みしっく今日のひとこと - 2002年5月


■2002/ 5/29(水)

25日に私用メールの受信経路を変更したので,変更が望みどおりの結果をもたらしているかどうか確認してみたところ,1か所見落としを発見.8年ほど前から生きている(そして最近ではもっぱら SPAM しか届かない)メールアドレスに届いたメールが,引き続き学校を経由していたのだ.該当サイトの .forward を修正し,ついでにいろいろなホームに残していった忘れものを削除して回る.

夕食には,なす・ピーマン・たまねぎを煮て,少量の鶏ひき肉(なす2本,ピーマン3個,たまねぎ1個に対して鶏ひき肉 90 g)をこしょう・ローズマリーの味のつくねにしたのを入れて煮込んでみた.京都時代の後半,隣の部屋に住んでいた K さんというおばあさんのことを思い出す.しばしば「お豆さん煮いたし」などと声をかけ,おかずを分けてくださったりしたおばあさん.私の方からも,ときどきこういう洋風というか無国籍風な料理も含め,食べ物や甘いものなどを差し上げたりしたもので,懐かしい.今日作ったような料理が K さんの口に合ったのかどうか,本当のところはわからないままだった.

それ以外には,刻みねぎのスクランブルエッグを作る.今日は洋風に全体が柔らかいスクランブルエッグにしてみたのだけれど,オムレツのように面状に固まった部分を含む仕上がりにしてみてもおいしいかも,と思った.っていうか,今度は素直にオムレツにしてみよう.


■2002/ 5/28(火)

夜,家に電話がかかってきた.他人から電話がかかってきたのは引越し後初めてで,さっそく気になっていたハンズフリー通話機能を試してみることに.会社で故障対応のときなどによく開かれる電話会議にそっくりな感じ.声が耳元で聴こえない電話というものは,相手との間の距離感を演出するものなのだ,と悟った.


■2002/ 5/27(月)

JEJ 代表氏(かなりの上級者)が,Faru sxlos-tenilon por donaci al via amat(in)o というフレーズを含むビラの案をメーリングリストで提案.「riismo 的には amat(in)o などとせず,amato と言いきるべきか」とも.JEI 理事長氏,間髪を入れず,「por donaci al via amata」とひとこと."Make a key ring to give your loved one" ということだ.おみそれしました.

それではフランス語は,と思って,Google で調べてみたところ,votre aimé(e) という表現はほとんど見当たらず,votre amant(e) または votre amoureux(euse) と表現するのみのようだ.

週初めということもあるので,意識して仕事を軽めに.夕食には,ぜいたくなじゃこおろしを.おいしい.


■2002/ 5/26(日)

休養に専念する週末.ふと思い立って,エスペラント版のアイスランド旅行記を書き始めてみる.アイスランド語とフランス語の特殊文字はきちんと表示されるのに,エスペラントの特殊文字は代用表記にされているという,不思議なページに仕上がった(いつか Unicode 化しなきゃ).公開は当分先になりそう.

駅前のスーパーに行ったところ,ナンプラーが見当たらなかった.なすとがんもどきの煮物を作るのに,今日のところはしょうゆベースにしておいたのだけれど,近いうちに必ずナンプラーでやってみたい.

最近加入したクレジットカードの会員規約を読んだところ,暗証番号につき会員に善管注意義務を課す条項の後に,「カード利用にあたり,登録された暗証番号が使用されたときは,当社に責のある場合を除き,暗証番号についての盗用の事故があっても会員は,そのために生ずる一切の債務について支払いの責任を負うものとします.」との規定が.いままで使っていたカードの会員規約には,「会員の故意または重大な過失により〔暗証番号を〕他人に知られたことにより生じた損害については会員の負担とします.」とあるのみ.カード会社側の過失などを立証するのは容易でないであろうことから考えて,暗証番号を盗用されたらアウト,という規定だ.調べてみると,どうもこのような規定の変更がされたのは最近のことらしい.

もともと,

と,これだけ悪条件が揃った認証方法は,計算機屋さんとしてそもそも存在を認めたくないもの.そのリスクを消費者側に転嫁する旨の条項が追加されたとあっては,即刻暗証番号を忘れるしかなさそうだ.それですべてが解決するわけではないけれど,リスクを大幅に減らすことはできると思う.

IC カード化すると,普通の買い物もサインの代わりに暗証番号で認証することになるらしく.怖い怖い.


■2002/ 5/25(土)

まだ,ふらふら.エスペラント版のトップページなど微妙に更新.メールの受信経路を変更.送信側はプロバイダの SMTP サーバに頼らない自前配送なので,変更なし.

職場の労働組合の上部団体の関連団体である生協が生命共済というのを運営しているのだけれど,最近,それに関するリーフレットが配布された.なんでも,いままでは死亡共済金100万円当たり,掛金は全員同じで2,100円(年払の場合)だったところ,年齢10歳刻みごとに掛金が変わるような制度にするのだという.

新しい掛金は,35歳までが1,931円,56〜65歳が3,909円(いずれも100万円当たり,年払)などとなっている.

性別による掛金の差異は設けられていないので,女性の一部年齢で民間生保より高くついてしまうという話もあるけれど,あまりにもどんぶり勘定的な制度から一歩抜け出たことを評価したい.

もっとも,若年者は転職の可能性が高いこととも考え合わせると,制度変更後といえども,やはり商品性には難があるといえそうだ.類似の商品としては,生保の定期保険,県民共済,全労済というのがあるので,冷静に比較して判断したいところだ.

もやしと焼き麩のみそ汁を作ってあったので,ごはんと溶き卵を加えて,昼食に.


■2002/ 5/24(金)

ダウンしてしまった.

体温計が引越し荷物にまぎれて見当たらないのだけれど,安静時脈拍が108というのはけっこう高め.起き上がるだけでぎりぎりという感じだ.ゆっくり休むことにしよう.

考えてみれば,数日間どことなく体の調子がよくなかった.無理は禁物だ.

胃腸の調子がよくないので,ほとんど食べるものが食べられず,桃の缶詰でもあるかと思って,食料品貯蔵庫を探ったところ,見つかったのは「甘みあっさりパイン」だけ.ステビアでは血糖値が上がらないのが問題だ.元気になったら,たっぷり甘い果物の缶詰を買い込んでおくことにしよう.


■2002/ 5/23(木)

歯がゆい一日.

技術的に高度なことをやっているのではないはずなのだけれど,運用しているシステムに関する知識が欠けているために,次から次へと押し寄せるトラブルに対して主体的に対処していくことができないのが,歯がゆい.

で,私独自に与えられている仕事が一つある.ミニ開発とでも言おうか.

ミニ開発,というと,なんだかそれほど品質の高くない建売住宅を売るための方法で,街並みを無秩序にしてしまったり,近隣とのトラブルなどを発生させやすかったりと,あまり好まれていないものを連想されてしまうけれど,ここでそう呼ぶのは,規模がめちゃくちゃ小さい開発のお仕事.

以前にも書いたような種類のプログラムなので,何も見ないでもさくさくと書き進められて,とても気分のいいものだ.Perl5 でざっと500行ぐらいになりそうなので,明日までにひととおりのものを仕上げるということにしていて,早めに作り上げてしまいたいものだ.

6時50分起床,9時20分出社,19時25分退社.22時20分就寝.


■2002/ 5/22(水)

いくらかハードな一日.

出勤途中の地下鉄車内でのこと.社宅最寄りの梶が谷駅に着いたとき,ちょうど入線したのが半蔵門行きだったので,それに乗って,二子玉川で急行水天宮前行きに乗り換えて,なおしばらく電車に揺られることに.渋谷を過ぎ,次の表参道駅に停まったところで,前の席の人が席を立って下車したので,座ろうと思って,おもむろに網棚に目をやると,置いてあったはずのかばんが,ない! かばんがあったはずの場所の左右を見渡すと,私のかばんと形はよく似ている色違いのかばんのみが見つかったので,とっさの判断でそのかばんをつかんで下車.階段のところでようやく私のにそっくりなかばんを下げている人を見つけて,取り替えて,ようやくかばんを取り返すことができた.貴重品とか会社の文書などは入れてなかったのだけれど,私用文書などをなくしてとても困ってしまうところだった.もし私が席に座ろうと思わなかったら,網棚に載っていたかばんが2個以上あったら,などと思うと,冷汗が出る.

私の部署では,他人に聞いて回ったり,メーリングリストでメールでなんでも聞いたりすることは全然とがめられないようなので,忙しくさせてしまうだろうかなどと気にせず,前もっていろいろな人に聞いてみるのがいいのかも.さらに,知りたい内容自体をたずねるのではなく,「こういう件はだれに聞いたらいいか」と聞くという手もありそうだ.

隣の島に英語で電話がかかってきた.私の隣の N さんあてだったのだけれど,その N さんは電話を取るのを渋り,「いないって言って」と口走ったので,なぜか私が出ることに.「N さん?」「違う.N さんはいまいない」「いつならいるのか」「そんなん知りまへん」と,良心が痛む返事をして,自分の名前を伝えて相手の名前を聞いて,電話を切ると,「すごいすごい.アジア某国から近々,OJT に人が来るんだけど,そのときの担当は任せるよ」とほめられてしまった.もっとも,新入社員には私より英語ができる人はいくらもいるというのは事実.


■2002/ 5/21(火)

19時20分退社.21時45分就寝.


■2002/ 5/20(月)

配属先での2日目.

私の部署での仕事は,技術的なスキルを駆使してどんどん進めていく,というものではなくて,社内調整のし方とか,ものごとを相談する順番とか,いろいろ微妙な undocumented なことがらがたくさんあるに違いない.そういうのを身につけるためには,まずは周りの人たちとの間に安定した関係をつくりあげること,周りの人たちにとって,私の存在がとても安心できるようなものになるようにすること,が第一に必要なのだと思う.

それはいままでのところ私の得意とすることではなかったけれど,このことを心にとめて仕事場に向かうと,きっといいことが起こる,と思う.

帰宅してからは,昨日購入したスイッチングハブをさっそく設置して,古い方のパソコンで fetchmail を実行し,たまっていたメールを一気にダウンロード.3,400通,29メガバイトが,さくさくとホスティング先から手元にやってくる.スイッチングハブを設置したので,6年間使って手になじんだ環境を使いつつ,インターネットへの接続だけは高速常時接続にすることができたのが,とてもよい.

メールを読んでいて思ったのは,こんなこと.青年エスペラント界って.とても賢くていい人だけれど,他人とのかかわりで微妙なコンフリクトが生じるとその力を発揮することができなくなる人とか,とても賢くていい人だけれど,他人とのかかわりを円滑にコーディネートすることが苦手な人とか,そういう人が多い気がしてしまう.

私とてこれらの短所を兼ね備えているのかもしれないけれど,そういった中で夏の KS 見すえてどうやって組織的に成果をあげていくことに貢献できるのか,というのは私にとっての大きな課題だ.自分ひとりで全部やろうと思ってしまうと,手に負えないもののように感じられて,何もできないで終わってしまうのは必至.幸い,私よりもっとアクティブな人たちがいるのだから,その人たちのために何か力になりたい,と切に思う.


■2002/ 5/19(日)

久しぶりの洗濯日和.

家のマシンで,やっと X が動くようになった.ビデオチップが Intel i810e なので,packages から XFree86 4.2.0 をインストールして,そのままではコアダンプするので,微妙に設定を変更したり,インストールされているものよりも新しい共有ライブラリを要求するので,新しい OS の配布物を借用したりして,正常動作にこぎつける.なぜか xdm が(おそらく別の原因で)コアダンプするので,当面 startx を利用することに.懐かしい twm が立ち上がる.そうそう,標準設定ではサスペンドとかができないので,カーネルの再構築もしないと.まだ環境構築は道半ばだけれど,そのうちに,きっと.

新宿のヨドバシカメラを訪れ,5ポートのスイッチングハブを購入.新しいマシンが実用になるまでの間の環境がだいぶ改善される見通し.

その後,月子のお母さんと白金高輪で落ち合って,ラビラントヘ.白金高輪駅前は閑散としているのだけれど,3年ほどするとタワーが建つらしい.ホワイトアスパラなどを食べて,心あたたまる夕べを過ごす.


■2002/ 5/18(土)

服を買いに,ユニクロへ.ある程度イメージしていたものがあって,それに合うものがないかと探したのだけれど,見つからない.考えてみれば,色とか柄とかを決めて服を選ぼうとするととたんに空振りが多くなるのが,このチェーン店なのかも.

冷蔵庫の冷凍室の霜取りをした.いままで使っていた冷凍庫は霜取り不要だったので,霜取りは初めての経験になる.冷凍室に冷凍さといもが入っているのをうっかり忘れてしまったので,夕食は自動的にさといもの鶏ひき肉煮に.煮崩れる直前まで煮込んだクリーミーなさといもは,何ものにも代えがたい味覚だ.


■2002/ 5/17(金)

他の部署に今年入った同期の人と,8年ほど前にいくらかお世話になった先生が,共著でインターネットドラフトを出したことが判明.身近にそういう人がいなかったので,すごいすごい,と素直に驚く.

諸般の事情により Mew で私用メールが読めなくなって4日目.とりあえず最低限のメールは less で読んで,どうしても書きたいメールは(漢字はたぶん通らないけれど)UCB mail で1行ずつ書くという日々.周りで話してみると,「それって絶対間違ってる」と断言されてしまった.

クレジットカードは,これまでイズミヤのカードを使っていたのだけれど,神奈川県にはイズミヤの店舗が存在しないなどの事情により,他社カードに切り替えることに.1か月ほど前に申し込んでいたところ,今日受け取ることができて,さっそく駅前のスーパーで利用してみる.その場で現金を支払わずに商品を受け取ることができるのは,やはり不思議な感じがするものだ.


■2002/ 5/16(木)

今日は,BIND 9 の実習.

インターネットでいろいろ調べて,昨日からの懸案だった IPv6 も無事使用可能に.入れてあったウェブサーバが Apache 1.3 系列だったので,HTTP は無理だったけれど,FTP, telnet が v6 上で使えるようになった.

他の部署の人たちが私の勤務している建物に見学に来ていて,久しぶりな人たちも含めて昼食時に顔を合わせることができたのは,よかった.

加入を申し込んでいたコープかながわから,組合員証などが届く.同封されていた機関誌に載っている貸借対照表が,すごい.買掛金を中心とする負債が170億円に対し,出資金が280億円で剰余金が100億円.資産は土地,建物,差入保証金が中心だけれど,現預金は70億円とひとまず十分ある.堅実きわまりない財務内容らしい.


■2002/ 5/15(水)

今日は,Linux のお勉強.あの SRA さえもがおととしか去年あたりから Linux とか言い出していて,時代は変わったんだよね,と.他の新入社員が私より vi が得意なお兄さんに手取り足取り教えてもらいつつRedHat Linux 7.2 をインストールして設定するのを眺めたり,「シャドウパスワードファイルのエントリをコピペすれば,パスワードそのものは知らないままにパスワードを設定することができるんですよ」と,7年前に身につけた技を披露してみたり.

ちょうどマシンが2台あるので,IPv6 が使えるように設定しようか,と思ったのだけれど,意外に手間取ってしまった.ユーザーランドは v6 ready なのだけれど,あいにくカーネルに USAGI(Linux カーネルを v6 に対応させるためのプロジェクト,およびその成果物のこと)が入っていないのだ.Linux のカーネルを触るのは初めてで,カーネルをコンパイルするのはなんだか難しそうだと思い,バイナリを取ってきた.でも,loadable kernel module とかも難解で,残業自粛日でもあるし,明日回しになった.

うちのマシンはというと,もちろん KAME(KAME の次が USAGI なのです)が標準で入っていて,つなげばすぐに使える状態.プロバイダが v6 サービスを提供してくれれば,いうことはない.

昨日作ったおかずを冷蔵庫に入れておいたら,置き場所が悪かったのか,設定がアグレッシブすぎたのか,凍ってしまった.電子レンジはないし,油ものなのでコンロでの再加熱は面倒.別の皿にお湯を張って,その上に乗せるという方法で温めて,食べられる状態に戻す.


■2002/ 5/14(火)

今日も研修.IM(ICQ みたいなサービス)のことなどを学ぶ.「気配りが細やか」とほめられて,うれしい.本当にその賞賛に値するのかどうかは,自信がないけれど.

IM といえば,この会社では IP Messenger を使っている人を見たことがない気がする.

家の環境構築をぐずぐずしていたら,諸般の事情により,misick@misick.orgなどの私用メールアドレスに届いたメールが読めなくなってしまいました.

とりあえず Becky!(会社で使っているメールリーダでもある)でも入れるか,とも思うのだけれど,ものぐさなもので,週末まで引きずってしまいそう.


■2002/ 5/13(月)

今日の研修は,Apache についてなど.httpd.conf の設定をいろいろ変えてみたり.サーバが Apache であることを外から見えないようにするための非公式パッチ(下記.何しろ出所不明なので,コードを1行ごとに精査してから実験)を当ててみたり.クロスサイトスクリプティング脆弱性の話なども調べる.しかし,< > " などの文字を適切にエンコードせずに表示するサイトが多数存在するというのには,元 CGI 屋としては,素直にびっくりしてしまう.
 □http://www.ph00ls.net/~ph00l/patch/apache_1.3.23/sig_token.html


■2002/ 5/12(日)

ブロードバンドのある週末としては,初めての週末.その2日目の幕開けを,父親からのプレゼントであるところのおいしい紅茶の封を切って迎える.新しいパソコンでは APM がサポートされているので,使ってなければ自然にサスペンド(最近はスタンバイっていうんですか?)してくれるし,ウェブを見に行きたくなったらすぐ起き上がってくれるし,とても快適.このところ読んでいなかった日記のバックナンバーをまとめ読みしたり.

キム・グヮンミンの「送ることのできなかった手紙」という名前のオーディオ CD がうちにあるのだけれど,それを DVD ドライブに入れて再生してみたら,何も設定していないのに,メディアプレーヤ(という名前の Windows 標準添付のソフト.念のため)で各トラックのタイトルなどがハングルで表示されて,感激.こういうお手軽さは Windows の長所なのだろうと思う.でも仕組みがよくわからない.どうもインターネットから情報をダウンロードしていて,キャッシュなどもしているらしいのだけれど,その通信プロトコルも,キャッシュファイルの形式も,調べようと思ったらけっこうの手間になりそうだ.

ほかにはどんな CD でタイトルなどが表示されるのか,とても気になって,うちにある CD を手当たりしだい入れて試してみたところ,ソテジの第2集だけが正しい情報を表示してくれた.Yangpa というアーティストの CD でも曲名などが表示されたのだけれど,実は表示内容はとんでもない誤ったものになっていたり.なぜなんでしょう.

青木雄二という人の本をいろいろ読んだという知人が,「宗教は観念論である」などと主張していたので,それって妙だ,と思って調べてみて,やはりそれは誤りだ,ということを理解する.世界の把握の仕方として,いわゆる唯物論と観念論とはきれいに対立するのだけれど,宗教というのはそもそも哲学とは別の存在だから,きれいに対立するはずがないのだ.しかも,仮に宗教が唯物論と対立するものだとしても,だからといって宗教が観念論であるということにはならないし,事実,そうではないのだ.

ちなみに,「宗教は不可知論である」という主張なども某所で見つけてしまったのだけれど,これなどはトンデモと評してもよさそうだ.

今日の夕食には,苦瓜と薄揚げのおひたしを作ってみたところ,とてもおいしくできた.

  1. 包丁は,研いでおく.
  2. 濃い目のだしでしょうゆを割り,割りじょうゆを作っておく.
  3. 苦瓜は,向こうが透けて見えるぐらい薄く刻む.
  4. しょうがは皮をむき,針しょうがにする.
  5. 薄揚げは,こんがりとあぶって,3 mm 幅に刻む.
  6. 器に苦瓜と薄揚げを盛り,割りじょうゆを振り,針しょうがを天盛りにする.
夏が待ち遠しくなる味の,さっぱりとしたおそうざいに仕上がった.


■2002/ 5/11(土)

世の中の動きから微妙に遅れているかもしれない,みしっくです.

「チーズ練り込みチキンカツ」で有名な(?)近藤博次さんのところから電波ゆんゆんな曲の Flash をたどって,見てみる.

笑える.久しぶりに,おなかが痛くなるほど笑いました.

音の出る AA な Flash っていいですね.

ちなみに,「電波ゆんゆん」というのは,宗 左近さんの作詞による福島県立清陵情報高等学校の校歌「宇宙の奥の宇宙まで」から生まれた用語.詩などの文学作品が,

  1. きわめて意味の明瞭な語ばかりを用いて構成されているにもかかわらず,
  2. 全体としての意味がまったく不明瞭で,
  3. ある方向で常識を踏み越えた非凡な内容を含んでいて,
  4. 電波や宇宙などの一般に広く知られている自然科学上の概念に関するものであること,
をいうのだと思う.うまく説明できないのだけれど…….

いま Google で検索してみたら,この校歌のページにはどこにも「電波」という語は含まれないにもかかわらず,「電波ゆんゆん」で検索するとこのページが第1候補としてヒットする.学校関係者がアクセスログを見るなどしてこのページの人気の原因を知ってしまったとしたら,その胸中には複雑なものが生まれるのかもしれない.

ちなみに,ひところはやったシュレーディンガー音頭は,不明瞭性,非凡性の要件は満たすのだけれど,4番目の要件をまったく満たさないので,電波ゆんゆんであるとはいえない(笑).

京都時代の知人であるところの Y さんがシアトルに飛ぶ途中に実家のある東京に戻ってきているとのことで,表参道で会う.京都にいたときより,少し成長したかな,少し賢くなったかな,と思える瞬間.あるいは,私の目の前が開けているからこそ,足取りも軽く歩くことができたのかも.ブルターニュ風そば粉のクレープを食べる.フランス好き好きな雑誌であるところの暮しの手帖などで読んで,こういう食べ物があるとは子どものころから知っていたので,ずっと「どんな味のものなんだろう」と気になっていたもの.だいたい予想どおりのものだった.そば粉さえ買えば,自分でもできそうだ.

ブルターニュのクレープを食べた上は,モンサンミッシェルの名物オムレツを食べることができれば,悔いはない.

新しい FreeBSD マシンの設定作業を続ける.DHCP で配られた IP アドレスを使うと,自分のアドレスが起動時ごとに変化する可能性があって,いろいろ面倒なので,全部静的に設定することに.IP アドレス,引きにいくネームサーバ,デフォルト経路,ついでに自分のホスト名と /etc/hosts を設定すると,ごく普通にネットワークが使えるようになった.次のステップは X なのだけれど,うちのマシンではビデオチップがチップセットの Intel 810E に内蔵されていて,それを使うためには,X のバージョンを上げる必要があるらしく,潔く明日に回すことに.


■2002/ 5/10(金)

先週末入手したラジオをさっそく使って,朝はラジオフランス語講座応用編を聴く.もともとフランス語力はまだまだだし,当分は英語の学習に注力するにしても,フランス語についてもいまの水準はキープしておきたいのだ.将来的には,仏検準1級程度の力を手に入れたいのだから.

18時を回って,職場の同期の人と,隣の職場の同期の人から飲みのお誘いがあったのだけれど,ご飯炊いてきてしまったし,また誘ってください,と辞退する.どうも昨日の泊まりが後を引いているようで,体の調子もあまりよくない.今週末はしっかり休むことにしよう.

ADSL が開通してからというもの,マシンとネットワークの環境が不安定になってしまった.問題の所在は,新しいマシンの FreeBSD 環境が実用に耐える状況になっていないことと,イーサのハブを持ってなくて,新しいマシンには1枚しかイーサカードが差さっていないことにある.おかげで日記整形スクリプトとかが使えなくて,面倒だ.こちらの方も,週末の課題なのだと思う.


■2002/ 5/ 9(木)

8日は泊まり.

9日帰宅後は,19時ごろ起床.夕食は,キャベツ・薄揚げ・ちくわ・しめじの煮物を作って,たらを揚げてあんかけにしたのをスーパーで買って,その他,きゅうりとりんご.23時ごろ就寝.


■2002/ 5/ 7(火)

朝のラッシュ時,東急田園都市線は最高18分ほどの遅れ.原因は「雨のため」とのこと.梶が谷駅以降ではさほど遅れは拡大しなかったのだけれど,混雑してしまった.

駅前のスーパーでお弁当を買って,それに残り物の冷奴と切ったトマトで夕食.


■2002/ 5/ 6(月)

洗濯をしたり,

旧マシン# dump 0fa - / | rsh 新マシン '(cd /mnt/ad0s3a ; restore rf -)'
って感じでファイルシステムを新しいマシンに移し込んだり.その空き時間に Le Petit Prince のフランス語原文のままだけど韓国語注釈つきのを読んでみたり.

やがて ADSL ルータが届いて,さっそく箱から出して電話線につないでみると,もうリンクアップするし IP アドレスも割り当てられて使える状況に.ダイヤルアップの従量制課金というのは慣れないもので,ついつい使いすぎてしまっていて,今日はインターネットの利用を控えようと思っていたところだったし,リンク層では 4 Mbps 出ていて,体感速度も研究室よりはるかに速かったので,思わず頬が緩む.

もう,後には戻れない.

家が ADSL のサービス地域外とかで使えないでいる人のことを考えると微妙だけれど.

夜になって,移し込んだ古い FreeBSD 3.1-RELEASE の環境でブートしようと試みたものの,これがなかなかどうしてうまく進まなかった.まず,古いブートローダではスライスが認識できない.別のスライスに入っている新しいブートローダを使って古いカーネルをロードして起動すると,IDE ドライバがインストールされていない.IDE ドライバを組み込んだカーネルを起動すると,今度はカーネルがスライスを見つけられない.ディスクが大きすぎるからかも.切り分けていくより思い切って新しい環境に乗り換えてしまおう,と思うのだけれど,それは今週末の課題になりそう.いままでユーザーランドで使っていたいろいろなものたちをなるべくそのまま使えるようにしたいものだ.

昼食はこの前買った「淡白な味! 【煮干】カルグクス」.確かにスープは煮干の味がして,なかなかおいしい.いちおうかやくも付いてはいるのだけれど,それだけではさみしいので,豚小間・キャベツ・にんじん・たまねぎ・ピーマンをさっと炒めて乗せて食べる.おいしい.ただ,本当はえびとかわかめとか,そういった海鮮ものを乗せるのかもしれない.


■2002/ 5/ 5(日)

日記をいつも読んでくださっているこあらさんしばさんからお声がかかって,原宿方面へ.

原宿駅に降り立つと,ものすごい人混み.見れば臨時の改札まで開設されているほどだ.でもそれだけではなくて,魔女さんみたいなかっこうの人,白衣に赤い塗料を付けたのを着て歩いている人,19世紀アメリカみたいなドレスを着ている人など,風変わりなファッションの人もいて,世の中って広い,とつくづく思う.

千駄ヶ谷のイタリア料理レストランで昼食.その後,山手線の下をくぐって明治神宮へ.時代考証をまるで怠っている歴代天皇の肖像画(神武天皇からの!)などを興味深く観覧したり,緑あふれる参道をゆっくり踏みしめて本殿へ向かったり.

その後,遊茶で中国茶.白毫銀針というお茶をいただく.明るく開放的な空間なのだけれど,時間がゆっくり流れている感じで,すっかりリラックスしてしまった.

いろいろ勉強にもなって,とても楽しい時間を過ごすことができたことをこあらさん・しばさんにとても感謝しつつ.


■2002/ 5/ 4(土)

今日は,2週間ほど前に買い求めたこしょうひきを触ってみた.

このこしょうひき,本体はアクリル樹脂とおぼしきプラスチックでできていて,その底面にセラミックでできた刃がはめ込まれているのだけれど,ひねったり回したりしてみても分解できなくて,どうやったらこしょうが入れられるのかわからず,しばらくほったらかしてしまっていたもの.これまで6年間は,安直なこしょうひきを使っていたもので,普通のこしょうひきの使用法がわからなかったのだ.今日は工具を使っていじりつつ観察していたところ,上の部分の取っ手から伸びる軸の,本体上部にくっついている場所に,ねじが切ってあるのに気づいた.そうか,そうだったのか,ということで,取っ手をペンチで回してみたところ,あっけなく本体上部が下部から分離できて,めでたく中にこしょうが入れられた.

こしょう,poivre を,料理仏和辞典でひいてみる.cheveux poivre et sel で「ごま塩頭」という意味になるらしい.

Devenu un bel homme aux cheveux poivre et sel, le petit gars de Commentry pourrait se reposer sur ses lauriers, et glaner en paix les fruits d'or de la gloire culinaire.
「このコマントゥリー生まれの若者はごま塩頭の頃になれば,勝ち取った名誉のもとに休み,料理の栄光の黄金の木の実を平穏に拾い集めることができるようになるかもしれない」
という例文があった.
Farigxinte bela homo kun haroj grizaj (kiel miksajxo de pipro kaj salo), la eta knabo el Commentry povus ripozi sur siaj lauxroj, kaj kolekti pace la fruktojn el oro de la gloro kulinara.
とでも訳せるのだろうか.se reposer は代名動詞なのだけれど,それをそのまま引き写して * sin ripozi と言うと誤りになってしまうようだ.

RFC 3258 を読む.地理的に離れた場所に同じ IP アドレスを持つネームサーバを複数配置して,それぞれの場所からその IP アドレスを含む経路を流すという話.既存のネットワークやリゾルバに変更を加えずに,みんながネームサーバを近くに持てるようにしましょう,ということだ.かとうあきらさん(DNS のえらい人)によると,もう運用が開始されてるらしい.

午後は,小石川植物園.16時半閉園というのはちょっと早すぎる.閉園後,新宿のヨドバシカメラで AM/FM 携帯ラジオを購入.NASHONAL 製(笑)の短波も入るラジオを以前延世大学で購入して使っていたのだけれど,どうやら実家に置いたままになっているようなので,とりあえず語学講座など聴こうと思って.

首都圏の青年エスペランティストたちで集まって,新歓飲み.待ち合わせは,早稲田大学文キャン前という場所.高田馬場は,チェーンカフェがいくつもあったりしてなかなかおもしろい街だ.ローカルな人たちに案内してもらった夜来香はあいにくゴールデンウィークで休業で,その1階にあるお店で地酒などを飲む.

なんだか盛り上がっていろいろ話し込んでしまって,夜が苦手な私としては珍しく,帰宅が0時を回った.


■2002/ 5/ 3(金)

実家から送ってもらった BSD Magazine 付属 CD-ROM で,FreeBSD 4.4-RELEASE をこの前買った PC にインストール.

アスパラガスの太くておいしそうなのが店頭に並んでいたので,ペンネとマヨネーズとレモン果汁(有機栽培でストレート(濃縮還元でないもの)のが手に入って,感動)を買って,マヨネーズをレモンで割って,アスパラガスとペンネをそれぞれゆでて,あえて食べる.香り高く甘いアスパラガスは,味わう価値があるものだ,と感じた.

その他,夕食の食卓に並んだのは,残りものの塩さばの焼いたの,がんもどき・なす・まいたけの煮物,白菜キムチ.


■2002/ 5/ 2(木)

今日は,座学あり,設備見学あり,実習ありと,盛り沢山の研修だった.

研究室の後輩が同じ会社に内定したとの知らせを非公式ルートでもらって,今度いつか,出身大学を同じくする同期の人たちとご飯でも食べる機会を設けたいものだ,などと考えつつも,こんな純粋な動機が積み重なってやがて学閥ができ,そういったものがしばしば人を抑圧する装置としてはたらいてしまうのだろうか,ということをも思う.

明日から4連休.どうやって過ごそうか,持て余してしまうほど暇になってしまいはしないかと,少々不安.学生のころは,クリスマス,年度替わり,終戦記念日を各々含む長期休暇のたびごとに微妙に憂鬱になっていたものだけれど,住みかが変わったからといっても,その習性は変わっていはしないのだろう.あまり難しいことなど考えずに,心の primitive な部分とゆっくり対話するのがよいのかも.


■2002/ 5/ 1(水)

今日は,駅で日経新聞を買って,電車の中で読んでみた.サラリーマンのみなさんがよくやっている,縦長に半分に折って読んでいくという方法で.挑戦してみたのだけれど,記事が左半分と右半分にきれいにわかれているわけでもないし,新聞をめくったり裏返したりいろいろしないといけなくて,いまひとつ.雑誌の方が楽に読めるので,好きだ.

ここ3日間ほど,あしたばという青菜を食べている.子どものころ暮しの手帖とかで読んで,伊豆七島やこちらの方ではこの植物を栽培して食べるということは知っていたのだけれど,実際に見たり食べたりしたのは初めて.最初に食べたときにはさすがに強い青臭さに参ってしまい,まだこんなに残ってる,どうしよう,などと思ったのだけれど,徐々に慣れることができた.それで今日の夕食には,まいたけを買い込んできて,ゆでてあったあしたばといっしょに卵とじにしてみた.とても自己主張の強い風変わりな卵とじになって,おいしい.溶けるチーズをかけてさっと焼いてもいいかもしれない.