みしっく今日のひとこと - 2012年8月


■2012/ 8/29(水)  実名制の世界.

Facebookに悩む.

実名主義で,1人1アカウント主義なので,行動の隅々まで,Facebookという名前のbig brotherに追跡されるのではないかとか(Facebookの言い分では「トラッキングはしていない」とのことだけれど),そうでなくても他の有名無名の悪意の第三者や業者に行動が把握されるのではないか,という懸念はある.

一方で,実名だから書けない事柄が多いのかというと,匿名の書き捨て感の強いブログと比べればともかく,ドメイン名も取得して長年運用しているウェブサイトに書く日記とは同程度なのではないかという気もする.

はたまた,Facebookという,おそらく広告などで収益を上げる目的の企業の提供する仕組みを使わなくても,自前ウェブサイトに書けば必要十分という気もする.

とつらつら思うに,18歳のころ机を並べてともに学んだ同窓生など旧知の間柄の人々もFacebookを利用していることを考えると,「汎用の同窓会名簿システム」だと思えば,有用だし,さほど抵抗感もないのではないかという気もする.もともと同窓会の名簿というのは実名を載せるものなのだから.

皆さんの考えをお聞かせください.

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■2012/ 8/26(日)  外国語で話す会.

訪日外国人とエスペラントで話す機会があった.

どんな話題に会話が進んでも,要点をつかんで端的に答えられるようにしたいと思った.答えや意見が長ったらしくなるとよくない.

かいつまんでずばりとコメントするということは,日本語ではできるのだから,後は各言語で経験を積むのがよいようだ.

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■2012/ 8/17(金)  夏の宿題(国会版)

夏真っ盛り.日本の学校では夏休みに多くの宿題が出されるので,そろそろその進捗が気になってくる子どもも多いのではないだろうか.

野田首相は自民党との協議により,「近いうち」に衆議院を解散することにしたと述べているけれど,国会にも宿題が残っていることを忘れてはいけない.一票の格差問題が,それだ.

昨年3月23日の最高裁判決は,2009年8月に実施された衆院選の当時において,小選挙区の区割り基準(1人別枠方式を採用)およびそれに基づいて定められた区割りが憲法の投票価値の平等の要求に反する状態に至っていた(参照: 憲法14条1項(法の下の平等))と述べており,この判決の時点で衆院選の一票の格差問題について,ボールは国会に返されているといえる.

判決後,1年4か月余りにわたって国会はこの宿題に取り組んでいながら,成果を挙げられていないというのが実態で,情けない限りだ.各党の間で協議を重ねてきたことは理解しているけれど,比例代表を80減するとかいう案はやはり乱暴で,まとまらないのも無理はない(現在の比例代表の定数は180).とはいえ,抜本的な選挙制度改革には期間を要するのも理解でき,現在の衆院議員の任期満了までに達成するのは難しそう(気合で工程表を組むという策もあるけれど,未達に終わるリスクが大きすぎる).

そこで,暫定対処ではあるけれど,自民党が法案を7月に提出した0増5減方式により,この宿題を片づけるというのが,まずは妥当なのではないか.ここ10年ほどは以前に比べて法案の国会通過スピードが格段に増している(その理由はさておき)ことから,やる気になれば1週間で成立が見通せるし,少なくとも「近いうち」までには余裕で完遂できるのではないか.現国会議員諸氏の業務遂行能力が問われている.

もちろん,次の衆院選で国民が選出する議員たちは,(最高裁からはそこまでは言われていないけれど)現行選挙制度の抜本改革という宿題の残りの部分に速やかに取り組んでほしい.さすがに4年もあればこの課題にも片を付けられる,と期待している.

一方,参議院の選挙制度改革も待ったなしだ.参議院には解散はないながら,半数の議員の任期満了まで残り1年を切っているので,それまでに何らかの対処を実施する必要がある.こちらは冬の宿題といえるだろうか.いま進められようとしている4増4減案では,一票の格差がほとんど縮小しない(産経新聞は「究極の弥縫策 参院選挙制度の抜本改革いずこへ」と7月24日付で報じている).私は西岡試案などの抜本改革が望ましいと思うけれど,最小限,人口の少ない県を合区するレベルの対処は講じる必要があるだろう.

Jonathan Rasmusson著,西村直人ほか監訳『アジャイルサムライ−達人開発者への道−』(オーム社,2011年)を読んだ.

私はソフトウェア開発を生業としているのではないながら,実際に動くソフトウェアを重視すること,成果物として何が必要なのかを一番よく知っている人である顧客を含めた開発関係者が直接顔を合わせて密に意思疎通すること,変化にすばやく適応すること,などの核となる構成要素,テスト駆動開発(実コードを書いてから単体試験をするのではなく,単体試験のコードをまず書いてから,それを満たすような実コードを書くという手法.ユーザーインタフェースなどでは難しいけれど,ビジネスロジックに関する部分などには向きそうだ)やリファクタリングといったアジャイル開発の手法,そして何より「顧客満足を最優先し,価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供する」というミッションステートメントは,心にとどめておき,いろいろな局面で応用したいものだと思った.

近所に,個人経営に近いような旅行会社があるのだけれど,土日はほぼシャッターを下ろしているし,平日も昼間しか開けていないので,訪れる機会がない.今日は平日だから営業しているだろうと思って行ってみたら,休業だった.特に案内は出ていなかったけれど,夏休みなのだろうと.近くにJRの駅がないので,地下鉄で2つ先の駅へ.大手旅行会社の小規模店舗があって,JR券を無事購入することができた.

JR東日本などのきっぷは,割引のあるものも含め大半がネットで買えるのだけれど,私が常用しているJR東海の割引きっぷはみどりの窓口などに出向かないと買えず,出向いてみても売り切れていたりするので不便だ.ビジネスユースに特化したJR東海の営業戦略は,営利企業としては理解できるけれど,顧客目線が不足しているのではないかと.

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■2012/ 8/16(木)  選挙制度と投票行動についておぼえがき

小〜中選挙区制では,当落線上の候補に票を投じるのが,自分の票を最も有効に活用する手段.当選確実な候補に票を投じても,選挙結果にはほとんど影響が与えられない(票を投じなくてもその候補の当選は確実なので).反対に,到底当選が見込まれない候補に票を投じても,やはり選挙結果に影響を与えることはできない(これをいわゆる死票と呼ぶ).

小選挙区制では,1人しか当選しないので,上位2政党の候補者が「当落線上の候補」となり,3位以下の候補に票を投じるのはあまり合理的な行為とはならない.上位2政党の政見および過去の行動を調べ,自らの政治主張に近い方を選択するのが妥当.

比例代表制にはこのようなことはなく,自らの政治主張に最も近い,または最も議席を得させたい政党に票を投じることが可能であり妥当.

特別区の区議選や,政令指定都市以外の市町村議選のような大選挙区制の場合は,十分多くの立候補者がいれば,大多数の候補が「当落線上の候補」となり,激戦となる(巧みな票割りにより全員当選を達成できる政党の候補者を除く)ので,どの候補に票を投じても,選挙結果に影響を与えることが期待できる.

半年近く前になるけれど,サンジェルマンという会社の販売している,LED LENSER L6というLED懐中電灯を購入した.型番はOPT-7009TG.小型軽量なので,持ち運んでいろいろな用途に活用している.外出先の林の中で道に迷いそうになったときに使ったり,家具の下に落ちたものを探すのに使ったり.前に同社の他のLED懐中電灯(LK-014L)を停電対策用に買ったのだけれど,これはいまひとつだった.

LED LENSER L6の最大の長所は,なんといっても同社が「アドバンスフォーカス」と呼称している独特の配光機構.LEDの発する光を透明樹脂製のレンズに通すことで,照射範囲全域にわたってほぼ一様な配光を達成しているほか,ヘッド部分を回転させることで照射範囲の広さを無段階に制御することが可能.その他,安価に入手できる単3乾電池2本で動作するというのも長所.同社販売のLED LENSERシリーズの中では安価というのも嬉しかった(千円台前半で入手).スイッチの操作が適度に重いので,バッグの中に入れて混み合う電車に乗って押されたりしても,勝手に点灯したりすることがほとんどなかった.短所としては,電池の持ちがいまひとつらしい(同社公表値.独自検証はしていない)ので,予備の単3乾電池を備えておくことで対処している.

前に買ったLK-014Lという懐中電灯は,単1乾電池4本で動作するのだけれど,単1乾電池は,単3乾電池に比べて入手しづらい(昨年の震災時,長期にわたって品薄となった.単3乾電池にアダプタを付けて単1として使うという対処もあるが,電池の容量は変わらないので,もともと単3で使える製品があるのであればその方がベター)という欠点がある.また,レンズなどにより光を拡散する仕組みが入っていないので,LEDの発する指向性の高い光が反射鏡を介してダイレクトに照射範囲中心部に向かってしまい,その結果,中心部以外はほとんど明るくならないというのが短所.確かに光束(ルーメンで表す値)はカタログスペック通りなのだろうけれど,配光がいまひとつなので,屋内では照らしたいものを直接照らすのにあまり向かず,壁や天井に向けて間接照明として使うことになるので,せっかくの高輝度LEDが生かせない.

LED懐中電灯を選ぶ際には,レンズなどの配光機構にも重点を置いて比較検討するのがよい,というのが結論.

(追記)ある販売店が2010年1月23日付で掲載したブログエントリ「最初は人気の2AA LED LENSER L6」が参考になる.用途次第では,LED LENSER L5(単3乾電池1本で動作)の方がベターなのかもしれない.

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