みしっく今日のひとこと - 2012年7月
毎週金曜日に首相官邸前で原発再稼動反対を訴えるデモが行われているところ,先週末はことに盛り上がったようで.参加者数は不明だけれど,数万人規模だったのかと推測.その他に,大阪,京都,名古屋などでデモが開催されたという.
最近,時間が極度に制約されているため,すっかりネットに疎くなってしまって,ネット発の情報を新聞を経由して知るという,およそネット時代の市民らしくない生活態度が定着してしまった.マスコミは,「官」発の情報は細かいものでも取り上げるけれど,デモなどの「民」発の情報はほとんど報道しないという姿勢が長年続いてきたところだけれど,翌日の図書館に配架された日刊紙のいくつかを手に取って見たところ,今回のデモはおおむね各紙で記事になっており,1面トップを飾った新聞もあった.日経新聞では1面は経済記事を優先して掲載するためか,社会面での掲載,Japan Timesは1面トップ右半分での掲載(横書きなので,トップを左右に分割することができるのだ).産経新聞・公明新聞には記事が見当たらなかった.
ひとくちに再稼動反対といっても,事故前は原発推進派だった人も含め,以下のような多様な立場があると想定.
- 安全性を改善するための設備の改修などを経た後には再稼動すべきだが,そのような対策がとられていない現状では再稼動すべきでないという立場
- 地震国では原子力発電の危険性を低減することは困難ではないかという立場
- 各原発について,活断層の調査も含め地震・津波リスクを評価すべきであるという立場
- ひとたび事故が起きれば多大な被害を招くような技術の利用可否といったような国の根本政策については,熟慮と討議を重ねた国民自身によって利用の可否を判断すべきであり間接民主制に委ねるべきでないとする立場
- 安全性が抜本的に改良されればともかく,現時点では事故リスクなどの欠点が利点をはるかに上回るとする立場(ドイツのメルケル首相に対する「安全・安定したエネルギー供給に関する倫理委員会」の答申にみられる「比較衡量」の議論)
- 原子力発電は,日本ではバックエンドコストや立地対策費用なども含めると他の電源に比べて高価であるから,利用をやめた方がよいとする立場
- ひとたび事故が起きれば地理的・時間的にきわめて広範な被害を生じ,遺伝子レベルの損傷にまで及ぶため,他の災害や事故と比較することができないとする立場(同委員会答申にみられる「原理的な拒否」の議論)
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その他,近況を.
- 2011年12月にPCを買い替えたのに続き,調子が悪かったプリンタも買い替えた.旧機種: PX-V700,新機種: PX-404A.スキャン・コピー機能あり,ADF(自動文書フィーダ)機能なし.いまのところ快調に動いている.
- 6月6日のWorld IPv6 Launch(W6L)に先立ち,IPv6サービスの利用を数年ぶりに再開.W6L前の段階でも,YouTubeを見ると,確かにトップページはv4だけれど,動画配信にはv4とv6を使い分けていた模様.
- 住まいに付いている給湯器の調子が悪く,雨の降った日は追い炊きができない状態が続いていたので,貸主交渉の結果,5月に取り替えてもらえた.ほぼ20年ぶりの新機種だからといって性能がほとんど向上していないのは残念(エネルギー効率のよい潜熱回収型に取り替えられないのは無理からぬところ)だが,快適に使えている.