みしっく今日のひとこと - 2007年1月


■2007/ 1/31(水)  親愛なる市民のみなさまへ

毎年恒例の,所得税・住民税に詳しくなる期間.

「平成19年から 住民税が 大きく変わります」と題する市役所発行のリーフレットが郵便受けに投げ込まれていた.

1ページ目から4ページ目まで全部読んでみたけれど,結局言いたいのは,「住民税が上がるから覚悟してね」ということであるらしい.

国から地方への税源委譲については理解しているのだけれど,定率減税の廃止で所得税も増税になるのは嬉しくない.

今後,資本所得への課税がより困難になるとしても,いまの分離課税の仕組みと税率には税収増の方向での改善の余地があるのではないか.高所得者により有利になるという問題を考えると,所得控除は整理して税額控除に改める必要があるかもしれない.国の財政再建や基礎年金の充実化は必要だけれど,財源をどこに求めるかが問題.消費税の増税を議論する前に,道路建設をはじめとする公共事業に切り込む必要があるのだと思う.

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■2007/ 1/26(金)  裁定

かきは鍋ものにすることが多いのだけれど,今日は試しに卵とじにしてみた.材料は,かき・豆腐・卵・三つ葉.かきのだしが効いておいしく仕上がった.

親子煮は,鶏もも肉・豆腐・卵・三つ葉で作ることにしているのだけれど,今日は鶏肉よりもかきの方が割安だったので,材料を替えてみたもの.かきと鶏肉の間で裁定を試みるのは少々変わったことなのかもしれない.

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■2007/ 1/21(日)  著作権保護期間延長問題で

著作権の保護期間を死後50年から死後70年に延長するかどうか,議論が本格化している今日このごろ.

池田信夫氏が経済学の立場から明快な解説をされているが,保護期間延長によって一部の著作物の流通業者が利益を得る反面,大部分の著作物は低利用のまま放置されることとなり,一般消費者は過去の作品を利用できず損失を被る,というのが私の理解だ.

個人的な意見としては,特許権などの保護期間も考え合わせると,プログラムの著作物のうち,パッケージソフトは製品のライフサイクルからして公表後15年ぐらいの保護でいいと思う.映画の著作物は公表後30年,その他の著作物も,流通機構の変化を考慮すると公表後20年ぐらいを禁止権としての著作権の保護の及ぶ範囲とし,その後20年程度の間は報酬請求権のみ残るといった制度が本当は望ましいと思う.それに,米国で認められている公正利用(フェアユース)が日本で認められていないのは著作物の活用の妨げになっているので,法律上明文で認めるべきだろう.

青空文庫が延長に反対する請願署名の取り組みを開始しているので,私も一筆書いて郵送した.

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■2007/ 1/20(土)  今日公開の

今日公開の映画「それでもボクはやってない」の入場券を買ってあって,午後に見に行く予定.痴漢冤罪をテーマにした社会派映画.

いきなり見ても理解が難しいということなのか,試写会では観客に刑事訴訟の基礎知識と,事件の概略とをまとめた冊子が配られたという.

その冊子には当事者の供述調書を要約したものが載っているのだけれど,それを読んだところ,被告人は有罪という結論に達したのだった.被告人は一貫して否認しているとはいえ,その主張は信用できない.痴漢行為を行う動機は認められるし,被害者と同じ車両に乗り合わせており,犯行直後の挙動もいまいち不審.物的証拠は存在しないものの,犯罪の性質上,存在しないのがむしろ一般的.被害者の供述は真に迫っているし,虚偽の供述をする動機は存在しない.よって被告人が無実であるとの合理的疑いは存在せず,有罪の立証に成功していると思われる.

「本当にやったか・やっていないか」は本人以外誰にもわからないから,有罪か無罪かは,検察側の立証の成否・弁護側の反証の成否によって決まるという仕組みになっている.否認し続けると長期間勾留が続くという,いわゆる人質司法は問題だけれど,冊子に載っているような証拠(ごく普通の痴漢事件で提出される証拠なのだと思う)を提示されれば,一般人ならともかく,法律家なら大半が有罪と判断するのではないか.そうでないと,迷惑防止条例違反で捕まった人がことごとく無罪になってしまう.

とはいうものの,もちろん無実なのにしばしば人生を狂わされるというのは大きな問題であり(保険も効かない…),重大な人権侵害にほかならない.抜本的対策が必要なのだと思う.

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■2007/ 1/17(水)  低炭素エネルギー開発

低炭素エネルギー開発に関するシンポジウムの開催案内が届いた.低炭素エネルギーという言葉が耳慣れなかったので,いろいろと調べたところをメモしておくことに.

再生可能エネルギーという概念は古くからある.化石燃料などの埋蔵資源を使用しないため枯渇しないエネルギー.太陽光,水力,地熱など.現生生物由来の資源,いわゆるバイオマスをエネルギーとして利用するのも含まれる.

埋蔵資源の枯渇対策としては,エネルギー消費量の低減と並行して再生可能エネルギーへの転換が必要なのだろうけれど,地球温暖化対策としては,CO2 排出量を減らせばいいのだから,たとえば火力発電の燃料を石炭から天然ガスに置き換えるといったことでも効果があるわけだ(日本では以前からそうした転換が進められてきている).

それで,再生可能エネルギーと天然ガスなどを併せて「低炭素エネルギー」としてとらえるのだそうだ.

今後はアジアの他の国々やシベリア・サハリンなどでもそういった低炭素エネルギー開発が進められると予想され,すでにそれに付随して生態系の破壊や児童労働といった環境問題・社会問題が発生しているということで,今後の低炭素エネルギー開発ではそうした問題が発生する可能性に配慮しつつ進めることが求められる,という認識を一般市民の間に広めたい模様.

そういった観点からは,東シナ海の天然ガス田開発は,サハリンに比べてずっと環境影響が少なくてよいに違いない.

家で契約している ADSL サービスのタイプ変更を申し込んだところ,レンタルの ADSL モデムも交換になるということで,ゆうパックで届いた ADSL モデムを受け取る.川崎に引越してきてからずっと ADSL を使っているのだけれど,これが3代目の装置になる.あまり注目されない装置だけれど,こういった機会に新機種が届くということは,実は機能や性能の面で細かい改良が施されているのだろうかとも思う.

いま使っているのは着払いで返送するので,その伝票も同梱されてきた.

夕食は久しぶりに自炊.

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■2007/ 1/13(土)  ATM の現金取り忘れ

ちょっと前の話なのですが.

10日の昼休みに近所の銀行に足を運んだ.いわゆる五十日(ごとおび)とあって,ATM コーナーには数人が並んでいたのだけれど,ATM のうち1台で何やら手続をすませた若い男性がすたすたと立ち去っていく.列の先頭の女性(40歳ほど)がその ATM に歩み寄って,「ちょっと,お金取り忘れてますよ!」と叫んだのだけれど,若い男性は気づかずそのままロビーの方に姿を消してしまった.近くに立っていた警備員さんも男を見つけることができず,どうなるのかと思ったその瞬間.

「しばらくすると吸い込まれますから」と警備員さんが意外なことを言う.

行方を見守っていると,果たして,20秒ほどすると,現金取り出し口のふたが3分の1ほど閉まったり開いたりを数回繰り返した後に完全に閉まり,現金計数を始めだし,さらに10秒ほどして,やおら警備員さんが画面をのぞき込んで,「これで大丈夫です」と,その ATM に次の客を誘導した.

銀行 ATM は,長らく使っていると,通常出会うことのない動作を時折目にするので(8時59分ごろの動作とか),まだ私が出会ったことのないルーチンや画面が埋め込まれているのだろうなと想像していたのだけれど,さすが細かいところまで作り込まれてる!と感動したのだった.

結論が「現金を取り忘れた人に支払う」となることには異論がなさそうだけれど,その手続や法的構成には少々頭を悩ませてしまう.

払戻しをして払戻金を取り忘れた場合は,払戻しの請求を取り消す旨の意思表示とみなして預金を復元するのが楽な気がするけれど,持ち主の占有を離れた金銭を銀行が預かったとすれば預金にはならず,事務管理ないし不当利得の規定が適用されそう.そうすると遺失物法の適用があるかどうかが問題になり,このような場合にまで遺失物法の適用があるというのは何か変な気がする.事後に預金が差し押さえられた場合に限っては,いったん払い戻したことを奇貨として,預金復元は誤りで差し押さえが及ばないと主張したくなる.

現金振込みをしてお釣りを取り忘れたのだとすると,そもそも口座がないので,預金を復元するというのは無理な話.この場合と前述の払戻金取り忘れの場合とで扱いが異なるとすると,それはそれで納得しにくい.

でも銀行の中の人的には,きっとフローがあって,頭を悩ませることもなく処理できるのだと思う.

「ATM 現金 取り忘れ」で検索すると,けっこうヒットするもので,発言小町にもそういったトピックが2件ほど立っていた(うち1本はこちら)のが参考になった.論外ではあるけれど,後ろの人がそのまま財布に入れてしまった場合は占有離脱物横領罪と窃盗罪のどちらが成立するか.放置自転車などに関する裁判例が多数あり,それらを参考にすると,現金の所有者が店内にいるという事情により占有が認められて窃盗罪が成立するのだと思う.

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■2007/ 1/12(金)  もっと早く…?

今週から早く届くようになった Time.

ページを開いてみたら,編集長いわく「月曜日発売だったけれど前週の金曜日発売に繰り上げました.月曜に店頭に並べても,〔読む時間がないなどの理由で〕とっておいて,週末に読むという声をたびたび耳にしたから」だって.

仕掛けがわかってみると,そんなに感動するようなことではなかった.

ところで,Time が届いた1月9日には,ポーランドからの郵便物も2通届いていたのだった.航空票符は貼られていないしそれに代わる表示もないから,船便で来たということなのだろうか.欧米との郵便のやり取りはあまり経験がないので,到達日数に興味があるところ.消印は1通が12月21日,もう1通は12月27日.2通目は意外に速いけれど,1通目はそれなりの日数がかかったようだ.両方とも郵送料3.2ズウォティ(129円)の印字がある.大量に発送するとけっこうコストがかさむと思う.中身は雑誌なので,私なら印刷物扱いとして,SAL か航空便で発送するのだけれど.

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■2007/ 1/10(水)  英断…?

Yomiuri Online によれば,東急電鉄は田園都市線上り急行列車を平日朝ラッシュ時は二子玉川〜渋谷間の各駅に停車するようダイヤ改正する模様(ニュースリリースは未発表).現在は二子玉川を出た後,桜新町で先行の各駅停車を通過追い抜きし,三軒茶屋と渋谷の駅に停車しており,平日朝ラッシュ時は各駅停車に比べて4分ほど所要時間が短い.そのため急行列車は各駅停車に比べて混雑し,渋谷駅などでの乗降に時間がかかることが定時運行の妨げとなっていた.

田園都市線の混雑は全国の私鉄ワースト2位として知られるが,上り急行のピーク時混雑率(2005年度)は214%に達しているとのこと.混雑の平準化・遅延の解消のために欠かせない施策なのだと思う.

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■2007/ 1/ 9(火)  もっと早く.

家に帰ったら,Time が届いていた.毎週月曜日発売のこの雑誌.シンガポールからの発送で,いつもは水曜日か木曜日に届くところなのだけれど.

封筒を見たら,「従来,毎週火曜日に発送していましたが,読者の皆様のもとにいち早くお届けできるよう,今号から土曜日に発送することとしました」(意訳)と記されていた.

その分編集日程が前倒しになるのだとすると,よくわからなくなってくるけれど,とりあえずは素直に歓迎してみることに.

ちなみにこの時事週刊誌,昨年末の刷り部数は約700万部であるらしい.英語話者と日本語話者の人口比を考慮しても,日本の総合週刊誌との開きは相当なものだ.

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■2007/ 1/ 8(月)  MIDI 音源

うちのマシンは Windows XP SP 2 なので,付属のソフトウェア MIDI 音源(Microsoft GS Wavetable Synth という名称で,ローランドから音素データの提供を受けて開発したものだという)をそのまま使っていたのだけれど.

実はソフトウェア MIDI 音源をダウンロードすると音質がよくなることがあると知って,試しにローランドのサイトから,VSC 3.2 の体験版をダウンロードしてインストールし,コントロールパネルの「サウンドとオーディオ デバイス」で当該ドライバを使用するよう設定して,さっそく手持ちの MIDI データ(クラシックが中心)を演奏させてみた.

OS 付属音源との比較をしてみると,まず個別の音質については,トランペット・クラリネットの音質が向上している反面,弦楽器はほとんど改善がみられなかった.ピアノ・オルガン・チェンバロ・チェレスタといった鍵盤楽器はもともと OS 付属音源の音質で十分だと思っており,特に差は感じられなかった.また意外にも,のこぎり波の音色に相当な差異があった.

同時発音数を128までに設定することができ,残響が適切に処理されるためか,深みのある演奏として再生が可能になった.これは交響曲などだと特に顕著.また MIDI データ製作者の想定再生環境に近いからだろうか,パート間の音量バランスがおかしくならなくなったことにも気づく.

ただ,従来に比べて格段の差が感じられるかというと,それほどでもない.弦楽器が艶のある音色で演奏できれば大いに評価するのだけれど.昔のパソコンではピアノの音色の再現が難しかったと記憶しているのだけれど,それが一通り解決されたいまとなっては,この音源ソフトの製品版を買うかというと躊躇するところ.

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■2007/ 1/ 5(金)  そば

夕食は,駅そば.春菊天そば売り切れにつき,天ぷらそばになった.

Wikipedia の立ち食いそば・うどん店の記事が秀逸.「立ち食い店における天ぷらとは、基本的に掻き揚げの事を指す」,「冷やしメニューは、置かないか、置いても夏季限定とする店が多い」,(冷やしメニューのある店でも)「多くは「冷やしたぬき」か「冷やしきつね」が一般的」といった事項は,なじんでしまうと常識のように感じてしまうのだけれど,記事で指摘されてみると,確かに普通のそば屋さんとは違う点なのだと再認識する.

ただ,「店舗内には「そばまたはうどん」ということを「そば・うどん」と示している。」という説明に「そのシステムがわからない人が「そばうどん!」と注文するという話がある。」という記述が付け加えられているのは余分な気がする.蛇足めいた話は脚注に送るのがよいのではないか.

立ち食い…といえば前々から気になっているのが,名古屋駅新幹線ホームにある立ち食いきしめん店.いつも横目で見ながら通り過ぎてしまうのだった.ラチ外に出てしまうと,駅麺通りとかいう名前のラーメン店に足を運ぶか,讃岐うどんということになって,名古屋情緒が味わえなくなる.地下街まで足を伸ばせばみそ煮込みうどんなどが食せるのだけれど,手軽さを追求する向きには向かない.

きしめんといえば,東京には街中にも立ち食いそば店が点在するわけだけれど,名古屋には街中に立ち食いきしめん店があるのだろうか.記憶をたどってみると,あるような気がしない.

前述の Wikipedia の記事からリンクを張って単独の記事を起こしてあるのが,箱根そば.「季節感を取り入れた豊富なメニューの中には「とうふ一丁そば・うどん」「トン汁そば・うどん」など、異彩を放つが、根強いファン層を持ち、毎年の季節定番メニューになっている」由.とりわけ「冷やし豆腐一丁」というのは,冷やし麺に絹ごし豆腐を一丁そのまま載せ,揚げ玉,わかめ,おろし生姜,ねぎ等を添えたものであるらしい.豆腐好きの私としてはぜひ試してみたいものだ.夏季限定ということなので,夏まで待つことにしよう.

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■2007/ 1/ 4(木)  蒸気機関

いまのクロアチアで育ったドイツ人のシスターが,昔は収穫の時期になると,村に脱穀業者が来て,一軒一軒の小麦を脱穀していったものだと話していると,実家で聞いた.それが,人力ではなくて,蒸気機関を利用する脱穀業者なのだという.

蒸気機関といえば,なじみがあるのは鉄道での利用.最初期には鉱山の排水用に使用されたわけだし,その他に布を織るための織機の動力として利用されたという話は産業革命の歴史でおなじみなのだけれど.

蒸気機関を農業に利用する事例とか,移動式の機械の動力として利用する事例というのは,珍しいのではないかと思った.

知人の日記を読んでいてはたと思ったのだけれど,年越しそばといえば,小さいときからの記憶をたどってみても食べた記憶がない.純日本人のみなさんにとっては,やはり定番なのだろうか.

大晦日といえば,地下鉄などは初詣客の利用が見込まれるため終夜運転をしているし,また,ゆく年くる年という番組を見るならわしがある模様だけれど,私はそういったものにも触れたことがない.基本的に昼行性なので,眠らずに年を越したのは,2000年問題のときだけで,これも確かもろもろの正常運用を見届けてから,自転車で家に帰ったのだと記憶している.

朝の電車は相当空いていた.今週休暇をとる人が思いのほか多いということのようだった.夕食はピータン豆腐など.

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■2007/ 1/ 2(火)  明けましておめでとうございます

旧年中は公私にわたり,皆様に大変お世話になりました.今年もどうぞよろしくお願い申し上げます.

今年の目標は,一歩ずつ冷静かつ慎重に,といったところだろうか.昨年半ばごろまではその対極を目指していて,その結果はモザイクタイルのようにさまざまながら,振り返ってみると,全体をならせばまずまずだったと評価できるのだと思う.でも,ここらでいったんスタイルを変えてみるのもいいのではないかと.

新年ということで,明るい話題を探してみることに.

今年は夏に参院選が行われるほか,いわゆる統一地方選が春に実施されるので,国民の声を政治に反映させるよい機会.ぜひ投票所に足を運びたいものだ(住民登録をしていない場所に滞在している場合でも,所定の手続により投票が可能).

Windows Vista の発売にも注目したい.セキュリティを向上させる新機能が盛り込まれているほか,IPv6 対応の改善,使える漢字の増加なども嬉しい.新しいユーザーインタフェース「Windows Aero」は,徐々に普及するのだと思う.大手パソコンメーカーは Vista の発売に合わせて新モデルを投入するというから,楽しみだ.

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