みしっく今日のひとこと - 2003年10月


■2003/10/31(金)

日曜勤務分の代休を取得.ここのところ週末にいろいろ出かけたりしていたので,今日は休養に専念することに.洗濯など家事を少しばかりして,溝の口まで歩いてイトーヨーカドーで買い物.夕方の溝の口駅前では選挙の候補者が演説会をするとのことで人だかりができていて,すごい人気だなあと目を見張ってしまった.その辺でもらったマニフェストに目を通しつつ電車を待っていたら,見知らぬ中年男性に「小泉が来るんだってね」と話しかけられて,ようやく合点がいった.

久しぶりに料理をして,鶏胸肉・トマト水煮缶・なす・ピーマン・たまねぎの煮込みをこしらえる.


■2003/10/29(水)

日曜は仕事で,昨日今日と出張作業.忙しいながら,仕事を着実に進めていくことができているのは充実感があるものだ.

今週の JMM 月曜版寄稿家山崎元氏.「株価は(為替レートなどもですが)、もともと勝手に動く『危なくて可愛いもの!』なので、その上昇・下落に一々『理由』や『意味』を求めたり、まして、政府に『責任』を求めたりすべきものではありません」と.「危なくて可愛いもの!」とは言い得て妙である.机の上に載せてやると,周りの物すべてに好奇心をかきたてられては,あっちこっちと歩き回って,端から落っこちてしまいそうになる子猫,といった存在を想像してしまった.


■2003/10/25(土)

昨日は職場を15時ごろに出て,夕方から夜にかけて出張で作業.出張先のビルは一見つまらない無骨な建物のように見えるけれど,実はなかなか風情のあるロケーションだ.照明が落とされた廊下に突き当たりの窓からまっすぐ夕日が差し込む.人通りも閑散としたその廊下を事務室から機械室へ,機械室から事務室へと往復するときに,磨き上げられた床が鮮やかに照らされているのは実に趣のあるものだ.

今日は Diskuto の会.今日は初の試みとしてディベートをすることになっていて,「日本は夏時間を導入すべきだ」という政策に対して賛成側と反対側に分かれたセッションを2回.予習がだいぶ不足していたのは残念だけれど,興味深い体験であった.


■2003/10/20(月)

今日発行の JMM 月曜版で,寄稿家の山崎元氏が述べていたこと.

情報の無い者が、情報を持っている者を的確に判別して、かつ自分の利益のために使いこなすなどということは基本的に無理なのです(お客様としておだてられるとこんな簡単なことが分からなくなるらしいのですが)。そんなことをしても、巨大なカモになるだけだ(現段階でもかなりの程度そうなのかも知れませんが……)とあらかじめご忠告申し上げておきたいと思います。

郵貯・簡保が将来民営化されてからの資金運用に関するコメントなのだけれど,辛辣である.

そういえば.JEI に青年エスペランチスト国際行動基金なんていう制度のがあって,海外のエスペラントの大会などに参加するための資金として30万円まで貸し付けているらしいのだけれど,審査は返済能力などを見るのでなく,語学力と国際交流への意欲を見るのだそうだから,貸し倒れ率が高くなるのではないかと気になってしまう.

夕食には,豆腐・アスパラガス・白ねぎを多めのごま油を敷いたフライパンで焼いて,日本酒を注いで蒸し焼きにし,しょうゆを加えて火を止めるといった食べ物を作ってみた.料理と呼ぶべきかどうか微妙だし,食材繰りの都合を無視すれば白ねぎとアスパラガスはどちらか一方だけにした方がよさそうだけれど,野菜の風味を十二分に味わうことができた.


■2003/10/19(日)

京都でもらってきたらいふすてーじで,ベーカリーカフェ「hohoemi」の紹介記事を読む.以前知人に教えてもらって,一度訪れたいと思っていたところ.場所は荒神口通河原町東入ル北側で,木曜定休らしい.今度の折にはぜひ行ってみたい.それにしても,もう桂なんですね.

seiron.org.各政党のマニフェストをテーマ別に比較するというサイト.マニフェストがそのままの表現で載っている模様(設定されたテーマに無関係の部分は省かれている)で,便利である.

久しぶりに「みしっく」で Google してみて,新しいリンクが張られているのを見つけ,海外旅行記というものには日記とはまた別の読者がいるものだと知る.


■2003/10/18(土)

namazu 作者,高林氏のページから3題.

バッドノウハウと「奥が深い症候群」.何でこんなことを覚えないといけないのだろうかとストレスを感じてしまうけれど覚えなければいけないノウハウが多いソフトウェアとしてTeX, Emacs, sendmail, bind, perl, gnuplot, procmail を挙げ,こういったソフトウェアに「奥が深い」といって喜びを見出すというのがこうしたソフトウェアがありがたがられる一因となっている,と.これらのうち gnuplot と procmail 以外については私も京都時代に必要に迫られていろいろノウハウを蓄積してしまったこともあり,まったくだと共感するものである.この中で Perl が他のものと少し違うのは,TeX, Emacs, sendmail, procmail などはいろいろな機能を使いこなそうとするといろいろなノウハウを覚える必要に迫られるのに対し,Perl はノウハウなどなくてもいろいろな機能が使えてしまうので一見使いやすく使えるように思えるのだけれど,いい気になって書き散らかしてしまうと保守不可能になってしまって,読みやすいコードを書こう,その一つの指標としてトークン数を少なくしようなどと考え始めると結局いろいろノウハウを覚える必要に迫られるということだろうという点.でも世に出ているソフトの中で一番奥が深いものといったら,やっぱり Windows, Office, IE の MS 御三家でしょう.

UNIXにみる世代間の断絶.私は oldtype に属するらしい.ただ,どんな環境にでも,それに関する文献が豊富にある環境にならば転身することはできると思っているので,ずっと oldtype でい続けるというわけでもない.

mktexlsr Considered Harmful.「有害」もので広く知られているのは Csh Programming Considered Harmful だと思ったけれど,Dijkstra の Goto Statement Considered Harmful が原典だったとは.そういえば Network 10 considered harmful とかいう文書もあるし,"considered harmful" で Google してみるといろいろ出てきますね.


■2003/10/17(金)

試験勉強をしようと思って午前2時間年休を取得したものの,寝たり起きたり家事をこなしたりで結局勉強はできずじまい.でも取得していなかったら土曜一日へたっていたに違いないので,有意義なことだったと思いたい.


■2003/10/16(木)

今週の JMM 月曜版は年金問題.読者投稿で,政府は説明責任を果たすため「掛金を支払っているものや滞納者など全ての加入者・受給者に対し累積掛金と今後の予測受給額を年1回程度通知するとともに,財政的な積立状況を通知」すべきという意見があった.いまの制度でいくらもらえるのか,滞納している人はどういった不利益があるのかなどを個人ごとに通知するというのは,滞納対策にも,払っている人に制度をよりよく理解してもらうためにもよいアイディアだと思う.

午後半休を取得し,組合の会議に参加.前半は文章ばかりのパンフレットを読みながらの会議.なんで図で説明しないのかという疑問ももっともだけれど,込み入った話を正確に記述したり議論したりするのに文章ほど適した道具はないからだと思う.交渉ごとや,いろいろな利害が対立する複雑な制度を微妙に作りかえる話など,日ごろの仕事よりはずいぶん難しいテーマについて説明を受ける.後半は共済の説明会など.共済の説明に来た人は各職場を回っているのだろうか,セールストークが板に付いている感じ.共済とか保険とかはたいてい,火災の保障や風水害の保障といった複数の保障が抱き合わせで提供されているものなので,個々の保障の原価がいくらなのか聞いていろいろ比較したりしてみたくなるものの,そういった資料は公開されていないのだろうなと.

会議が終わり帰宅してからは洗濯機を2回回すなど家事に専念する.おととい昨日と生活が不規則になってしまっていたのでひと息つけた感じで,早く寝ることにする.

トップページのアクセスカウンタが40,000を回った.だいたい1年当たり1万アクセスといったところだろうか.励みになります.


■2003/10/14(火)

夜は出張で作業.年配のほっかいだー氏との作業で,その前にご飯を食べようかコンビニで何か買おうかということになって,私の発案で駅前の商店街のそば屋に入ったところ,これが私にはいまひとつだった.そば屋さんっていうとざるがあって天ぷらがあって板わさがあって,というイメージだったのだけれど,このそば屋さんは定食屋さんがそばも出してますという感じで,少しも粋でないのである.残念.


■2003/10/13(月)

11日は,新横浜から京都へ.吉田泉殿町の緑寿庵清水で金平糖.出町ふたばで豆餅.河原町通四条上ル東側の永楽屋へ.和菓子のほか,おぶみそという名前の味噌漬けの漬物や,しいたけの佃煮なども並ぶお店.干琥珀(ゆず味)と懐中汁粉を購入.四条通河原町西入ル北側の龍善堂で懐紙を買って,戻って学相に泊まる.

12日は市バスの201系統で二条駅前まで.山陰本線で亀岡へ.第90回日本エスペラント大会の開かれるガレリアかめおかには,9時過ぎに到着する.最近建てられたと思われる公共施設で,開放的で斬新な建築.敷地がとても広いのに床をほんの少ししか作らないという贅沢な空間の使い方をしている.JEI 会員総会,JEI アジア活動の分科会に出席して,昼からは開会式.合唱団の人たちが La Espero を耳慣れないメロディーで歌っていたので驚いたものの,こちらのメロディーも由緒ある曲らしい.亀岡市長が先ごろ辞職したとのことで,代わりにあいさつした人の肩書きが,「亀岡市長職務代行者」.これを agenta ofichavanto anstataŭ la urbestro de Kameoka と訳していて,この表現は覚えておこうと思った.続いて,ゲーム理論の第一人者である Selten 氏の講演会.その後は分科会で,小坂シンポジウムで松原八郎氏らの講演.Rondo Harmonia の企画で,RFID の標準化に携わっているという方の講演を聴いて,bobeno 「コイル」,IC-ĉipso 「IC チップ」,ne-volatila memorilo 「不揮発性メモリ」,LAR 「LAN」,ondolongo 「波長」などの重要語彙を覚える.夜は,裏 bankedo と称して,有志8人で連れ立ってガストでご飯.20年前に大学時代を過ごしましたというような人たちとも楽しくご飯が食べられるのはエスペラントが橋渡し言語としての役割を果たしているからだ,などと言ったら首を傾げられるだろうか.

私は数少ない亀岡市内のビジネスホテルに泊まることができたのだけれど,この土地にはほとんど宿泊施設がないため多くの人は京都まで戻って京都駅前に泊まる模様.せっかく大きなホールなどを作っても宿泊施設がないのでは,この都市で大きなイベントを開こうなどという人はなかなか現れないのではないかとも思う.

13日午前は UEA から来た人と SAT から来た人の講演を聴く.午後は JEI 講師連絡会に出て,閉会式.昨日の開会式の模様が NHK の関西地方のニュースに流れたとのことで,閉会式ではその録画も披露されていた.

今回のローカルアレンジメントは大本の人たちがしたわけだけれど,開会式で PowerPoint を活用するなど IT の利用も上手だし,アットホームな雰囲気を残しながら細かいところまで管理が行き届いている.これらは JEI にはまねできないことなのかも.スタッフの人たちの気配りもさすが.ICMAS と強引に比較してしまうと,カンファレンスバッグは断然こちらの方がセンスがよく,参加費は断然こちらの方が安価な反面,今回の大会はスーツ率・和服率ともに高かったので,カジュアルさでは ICMAS の方が上だろう.平均年齢が高いことも響いているのだろうか.

とまあ,ごく気ままに遊んでしまった3日間であった.


■2003/10/ 8(水)

社員証が切り替わるらしく,そのための写真を本社に出向いて撮影.さすがプロだけあって照明環境などにこだわりがありそうな撮影場所を会議室に作り上げてあって,一眼レフデジカメなのだろうか,カメラマンさんが撮ったそばから,カメラにつないだノートパソコンで写りを確認していた.夜はトラブル対応.

帰宅すると,運転免許証の更新の案内が届いていた.私のいまの環境では車を運転することはないものの,いずれ環境が変われば運転する機会もあるだろう.更新は所轄の警察署で手続きをすると別の日に講習や新しい免許証の受領に行くことになり二度手間なので,試験場に足を運んだ方がよさそう.神奈川県の試験場はいま住んでいるところからはけっこう離れているので少々面倒なものだけれど.


■2003/10/ 5(日)

パンスターフェリー.大阪と釜山を結ぶ航路で,昨年4月に就航したという.関釜航路は距離が短すぎて損な気分になってしまうものの,大阪と釜山の間なら一晩かけて航海するのにちょうど手ごろな距離といえそうで,関西から名古屋にかけての地方から韓国への観光旅行がぐっと身近になるかもしれない(名古屋からなら近鉄のアーバンライナーと合わせるのが通だろうか).ソウルなど他の都市に行くなら前もってセマウル号を予約しておくのがおすすめ.ただ,本来想定されている使い方は,韓国の人が大阪あたりに買い物ツアーに繰り出すという感じなのだろうか.買い物するなら福岡よりも大阪まで出たいというのが人情だろう.

おべんと工房まるす氏の,毎日作っているお弁当の献立日記.料理研究家さんみたいに凝った家庭料理で参考になる.行楽弁当にも,日々のおかずにも応用が効きそう.

旅行記,いよいよ最終日まで到着.ここまでの道のりの長かったこと…….


■2003/10/ 4(土)

ご無沙汰しておりました.

例の,通帳を盗み出し,通帳の副印鑑などを悪用して預金払戻請求書を偽造し,銀行などの預金口座から金銭を詐取するという手口なのだけれど.

通帳がなければ被害にあう心配がないのかもしれないと思ってみたものの,通帳を発行しない方式の預金ではおそらく届出印のみで本人確認をしているものと思われ,そうだとすると届出印と口座番号などがわかるものが盗み出されてしまえばやはり預金を引き出せてしまいそうなので,リスクがゼロということにはならない.

かといって,常に顔写真つきの公的証明書で本人確認をするという決まりにすると,今度は金融機関側がいつもはらはらどきどきしていないといけないので難しそう.「即日には払い戻しをしない預金」といったものを作ればよさそうにも思えるけれど,そういった話を聞いたことがないのを見ると,何かまずい点でもあるのだろうか.

先週末に発行された La Junuloj に目を通す.四コママンガのアクマ君シリーズが広島旅行にちなんで一挙に4本掲載されている.アクマ君,角折れまくりな旅行であったらしい.エスペラント紙上初心者講習会と銘打った記事もおもしろい.第1回の今号はあいさつの練習なのだけれど,設定がユニーク.泥棒と犬のジョリーがあいさつを交わすという設定で,普通の教科書の会話例と違って躍動感あふれる会話である.その他の記事を読んで思ったのは,近ごろの若い人は勉強をしないとか言われるけれど,恥ずかしながらそれは否定できないなということ.昔の人はもっと勉強したのだろうし,青年エスペランティストの層が昔に比べて薄くなったということもあると思う.