出せるという,政治家や教員のような能力も欲しいもの.反面,「営業・販売の業務経験」とか,「チームを引っ張るリーダーシップ」などはなくてもよさそうだ.

必要なスキルを備え,意欲的かつ向上心のある方が応募されることを望みたい.

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■2012/10/ 8(月)  『よみがえれ! みちのくの鉄道』

東北の鉄道震災復興誌編集委員会『よみがえれ! みちのくの鉄道』(国土交通省東北運輸局,2012年9月,非売品)をPDFで読んでいる.

東日本大震災による鉄道の被災,復旧の道筋を詳しく記録した資料.

紙で製本した版は1,000部作成し,東北の自治体や全国の鉄道協会に配布するとのこと.非売品なので,一般の書籍流通ルートには載らないと想定される.

全共連江戸川舎宅が解体・撤去されて,跡地が病院に建て替えられようとしていることを知る.工事現場の掲示物によれば,解体工事は昨秋ごろで,すでに建設工事が進捗しており,現在は2階躯体工事中とのこと.公式ブログ等によれば,病院開設者は地元で診療所等を経営している医療法人社団城東桐和会で,病院名は「仮称)江戸川さくら病院」,病床種別は療養病床207床,来年7月オープン予定とのこと.

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