日記おさめ.
今日のできごとで適切な題材が見当たらないので,おとといのことなど.
横浜駅の駅前で救世軍の社会鍋が行われていたのを見た.怪しい軍服のようなのを着用しているとはいえまっとうな団体だけれど,しかし世知辛い世の中,本物の救世軍でなかったら困る.街頭募金に応じるよりも,能動的にニーズを見つけて対象を絞り込み,計画的に寄付をしていきたい.
救世軍といえばブラスバンドで知られる.このときもトランペットで賛美歌を演奏していたのだけれど,管楽器というのは音を出し始めてから音の強弱を変えられるから独特の味わいがあるものだなあと.ちょっと見には軽々と演奏しているように見えるけれど,でも本当は鍵盤楽器などと全然違う難しさがあるのかもしれない.
しんぶん赤旗の連載記事「おはようニュース問答」は,庶民の対話形式でやさしくニュースを解説するスタイルを目指しているらしいのだけれど,庶民の対話というにはあまりに不自然な会話が朝から交わされているのでいつ読んでも笑いをこらえるのに必死だ,と紙屋研究所が指摘するとともに,その改善提案を試みていることを知る.
題材は,豚肉関税脱税事件の解説記事.原文が「冷凍豚肉を輸入するさい、仕入書に実際の価格より高い価格を書き込んで申告するんだ。そうすると、関税があまりかからないという、差額関税制度を悪用したやり方なんだ。……悪質な業者は捜査当局が徹底追及してほしいね」(一部抜粋)となっているのを,「輸入するときに実際より高い値段で申告するんだって。そうすると関税があんまりかからないっていう制度があって、それを悪用したみたい。……ほんと。悪い業者は徹底的にこらしめてもらいたいね」と書き換えれば自然な仕上がりになるのではないかという話.
おまけとして,「輸入するとき実際より高い値で申告。すると関税がかからない。それを悪用。……悪徳業者はテッテー的に追及汁!」という2ちゃんねる風翻訳もある.
原文の会話は解説記事をただ会話主体ごとに分けただけだから奇妙なのだという指摘に,なるほどとうなずく.ただ,一般庶民の会話としての自然さを追求すると情報量が落ちてしまうというトレードオフがありそう.他紙の「記者座談会」「紙上座談会」の解明も期待したいところだ.
シャツの袖口が相当ほつれてきたので,相鉄ジョイナスでいろいろ回って探したのだけれど.生地が厚手で,チェック模様ではなくて,襟があって,予算内に収まるという条件を満たす商品は見つからず,無印良品でとら焼きなど買い求めるのみで撤収することになった.
セーターも1着,ひじが擦れて穴が開いてしまったのがあるので,今シーズンか来シーズンには代替品を調達しなければと.暖かいセーターを手に入れたいもの.
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夕食に豚汁を作る.冷凍食品の「豚汁の具」(そんな商品があるとは…)に目がとまったので,それを使うことにしてしまった.手抜きだけど,いろいろな野菜がちょっとずつ入っているので助かる.
都会では通勤に自動車を使うことは考えにくいし,レジャーも渋滞や環境負荷を考えると公共交通機関を利用したい.そうすると自動車の用途は街中での短距離走行程度だから,買うなら軽自動車がよいのではないかと常日頃思っていたところ,軽自動車のアフターサービスに関する顧客満足度調査で,日産とスバルがトップにランクされたことを知る.(ライブドア・ニュース).
スバルといえば,高価格帯普通乗用車に特化したメーカーというイメージがあったのだけれど,軽自動車も作っていたとは.軽自動車といえばダイハツ・スズキにばかり目が行っていたので,認識を改めなければと思った.日産は軽自動車の生産はしておらず,OEM 供給を受けて販売しているという.
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朝食にベルギーワッフルを食べる.某スーパーで手に入れたもので,トースターでこんがり焼くとさっくりした食感になってよい.
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PASMO のサイトが実質的に今日開設され,各種アナウンスが掲載された.サービスインは3月18日(日曜日)と発表.
一瞬,3月18日は各駅の窓口に PASMO を求める客が押し寄せて,PASMO 祭りになるかと思ったのだけれど.
考えてみると,手持ちの Suica で東急や東京メトロ・都営地下鉄が利用できるようになるということは,あせって PASMO を手に入れようとする必要はないのだった.
ただ,留意事項が2点ほど.
1点目として,そもそも Suica には,定期券の載っているのと載っていないのがある.定期券が載っているタイプは,1枚の IC カードに定期券に相当する情報と金銭的価値情報(駅改札口で運賃の支払いに利用可能であるほか,対応物販店・飲食店で電子マネーとして現金の代わりに利用可能.ストアードフェア,略して SF と呼ばれる)の両方が載せられるので,定期券区間外への乗り越しの際などに精算機に並ばなくていいというメリットがある.
ここで,仮に IC カードをかご,定期券に相当する情報や金銭的価値情報を卵にたとえてみたい.
PASMO と Suica は,SF の面では互換性がある.Suica の SF で東急や東武を利用することができるし,逆もまたしかり.SF の卵は実質的に1種類のものだから,どのかごにも盛ることができる.
でも,定期券の面ではそうでない.プレスリリースによれば,Suica には東武鉄道の定期券は載せられないし,JR 東日本の定期券は PASMO には載せられない.JR 東日本・東武鉄道の連絡定期券は Suica,PASMO どちらにも載せられるけれど,モノレール Suica(あまり知られていないが,東京モノレールが発売している IC カードのこと)には載せられない.
つまり,定期券に当たる卵には個性があって,対応するかごにしか載らないということになる.
そのため,私の場合はやはり PASMO の購入が必要になりそうだ.
2点目は,オートチャージサービスの留意点.PASMO では駅の改札機にタッチした際に SF の残額が2,000円以下の場合,自動的に3,000円をクレジットカード決済で補充する機能を設定することができる.でも,これは任意のクレジットカードと任意の PASMO カードのペアについて設定できるものではなく,また,望めばすぐにオートチャージを設定できるものでもない.特定の種類のクレジットカードを持っている人が申し込むと4週間後にオートチャージ機能付き PASMO が郵送される(クレジットカード新規申込時に同時に申し込むことも可能)というものだから,なかなか敷居が高い.
普通のかごは駅で売っているけれど,卵補充機能付きの高級かごは申し込んで取り寄せになるといったところか.
私の場合,せっかく使うならオートチャージ機能付きにしたいのと,細かい取り扱いについて鉄道事業者からのアナウンスを待ちたいという事情があるため,PASMO 開始後すぐにそのメリットを十分生かすということにはならなさそう.しばらくは,手持ちの磁気定期券とパスネット,Suica を併用しつつ,「少しだけ便利になった未来」に暮らすことになりそうだ.
米国で人気のドーナツチェーン,クリスピー・クリーム・ドーナツの日本第1号店が15日,新宿駅南口付近にオープンした.
日本のドーナツ市場といえばミスタードーナツの存在感が非常に強いわけだけれど,ドーナッツプラントが04年に上陸して人気を呼んでいる中,新しいチェーンが上陸するとあって,しばらく前から話題になっていたもの.
ライブドア・ニュースによれば,店内では大きなベルトコンベアーを流れるドーナツ作りの過程をガラス越しで見ることができるという.年末年始は1月1日に休業するほかは毎日営業するとのことだから,何かのついでがあれば行ってみたいものだ.
信託法が15日の官報号外で公布されていて,法律番号は第108号になったことを確認.
ところで,非常にマイナーな話なのですが.
信託法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律(平18法109)14条により,兼営法にやっと題名が付いたことを知る.兼営法といえば,制定当初は普通銀行等ノ貯蓄銀行業務又ハ信託業務ノ兼営等ニ関スル法律という件名が付されていたもの.件名は便宜的な呼び名であり改正ということがないので,二度ほど件名の変更が行われていた模様で,最近は「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」として引用されていたもの.題名が付いていた方が,後の人が困らなさそう.
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白菜をゆでたのが残っていたので,夕食に,納豆・切りこんぶ・刻んだゆで白菜を混ぜてしょうゆ味で食べてみた.簡単にできておいしい.
キャッシュアウトマージャーといえば,合併に際して,合併消滅会社の株主に存続会社の株式ではなく金銭を交付する合併のこと.普通の合併だと,存続会社が非上場になっても,少数株主が残ってしまう.キャッシュアウトマージャーは,少数株主を排除しようとして行われる.
MBO といえば,経営陣が自分の経営している企業を買収すること.上場していると経営が不自由になるなどの考えで実施される.この MBO でも,経営陣が少数株主を排除したいと考え,MBO に応じなかった株主の株式を強制的に金銭と交換するということをする.これをスクイーズアウトと呼ぶ(複数の手法がある).
それで,昨日終了したレックス・ホールディングスの MBO が,議論を呼んでいる.社長を始めとする MBO のスポンサーは,MBO の終了後に種類株式制度を利用して少数株主を排除する意向を表明しており,長期保有を志向していた株主にとっては,保有している株式が不利益な時期に不公正な対価で強制的に買い取られることに納得がいかないところだろう.新しい会社法の負の側面なのだと認識を新たにする(商法時代にも株式併合を使えば同様の効果が得られるのではないかと言われていたものの,実現に移された例は聞いたことがない.またキャッシュアウトマージャーは産業活力再生特別措置法による認定が必要だった).
「MBOは経営陣による究極のインサイダー取引」とも指摘される中,株主と経営陣の争いは司法の場に持ち込まれることになりそう.カネボウ事件(主力事業の売却で株主に損害を与えたとして社長らが特別背任容疑で告発されている事件)とも並行して行方を追っていきたい.
うちのパソコンは,購入から4年半.まだまだ現役だけれど,最近では Celeron 1.2GHz に少々力不足を感じることもあるようになってきたので,Windows Vista の発売に合わせてリプレースしようかと.
それで最有力候補に挙がっているのが,エプソンダイレクトの AT960.
まず,性能のバランスと品質の面できちんと作り込まれている機種を選びたいので,ショップブランドなどではなく,前回購入時と同様に大手メーカー製の PC を購入しようと考えた.静音性を最重要項目として,NEC の水冷パソコンとこの機種をピックアップ.でも水冷パソコンほどの性能はいらないので,この機種が残ったという話.
ただ,同じくエプソンダイレクトの ST100 にも食指が動く.サイズが小さいのもさることながら,通常時の消費電力が小さいのが気に入った.反面,PCI スロットがないという弱点もある.
余談ながら,Wikipedia では「省スペースパソコン」,「静音パソコン」という項目があるものの,あまり明解な記事とは言いがたい.もともと正確に定義して使う用語でないから,解説が難しいのは理解できる.
ふと思い立って,家の PC で IPv6 が使えるようにした.OS は,Windows XP SP2.
FreeBSD などでローカルな v6 ネットワークを構築した経験はあるけれど,グローバルな v6 ネットワークに家の PC をつないだのは初めて.やたらと nslookup -q=aaaa www.なんとか.jp. なんてコマンドを実行したりしてしまう.v6 リーチャブルなウェブサイトがまだ数が少ないようなのは,ちょっと残念.
年明けに発売される Windows Vista では,v6 をサポートする ISP 等に加入していなくても,v4 グローバルアドレスが割り当てられていれば 6to4,そうでない NAT 環境ならば Teredo の仕組みを使って v6 通信を可能にする設定がデフォルトで有効になるというから,v6 を生かしたアプリが登場すれば普及する素地は整うといえそう.ただ,光プレミアムとかフレッツ・ドットネットのような v6 閉域サービスと同時に利用すると,前述の設定が有効に機能していても v6 インターネットへ正しく到達できないのではないかいう点が気になる.これは,v6 閉域サービスのルータが送出する RA (Router advertisement) パケットに Prefix Information オプションが適切に付与されていれば問題ないように思われる.実サービスでどういう動作になっているかは知識がないのだけれど.
報道によれば,今日の参議院本会議で信託法案が成立したとのこと.
国民にとっては,切れ味のいい文明の利器が一つできたといったところか.
事務的な話としては,そのうち官報に載ったら法律番号がわかるし,1年もしないうちに施行期日を定める政令が制定されるのだと思う.ウィキペディアンとしては,そのあたりを待って動きたい.
個人的には,しっかりした解説書が出たら,ぜひとも買い求めたいところ.ジュリストに解説記事が載ってからということになるだろうけれど,解説書はいつごろ出回るのだろうか.
新橋2丁目に,通りを隔てて2軒のパブが店を出している.
それを目にして,急にパブという業態に興味がわいてきた.
通りの東側の店は,「The Irish Times」.店名からして最近流行りのアイリッシュパブに相違なさそう(アイリッシュパブといえば虎ノ門に「The Dubliners' Cafe & Pub」という店があることに,付近の英会話学校に3年ほど前通っていて気づいていたのだけれど,そのときはそれ以上気にとめなかった).通りの西側は,「Victorian Pub The Rose & Crown」なる店.イギリス風パブということか.
パブというのは,従来型の居酒屋に比べてまだ普及が進んでいない業態のはず.こんな狭いエリアに2軒もあって競合しないだろうか,それとも,アイリッシュパブとイギリス風パブはセグメントが異なるのだろうか,などと他人事ながら懸念してしまう.
考えてみれば,The Rose & Crown の方はチェーン店らしく,よく見ると,有楽町のビックカメラの南のパブも同じ系列だった.
ビールにさして興味はないのだけれど,イギリス風パブのシェパーズパイやハギスといったフードメニューには食指が動くところ.フランス料理に比べると値段も手ごろだから,仲間を募って食べに行きやすいかもしれない.
ドクターが先の患者さんと,私の理解の及ばない言語で会話していた.中国語の方言か何かだろうか.
次に私には普通話で「あなたは×▲※☆ですか?」と聞いてきたので,「違います」と日本語で答える.この先生は何か国語もしゃべれるんだなあと,改めて感心.
処方は鎮痛剤のカロナール(アセトアミノフェン,w:en:Paracetamol)と,うがい薬のアズレン.通常の風邪の治りかけという見立てなのだろう.アズレンには子どものころからいい思い出がないのだけれど,いい大人なのだから口当たりが悪いことぐらいは我慢しなければ,と自分に言い聞かせる.