みしっく今日のひとこと - 2008年1月


■2008/ 1/20(日)  税制改正

年の初めのためしとて,財務省ホームページに掲載された今年度税制改正の要綱を読み込む.

今年度税制改正といえば,世の中ではもっぱら,揮発油税の暫定税率期限切れでガソリンの値段が下がるか?と盛り上がっているようだけれど,私は炭素税の導入など税制のグリーン化こそが必要だと思っている立場なので,最近の動きからは距離を置いて見ているところ.

今回の税制改正では,一般社団・財団法人法の施行に伴い,関連税制の整備が盛り込まれている.剰余金を分配しないことなど一定の要件を満たせば収益事業のみに法人税を課税する等の内容で,前身の中間法人が全所得課税だったのに比べて大きな前進だ.

一方,目的信託は一般社団・財団法人と同様の公益的・共益的目的を達成するためのビークルとしての利用が期待されるものの,法人とみなして,設定時に受贈益課税し,信託期間中は全所得課税するという,昨年度税制改正で規定された状態のままなのは残念.一般社団・財団法人と平仄の合った形に改正することを望みたい.

散髪.川崎に越してきて以来ずっとQBハウスに通っていたのだけれど,今度住み始めた近辺には店舗がないので,在来の理髪店へ.洗髪ボウルを目にするのは本当に久しぶりだ.

コメント (1)

■2008/ 1/12(土)  情報の品質と鮮度

出版業界の斜陽化が論じられる中,地図や旅行ガイドなど実用書の類を除いて,最後に本を買ったのはいつだったろうか,と考えてみると,思い出せないのだった.

自費出版といえば,出版業界の中でもニッチな存在.だいぶ前から業者が新聞にちょくちょく載せていた広告には気づきつつも,あこぎな商法なのだろうと思って毎回読み飛ばしていたという記憶があったのだけれど(だいたい,それほど売り上げている様子もないのに広告をよく打つ会社というのは疑ってかかった方がいい……近未来通信しかり),その中でも大手の新風舎が倒産したとの報に接して思うこと.

私の書いているこの日記も含め,ネット上の情報には,読者を満足させる品質という面では一定水準に満たないものが多い.中には良質なブログなども決して少なくないのだけれど,良質なブログ筆者の書く文章がどれも良質かというと,経験的にはそうでないことが多いと思う.

その一方で,手軽にネット上で情報発信するのではなく,わざわざ紙に印刷するために原稿をまとめ上げ,編集の過程を経て,高額な料金を支払って出版された書籍は,それなりに中身の品質が担保されているのではないか.自分で何かを出版するのには魅力を感じない一方で,一読者としては,自費出版というメディアにも触れる値打ちはあるのかもしれないと思った.

ただ,情報の鮮度は紙に載った瞬間に古くなるのだろうから,時事評論や研究成果を掲載するのなら,自費出版がネットの個人サイトに太刀打ちできるものではなさそう.作品集とか回顧録のようなものなら鮮度があまり問題にならず,このメディアに適していそうだ.

蛇足ながら,自費出版商法をめぐるトラブルについては,国民生活センターも資料発表をしていたのだった.

コメント (3)

■2008/ 1/ 2(水)  新年

明けましておめでとうございます.今年もどうぞよろしくお願い申し上げます.

去年は,プライベートも社会全体も,年始の想定とは大きく異なる結果となった.今年何があるかもやはり不確実なところ.でも,針路を決めないと船は進まないので,今年の抱負は「良好な人間関係の維持発展」が第一だろうか.仕事以外での友人・知人とはずいぶんご無沙汰してしまったけれど,そのような皆さんともつながりを持ち続けていきたいところ.

新年といえば,家計簿.10年ほど前は複式簿記で家計簿をつけていたのだけれど,最近は四半期ごとの貸借対照表をつけるのみで,後から見ると純資産の変動の要因がわからない状況になっている.四半期ごとにでも収支を記録するとベターなのは事実.Excel で多少複雑な数式を使えばできて,OpenOffice.org Calc でも同様にできるということがわかってきたので,あまり手間がかからない範囲で試してみようかと思う.

コメント (0)