みしっく今日のひとこと - 2003年11月


■2003/11/30(日)

静かに過ごす一日.したことといえば,冷蔵庫の霜取りと洗濯ぐらい.エス日対訳で,ドストエフスキイの『白夜』をほんの1ページ分だけ読む.そういえば,羽田金浦フライトって今日開始だったっけ.伊丹発はないんですね.

前にも書いた話だけれど,最近の迷惑メールの流量は目を覆うばかりだ.以前使っていたメールアドレスには1日平均60通弱の英文迷惑メールが届いていて,もはや連絡用としての用をなしていない.最近の傾向としては,いま使っているメールアドレスにも迷惑メールが届き始めたことがあげられる.こちらは英語のものだけでなく,日本語,韓国語のものも.ここ1週間ほどは,翻訳承りますという内容の中国語の迷惑メールが1日1通届くようになって,わずらわしいものだ.幸いこのメールは From: が一定なので,メーラのフィルタに追加して別のフォルダに落とすことにした.


■2003/11/29(土)

エアコン取り替えの日.朝8時から来てもらって,慣れた手つきのエンジニアさんの作業ぶりを眺めているうちに,10時半には工事完了.何より,音が静かなのがとてもうれしい.インバーター式で,これまで使っていたエアコンが故障する前よりも静かなのは疑いない.説明書によればエネルギー消費効率は2.93(冷房時.一定の条件のもとで単位時間当たり輸送できる熱量を消費電力で割った値のことらしい)とのことで,調べてみたところ最近はもっと効率のよいエアコンも出ているようだけれど,取り替え前のに比べれば省エネにもなっているのだと思う.私の部屋ではいままで,冷房時は快適な室温が達成できるものの,暖房は能力が頭打ちになってしまうのか,外が寒いと十分暖まらなくて不満に思っていたのだけれど,今度のエアコンは全然そんな気配すら見せないので,この冬は暖かく過ごせそうだ.


■2003/11/26(水)

昨日は週明け早々祭ってしまった.初のタクシー帰りで,家に着いたのは3時.昨年9月18日未明は,たまたま1時ごろからの作業がスケジュールされていたので,故障対応→作業→明けで帰宅というコースに乗れたのだけれど,もちろんそれはレアなケースで,今日も日勤.せめて夜の英語の授業は欠席し,早く帰って寝ることに.


■2003/11/24(月)

仕事.最近あまりちゃんとした料理を作っていないところ,今日もきゃらばん風水餃子で簡単にすませる.かつおだしをベースにして,にんじん,白菜,白ねぎ,しめじと,冷蔵庫の中の残り物を片づける感じで鍋に加えていく.きゃらばんレシピでは確か,鶏もも肉,刻んだ青ねぎ,もみじおろし,ポン酢で,ベースが鶏のだしだったはず.


■2003/11/23(日)

渋谷の戸栗美術館は陶磁器のいいコレクションを持っていると聞き,訪れることに.鹿ヶ谷の泉屋博古館,上野毛の五島美術館と同様,実業家のコレクターが集めた品を展示している美術館で,閑静な住宅街に立地しているという特徴もこれらと共通している.古九谷・柿右衛門の磁器100点余りを鑑賞する.古九谷・柿右衛門というのは伊万里焼の一種とのことで,色絵,染付といった技法で装飾を施した白磁が並ぶ.陽刻といって,浮き彫りになった模様が入っている皿とか,口のところを型で押して意匠を作った(捻花形というらしい),網干文の染付などが,華麗すぎず趣があるもの.ミュージアムショップでは,宝尽し文を使った小皿などが目を引いた.帰りには東横のれん街の両口屋是清で生菓子を購入.

Paul Wiegert.太陽系の,風変わりな軌道を持った天体(想像上のものも含む)の MPEG ファイルがいくつもあって,ぐるぐるぐる.


■2003/11/22(土)

暖房の季節.朝,エアコンの電源を入れて数分たつと室内機からずいぶん大きな騒音がするようになった.昨シーズンから引きずっているトラブルなのだけれど,うるさくて寝ていられないので,管理会社の人に来てもらって,見てもらう.昼間はいまいち再現性に欠けるので,再現しなかったらどうしようと思いつつ,今日は朝からエアコンをつけずに来訪を待つ.管理会社の人が来て電源を入れると,しばらくして無事(?)再現.9年もののエアコンなのでもうだめ,取り替えますということになった.

用事で飯田橋へ.神楽坂を登るのは久しぶり.ほどよい人通りがあって,甘味処「紀の善」が目を引く.一歩裏道に入ると,住宅街,商店街,大学などが狭い範囲に代わる代わる現れる.東京日仏学院へ.京都に比べて教室数が多くにぎわっていて,庭はない一方で,狭いけれど密度の濃い本屋さんと,リーズナブルなカフェがある.時間ができたらフランス語の会話のクラスなど通いたいものだ.

夕食は,青梗菜・昆布・しめじ入り湯豆腐.たびたびこの料理を作ってきた中で,えのきたけよりしめじの方がふさわしいし,ねぎを入れるとおいしくなるわけでもないことに気づいたので,この料理はこの材料の取り合わせでほぼ確定という感じ.


■2003/11/20(木)

いかの鮮度のよいのが手に入ったので,さといもと白ねぎといっしょに煮付けて,ついでに塩辛を作ってみたら,塩の入れ加減がわからず,味を濃くしすぎてしまって,びんの底にわずか残るばかりの小笠原の塩が,さらに減ってしまった.

遅ればせながら日本ブレイク工業の社歌を聴いてみる.衝撃的なスタイルの曲で,人気を呼ぶのもうなずける.社歌ってみんなこんなんなんだろうかと一瞬思って,山一証券とかの社歌を拾って聴いてみたのだけれど,なんか伴奏から何から全体主義国の政治的な曲みたいな感触のものばかりで,やはり壊し屋さんの曲は特異なのだなあと.ついでに,今は昔のインパクだけれど,実はインパク音頭なんてテーマソングを作った人がいるらしく,こちらも試聴.こちらは印象が薄い.


■2003/11/16(日)

うららかな一日.やや風が強かったので,洗濯物がよく乾いた一日でもあった.県内で妹のピアノの発表会が開かれるらしいものの,兄などにのこのこと出てこられては迷惑千万なことこの上なさそう.

昼下がり,二子玉川の高島屋へ.地下の食料品売り場がリニューアルオープンしたばかりとあってはずせない.週替わりで甘いものを売るコーナーができていて,アンプチパケが出ていたので,買おうかと思ったものの,どうも最近,ケーキ(i.e. 洋生菓子)は眺めて説明書きに目を走らせただけで味が想像できてしまって,買うまでに至らない.京都時代に一生分食べてしまったというわけでもないのだけれど.「ゆかり」で有名な坂角の「さくさく物語」にも目が移ったものの,さくさく物語というのは,スナック菓子に親しみのある若い人をターゲットにマーケティングした努力が伺える揚げえびせんべいの新商品で,あいにく私はスナック菓子を食べる習慣がないので,こちらもパス.「観世」で有名な鶴屋吉信で,木々の露(懐中汁粉に似たもの)を買う.

高島屋といえば,ふかひれの姿煮など,なんだかやたらと値の張る既製の料理を予約などで売る店が目についたのだけれど,あれはもてなし用に買うのだろうか.京都の人は家にお客さんが来ると仕出しを取るというけれど,私はやはり手料理でもてなしたい.

夕食は,チャプチェ(韓国の春雨の炒めもの),茎わかめ・薄揚げ・にんじんの煮物など.チャプチェは既製品の合わせ調味料を使ってしまった.イトーヨーカドーで手に入れた,「まろやか酵母」というネーミングのビールは,クリーミーな泡立ちでなかなかよかったのだけれど,おそらくビールとしては値段が高めなのだと思う.


■2003/11/15(土)

フランス旅行,エスペラント日本大会,9月に受けた L3 スイッチの研修などの資料が出たままになっていて,いい加減片づけなければと思い,3年ほど前の資料の入っている紙封筒の中身を整理してどけて,その封筒に今年の資料を入れてしまっておくことに.それで3年ほど前の資料の方を眺めていたら,京大吉田キャンパスの全樹木をサーベイした成果物というたいそうな労作が含まれているのが見つかった.これは,このころ知人から一部をコピーしてもらったもので,手元にあるのは北部構内のメッシュ図(調査対象の地域をメッシュで覆って,メッシュごとに樹木に連番を振っているのですね)と,「大学構内植生調査 1990」というタイトルのある全樹木リストのうち2ページ分,それに大径木のリストなどのみだけれど,それでも「北部-1-1 クロガネモチ 直径 44.7cm 樹高 11.0m 樹冠幅 南北 7.0m 東西 8.0m 樹形 拡張型 管理(枝打) 弱 樹勢 良」,「北部-1-2 イイギリ(以下略)」と,北部-53-4のストローブマツに至るまで計111本の樹木のデータを一望の下におくことができる.樹木の管理状況の研究に役立てるために作られたものなのだろうけれど,純粋に木を見て楽しむために大変役立ちそうな貴重なリストである.

なお Google してみたところ,この調査の報告は「京都大学/演習林集報/21」という刊行物に載っている模様.

夜は,ネットで MIDI をサーフィン.ピアノ曲の MIDI などがよい.著名な演奏家というのは概して譜面を超えたような重い弾き方をするものだけれど,アマチュアの人は楽譜通りに弾いていることが多いので落ち着いて楽しめる.このページとかこちらなどが,いい感じ.こちらの熱情第3楽章は,スケルトン式のマウスみたいなというか,手の内を全部見せているような風なユニークな演奏である.


■2003/11/14(金)

代休.昼食は,おでん.関東では,「すじ」と呼ばれる材料を入れるらしい.すじというのは,牛すじではなくて,さめの軟骨を加えた練り物のことで,今回初めて使ってみた.おやつに,四条河原町の永楽屋で買ってきた懐中汁粉.茶色をした薄い餅製の皮にこしあんが包まれている.餅皮の懐中汁粉といえば北山の長久堂のは少々塩辛かったけれど,これはちょうどよい味だった.

食後は,自転車で南武線沿線に遠出してみる.富士通ゼネラルの本社工場の脇を通ると,電柱から消火栓に至るまで,どれもこれも「富士通ゼネラル 冷凍冷蔵庫」「富士通ゼネラル プラズマビジョン」などなど製品広告で占拠されていて,ミニ企業城下町の雰囲気.それを抜けると武蔵新城,武蔵中原と南武線の駅前を走る.サントリー,東横車輛電設といった工場も目を引くものの,それを除けば一戸建てを中心とする住宅街が連綿とつながり,商店街がちらほら.梶が谷と宮崎台・宮前平の狭間の地域は軽工業,やや労働集約的な産業の工場と流通業への土地利用が中心で人通りが少ないものの,こちらは昼間人口・夜間人口ともに多そうだ.田園都市線沿線と異なり田畑や果樹園はなく,これが川崎の典型的な街並みなのだろうと.

武蔵小杉の駅前は小ざっぱりしていて,溝の口に比べて落ち着ける雰囲気.南武線は駅間が等間隔でなく,次の向河原駅は意外に近いことに気づき,もう少し足を伸ばすことに.向河原駅の目の前は NEC の広大な敷地になっていて,一角では高層のビルを建てている最中だった.工場というとやたらと平べったいというか,薄く広い土地利用をする印象があるのだけれど,最近はそうでもない模様.どこに行くにも便利な立地なので,縦方向に有効活用しないのは惜しいということか.古くから開発されてきた土地とあって,住宅も平べったいのだけれど,これも小杉の駅前に40何階建てのマンションを建てるらしいので大きく変わりそうだ.


■2003/11/11(火)

おととい昨日と,忙しいというより神経を使う仕事が続いたので,今日は一休みといった感じ.郵便局の時間外窓口に立ち寄って帰宅.寒くなったので部屋用の上着を取り出して着る.


■2003/11/ 8(土)

今日も用事があって出かける.帰って一休み,と横になったら寝入ってしまったので,夕食の準備が遅れてしまった.

夕食は,たらの寄せ鍋仕立て.白菜,春菊,焼き豆腐,生しいたけ,彩りににんじんの薄切りが入る.最近,霜降りという技法を学んだので,たらも霜降りにするものだろうか,と一瞬考えて,そうしてみた.たらが生で鮮度がよかったのと,いつもは翌日色合いが悪くなるのを嫌って春菊を省くところ,今日はきちんと小束の春菊を買っておいたのがよかった.ベースをかつお節でとっただしにしたのもよかった.もてなしにするならだしをとるとき昆布をあわせて使って淡口しょうゆで調味し,あれば西洋にんじんでなく金時にんじんを使いたい.テーブルの上に載せた口の広い鍋を囲み,野菜を先に入れて火を通し,たらは煮えばなを食べたい.


■2003/11/ 7(金)

2日勤務分の代休.区役所で不在者投票をすませた後,昼食を早めにとって,田園都市線でひたすら西へ.終点の中央林間まで乗り通したのは初めてのこと.中央林間は長津田に比べて開けているものの落ち着いた風情のまち.小田急江ノ島線に乗り換え,大和で相鉄に乗り換えて二俣川へ.相鉄に乗ったのも初めて.駅を出て,運転免許試験場へと向かう.試験場では適性検査と2時間の講習を受けて,更新された免許証を無事受け取ることができた.

相鉄で横浜に出る.横浜にはちょくちょく足を運んでいたものの,実は駅前に広大な地下街が広がっているのだと初めて知り,髪を切ったり雑誌を買うなどしてから,東急東横線の列車に乗り込む.上り線だけれど,ラッシュに差しかかって車内は混雑していた.終点の渋谷まで揺られて,地下へ.確か最近オープンしたばかりの,日本茶や中国茶を出すカフェがあって,入ってみることにして,温かい抹茶のストレートときんつばを頼む.抹茶は志野というのだろうか,白っぽいやわらかい茶碗に入って供された.客の入りはよいようだったけれど,業態として確立するかどうか見守っていきたいもの.

そのまま東京で職場の送別会に出て,帰宅.ぐるっと西から東へ鉄道で回ったので,各鉄道事業者の経営に貢献した一日でもあった.


■2003/11/ 5(水)

会社がひけた後の英語の授業.先週は私以外だれも来ず淋しかったものの,今日はにぎやかな教室になった.いつもと違う路線で家に帰ってみた.


■2003/11/ 4(火)

3連休明けであるものの何もトラブルはなく平和な1日だった.夜は組合の事務室で共済関連の事務をこなしていると,先輩の某氏がやってきて書き方などの相談をしつつ申込書を記入していった.これが本業ではないので,私のような人が相談に乗れることというとどこに何を書けばいいかぐらいしかなくて,必要保障額などの相談に乗ることはできないのだけれど.まあしかしそういったことを売り手に相談するのはどちらにしても賢い買い方ではなさそう.商品によって人気不人気が如実に現れていて,1年ものの定期生命保険に相当する商品と火災保険といったプレーンバニラ的商品が売れ筋なようだった.

帰宅すると選挙公報が届いていた.最高裁の裁判官の国民審査の公報も届いていて,こちらも一通り目を通す(これがなかなか読み応えがある).そろそろ不在者投票に出向こうか.


■2003/11/ 3(月)

池袋に出て,東武百貨店で買い物.池袋はおとといの渋谷・新宿と同様,大変な人出だった.この百貨店は構造がわかりにくくて迷ってしまうものの,地下1階の洋菓子などが充実している点には注目したい.夕食はレタス・豆腐・わかめの炒め物と,もやし・いかのわさび酢醤油和え.

法令用語検索で遊んでみる話の続き.「民主」という語句で検索すると,43件.憲法・法律に限ると35件だった.憲法には「主権の存する国民」という表現は含まれるものの,「国民主権」などといった表現は含まれないので,この35件はすべて法律に含まれていることになる.政治資金規正法,地方自治法など,公的セクターを規律する法律に用例が多いのだけれど,それ以外には多少驚くようなものもある.まず初めに,「放送が健全な民主主義の発達に資するようにする」ことを目的の一つとしてうたっている放送法.大学時代,電波法規の授業で聞いて知ったのだけれど,実は「民主主義」という用語は法律の世界ではきわめて珍しいらしい.もう一つは,「漁業の民主化を図る」ことを目的の一つとして掲げている漁業法.食料・農業・農村基本法,農地法,林業基本法,森林法といった一次産業関連の主要な法律にそういった記述はみられない.特定の産業分野を規律する法律で民主的という語句が第1条に含まれているものとしては原子力基本法もあるものの,原子力といえば巨大技術・巨大産業で,民主的運営が必要というのも理解できる話.なぜ漁業が?と不思議に思ってしまう.

3日間の休日のおかげで,微妙に模様替えをしつつ,家の中をある程度片づけることができた.日本大会で Revuo Orienta の5月号と8・9月合併号をもらったのだけれど,誰か欲しい人いますか?


■2003/11/ 2(日)

出社して仕事.帰って,レタス・いか・わかめの中華風炒めを作る.炒め物といっても,高温で調理するのではなくて,レタスをしんなりとさせる,「汗をかかせる」感じで.いかは生のを買ってもいいはずだけれど,紋甲いか下足をボイルしたのが売られているので,それを使う.ご飯に載せて「簡単中華丼」って言ったら誇大広告だろうか.


■2003/11/ 1(土)

「私は基本的に自家保険.これ最強.」とメーリングリストに書いたら,「それ,どこで売ってるんですか? ぼくもそれにしようかと思ったんですが,探しても見つからなくって」と真顔で聞かれてしまった.新宿と渋谷で買い物.

新装オープンした東横のれん街には京都の有名料亭であるらしい菊乃井のお店が入っていて,おぼろ豆腐を買い求める.黒谷の水を使って仕立てている由.大豆本来の甘みととろけるような舌触りを楽しめる逸品だった.

総務省法令データ提供システムには,任意の語句を入力すると当該語句を含む法令(憲法・法律・政令・勅令・府令・省令・規則)の条文を検索することができる法令用語検索機能がある.

試しに「インターネット」で検索してみると,85件ヒット.ざっと眺めた限りでは定義なしで用いられている模様.「ルータ」は11件あるけれど,うち5件は違うものを指す用語またはその一部だった.ある法令では,「インターネットプロトコルにより符号を交換する電気通信設備をいう」らしい.また他の法令には,「ルーター」と「スイッチ」が両方出てくるので,どう違うのかと読んでみたのだけれど,「ルーター」は「通信プロトコルに基づき、電気通信信号を伝送し、その経路を制御する機能を有する専用の電気通信設備をい」い,「スイッチ」は,「通信プロトコルに基づき、電気通信信号を伝送し、その経路を選択する機能を有する専用の電気通信設備をいう」らしい.こんな定義でいいんだろうかと心配になってしまうけれど,実際はこの法令ではある機器が「ルーター」と「スイッチ」のどちらに当たるのかが要件として問われることはない.「サーバー」は3件で,うち1件は「パイ用又はケーキ用のサーバー」なので別物.

コンピュータ関係でなじみが深い用語,よく使われる用語というと,やはり「電子情報処理組織」.872件ヒット.おそらくコンピュータシステムを指すのだろうと思うけれど,なんでこんな用語にしたのだろう.

その他,「IPアドレス」は,「インターネットに接続された個々の電気通信設備(…)を識別するために割り当てられる番号」.これはいいとして,「ドメイン名」は,「インターネットにおいて、個々の電子計算機を識別するために割り当てられる番号、記号又は文字の組合せに対応する文字、番号、記号その他の符号又はこれらの結合」という面妖な定義になっている.「プログラム」は,総務省系の法令や特許法などでは「電子計算機に対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わされたもの」と,まあ合点がいく定義になっている.著作権法では「電子計算機を機能させて一の結果を得ることができるようにこれに対する指令を組み合わせたものとして表現したもの」とくどいものの,差異はないのだろう.蛇足ながら,著作物は「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」であるというので,プログラムが文芸,学術,美術,音楽のいずれの範囲に属するのか悩んでしまうところ,インベーダー事件の判決で学術の範囲に属するとされたらしい(弟に教えてもらった).このころ(20年以上前だ……)はプログラムの著作物は著作物の例示に含まれていなかったのですね.