平らな土地というのは,貴重なものだと思う.自転車に乗って,どこまでも.傾斜地に比べて気軽に遠くまで行けるし,道路が碁盤の目になっていることが多くて地理的な知識を習得しやすいというのもよい.
東京というのは元来坂が多い土地らしく,普通の地図からは読み取りにくい細かな起伏があるので,なかなか全容を把握しにくいものだと思う.
実家も学生時代を過ごした土地も平らだったから,田園都市線の梶が谷駅付近に住み始めたときには,電車の営業キロで0.9キロの隣駅に行くにも,地図とにらめっこしながら,曲がりくねった道を行かないといけなかったり,駅のホームから自宅までの間で階段を3回ほど上り下りする必要があるのにカルチャーショックを受けてしまった.
同じ川崎市高津区の中でも,武蔵溝ノ口駅以南の南武線沿線はそうでもない模様.これからも,事情が許す限り多摩丘陵は避けて沖積低地に住みたいものだ.