■2010/ 7/19(月) 洪水ハザードマップ / モバイルSuica
ここ数年,集中豪雨などによる水害が各地で頻発している.これを受けて従来からの地震によるリスクの程度を記した地図に類似するものとして,水害のリスクを記した「洪水ハザードマップ」の作成が各地で進んでいる.江東区でも,区内に既存下水施設の処理能力を超える大雨が降った場合に,浸水が予想される区域と想定される浸水の深さなどを示した「大雨浸水ハザードマップ」を2年前に作成し公開していた.
江東区では今月15日,これに加えて,荒川が氾濫した場合の浸水区域・浸水深さ・避難地区などを示した「洪水ハザードマップ」を作成し,公開した.
200年に1度の大雨で荒川が氾濫した場合には,近隣区にも軒並み影響が想定され,千代田区では神田や大手町も浸水してしまうとされている.交通事故や大地震に比べれば遭遇する確率は小さいので過度に心配する必要はないし,過度な防御策を講じる必要はないけれど,その被害を低減するという減災の取り組みは必要.今回公開されたハザードマップによれば,江東区では,区南部の豊洲・辰巳・新木場といった地盤の高い地域を避難地区として指定し,避難情報が出たらそこに避難することを呼びかけている.
墨田区でも同様のハザードマップを作成・公開しているけれど,こちらは区立小中学校を避難場所として指定しているのみ.めったにないとはいえ,ひとたび浸水が起きれば2週間続くことが想定されることを考えると,区立小中学校での避難生活はインフラ面や物資補給の厳しさを考えると難しいのではないだろうか.江東区と同様に,地盤の高い地域への避難を呼びかける必要があるのではないかと懸念する.
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モバイルSuica特急券に興味があって,検討してみた.
運賃・料金はさほど変わらないものの,駅に行かなくてもきっぷが買えるというのと,払戻し手数料が安いのがメリット.一方,領収書の発行に手間がかかるのと,(私はもともとモバイルSuicaを利用していないこともあって)インストールとかが面倒に思えるのがデメリットか.JR東海の同種サービスとの連携もシームレスではない.
蛇足ながら,JR東海では券売機で個々の座席を指定して発券することができない(選べるのは窓側・通路側程度)模様なので,結局,東海道新幹線を利用したい場合で号車や席番にこだわりがあるときは窓口に並ぶ必要がありそうだ.
■2010/ 7/ 7(水) 生命保険の税務に関する注目判例
昨日言渡しのあった注目判例.事実関係,当事者の主張,争点などについては下記リンク先(いずれもPDFファイル)を参照ください.
第一審は納税者勝訴(長崎地判平成18年11月7日 平成17(行ウ)6 所得税更正処分取消請求事件).控訴審は国が勝訴(福岡高判平成19年10月25日 平成18(行コ)38).上告審で破棄自判,納税者勝訴(最三小判平成22年7月6日 平成20(行ヒ)16).
私も前々から,実質的に同じものに対して異なる結果が出るのは課税の中立性や公平性の観点から望ましくないと思っていたのだけれど,裁判所が従来の取扱いを違法と評価するとは夢にも思っていなかった.
毎年源泉徴収されて後に還付を受けるというのも優れた制度とは言いがたいので,立法的な解決も求められる.
■2010/ 7/ 6(火) 大選挙区制はおもしろい.
衆議院が小選挙区制になったのには主に政局的な経緯からだったと記憶しているのだけれど,民意の反映という面では問題が大きい(Wikipediaによれば,小選挙区制における政党の議席数は得票数の3乗に比例するという).
かつて私は川崎在住時代に,某政党の某有力者の子飼いと目されている候補者に,その某有力者を応援する気にはなれないものの,対立候補者が当選するよりはましという考えから,やむを得ず投票したことがあった.死票が多い(投じた票が議席に影響を及ぼさないことが多い)という小選挙区制の欠点は,有権者の視点からみると,自分を代表する候補者が見当たらない・いたとしても当選しそうにないとあきらめたり,たまたま住んでいるのがある政党の地盤だったということで,自分の支持する政党の候補者が毎回落選するといった経験から,政治から離れてしまうきっかけになりかねない.
東京都民以外の読者のみなさんには申し訳ないけれど,東京都選挙区は今回5議席が割り当てられており,多くの政党から多数の候補者が立候補しているので,上記のようなあきらめをしなくてよいので,俄然おもしろくなってくる.
もちろん,政治上の見解などからは離れて,純粋にスポーツの試合のように考えても,選挙区当たりの当選者数がある程度多い方が興が乗ってくるというもの(でも,結果に関してお金をかけたりしてはだめですよ).
なお,「東京都の有権者数 ÷ 全国の有権者数 × 改選数」が東京都選挙区の議席数であるのが本来なので,10,668,489 ÷ 104,400,113 × 73 ≒ 7.459...という計算により,本来は7議席が割り当てられるべきなのだけれど,選挙制度改革が進まないため現状5議席にとどまっている.
また,参議院は定数が少ないこともあり,都道府県ごとに選挙区を置くのでは,実質的に小選挙区制とさして変わりがない県も多くなるし,1票の格差という面で大いに問題がある.隣接する府県をまとめたブロックを選挙区とするといった改革が望まれる.
■2010/ 7/ 4(日) 牛すじを煮込んでmicroSDメモリカードを買った.
スーパーで牛すじが目にとまったので,量が少な目のパックを買い求めて,このページを参考にしつつ,5分くらいゆでこぼして,洗って食べやすく切って1時間ゆで,あら熱がとれたところで冷蔵庫に入れ,脂を取り除いて,肉をしょうゆ・酒・砂糖・みりんで軽く煮て,みょうがの薄切りを天盛りに.ゆで汁はみそ汁に使った.
基本的に写真はデジカメで撮る主義なのだけれど,シチュエーションによっては携帯電話機を使うこともないではない.
昨年11月に購入した携帯電話で,このほど2枚ほど写真を撮ったので,それをPCに転送しようと思って取扱説明書をよく読んでみると,microSDメモリカードを搭載しないとUSBケーブル経由でPCに転送できないと判明.メール添付するという方法はあるけれど,私の撮影した写真の場合1枚当たり500円程度の通信料がかかると想定されるので,夕食の準備をすませてから,microSDメモリカードを買いに走ることに.
確かマツキヨの大型店に置いているはず,と記憶を頼りに訪れたところ,SDHCメモリカードはいくらか置いていたのだけれど,microSDメモリカードは1銘柄のみの販売で,陳列されている点数もごくわずかだった.ひとまずそれを1枚購入.ついでに,ガスコンロが電池切れアラームを出したところだったので,単1乾電池を買い求める.間欠的に長期間使うものだからマンガン電池がいいのだけれど,見当たらなかったのでアルカリ電池を買うことになった.
■2010/ 7/ 3(土) 梅雨どきに,小型情報機器について考えてみる. / ぼーとまっちノスヽメ
iPadの発売,HP Slate,Dellの「ストリーク」などが続くことで,タブレットPCが注目を集めている.iPadはすでに発売されているのだけれど,どちらかというと,リビングに置いてフォトフレームのように使うのに適するように思う.日本の通勤事情からすると,電車の中でこれを使うのには勇気がいる.バッグの中にいつも入れておいて,通勤中に文庫本を開いて読むような感じで使うシーンを想定すると,A5判よりも少し小さいくらいの寸法が適するのではないか.
ただ,お財布の状況を考えると,すぐに手を伸ばす気にはなれない.一つの目安として,パナソニックがタブレットPC市場に参入するころになったら,買いかなと.
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既存の携帯電話については,梅雨どきであるだけに,東京アメッシュとか,気象庁のレーダー・ナウキャストなどを自動的にマルチキャスト的に配信しておき,端末を開くと壁紙として表示されるようにしたり,上矢印キーを押すなどの簡単な操作で表示されるようになるといいのに,と思った.
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毎日新聞のボートマッチがおもしろい.ボートマッチというのは,各政党や候補者と自分の考えがどのぐらい近いかを知るためのツールで,毎日新聞の場合,全21問からなる質問に回答すると,各政党との考え方の一致度が表示される.もちろん利用に当たって氏名などの提供を求められることはなく,個人情報は収集されない.
質問のうち自分にはよくわからないとか,特に意見を持っていないというものがある場合には,「次に進む」ボタンを押せばよい.仮に,「日本の核武装は将来にわたって検討すべきでない・環境税に賛成・基礎年金の財源は税方式とすべき・高速道路の無料化に反対」と,21問中の4問だけについて回答するとか,「日本は核兵器を保有すべき・永住外国人への地方選挙権付与に反対・取調べの可視化に反対」とわずか3問だけ回答しても,有意義な計算結果が得られる.
ちなみに,後者の3問の回答で一致度が50%を超えるのは,一致度の高い順に,たちあがれ日本,自民党,幸福実現党,国民新党だった….「日本は核武装すべき」(検討すべきとか情勢次第とかではなく!)と回答しているのは,たちの比例1人と,選挙区では幸福の2人と徳島県の無所属候補者1人の合計4人である模様……….
政策についてこのような強い意見を持っておらず,どちらかというと真ん中あたりの考えを持っている人が回答してみると,きちんと真ん中あたりの政党が一致度が高いように表示されるので,興味深い.考えてみれば,議員選挙というのは国民が自分たちの意見の代表を議会に送り込むための仕組みなのだから,真ん中あたりの考えを持っている人は,どこに投票したらいいかわからないといって棄権するのではなくて,真ん中あたりの政党の候補者に投票して,その結果真ん中あたりの議員が誕生して議会で中道的な政策を推進すべく活動することになるというのが望ましいことではないかと思う.
その他,読売新聞でも同様の企画を実施している.
■2010/ 7/ 1(木) 宅配便や郵便の環境負荷を考える.
宅配便や郵便は,日常生活になくてはならないもの.
我が家の場合,いわゆるダイレクトメール以外にも郵便物がだいたい毎日届いているし(郵便で地方紙を購読したりしているわけではないのだけれど),宅配便も月に1〜2回はどこからか届くもの.
その環境負荷を考えてみると,定量的には難しいところがあるのだけれど,郵便事業会社や宅配便会社が公表している配達日数や,実際に届いた荷物や郵便物の引受日と到着日の間の日数をもとに考えると,相当数が飛行機やトラックで輸送されていると思われる.
もちろん,急を要する修理用部品や生鮮食料品,重要書類,新聞雑誌の類は,飛行機でもトラックでも,手段を選ばずに輸送する必要があるのだろうけれど,実際には,そうではない荷物・郵便物が大半なのではないか.
環境負荷の面で,飛行機は排出するCO2がトラックの10倍にものぼるので論外として,トラック輸送による幹線輸送は,鉄道や船で代替できる場合が大きい.物流拠点から集荷先・配達先までの末端区間のみトラックを使用するのが,環境負荷の面からは最適であるに相違ない.
多少配達日数がかかるけれど環境負荷が少ないという点をアピールする宅配便や郵便サービスが出たら,ぜひ利用していきたいと思う.