みしっく今日のひとこと - 2005年3月


■2005/ 3/31(木)  自分史が書き換わる.

私は,昔話がけっこう好きなのに対して,ほとんど自分史を語ることがない人間なのだけれど,それでもときにはそういう話をすることがあるもの.

長年懸案だったこととか,問題の所在をつかめていなかったことに,自分なりの解答を見つけると,自分史が書き換わるのだと気づく.

過去の都合の悪い事実をなかったことにするご都合主義というのではなくて,過去の事実に対する光の当て方が変わって,より広い範囲を照らすことができるようになると,その解釈も変わってくるというもの.

ほっかいだー氏が北の国に旅立ってゆく別れの季節に,そんなことを思った.

夕食は,ズッキーニ・ミディトマト・たら・ベーコンのスープ風.

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■2005/ 3/30(水)  送別会

職場の送別会.

最近来たばかりの同僚が,「山西省出身なんです.北京の西の方の」と.もう一人の日本人の同僚が,それってどこなんだろう,三国志で言ったらどこになるのだろう,と疑問を呈したので,「青い州の青州でしょう」とさわやかに解明した,つもりだったのだけれど.

「それは山東省では?」と突っ込まれてしまった.陝西省と間違えるのならともかく,山東省と間違えてしまうとは恥ずかしい.

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■2005/ 3/29(火)  こうなご

あるいは,いかなご.

釜揚げのこうなごを買ってきて,朝食ではご飯に載せてしょうがを散らして,昆布だしをひたひたに注ぐ.夕食では卵とじに.

いかなごの大きくなったもの,かますごは,こちらでは見かけない.

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■2005/ 3/28(月)  かっこいい通信屋さん

通信サービスの使命 〜維持すべき安心と信頼(NTT 東日本).通信屋さんって,かっこいいじゃないですか!(笑)

「大規模災害と通信ネットワーク」という記事など,業界誌には載っていないような細かいことも載っているのがさすが.

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■2005/ 3/27(日)  いろいろ……

「減縮」という語がシステム辞書に登録されていないことに気づく.そんなにマイナーな語でもないと思うのだけれど.もちろん「拡張」は登録されているし,縮減という語もあって,こちらはシステム辞書に登録されていた.

自分の周りのことでうまくいかないことがあると自分のせいだと思って責任を感じてしまうのは,メリットもあるだろうけれど,デメリットも多い.必ずしも思い描いていた通りにならなくても,その結果が自分の影響のみによってもたらされたのではないと考えると,心が軽くなる気がする.

引き続きデジカメを試用.以前のカメラとは画角が違うのだと改めて気づく.風景写真は何も考えずに広角で撮ればいいとしても,人物を入れたスナップ写真みたいなのは画角を使い分けた方がいいかもしれない.広角で絞りを開くとピントがかっちり合わないという事象もあることだし(内蔵フラッシュは絞りを絞ると光量不足で写真全体が暗く写ってしまう).

両口屋是清の棹物,「夜桜」をいただく.1週間かけてゆっくり食べようかな.

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■2005/ 3/26(土)  FOAF

blog などウェブサイトの更新情報をメタデータとして記述する XML フォーマット,RSS が普及して久しい.その RSS の親戚筋に当たるものとして,FOAF というプロジェクトがあり,メタデータによる知人ネットワークの表現を目標にしているのだと,神崎氏のページで知る.

JEI ホームページに今月の飾り窓の写真が載るようになった.なかなか見栄えがするし月替わりで楽しめる貴重なコンテンツなので,ウェブ掲載を歓迎したい.

蒸しかきは,味つけがされていないので,かきのおいしさがシンプルに味わえる逸品.しかも手間がかからない.今日は酢ナンプラーで食べてみた.

かき,huître,エスペラントではどういうんだっけと辞書を引いたら,ostro と載っていた.この単語で検索してもあまり望むようなページが引っかからないので,検索隠し味(特定の分野のページを検索するためには,検索語に,分野に依存する特定の語,たとえば料理のレシピなら「塩」を加えて AND 検索するとよいという話)を応用して ostro salo で検索してみたものの,やはりうまくいかなかった.

「最適な検索隠し味は分野のみならず言語にも依存する」ということなのか,そもそも望むようなページは存在しないということなのか.

夕食には,鶏肉と彩り野菜の蒸し煮を作る.野菜は,黄パプリカ,ピーマン,たまねぎ,ミディトマト,ブラウンマッシュルーム.

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■2005/ 3/25(金)  蒸しかき

広島産蒸しかき,という食品が鮮魚売り場に出ていたのを求め,とさかのり・ほうれん草と盛り合わせて酢じょうゆで.

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■2005/ 3/23(水)  外の空気を安心して吸える一日.

昨日からの天候不順で花粉の飛散が少なかった模様.外の空気を安心して吸える一日となった.

万葉集解説サイト,たのしい万葉集.現在816首の歌について解説を掲載しているという.地名で歌をまとめるページには写真を添えていたり,少女漫画風のイラストが散りばめられているのが好感できる.これまで万葉集の歌について知りたくなるととかく歌の字句をピンポイントで検索していたこともあって,視野から外れていたのだけれど,古きよき WWW 黎明期を思わせる素朴な造りでありながら実に秀逸なサイトである.

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■2005/ 3/22(火)  料理教室

同僚が,料理教室に通いたいという.料理というと,最近はカラー写真を豊富に取り入れたテキストがたくさん出版されているから,諸芸の中では独習向きのものかもしれない.でも,よい先生につけば上達も早いだろうし,本を読んでいるだけでは身につけられないことを教わることもできるに違いない.確か半年ほど前に一人暮らしを始めたはずで,食生活を豊かにしたいというところに思いが至ったのだろう.何よりその志を応援したい.

私はそういった教室に通ったことはないので適切なアドバイスはできないのだけれど,考えてみれば私の場合,いつかは複雑なお菓子を作れるようになりたいという願いがあるので,洋菓子教室などには通ってみたいかもしれない.ただ,この分野の場合,家で復習をしないとうまくならないのも明白なので,当面は様子見だろうか.

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■2005/ 3/21(月)  Capilo GX,セカンドインプレッション.

新しいデジカメを引き続き触ってみて,当面使用すると思われる機能は,ホワイトバランス関連を除き,一通り全部を試すことができた.

解像度を 1280×960 に設定している場合は感度を ISO800 にしても問題ないけれど,最高解像度の 2592×1944 に設定する場合(普通はそう設定することになると思う),画質を考えると感度は ISO400 が限界で,できれば ISO64 に固定して撮りたい.保存モードは非圧縮・ファイン・ノーマルがあるものの,最高解像度の場合,ノーマル(だいたい 1MB になる)で十分のようだった.また絞りを開くとピントが部分的にしか合わないというのは知識としては知っていたのだけれど,実体験したのは初めてだった.解像度が高いので,きちんと合っていない部分が目立ってしまう.

あと,三脚はやはり持っておきたい気もするというのと,ニッケル水素電池がさすがに4年間も使ってきたのでへたってきた気がしていて,買い替えた方がよさそうだというのが今日気づいた点だった.

旅行の際はもちろん活躍することになると思うけれど,その他に何を撮るかは検討中.

RO の原稿をやっと完成させて送る.報告文ではなくエッセーを書くというのはなかなかない経験だ.この日記は気楽に書いてしまっているけれど,RO ともなると読者との間が遠いし,編集者とのコミュニケーションも疎遠なので,意図が伝わるだろうか,要望から外れていないだろうか,読者にとって意義のある原稿になっているだろうか,などとさんざん迷ってしまう.執筆中に,La Amikeco がいつの間にか(というか読んでいないうちに)10号になっていることを知る.炒飯おいしそう…….

鶴屋吉信の「木々の露 みつ豆くず湯」を試してみようと買っておいてあるのに相当暖かくなってきてしまったので,急いで食べてみた.

食べてみたら,懐中汁粉とはだいぶ違って,単なるでんぷん質の甘いものであることに気づく.期待が外れた思いだった.

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■2005/ 3/20(日)  デジカメを買い換えた.

リコーの Capilo GX というデジカメを初めて使ってみる.これまで使用していた富士写真フイルム FinePix 1300 の代わりに旅行などで使用していく予定.通販で先週初めに購入していたもので,今日箱から取り出して使用してみたもの.

この機種の詳細については那和秀峻氏の「最新デジカメレビュー」,伊達淳一氏の「デジタルでいこう!」を参考に.スタパ齋藤氏のレビューもある.

デジカメの使い方は人によってさまざまで,それに応じて最適な製品も異なるのだと思う.私の場合,主に風景を撮ることが多いので,画角を広くできることを最優先にして選んだ.最近は大半のデジカメが光学ズーム機能を搭載しているものの,最も広角側に設定した場合でも約 35mm 相当程度の焦点距離(35mm 判換算.以下同様)となる製品が多く,風景を切り取るには少々画角が狭いきらいがある.広角ズームのコンパクトデジカメは,リコーとキヤノンぐらいからしか出ておらず,機種数も限定される.これまで使用していたデジカメは 36mm 相当の単焦点レンズを搭載していて,被写体との距離がとれないけれど広い範囲を写したいといった不満を抱くことがままあった.今回購入した製品なら 28mm 相当まで画角を広げられるので,そうした不満が解消できそうだ.標準レンズと呼ばれる 50mm 相当を試してみるのもおもしろそうだけれど,大半の場面では広角端に設定したままで撮影することになるような気もする.昨年春に発売された製品ながら,レンズが明るい(広角端で F2.5)こと,高い感度をサポートしている(画質は劣化するが,手ブレで何を撮ったかわからなくなったり,内蔵フラッシュに頼ってつまらない写真にしてしまうよりはましだと思う)ことも気に入っている.

シャツを手に入れようかと思って新宿のコージツへ.日曜ながら閑散としていた.カラフルな品が揃っているのはよいものの,いまひとつあか抜けない気がして,購入を断念.アンダーウェアは,温かさを追求したものとか汗がべとつかないことを追求したものなどが並んでいて,なかなかいいし,山歩き用の靴も食指が動くようなものが多いのだけれど.そもそも街歩き用の服を山用品店で揃えようというのが無理なことだったのかもしれない.

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■2005/ 3/19(土)  港北センター

近藤博次氏の日記からの孫引きで,SRA が港北センターを売却.以前から氏の日記には時折登場することがあった事業所なのだけれど,具体的な位置を知ったのは今回が初めて.センター南駅から徒歩10分くらいといったところか.東京で勤務することを前提として生活設計を立てている社員に通わせるのは酷な場所であるに違いない.

Time が,プロテスタントの教会でのマリア崇敬の傾向について."She was there at the Cross. Yet Protestants seldom talk about Jesus' mother at Easter--or at most other times. But they are starting to now" との書き出しで長大な記事を掲載.単語が難しいのはもちろん,聖書の引用が個所を明示せずに出てきたり,暗喩すら含む格調高い記事で,読み解くのに難儀してしまった.それで,聖書の間違い.おおかたアメリカで保守的な福音派の牧師さんにうんざりしたくちなのだろうけれど,なかなか豊富な内容が含まれていて勉強になる.

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■2005/ 3/18(金)  若手社員プレゼン

若手社員プレゼンの日.発表はさらさらと進めて,その後の懇親会では,今日の企業における情報システムの戦略的重要性とか,ウォーターフォールモデルにおける最上流工程の大事さなどについて熱く語ってしまった.システム開発にかかわった経験はないのだけれど.

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■2005/ 3/17(木)  送別会

3月下旬に北海道へ帰るという同僚を囲んで,銀座のブラッスリーで送別会.作業の合間にいろいろな話を聞かせてもらったことをしみじみ思い出す.

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■2005/ 3/16(水)  塗り物

黒か朱で,木地に漆塗りの吸い物椀.かきあわせとか溜塗とかではなくて,端が反っていたりもしなくて,もちろん蒔絵などなくて,大きすぎず小さすぎず,普通の形をした吸い物椀.で,蓋が付いているもの.普段使いにそういったものが1客欲しいと思っているのだけれど,なかなか見当たらない.

漆器屋さんはどうも木地の形の加工にこだわるものらしくて,亀甲とか筋が入っているのとか,そういった変わった形の商品が多いものの,1個だけ買うなら一番素直な形のがよさそうなのと,保温のためには蓋が絶対条件になるのだけれど,蓋付きという条件を加えただけで候補がずっと減ってしまう.

先週の Time に山田平安堂のことが "A New Gloss--One Tokyo company is revamping the art of lacquerware" というタイトルの記事で掲載されていた.漆器専門店で,ペンホルダーやマウスパッドといった新商品を並べていて,店舗も日本橋から代官山に移転したとのこと.試しに見に行ってみるのはおもしろいかもしれないけれど,私の欲しい吸い物椀はたぶん置いてないのかなと.

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■2005/ 3/15(火)  編み物

セーター,カーディガン,ベストなどと分類されるわけだけれど.普通の服と違って,編み物だから映える色彩というのもあるし,編み物独特の模様などもあって,なかなか興味深いものなのだと気づく.

編み物が好きな人はプログラミングに向いている,とどこかで読んだのは10年以上前のことだっただろうか.

自作はしないながら,私も今シーズン,ニット製品を2着ばかし買い込んでみている.なかなか保温性とファッション性を両立させるのが難しいものだ,などと思いつつ.

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■2005/ 3/14(月)  卵のみそ漬け

昨晩初挑戦した卵のみそ漬けが,朝冷蔵庫の戸を開けてみると,黄身が割れてしまっていた.

なかなか難しいものだ.

卵のみそ漬けはさておき,来し方を振り返ってみると,何かを努力して達成したことはあまりなかったように思う.

でも,努力は報われることもあるはずだと思うので,できるだけいつでも目標を立てて,それに向かっていくことができるようにしたいものだ.

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■2005/ 3/13(日)  服を買うというのも難しい.

エアコンのフィルターを掃除したり,換気扇のフィルターを取り替えたり.その他,1か月分ためてしまっていた家事をこなしていく.昼すぎは宮前図書館で雑誌などに目を通し,溝の口で買い物.

ビジネス向きのスーツでもなくカジュアルでもなくというジャケットが欲しくて,とりわけ少しカラフルなジャケットがあればと思っていたのだけれど,結局思い描いていたようなものは見当たらず,とりあえず Comme Ça Ism でやや地味なジャケットを1着買うことにする.

服を買うというのも難しいもので,シャツを買うにしたって,綿 100% は避けたいし,チェック柄は NG,白無地は単調すぎるからやめよう,装飾過多も困る,手持ちの衣類となるべくかぶらないものを選ばなければとなると,なかなか見当たらないものだ.

エアバス A380 という新しい飛行機が最近報道陣への公開が行われたという特集記事を読み,この飛行機は,全長は案外短くて,むしろ胴体が太くてずんぐりしているのと,主翼が長いのが特徴なのだと知る.アメリカのように空港の容量が大きければ小型の飛行機がよく売れるのだろうし,空港の建設コストが高くて空港の拡張が難しいところではこういった大型の飛行機が適しているのだと思う.

夕食は目鯛のかぶら蒸し.電子レンジがあれば手間が省けるし,そうでなければ蒸し器がないと作れないのだけれど,どちらの器具も場所をとる割に使用頻度が少ないので川崎には持ってこなかったため,食卓に出す器ごと蒸す通常の調理法の代わりに,小鍋に魚と生地を入れて,チョコレートを溶かす要領で湯せんにして作ってみたところ,少々時間はかかったものの無事仕上がった.

いつもはたらで作るところ,今日は目鯛に代えたので豪華になったし,3月も半ばというのに雪が舞う肌寒い日にぴったりの温かいご馳走になった.ただ,湯せん法だとたくさんできるのはよいのだけれど,卵白はいつもと同様に1個分しか使わなかったので,生地がうまくまとまらなかった.

ちなみに,今回のかぶら蒸しの材料と下ごしらえ方法は次の通り.かぶは小かぶ3個分.魚1切れは軽く塩をして日本酒を振っておく(霜降りは省略した).きくらげ1個は戻して細く切り,卵白1個分(もっと多くすべきだった)は泡立てる.これでたっぷり2食分になった.食いだしは省略し,おろしわさびを天盛りに.

目鯛は中骨の部分が付いてきたので,身を取った残りの部分は甘辛く煮付けて冷蔵庫に取っておく.

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■2005/ 3/12(土)  梶ヶ谷の春

梶ヶ谷付近では,梅が満開から散り初めに.代わってユキヤナギが咲き始めつつある.ユキヤナギといえば,京都にいたころ,友人と,この花の名前は何だろうと図鑑をめくって照らし合わせて,シジミバナだろうかと結論づけて詳しい人に聞きに行ったら,惜しい,ユキヤナギだよと教えてもらったことがあって,印象に残っている.近縁種であるらしい.

駅の近くは高低差の激しい土地.高低差があると道路も碁盤の目には付いていないので,見通せる範囲でもコの字形に道なりに歩くことになったり.行きは線路の上を,歩道橋とかではなくて道路が通っていて,その歩道を歩き,帰りはその数百メートル東の地点の線路の下を,やっぱり道路になっているのをくぐり抜けたり.低密度な戸建住宅地の間に小さな畑が散在していて,自転車も自動車もあまり見かけない.

神奈川ネットという政党があって,川崎地下鉄計画については市の財政悪化を招くとして反対し,代わりにコミュニティバスの導入を求めている.財政悪化を招くというのはその通りで,よくよく検討する必要がある.しかし,代わりにコミュニティバスを導入するというのは,どうなのだろう.

コミュニティバスというのは,ソウルならマウルポスという名前で以前から運行されているし,日本でも,武蔵野市のムーバスや杉並区のすぎ丸などに例があるもの.普通のバスは大型車両を利用し,幹線道路を走り,鉄道のない地域では基幹交通軸を担うこともあるのに対し,コミュニティバスは小型車両を利用し,鉄道の駅などの交通の結節点を起点として,住宅地などの狭い道路にも入り,停留所間の距離が短く,運賃を安く設定してあるというのがポイント.東急沿線の人には,東急世田谷線を電車の代わりにバスにしたものを想像してもらえば理解が早いだろうか.

宮前区・麻生区といえば高津区にもまして高低差のある区なので,コミュニティバスがあったら,たとえばお年寄りが買い物や通院などにちょっと外出するのにはとても便利になると思う.

しかし,宮前平や新百合ヶ丘・多摩センターから東京や品川・渋谷・新宿,あるいは川崎区まで通勤や通学をする人にとって,コミュニティバスが仮に高頻度運行できたとしても,武蔵小杉など遠くまで伸びているわけではないため既存の鉄道に乗り換えなければならないことと速度が遅いことからメリットは限定的で,到底地下鉄の代わりになるものではない.ならばといって名古屋のように,基幹バス(道路の中央寄りに専用路線を設け,速度・定時性向上により長距離需要をカバーしようとするバス)を導入しようという意見も聞かない(道路が狭いということなのだろうか).

コミュニティバスと地下鉄は,それぞれ別のニーズを満たすものなのに,それを互いの代わりとなるものであるように言うのは正確でないように思う.

映画「2001年宇宙の旅」を DVD で鑑賞.同僚から借りたもので,SF 映画を見るのは初めて.有名作だけに,この映画の名場面が雑誌の記事などでときどき触れられることもあって気になっていたもの.コンピュータ HAL が乗組員とチェスを指す場面や,猿人が手にした最初の道具である動物の骨を空中に放り投げてそれが宇宙船になる映像など,私にとっては勧進帳で義経が富樫に見とがめられる場面同様,見たこともないのにすっかりなじみのものとなってしまった感じだけれど,やっぱり本物を見ると改めて感動するものだ.HAL はコンピュータなので,その光学的入力装置(いまでいう PC カメラですね)と声とで HAL の存在が象徴されるところなどは,いろいろ思うところが多いものだったし,1968年段階で CG を使わずによくぞここまでと思わせる映像表現の極致をたんのうすることができた.ただ,BGM に舞踏曲が使用されているのはミスマッチのように思われるのと,映画だけでは難解にすぎるように思われるので,原作小説を事前に読んでおくのがおすすめ.

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■2005/ 3/11(金)  話すというのは難しい.

昨日は久しぶりに帰宅が23時過ぎになって,睡眠不足気味.仕事を終えて,髪を切ってから川崎エスペラント会の会話の会に初参加する.

会話の会,話す会といっても何か特別なことではなくて,要は,見せましょう話しましょうとか Show and Tell と呼ばれる,アメリカの学校とかでやっている訓練を少しアレンジしたもの.こういった機会に話す力を上達させないと外国人とも交流などおぼつかない,と.

そうはいっても,会話の場で何を話すか話さないか,何を質問するかどう答えるか,という各人の選択は,トピックのおもしろさや難易度,参加者の気持ちとか場の雰囲気といった条件をそれぞれが十二分に考えてするものなのだろうし,外国語を使用するのなら,それに自分が知っている単語で伝えられるかどうかという条件も加わるので大層難しいことで,ましてそれを gvidi なり instrui するのはとても難しいことに違いない.

このところ全然使っていなかったこともあり,習ったはずの単語が出てこないこともたびたび.もっと言葉を練習しなければ,というのもあるし,それ以外の面もまだまだ道半ばだと改めて気づいた会だった.

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■2005/ 3/ 9(水)  声は大事だ.

私は他人を顔よりは声で識別するところがあるようで,よく知っている人に会ったときでも,何か話しかけてもらうか,他の人と話している声を聞いて初めて安心するということがある.今日は梶が谷の駅を降りて改札を出たところで,研究室でなじんでいた声の人が携帯で話しているのを聞いて,思わず懐かしくなった.いくら声が似ていても本人のはずはないので,振り向きはしなかったものの.

私自身について言うと,もう少し落ち着いた声になれたらいいのにと思うこともあるのだけれど.

人それぞれ,持って生まれた声がある.特徴的な声の人もいれば,そうでない人もいる.それで,いいのではないだろうか.

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■2005/ 3/ 8(火)  うなぎのまち,岡谷.

岡谷ってうなぎのまちなんだ,と,岡谷市の観光サイトで知る.人口あたりのうなぎの消費率が全国トップクラスとあった.少々意外.

帰宅すると,部屋の空気がいつもと違ってほんのり暖かいことに,救われた気分になる.京都に引っ越してすぐのころもこんな天気だったことを思い出す.もう9年になるのだった.

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■2005/ 3/ 7(月)  山積み.

服や保存のきく食品など,近々買いたいものがあるときはそのリストを作っているのだけれど,このところ週末外に出るのを最小限にとどめているので,かなりリストの項目数が増えてしまった.髪も切りたいし,宮前図書館にも行きたい.それに,机にもキーボードの両側に本や書類が山積みになったままの状態で1か月が経過してしまった.気にしなければいいとは思うものの,どうもこういった状態だとくつろげないのが難点だ.ひとまず某電話サービス関連の申込書は郵送して片づけたものの.

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■2005/ 3/ 6(日)  炭素税の議論とパラレルに.

炭素税は,CO2 排出量抑制のため効果的な政策手段であるものの,ピグー税を採用すると税率がかなり高くなるため,CO2 の排出量の多い産業にとって大きなダメージとなる.仮にまったく軽減措置を講じないとすれば,製造に当たって石炭を使用する鉄鋼の価格は跳ね上がるだろうし,トラックによる輸送コストも上昇することが予想される.その分社会的費用が減少して社会的厚生が最大化されるのだから,CO2 を大量に排出するような財の生産・消費水準の下落こそが期待されていた結果だ,と言ってもなかなか納得してもらえない.ボーモル・オーツ税でも,日本が京都議定書で約束した90年水準からの6%減を達成できるような税率にすると同様の結果となる.それで,これらの税に比べて理論的な簡明さはないものの,税率を低くする代わり,税収の一部を温暖化防止のために利用する(ピグー税などのタイプの場合,消費税や所得税の減税を実施することにより税収全体の増減をゼロにするとともに,炭素税による税収を一般財源として利用することになるだろう)という代案が検討されている.CO2 排出量の削減に成功した企業に補助金を交付するとか,太陽光発電のような再生可能エネルギーの普及を促進するといった施策に税収を割り当てることにより,低い税率でも所期の効果を達成することができると試算されている.

さて,地球環境問題から離れて,列車の混雑を緩和することを目標として経済的手段を用いることを考えてみると,やはり朝ラッシュ時に収受した割増料金を国の一般財源に繰り入れるのではなく,混雑緩和のために活用することにより,低い税率でも高い効果を達成することができると考えられる.

この場合,使途としてはたとえば以下の2通りが考えられる.

  1. 輸送力増強のための工事費等として利用する
  2. 都心部のオフィスを減らした企業に対して補助金を交付する

輸送力増強によって列車の快適性・利便性が向上するためさらに乗客が増えるという副作用もあると考えられること,過去,工業等制限法により都心部への工場や大学の新設・増設が規制されていたのは,過密による弊害を防止することを目標として規制的手段を用いていた例であるものの,この法律が有効性・合理性が薄れているとして3年前に廃止されたことを考え合わせると,どちらがよいのだろうと考えてしまった.

最近,PHS の方に英文迷惑メールが2通ほど届いた.どこにも公開してはいないものの,短いメールアドレスなのでアドレスをランダム生成して送ってきたのだと思う.それでメールでバイブレーションしない・着信音が鳴らないように設定変更しようと思って取扱説明書を開いてみたところ,残念ながら電話の着信,メールの到着といった個々のイベントごとにメロディを変えることはできても,マナーモードのときにバイブレーションするかどうかを別々に設定することはできないようだと知る.メール到着時に自動受信しないように設定するという方法もあるものの,そうすると手動受信しないとメールが届いたかどうかわからなくなってしまうのでだめなのだった.

アイスランド語学習者 N 氏と吾照里でカムジャタン.N 氏に会うのはレイキャビク以来4年ぶりで,IT 業界の競争激化などについて話す.

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■2005/ 3/ 5(土)  環境経済学を応用してみる.

JR 中央線(快速線・東京〜八王子間)は,朝ラッシュ時に利用したことはないのだけれど,大変な混雑であるらしい.列車到着間隔も,たとえば東海道線や横須賀線に比べて大変短くなっているので,遅れが発生したときの回復が極めて困難であるし,昼間に比べて速度が低下するという問題がある(ただし1時間当たりの列車運転本数は京王線調布〜笹塚間の方が少しだけ多い).

ところで,環境経済学の教えるところによれば,環境に負荷を与える行為,汚染物質や廃棄物の排出を抑制するためには,規制的手段(自動車の排ガス NOx/SOx 規制のような)のほかに,経済的手段,代表的なものとして環境税があるという.

環境税は,経済活動における種々の選択になるべく影響を与えないという中立性を保ちつつ税収を確保するための仕組みである所得税や消費税と異なり,環境負荷を軽減するという政策目的実現の手段である.企業が製品を生産し販売すると,消費者はその製品を利用することにより便益を受けることができるので,生産が行われなかった場合より社会全体としての幸福の総和,社会的厚生は増加する.企業や消費者が利潤を最大化しようとして行動すると,完全競争市場のもと,社会的厚生は最大になる.ところで,たとえば鉱物を生産する過程で汚染物質が放出され,付近の住民に健康被害を与えるという場合,その健康被害による損害を企業が全額補償しなければ,社会的厚生を最大にする水準よりも過剰に生産が行われてしまう.これは,鉱物の生産に際して企業の外部に与える社会的費用が発生しているにもかかわらず,その費用が製品に反映されていないからだと考えられ,社会的費用をすべて内部化すれば,社会的厚生を最大にする水準まで生産量が低下することになる.

人命や人の健康にかかわる損失は貨幣価値に換算すればきわめて大きな額となるため,生産に伴ってそうした損失が発生する財はきわめて高価なものとなり,そうした損失が極力発生しないような生産方法を開発する強い誘因が発生する.

また,汚染物質の排出削減にかかるコストは業種などによって異なることが多い.環境税のような経済的手段によると,排出削減費用の少ない企業から先に排出削減が進むことになり,排出削減費用を最小化することができる.規制的手段によってこれを達成するのは難しい.

社会的費用は財の生産によってのみ発生するものではなく,たとえば自動車をとってみると,CO2 の排出量は生産段階よりは使用段階の方が多い(燃費が極端に低い自動車の場合は違うかもしれない).汚染物質や廃棄物の排出のみならず,道路の建設・補修費用,道路の混雑による不便,交通事故による人命の損失といったものも社会的費用とみることができる.

目的地に到達するために複数の交通手段が選択できる場合,通常は所要時間・費用を元に選択が行われ,利用に伴う環境負荷は選択基準とはならない.環境税のような経済的手段によって社会的費用を内部化することにより,環境負荷の高い交通手段は避けられることになり,環境負荷が減少することが期待できる.

代表的な環境税には,ピグー税およびボーモル・オーツ税がある.ピグー税は,環境負荷1単位当たりの社会的費用と排出削減費用の差額を発生源に課税するというもので,これにより環境負荷は社会的厚生を最大にする水準まで低下する.ボーモル・オーツ税は,望ましい環境負荷の水準を定め,排出量がその水準に低下するまで税率を上昇させたときの税率で課税を行うというもので,これにより環境負荷は目標の水準まで低下する.なおこれらの環境税では税収を特定の目的に振り向けることは要求されず,消費税などと同様,一般財源に充てればよい.

そこで,朝ラッシュ時の鉄道利用者が周りの乗客に与える不快感や,列車を密な間隔で運転しなければならないことに伴って発生するデメリットや費用を環境負荷ととらえ,環境税の手法によって社会的厚生の最大化を図ってみてはどうか.

混雑に伴う乗客の不快感などによる費用と,混雑時間帯の混雑路線への乗車を回避することによる費用をそれぞれ計測することができればピグー税が適用できる.これらが計測できなければ,たとえば混雑率150%を目標と定めてボーモル・オーツ税を適用することができ,乗車回避費用が計測できればそのために必要な税率は課税前に決定可能となる(おそらく乗車回避費用は短期と長期で異なり,長期の方が費用が低いのだと思う).

私の意見としては.首都圏全域に自動改札が導入されている現在,混雑時の環境税(混雑料金と呼ばれている)の導入は,税率(というか料金水準)の試行錯誤はともかくとして,技術的には難しいことではないはずで,ぜひ実現してほしいと思う.でも家計にほとんど影響を及ぼさないはずの粗大ごみの有料化(これも環境税の一種だ)だけであれだけもめたり,炭素税が財界の反対で実現できていない昨今,既存の乗客の強い反対があって無理なのだろうと予想できてしまうのが残念だ.

相変わらず気温が低いので,体調は微妙.優先順位をつけて物事を進める.

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■2005/ 3/ 4(金)  川崎市の地下鉄構想が急展開

新百合ヶ丘駅から市の中部までを結ぶ川崎縦貫高速鉄道計画.小杉接続案という変更案が急浮上していることを,なぜかいつも1か月遅れて届く市の広報で知る.市長が市議会でこの案を推進する旨表明したとのこと.

背景としては,武蔵小杉駅付近に横須賀線の新駅を設置する計画が実現に向けて大きく進展したことがある.

これまでの案では元住吉で東急東横線に接続する計画だったものの,東横線に接続しても東京方面にはけっこう時間がかかってしまうという問題があった.横須賀線の新駅近くに地下鉄の駅を設置すれば,横須賀線は東京への到達時間が短いので,宮前平・新百合ヶ丘から東京方面への乗客にとって,従来の東急田園都市線・小田急小田原線経由よりも小杉新駅回りの方が早くなるので使ってもらえる,と.

当初の案では,予想される乗客が少ないため,運賃をどんどん値上げするという強気な計画でも収支が厳しく,市の財政に大きな負担をかけてしまうと考えられることが最大のネックとなり,それで着工が5年間延期されたのが一昨年.

この計画変更で障害が取り除かれたことになり,再び実現に向けた軌道に乗ることが予想される.建設により市北部の鉄道不便地域の解消が可能というのは公共事業に必ずついて回るお題目のようであるものの,急行運転で速達性を確保する計画となっていることもあわせ,首都圏の広域鉄道ネットワークの形成に大きく貢献できるというのは留意すべきことだ.初期整備の武蔵小杉までの開業が2017年度という気が長い話ではあるが,市民の合意を十分に形成した上で事業を進めることが望まれる.

私の意見は,当初案みたいな苦しい計算をしなくても数字が合うようにできたのだから,作ったらいいのではないか,というもの.その代わり,用地買収などにもたもたするのではなく,早く完成させるべきだろう.工事途中のままの状態ではキャッシュを生まないのだから.ただ同時に思うのは,これだけお金をかけられるなら中央線の複々線化など,緊急性の高いプロジェクトを進めることだってできるのに,ということ.

大雪.大幅な遅れを覚悟して駅に着いたら,意外にも渋谷駅到着わずか5分遅れと,全然たいしたことがない.田園都市線たまにはやるじゃん,なんて思ってしまった.

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■2005/ 3/ 3(木)  商法,引き続き

株式会社の取締役会が新株の発行を決議した場合,主に問題となるのが,株主以外の者に対し特に有利な発行価額によって新株を発行する,いわゆる有利発行でないかどうかという問題(商法280条ノ2第2項)と,著しく不公正な方法による新株の発行で,これによって株主が不利益を受けるおそれがある場合,いわゆる不公正発行でないかどうかという問題(商法280条ノ10)だ.

有利発行には株主総会の特別決議が必要であるし,不公正発行は差止事由となる.新株予約権の発行,新株予約権付社債の発行についても同様の規定ないし準用規定(新株予約権について280条ノ21・280条ノ39第4項,新株予約権付社債について341条ノ3第3項・341条ノ15第4項)が設けられている.

で,転換価額修正条項付き転換社債型新株予約権付社債,いわゆる MSCB だけれど.

古くはなんとか電機とかなんとか電気(どちらもあまり一般に名の通っている会社ではない)のように,倒産すれすれなのに老舗企業なのでベンチャーみたいな単純な資金調達ができないという事情があるところが,株式を上場していることを奇貨としてこの手の新株予約権付社債を発行するのかと思っていたら,三井住友銀行のようなところも MSCB そのものではないものの外資からこれに類する形の資金調達をしていたことがあるし,最近では転換社債の大半に何らかの修正条項が付いている.

これって問題だよなあ,と思って見ていたのだけれど,考えてみれば有利発行の問題と筋としては同じじゃないか,と気がつく.

1割のディスカウントは有利発行に当たらない説があるようなのだけれど,それは新株発行の場合の話で,CB の場合はオプション性があるのだからその部分の価値をきちんと評価すべきだろう.一度下がった転換価額が戻らない場合と随時株価に追随する場合とではオプション部分の価値が異なるだろうし,転換価額を算定するために株価を観測する期間が短くて頻繁であればそれだけオプション部分の価値が高いものと考えられる.空売りで株価を引き下げるなんていうのは作為的相場形成なので行政的に取り締まるべきなのは別論として,引受先が株式を売却する可能性がある場合は,すでに保有している株式と,借りた株式と,転換によって得た株式とを問わず,それによって株価が下落するのも織り込んで評価する必要がある.

高利で融資を受ける(額が多額であれば取締役会の決議は必要だけれどいずれにしても商法上,株主総会の決議は不要)場合は支払利息の増加→経常利益の減少→株式の価値の下落という形で,わかりやすいのだけれど,こうしたエクイティファイナンスの場合は会社の財務諸表を経由せずに直接既存株式の価値が下落することと,オプション部分の評価が素人には難しいので影響が見えにくいというのが一番の問題なのだと思う.

判例・学説はどうなっているのだろうか.

倒産すれすれでどこも融資してくれないようなところなら既存株主の株主権を希薄化させることと引き換えに資金調達を行うのもやむを得ないだろうけれど,そうでない場合に安直にこのような手段を選ぶというのはそれはそれで問題なのだと思う.有利発行に当たらなければ株主総会の特別決議を得る必要はないとはいえ,一般的に取締役は会社にとって最善の資金調達方法を選ぶ義務があるとすると,ライブドアの MSCB 発行には,その義務を十分履行したのかどうか疑いが残るところ.今回の騒動で企業買収に対する規制を強化する必要性を主張する声が急に大きくなったものの,そんなことよりも資金調達面の問題を手当てする必要性の方が大きいのではないか,と遅ればせながら主張してみる.

明け翌日なので,軽い時差ぼけ状態が残る.夕食はラーメンをゆでてみた.

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■2005/ 3/ 2(水)  キムチチゲの食べ方

作業明け.

昨日は,有楽町のプランタンで買い物をして,夕食は,石焼きピビンパの店に.吉野家を少し高級にしたような雰囲気の店で,京都なら河原町の御池を下ったあたりにあるのを想像していただきたい.韓国の類似店と異なり,マンドゥとかチャジャンミョン(子どもっぽいと思われるかもしれないけれど好物なのだ)は残念ながら置いていない.その代わりピビンパの種類が豊富なほか,韓国なら別の種類の店に行かないと置いていないと思われるキムチチゲがあったので,そのキムチチゲを試してみることにする.

韓国のチゲというと日本ではまだ十分定着したとはいえないという判断からなのだろうか,店内の POP でいろいろな食べ方を紹介していた.いわく,

ふむ.

ライスにスープをかけて食べる,というのは非推奨なのか,と.

考えてみると,私はそういった食べ方をする気にならないし,韓国でそうやって食べている人も見たことがない.適当に作った感のある POP ながら,意外に勘所は押さえてあるのだな,と.

話変わって.

山崎元氏がメールマガジン上で以下のようにコメントしている.

仮に、ニッポン放送の主張が通ったとすると、たとえば、外国人に「日本では、株 式を買っても議決権はついていないのか?」とでも訊かれたら、返答に窮してしまい そうです。

いなげや・忠実屋事件では,支配権につき争いがある場合に,従来の株主の持株比率に重大な影響を及ぼすような数の新株が発行され,その第三者割り当てが,特定の株主の持株比率を低下させ現経営者の支配権を維持することを主要な目的としてされたとき等は,その新株発行は不公正発行に当たり,株主は発行の差止めを求めることができる,とされて差止請求が認められた一方で,ベルシステム24事件では,支配権維持目的の疑いは容易に否定できないとしながらも,一応具体的・合理的な資金使途はあるとされて親会社による差止請求が認められなかった.これらの判例は新株発行に関するものだけれど,新株予約権の発行についても参考にしてよいと思われる.

今回の場合,新株発行だと発行手取額が多額に上り,その使途の説明がつかないという背景があるからか,新株予約権の発行という方法を選んだのだけれど,そうすることにより一応資金使途の説明がついたとしても,取締役が特定の株主の持株比率を操作するような,株主間の公平を害する行為をすることが許されるとしたら,変な話だ.

で,その理由として,フジサンケイグループ各社から,ニッポン放送がグループにとどまらなければ取引を中止すると申し入れられているため,グループを離れたら企業価値が低下するということが述べられるのだけれど,支配権に変動が発生したとしても商取引における協力関係を一方的に打ち切る理由はないはずで,そういった不当な方法により自社の関連会社の企業価値を低下させようという会社に対して新株予約権を発行するというのも,一般株主からすると納得がいかないところだろう.

その他,ニッポン放送の所有するフジテレビ株式のうち相当な量を某証券会社に議決権付きで2年間貸し出すという契約が唐突に結ばれたのだけれど,これも一応理由がついているとはいえ,ニッポン放送が買収されてもフジテレビに影響が及ばないようにするという目的もあるのではないかと疑われるところ.企業の重要な財産を一定期間処分・使用できないようにしてしまうのだから,貸株料を受け取ることになるとはいえ間接的には企業価値の低下につながる面がある.取締役の裁量の範囲に属すると判断されるとしても,やはりニッポン放送の取締役の行動は一般株主の立場に立てば理解しがたいところがある.

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