みしっく今日のひとこと - 2001年5月


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★ひとこと目次 ◎ほーむ


■2001/ 5/31(木)

朝食に,焼きなすとほたて貝の貝柱のマリネを作ってみた. 試しにローズマリーも入れてみた.趣向がおもしろくて,なかなかおいしかった. ただ,貝柱は普通にマリネするとして, 焼きなすはすぐ味がしみるので食べる直前にあえるぐらいの感じで加えた方がいいのかもしれない.

最近,1.5 mm 〜 3 mm ほどの大きさの羽虫が研究室に夜間飛来して,問題になっている. 窓を閉めていてもすき間から入ってくるらしく, 机や床の上に落ちていることがよくある.毎年のことなのだけれど, これまでは窓のサッシのすき間を一部ふさぐなどの不十分な対策しかとられていなくて, どういう虫で,どこから来る虫なのか,などは不明のままだった.

それで昨日調べてみたところ,ユスリカの一種のようだとわかった. ユスリカというのは,ハエやカと同じ双翅目に属する昆虫で,日本では 900 種以上が記載されているらしい.カと違って,血を吸わない.

さらに今日外に出て調べてみたところ,発生源もだいたいつきとめられた. どうやら建物の近くの雨水ますから発生しているらしい.

という本があって,これを読んでいろいろわかったのだけれど, 要するに雨水ますの底の泥を取り除けば解決しそうだ.


■2001/ 5/30(水)

英語を勉強するために英語で話すというのは大切なことだけれど, いくら英語がよくできるからといって, 日本の会社の普通の会議とかで日本育ちの人どうしが英語で話すというのは, いかがなものだろうか.

フランスの会社ルノーの傘下に入った日産自動車では,ルノーの人や, ゴーン社長以下ルノーから来た経営陣とのコミュニケーションのために英語を利用しているとのこと. いわば英語を両者の橋渡しの役目をになう言語として活用しているということだ. もっとも,以前日経新聞に載っていた社長のコメントによれば, 双方に英語が苦手な人が多いのは意外だったということだけれど,まあそれが現実. でも,社内の会議を日本語でして,その結果を上に伝えるときには英語にする, というのは手間がかかるばかりだから,もしみんなが英語がほどほどにできるなら, いっそ日本人ばかりの会議でも英語でやってしまおう, 日本人どうしでも英語でしゃべろう,ということになるのだろうか. もちろん現実には英語で会議などできるわけがないのだけれど,あくまで仮定の話.

以前,これも出典が示せないけれど, ブリヂストンの海外子会社に有能な人がいて,取締役にならないか, と持ちかけたら,「取締役会は英語でやるのか」と聞かれて,いやそれは無理だ, と断ったところ,「じゃあいい」と辞退されたという話を読んだことがある. もとから日本人ばかりの会議でも英語でやっていればよかったのかもしれないけれど, それは「世界のどこでも英語を使うようになればいいじゃん」という考えにほかならないわけで, そういう考えは社会の文化的側面はもちろん,効率をある程度追求する必要がある経済的側面においてさえ通用しないのではないか.

現地語を大切にしよう.


■2001/ 5/29(火)

皐月.さつき.そういう名前の月だということをつい忘れていた. モモイロハリエンジュの香り高い花,情報の前の梅の実, 農場の田植え,そして夕立前の生暖かい空気,そういうものを感じると, もうすぐ夏だ,と心がはずむ.


■2001/ 5/28(月)

昨日からちょっと体の調子が悪かったけれど, 夜のエスペラント入門講座ではうそのように元気にしゃべることができた. なかなか張り合いがある授業で,語学講師,3日やったらやめられない,という感じ. あとは会場がもう少し近いともっといいのだけれど.

TOEIC から TOEIC の割引受験セットが届いた.商魂たくましい.受験料が 6,000 円と,通常より 9 % ほど安く受けられるらしいけれど,私は当分受ける予定はない. もし受けたい人がいれば,譲ります.


■2001/ 5/27(日)

おととい天ゆうのドリンク無料チケットを2枚,手に入れたことを思い出した. こういうのはちょっとうれしいものだ.今度いつどういう機会で行こうか, と思案してみる.日本酒とかは無料にならないらしいけれど, ビールを飲みながら天ぷらをつまむというのもなかなかいいものだ.


■2001/ 5/26(土)

今日は,たいへんなへまをしてしまった.某生協の総代会の日だということをすっかり忘れて, 仕事や学内の用事に明け暮れていたのだ.

総代会というのは,株式会社の株主総会と同様,少なくとも理事を選んだり, 理事の報酬を決めたり,定款を変更したり,合併を決議したり, 利益処分を決めたりする力を持っている. この生協では総代には議題・議案の通知以外にも細かくいろいろな資料が渡されるだけに, 出席者には多くのことを考えることが期待されていると思われる. そういう大切な会議なのに,夕方まで全然思い出さず, 学内でいたずらに時間を過ごしてしまったというのは,かなりよろしくない.

しかも,今回に限ったことではなくて,無断欠席というのは1年に2, 3回はやってしまうことで,自分の忘れっぽさがつくづくいやになってしまった. だいたい何か将来の用事が発生した時点でスケジュールメモ用紙に記録するのは忘れないのだけれど, 肝心の当日,その用紙を見るのを忘れてしまうか, 用紙を見ても行事の開始時間などを間違っておぼえてしまうというパターンが共通している. 何とかならないかなあ…….


■2001/ 5/25(金)

最近,舌を上前歯に接触させて発音する摩擦音(要するに "throw" や "the" の語頭の子音だ)が存在するというけっこうマイナーな特徴を持つ言語を学習している. さて,何語だと思いますか? もちろん英語ではありません.

ところでウェブを検索していたら,カンナダ語学習サイト趣味のカンナダ語を発見.カンナダ語はインドで話されている言語の一つで, ドラヴィダ語族に属するらしいのだけれど, 上記言語に比べて使用している人の数は100倍以上違うとはいえ, 日本でマイナーなことに変わりはない.実は作者は知り合いだったりする(笑). さすが通な人だと思った.

今日も研究室でコーヒーをいれてみた.まだまだコーヒー道は修行中の身.

夕食は天ゆう.天ぷらが気軽に食べられるお店.


■2001/ 5/24(木)

おとといのポーランド放送(エスペラント)の内容が到着. 遠くでちゃんと読んでくれる人がいると思うと,編集の仕事もやりがいが出てくる. でも今回は,「今月号の La Junuloj は日本語の記事が多かった」と放送されていた.それは確かにそのとおりで, 次号ではまたエスペラントで書かれた楽しい記事を充実させたいものだ. 合わせて,そういう記事を読んで勉強する人がいるかもしれないので, 文法的な正しさについても心したいものだ.

C++Builder でニュースサーバのようなものを作成中.シングルスレッドだけれどいろいろな処理が並行的に進んでいくので, 一種新鮮な感覚がする.OS を作るのってこんな気分がするんだろうか,などと考えてみた.ときどき Windows の起動中に画面が真っ暗なままハングアップすることがあって, そういうときは再度リブートすると「前回の起動が成功していなかったけど Safe モードで起動する?」とたずねる画面が出る.けっこう親切な面もあるんだ, と発見してしまった感じ.

今日悩んだバグは,反復子を使ってコンテナを一巡して処理を進めている最中に, その処理によって発生したイベントのハンドラが反復子の指す要素を削除してしまったため, 反復子を次の要素に進めることができなくなっていたというのが原因だった.

N 塚セソセイに研究室でのコーヒーのいれ方を習った. 研究室にはコーヒーミルがあって,豆も常備されているので, ポットのお湯でいつでもコーヒーがいれられるのだけれど, なんとなくどう扱っていいのかわからなくて遠ざかっていたもの. 思っていたほど難しくなくて,楽しかった.今日はまた, コーヒー豆というものをそのまま食べてみたらどうなるだろうと思って, 一粒食べてみた.感想としては,微妙な味だなあと思った. 硬くて苦くて,あまりおいしいというものではない. 豆の種類によって多少違いはあるのかもしれないけれど.


■2001/ 5/23(水)

今日も C++Builder. 今日はこの処理系で独自に拡張された「プロパティ」というものについて理解した. 「プロパティ」というのは,クラスのメンバ変数のように見えて, 実体はメンバ関数(メソッド)であるようなもの. 処理系独自のバイナリファイルにデフォルト値が保存されたり, それを統合環境から変更できたりするらしい.

この統合開発環境では識別子を入力すると関数の引数リストやクラスのメンバなどを自動的に表示してくれたり, 関数名を入力するとその関数を宣言しているヘッダファイルを自動的に開いて表示してくれたりする. いろいろ遊んでみたところ,必要があればソース全体をリアルタイムに構文解析することによりこのようなユーザー支援を実現しているらしく, こんないたれりつくせりでいいのだろうか,と思ってしまった.

ところで,いろいろな事情によりこの環境には文字列型がたくさんある.string, StringAnsiStringtypedef されている),などなど.今日までは何となく AnsiString を使っていたのだけれど,名前がかっこ悪いことに気づき,String を使うように変更した.

昨日傘をなくしてしまったので,イズミヤに買いに行った. 赤い傘を買おうかとも考えたのだけれど,真っ赤な傘をさしたとすると, それに見合うだけ服の方も派手にする必要がありそうで,赤はやめて,でも, ちょっと気分を変えて明るい色の傘にしてみた. まだどこも壊れていない傘をなくしてしまったということは残念なことだけれど, 明るい色の傘を手に入れたことはそれを打ち消すぐらいうれしいことだった.


■2001/ 5/22(火)

人工知能学会全国大会に参加する人が多く,M1 は演習のため不在ということもあり,研究室が閑散としている中, ぼちぼちと仕事を進めていく.

使っている Borland C++Builder 4 は,MS 製品ではないのだけれど,マニュアルやヘルプファイルの読みにくさはそれほど変わらない. 今日もマニュアルの冒頭で「通常,C++Builder の基盤となる VCL が Object Pascal で作成されていることが問題になることはほとんどありません.ただし,作成した C++Builder プログラムに影響が出てくることがたまにあります」などという文章を読んで, 目が回りそうになった.ここでは「C++Builder の基盤となる VCL は Object Pascal で作成されている」という情報は読者にとって未知の,新しい情報のはずなのに, それがあたかも既知の情報であるかのように書かれているからだ.

C++ を使うのはほぼ3年ぶりで,特に STL を使うのは初めて.#include と書いてマップを使おうとしたら,変なエラーばっかり出てしまい, なぜだろうとしばらく悩んだりした.実は using namespace std; 宣言を入れるのを忘れていただけだった.

最近,オフィスアワーはほとんどいつも学校にいるので, 私用で外と連絡を取りたいときは公衆電話でということになるのだけれど, 今日はちょっと遠くに電話する用事があって,見る間にテレカの度数が減っていく. これってひょっとして普通の電話からかける国際電話並に高かったりしない?と思って調べてみた. 今回かけた先はおそらく 100 km 〜 160 km の距離なので,NTT 西日本の公衆電話通話料金表を引くと,10円で通話できる時間はわずか9秒(昼間). 1分ならば70円ということになる. 普通の電話からヨーロッパ主要国にかけると1分49円以下(ドイツテレコムの料金表)なので,確かに予想どおりだった. 公衆電話からでも同一料金で国際電話がかけられそう(試してはいない)なので, どうやら「海外にかける方が安い」状態のようだ.


■2001/ 5/21(月)

今日のエスペラント講座の予習をしていて, フランス語の間接他動詞に当たるものは英語で何というのだろうと思って, 調べてみた.どうも,句動詞というのがそれに当たるらしい. 話は飛ぶけれど,フランス語には英語のような SVOO 文型 (Give me chocolate!) はないともいえるわけだ.エスペラントではなおさらそうだ.

米国カリフォルニア州から3か月ぶりに N 塚セソセイが帰ってきた. 英語ぺらぺらになったかどうかは不明.ともあれ, 研究室の引越しとか,この3か月の間にいろいろなことがあったなあと.

半年ぶりに研究室からお風呂屋さんに行ってみた.浴室は広く明るいし, リラックスできたし,料金も安いし,満足満足.

夜はエスペラント入門講座.必要なテキスト,辞書, ノートなどはすべて持参し,学校から直接行けるようにしたつもりだったのだけれど, 残念なことにホワイトボードマーカーを忘れてしまった. ほかから借りるというのも難しい事情があって,家に帰って, ホワイトボードマーカーを手に入れて直ちに会場へ. 北大路から五条近くまでということで,けっこう急いだのだけれど, わずかに遅れてしまった.次回からは企業の面接などに行くときぐらいの心構えで早めに着くようにしておかなければ.

昨日買ってきた怪しい CD を一部聴いてみる.モーツァルトのピアノソナタ第14番など.この曲は, 私のイメージではもう少し滑らかに,流れるように弾くものだったのだけれど,この CD はどこか朴訥な演奏ぶりで,興味深かった.


■2001/ 5/20(日)

午前は,休養することにして,洗濯をしたほか,家でのんびり. ここ1週間ほどほとんど毎日洗濯機を回している.季節の変わり目で, 洗濯物が多いからなのだけれど.

昼下がりは,買い物.久しぶりに服を買う.ユニクロ. ユニクロが日経新聞にまで何回も取り上げられるようになったということは, すでにブームが一段落しつつある,と考えてよいのだと思う.でも, ユニクロの服を自分で買うのは初めて.ジーンズを1本買う. おもしろいことに,同じ柄のジーンズが大量に陳列されていて, それぞれウェストと長さが違う.1 インチ刻みでたくさんあるのだけれど, いろいろ試着してみて,私にフィットするのはウェスト30インチ×長さ29インチぐらいだということが判明. ウェストは29インチだときつすぎる.長さは一般的な考えでは30インチということになりそうだけれど, 私は短いのが好みなので,29インチ.30×31とか28×29ならともかく,30×29というのは売っていなかったので, 結局30×31を買って,すそを切り詰めてもらった.

ついでにクラシックの怪しい CD をまたまた3個買ってしまう.

航空業界にはマイレージ(または FFP; Frequent Flyer Program)という変な制度がある.たくさん飛行機を利用すると無料航空券がもらえたりするというものだ. マイレージなどという不透明な制度なんてなくていいから, その分安くしてくれればいいのに,と思うのだけれど,しょうがない. さらに,世の中にはスターアライアンス(多数の航空会社からなるグループ)という複雑なものがあって, 話がややこしくなっている.結論からいうと,原則としてスターアライアンスのどこの航空会社を使っても, その搭乗によって発生するマイルは自分の加入している任意のマイレージプログラム(ただしスターアライアンス加盟社の提供するものに限る)に加算することができるという話. マイレージプログラム自体をスターアライアンスで一本化しているわけではなく, 各社によってマイレージプログラムの内容はずいぶん違うようだ. 私はあまり飛行機に乗らないので,結局ユナイテッド航空のマイレージプログラムに入っておこうと決めた.

学校のネットワークは切れ切れだったけれど, 今日は久しぶりに仕事がはかどった,ような気がする.そう, 明日のエスペラント入門講座の予習をしなきゃ.


■2001/ 5/19(土)

午前は,洗濯などをすませた後,自転車でマップツアー京都店などの旅行会社へ. 大丸に駐輪して,いちおうジャムなどを買っておく. 週末ともなるとこのあたりの路上は自転車でいっぱいで, それをさらにひどくさせる気にはなれないので.

航空券を買うこと,飛行機で出かけることというのは複雑なタスクだ.JR のきっぷも制度は複雑だけれど,航空券の世界に比べればずっとましだと思う.JR のきっぷは,一部の「トクトクきっぷ」を除けば発着地・列車にかかわらず全国どこでも買えるし, 買う場所・買う時期によって運賃・料金が変わるということもない. 遅延や欠航はあまりないし,オーバーブッキングはありえない. 遅延や欠航が発生した場合の対処も,その旅行で主に利用する交通機関が JR 線ならば,難しくない.もちろん遠回りした方が安くなるということはありえない.

夜,聖護院の某 T さんからエスペラントで留守電が入っていた. メキシコ人の「若く魅力的な女子学生で, よいエスペランティスト」であるらしい人が泊まりに来ているので, 晩ご飯でも食べにこないかとのお誘い.「あいにく月曜までにやるべきことがあるので」と断りの電話をした. 実はエスペラントで電話をしたのは初めて.T さんは猫好きな人なので,昨日生まれた猫(名前はまだない)の話とかもしたのだけれど, 電話でもけっこう話せるものだなと.


■2001/ 5/18(金)

長い一日だった.

朝,エス研の部室に行ってみると,冷蔵庫の脇の棚からかすかに物音がする. 見ると,野良猫が部屋に上がり込んできて, 棚に置いてあった小さな段ボール箱の中にうずくまって, 子猫を出産している最中のようだった.もう,びっくりしてしまった. とりあえず私はあまり母猫に歓迎されていないようだったし, 私にできることもなさそうなので,立ち去り,数時間後に再び様子を見に行ったところ, 子猫が.もう母猫はいなかった.

さっそく Google で関連ページを検索してみると,

□猫の出産に関して行った陣痛促進剤の投与が不適切なため死亡に至らしめたとして獣医師に求めた損害賠償が認容された事例
(損害賠償請求事件、大阪地裁平8(ワ)2167号、平成9年1月13日大阪地裁民三部判決、一部認容、一部棄却(控訴))
判時1606号65頁、判タ942号148頁。
なんていうのが見つかった.獣医師の不適切な処置により,「アメリカ合衆国の愛猫家団体(CAF)からチャンピオンの認定を受けているアビシニアン種の猫」とその胎児が死亡してしまったため, 債務不履行による損害賠償として80万円(弁護士費用10万円を含む)の請求が認められた事例らしい. なお「……原告は、カリンを愛玩用としてではなく、 商品として飼育していたこと(……)が認められるのであり、 ……原告がカリンの死亡により精神的苦痛を受けたことは考えられるが、 これに対して別途金銭的給付をもって償うべきほどのものと認めることはできない」と慰謝料の請求は認められなかった.

研究室の昼食会に出席したり,研究室で C++ Builder を触っていても,どうしても猫のことが気になってしまう. 猫を飼った経験はないので,本屋さんに行ってきて飼い方の本を買った. 母猫が育児するのだろうかと思ったけれど,いっこうに来る気配がない. 金曜夕方の例会の時間になって,新入部員たちも来て, とりあえず獣医さんに見せることになった. 会長に車を出してもらって,高野の北にある獣医さんへ.猫用ミルクを買って, 飼い方の説明を受けた.「元気そうな子です」との言葉に,一同ほっとする. 部員の一人が大家さんの了解を得てしばらく飼うことにしたけれど, 母親代わりの役目は大変なので,いずれ私がその役目を務めることになると思う.


■2001/ 5/17(木)

内定先から「就職希望者調書」という書類を書くようにとの通知. さっそく書くことに.氏名,住所,学歴,資格,志望動機 などなどはさくさくと書き進められたけれど, 「現在,力を注いでいる事項(例: 自己啓発,地域ボランティア, 社会貢献活動等)」という欄ではたとペンが止まる.もちろん, 現在力を注いでいる事項はいろいろとあるけれど, こういう堅い書類に書くような事項はあまりないかも, などと思ってみる.第一,自己啓発って何だろう.わかったようでわからない言葉だ. 新明解には「啓発: 専門家としての観点から,一般人が看過しがちな問題および問題点について, 知識を与えること」とある.ふむふむ.とすると,自分で自分を啓発する, というのはいったい? もうちょっと調べてみると,企業主導で行われる OJT, Off-JT に対して,従業員自らの主導で行う能力開発のこと,らしいことが判明. でもやっぱり妙だ.

その調書に貼るためカラー写真が必要になった. 私はいつも証明写真は白黒にしているのだけれど. それで今日は上半身だけちょっとカラフルなりくるうとこすぷれをして, 撮影してきた.フラッシュの光に思わず目をつぶってしまって2枚無駄になってしまったというのはここだけの秘密だ.

C++ Builder を使ってみた.Samba で共有しているフォルダにプロジェクトのファイルを置く場合, そのフォルダにドライブレターを割り当てておいてそれを使ってプロジェクトを開かないと, リンカがエラーを出して止まってしまう,という変な仕様を発見. こうやって私も「Windows の達人」への道をほんの1歩ずつ登っていくのです.

いろいろ思うことがあって,思いを巡らしていたら, 「我思う故に我あり」の対偶は「我なかりせば我思わず」だということに気づいた. どうしてこんな簡単なことにいままで気づかなかったのだろう.


■2001/ 5/16(水)

研究室のある建物の廊下に,ハチのような大型の昆虫が現れ, 混乱をひきおこした.廊下の蛍光灯を消し,窓を広く開けると, しばらくして出ていった.図鑑で調べたところ, スズメバチの一種だったようなのだけれど,現物を採っていないのでそれ以上は不明.

例の Windows 98 を同じマシンに2つインストールしたいという話について,Y 先生によれば,ブートローダ GRUB には BIOS 的に任意のドライブを隠すという機能があって,それを使って C ドライブを隠してしまえばインストール・起動ができるのだろうとのこと. なんか素直じゃない解決策だけど,こういうのもありなのか.

夕食のおかずにと思ってほうれん草を買ったのだけれど,いつものようにおひたし, あえもの,煮びたし,卵とじとかいうのではつまらない,と思って, 今日は久しぶりにグラタンにしてみた. グラタンといってもメインディッシュになるような手が込んだのではなくて, ほうれん草を堅めにゆでてホワイトソースであえ, 小さなココットに入れ,チーズを載せて焼いただけというもの. バターがけっこうたくさん入っているのは気になるけれど,おいしかった.

学内某所にアミガサタケの一種が見られるところがあって, いつごろ出るのだろうかと期待して待っていたのだけれど,いっこうに出ない. 過去のノートを調べたところ,4月中旬に発生していることが判明した. 私の在学中にはもう出会えないことがわかって,残念.


■2001/ 5/15(火)

最近疲れがたまっているので,今日は休養する日と位置づけて,朝はのんびり. ゆっくり寝坊して,暑くなったので薄手の服をちょっと押入から出してきて, アイロンをかけて,ご飯を食べると,もう10時を回っていた.

昼間はともかく,夕方も吉田山で昼寝したり,とにかく休むことに専念した一日.

まどいで夕食を食べたら,なんか知っている曲を流していた. 名前は忘れてしまった(というか,音楽の名前をおぼえるのはすごく苦手だ)けれど, たぶんヘンデルの花火の音楽か何かだと思う.その足でルネに本を買いに行ったら, やはり同じ曲が流れていた.たぶん有線放送の同じチャネルに合わせているのだろう, と.

夜,信号待ちをしていると知り合いに会ったのだけれど,ふたことみこと話した後, 「それでは,おやすみなさい」と言うつもりで "Bon soir!" (よい夜(日没から就寝まで)!)と言ってしまった.すぐ, 間違えたことに気づいて,すごく恥ずかしかった.もちろん "Au revoir!" (また会うときまで!)と言えばよかったのだし,"Bonne nuit!" (よい夜(就寝から日の出まで)!)でもいいのだけれど."Bon soir!" は出会いのあいさつとしてしか通用しないので,無理がある.


■2001/ 5/14(月)

週1回のエスペラントを教える日.前回よりマイペースで進められた. ちょうど今日の予定分を終了時刻にきっちり終われたし.

夏にヨーロッパ旅行を計画しているのだけれど,かなり微妙. 普通に買うと,料金がずいぶん高くなってしまう. 東南アジア経由と大韓航空は気が進まないし. 海外発券というのもありなのかなあと,考慮中. ソウル発直行便ヨーロッパ系航空会社なんていうのがそれほど高くなければ使ってみたい.


■2001/ 5/13(日)

ふと思いついて,クラシックの CD を2枚購入.1枚は管弦楽の CD で,ワーグナー,ラヴェル,ホルスト,などなどの,暗い曲が並ぶ CD.もちろんつね日ごろこういうのを聴こうと思って買ったのではないけれど, こういうのも1枚置いておくと,コレクションに幅が出ていいかなあと. もう1枚は弦楽曲で,パーセル,モーツァルトからホルスト,ドヴォルザークなどと, 節操がない選曲であることは確か.だからなのか,「恋人達の為の弦楽曲」という奇妙なタイトルがついている.

それで考えたのだけれど,西洋音楽にはバロックとか古典派とかロマン派とかいろいろ作曲家の区分があるじゃないですか. 私の弟や妹はどうもこういう区分を理解しているようなのだけれど, 私はどうもこういうあいまいな概念は苦手らしい. バロックは好きなのでややたくさん聴いて,バロック(音楽)とはどういうものか, どういう作曲家がバロックの時代に活躍していたのか, はだいたいわかったつもり.でも,それ以外の区分についてはやっぱりわからない.


■2001/ 5/12(土)

ディスクの Linux 関連パーティション以外を全部フォーマットして, もう一度 Windows 98 SE をインストールして,Borland C++ Builder 4 Professional をインストールして,ようやくまともな環境に.C++ Builder の動作がノート PC で試用していたときに比べてやや遅いのは,Pentium II 450MHz x 2 というやや古いマシンだからしょうがない.GRUB のインストールも,もう慣れてしまった.

昼は,本を買ったり立ち読みしたり.ルネの書棚に並んでいた『○○人の真っ赤なホント』シリーズがなかなかおもしろかった. ○○には,日本,韓国,フランス,アイスランド,スウェーデン,ウェールズ, などなどが入る.各国の人々の不思議な・あるいはあまりほめられない性質や風習などを主観的に評論した通俗的な書物で, さまざまな国の人が書いているのだけれど, なぜかどの著者の書き方もそろってアングロサクソン的なまなざしを感じさせる点が, かえっておもしろい.

それでラテン語関連の本を立ち読みしていて知ったのだけれど, 世の中には『くまのプーさん』のラテン語版というものも存在するらしい. いつか読んでみたい.

夕食には,先週の合宿で講師の先生にいただいた韓国のりを食べる. 原料は「のり(国産 100 %),菜種油,味塩,ごま油」. マッソグムって何だろう,マッは味, ソグムは塩(食塩)だから,「あじしお」??と思っていちおう辞書を引いたら, 語釈は「あじしお」ではなく「化学調味料を添加した塩」としてあった.さすが.

それからこののり,「チョンジョン海域で採取した高級のりだけを厳選したアルカリ性食品です」と説明が書いてあった. チョンジョン海域ってどこだろう,と思って,製造元の表示を見て, 韓国の地図を繰ってみたのだけれど,見あたらない.しばらく悩んで, やっとわかった.「清浄海域」.なあんだ.


■2001/ 5/11(金)

研究室で,「携帯電話各社にとって料金の取り立てには相当コストがかかっているにちがいない. どうやったらコストが下げられるか」という話題になった. 私が「いわゆるプリペイド携帯ではなく,基本料金があるなど,料金体系は普通の携帯電話と同じだけれど, あらかじめコンビニ等で料金を前払いしておき,それに対応する利用時間までしか利用できない, という方法にすれば,回収コストが下げられるのでは」と提案したところ, 4回生の匿名氏に「確かに回収コストは下がると思うが,そんなことしたら1人あたりの利用額が低下してしまって, 逆効果だ」と即座に没にされてしまった.「研究室みたいな特殊な環境でマーケティングを考えると絶対失敗する」らしい.

Windows 98 SE を手元のマシンの2番目のドライブにインストールしたのが昨日. ところが,1番目のドライブの Windows 98 のブートセクタを上書きしてしまったようで, 1番目のドライブから立ち上がらなくなってしまった.なお MBR も上書きされていたので,ブートローダとして GRUB をインストールして,Linux の方は従来どおり立ち上がるようにできた.

その後,ディスプレイアダプタのドライバをインストールしたり, リフレッシュレートを上げたり.Borland C++ Builder 4 をインストールして,やっとまともに使えるようになった. サンプルプログラムを実行してもアイコンの表示が崩れたりアプリケーションエラーになったりしないという正しい環境が手に入れられたということだ.

が,ちょっと設定をミスしてシステムが不安定になってしまい(もとから不安定だったという説もある),結局 C ドライブにもとから入っていた Windows 98 も全部消してから再インストールすることに.

夕方は,研究室のダイレクトメールを出す作業.シンポジウムのダイレクトメールで, いろいろなところから手に入れた名簿が 1,220 通分.折り作業・糊付け作業まで終わったところから手伝い始め, 数を数える作業と,郵便切手の代わりをするスタンプを打つ機械に1通ずつ通す作業, ポストに入れる作業を分担してこなした.

夕食は久しぶりにルヴェソンヴェールでパーティーセット.某 H 氏は相変わらず皮肉が上手で,彼のセクハラ的発言にはちょっと引いてしまう.某 D さんの「他人と親しくなれない悩み」について,「ああいうまっすぐな人がそういうことで悩んでほしくない. 根が繊細な人だけになおさら」というコメントが聞かれたけれど, それには私もまったく同感だ.


■2001/ 5/10(木)

Borland C++ Builder 4 をノート PC にインストールしてあるのだけれど,なぜかプログラムをコンパイルして実行するとシステムの動作が不安定になってしまう状態が続いていた. きちんと切り分けをしたところ,自分の書いたプログラムが悪いのではなくて, すでにインストールされている何かと相性が悪いなど,環境の問題のようなので,C++ Builder を新たにデスクトップ PC にインストールすることに.そのため,Windows 98 SE を新たにインストールすることにし,既存の環境を保存しつつ,2台目の SCSI ディスクにインストール.ブートローダとしては GRUB を使っていたのだけれど,それが勝手に書き換えられてしまったり, いろいろと手間がかかって,午後中つぶしてしまい,まだ終わっていない.ちなみに Windows にはマウントという概念がないので,インストール先は D:\WINDOWS\ になるらしい.このマシンは Linux も入っていて,パーティションがたくさんあるので,なかなか複雑だ.


■2001/ 5/ 9(水)

選考が進んでいた某社に「他社から内定をいただいたので」と, 志望取下げの連絡を入れる.「ちなみにどこの会社かお聞きしてもよろしいですか?」と聞かれ, 答えると「それは大物が釣れましたね.おめでとうございます」と.

内定をいただいた某社に,内定辞退の連絡を入れたところ,「仕事内容が希望と違うなどの理由ならともかく, 他社との比較で断られたのでは,あきらめきれない(笑)」ので, 「先にもメールしたが,技術者に話を聞く機会を設けようか」などのオファー. でも,採用担当経由でセッティングしてもらった場合, どうしても情報が偏ってしまうはずで,それを割り引くとほとんど気持ちが変わることはないはず. そう断ると,「当社の方に考える時間をいただきたい」ということになった.

就職することになった会社から連絡.「事業部の者と話す機会を設けたいので, 東京に来るときに言っていただければセッティングする」とのこと.ありがたいが, 当分はあまり東京に出ることもなさそう.しばらくしたら行われるらしい内定者懇談会のときがよいか.

東京から送っていた荷物が届いた.それを踏まえて2日欄に追記.


■2001/ 5/ 8(火)

3日分からのひとことをまとめてアップロード.

フレッツ ADSL のダイレクトメールが NTT 西日本から届いていた.最近,INS タイムプラスの 3,000 円バージョンの定額料で通信できる時間を超過してしまい,通信料が高くなっているので, 定額型のサービスにした方がよいのかも,と検討してみたところ,フレッツ ADSL は ISP への支払いを考えるとややコストがかかってしまうので,フレッツ ISDN がよいようだとわかった.これなら従来どおり年額 6,000 円の kyoto-Inet で利用できるからだ.

総合情報メディアセンターの環境が微妙に変更されたようで,ssh が通らなくなってしまった. マイナーなアプリケーションを使っているとこういうところで配慮がされないのが困りものだ.


■2001/ 5/ 7(月)

帰洛.

東中野から東京までどうやって行きますか,と聞かれて, 即座に「中央線各駅停車で秋葉原まで, 山手線(または京浜東北線)に乗り換えて東京まで」と答えたところ,「それでもよいが, 新宿で中央線快速に乗り換えた方がおそらくちょっと早い」というアドバイスを受ける. 実際にやってみたところ,秋葉原での乗り換えの所要時間まで含めればそのとおりになったようだった. ひとつ賢くなった気がした.

京都エスペラント会の入門講座の講師を務めることになっていて,今日がその初日. 受講者はとりあえず4名.教科書としては後藤慎也 著『試験に出ないエスペラント』を使用.学外で販売していない超マイナーな教科書なのに, なぜか以前買ってすでに持っている受講者がいて,びっくりした. 学生向けで難しい教科書なので,理解の度合いには細心の注意をはらって進めていく必要がありそう.


■2001/ 5/ 6(日)

代々木.駒場.東中野.

JEI 全国合宿は最終日で,そのまま流れて駒場へ.東大の学生会館で JEJ の会議(「編集前座談会」という名前がついている)と,編集作業.

いちおう私が編集長なのだけれど,なかなか大変だった.JEJ は「仕事をばりばりやります」という団体ではなくて, 内輪的な方向に流れているようだった.2か月に1回しか会議がない割には, 企画書などがないので議論が発散していくし. 会員アンケートで毎年表紙絵の評判が悪くても, 会議に出てみると現在の方向性を維持しようという意見が多数になってしまうし. もっとも,私がしたやや誤った提起に対してきちんと批判が入ったのはよかったのだけれど. JEI 全国合宿では他人の気持ちを傷つけてしまったらしいという事件もあって, それで落ち込んでしまったりして,なんかエスペラント界から遠ざかりたい気分に.

その後渋谷で飲み会,東中野の知人宅に泊.


■2001/ 5/ 5(土)

代々木.

代々木のオリンピック記念青少年総合センターに, なんかりくるうとこすぷれな人たちがたくさん現れたなあと思ったら, 某先物取引会社の新入社員研修だとのことだった.

初対面の人ばかり,年齢も多様な中で, エスペラントという日本語や韓国語に比べて慣れない言葉でうまくやっていくというのはなかなか大変なもので, 毎日夜ふかししていることも重なってか,ちょっと疲れてしまった.

夜は Gaja Vespero(各クラスが歌,寸劇,朗読などを披露する夕べ). 「勇気のしるし」の替え歌.寸劇「合宿からの帰り,電車内で金正男氏を発見」など, いろいろ楽しい出し物が続いた.

その後,某から,他人とどうやって親しくなればいいのかわからない, という話を聞いていろいろアドバイスしたりした.特に, 学会の後の懇親会で初対面の人と会話することなどはとても難しく感じるらしい. 私にアドバイスできるほどの力量があるかどうかはわからないけれど.


■2001/ 5/ 4(金)

代々木.

荷物を少なくするために,持ってくる服を思い切って少なくしてみたら, 来る日も来る日もほとんど同じ服を着ることになってしまった. 身だしなみはきちんとしておきたいので,ちょっと残念.

会話のクラス.

昼休みに,高校生の受講者と話していて,"Mi ne havas kuragxon iri sole al la fakkunsido pri kanto..."(一人で歌の分科会に行く勇気がなくて)と言ったら, 「そういうときは sole じゃなくて sola を使うんですよ」と指摘された.初級文法はひととおり押さえているつもりだったので, ちょっとびっくり.辞書を引くと,確かに "Li promenis sola en la parko." (彼は公園をひとりで散歩した)などという用例が載っていて,「ひとりで」という場合は形容詞を使い, 副詞は「……だけ」という意味の場合に限るらしい.ううむ.

夜は JEJ の長老的な人と,エスペラントで恋愛論を語った.というか, 失恋話を聞かされた,というのが本当のところ.でもあまり参考にならない.


■2001/ 5/ 3(木)

東京は今日も雨だった.

下高井戸のケーキ店,ノリエットへ.生菓子「ポワール」と, レモンのパート・ド・フリュイ.またもいろいろ買い込んで,満足だった.

下高井戸から京王線で明大前,乗り換えて,井の頭線で下北沢まで. 今度は小田急線に乗り換えて,参宮橋で下車.首都圏の私鉄はいろいろと複雑で, それだけにそれを使いこなしていく過程はわくわくするものだ. 代々木のオリンピック記念青少年総合センター. ここはすばらしく前衛的な建築物が建ち並ぶ国立の施設で, 学生の団体などもたくさん利用しているようだった.今回私がここに来たのは, 日本エスペラント学会の全国合宿に参加するため. ほかの団体に比べてやはり年齢層が高いのは否めない. でもいちおう高校生も参加していたし.

午後から,チェ・ユンヒさんのクラスに入って中級会話を学ぶ.ちなみに, ちょっと前に10年ほど前の資料を見たところ,全国合宿の宣伝が載っていて, やはりこの先生の名前を講師陣の中に見つけることができたという経験がある. とてもわかりやすくぺらぺらと話すし,文法も正確だし語彙も豊富な先生. ただ韓国語に引きずられて多少発音があいまいになる場合があるのは残念.

夜は小倉利丸さんの分科会「英語支配,インターネット,そしてエスペラント」.

その後,JEJ の長老たちと東アジアの青年エスペラント界の現状について日本語で議論するうちに, いつのまにか23時を回ってしまった.


■2001/ 5/ 2(水)

東京.肌寒く,ときどき雨もぱらつく.

朝は早く目がさめて,5時半ごろからテレビをつけてみたら,NHK BS 1 で France 2 の20時のニュースを流していた.ニュースの内容はメーデーについてが主. 部分的には聞き取れるようになっていたので, 1年半前に比べてきちんと進歩していることがわかり,うれしかった.そうそう, マニラのことをマニーユと発音するのは,バニラをヴァニーユと発音するのと同じらしい. なおこのニュースと(ほぼ?)同じ内容が7時半以降の時間帯にも放送されていた.

神田古本屋街を回ってから,某社2次面接へ. 面接官はこの業界ではけっこう有名な人だった.それだけに, けっこう突っ込みは激しく,感触は微妙.

(9日追記)神田の古本屋街は,各店が専門分化しているのが魅力. 和装本などを扱う店もあれば,社会科学系のお店,洋書中心の店などと,さまざま. 料理書・美術書の悠久堂書店というお店がなかなか楽しくて, 立ち読みしつつ長居をしてしまった.

午後は,池袋西口北寄りの「中国茶館」で回鍋肉のランチ. 池袋演芸場で落語を聴く.うまい人と下手な人の差はけっこうあるものの, 東京の方言が久しぶりに聞けて,懐かしくなってしまった.

2件目の内定(内々定)をいただく.さてさてどうしよう.とりあえず, 出先とはいえ,お世話になった先へのお礼メールはすぐ出しておいた.


■2001/ 5/ 1(火)

東京へ.某社最終面接.

東京行きの前の夜は,緊張してしまって,あまりよく眠れないのが常だ. 今日の明け方などは,いまいきなり短期金利を 2 % 上げたと仮定した場合の日本経済の状態を反映した日経新聞の紙面を読む, という込み入った夢を見てしまった.傍らの紙面作者とおぼしき人に「ただ, 本当に金利を上げたら,海外の金利や為替相場も影響を受けるはずで, そこまでは反映させていないのね」とコメントしてみたり. もちろん現段階で短期金利を 2 % も上げる意味はないし,そうできるはずもないのだけれど.

面接は,自己採点するとすれば80点ぐらいかな. 5人の面接官からいろいろな質問が脈絡なく飛んできて, なかなかうまく論理的に答えるのが難しかった.技術的なことより人となり, 性格に関する質問が多かった. 待機場所で顔を合わせた人は同じ大学の文学部から来たということだし, いろいろな職種で受けている人が来ているようだ.

予約してあった品川プリンスホテル本館へ. 部屋は16階ということで眺めがきれいだろうと期待して, 確かにそうではあったものの,窓が狭くてあまりたんのうできなかった. どうもこの建物は外側に柱がある構造らしいから, しかたないといえばしかたないのだけれど.窓の幅以外は特に問題なかった.

世田谷区のケーキ店「オーボンヴュータン」(Au bon vieux temps) へ.東急大井町線尾山台駅下車.ここは生菓子,焼き菓子,パン,クッキー, チョコレート,パート・ド・フリュイ,キッシュと,品揃えが幅広いお店. 生菓子はポロネーズとサンミッシェル,焼き菓子は chocolat moelleux, パンはパン・ド・カンパーニュのプレーン,クッキーはデュシェス・プラリネ, パート・ド・フリュイは1個,そしてポロねぎのタルトと, こまごまといろいろ買い込んだ.イートインもできることにはなっているけれど, スペースが狭いため満席だった.

帰りに経由した大井町駅には,JR 京浜東北線と東急線が乗り換えられる改札口があった. この改札口を通り抜けるためには,この駅までの切符とこの駅からの切符を両方入れる必要があるらしい. でも東急線側の改札内には JR 線のきっぷの販売機はないので, 試しに東急線のきっぷ(実際には,パスカード)だけを入れてみた. ただちにエラーが出てきっぷが返されるだろうと予想したのだけれど, 実際には音声で JR 線のきっぷを入れるようアナウンスされて,何もしないでいると 2, 3 秒後に「組み合わせエラー」と表示されてきっぷが返された. もちろん東急線を出たという記録は印字されていない.非常に適切な仕様だと思った.

今回買った生菓子のうちでは,ポロネーズがとりわけすばらしかった. 小ぶりで外側がメレンゲのかわいらしいケーキなのだけれど, 意外にも甘さと洋酒の香りに塩味も感じられ,インパクトの強いケーキ. ぜひともコーヒーかカフェオレと合わせたい.

NHK によれば,日本テレコムがボーダフォンの傘下に.やはり J フォンは外資にとって魅力的なようだ.


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