みしっく今日のひとこと - 2000年10月
■2000/10/31(火)
今日は変なダイレクトメールが届いた.なぜか航空便の封筒を使ってあって, "BY AIR MAIL","PAR AVION" の表示が消してある.
という意味不明の内容. 「イベント参加のお礼として以下の記念品をプレゼントしています!! (中略)担当者あてに大至急,下記へ必ずご連絡下さい」とあるが, そんなイベントに参加したおぼえはないし, 和訳すれば「星体系」となる変な名前も初めて聞いたものだ. 英仏折衷の節操のなさからして,怪しさがうかがえるというもの.第一,DVD でホームシアターが楽しめることと就職や転職とがどう結びつくのかという点が激しく謎だ. マルチ商法への勧誘だと考えてもまだ納得がいかない.ミレニアムキャンペーン 大至急の連絡でお便りしました!! 先ごろマスコミ等で発表されました, 女子大生・ OL などに大人気のイベント・パーティーを企画参加できたり, 今話題の『DVD』でホームシアターが楽しめたり・・・.また, 学生さんでしたら就職に,社会人の方でしたら転職や将来などという問題を解決できる新しいシステム,Etoile システム(エトワールシステム)の記念提供者として貴方様をノミネートさせて頂きました.送信先の私の住所(到達性を失わない範囲で, いつも使っている住所と微妙に変えてある)から判断して, 就職関係のどこかから横流しされた名簿を使ったもののようだ. 送信元は大阪の「MOMO ネット」という組織だとしてある.
ホームページの URL などは記載されていないので,検索したところ, ある悪徳商法掲示板がヒットした.掲示板には,6月(何年の6月かは不明)に, そっくりな手紙を受け取った人の書き込みがある.手紙の文面は, 上の引用の「ミレニアムキャンペーン」を「サマーキャンペーン」に変えただけだ. これで,「先ごろマスコミ等で発表」というのが嘘だということが明らかになった. その他,旅行会員権や ISP の加入者を獲得することが目的なのではないか,「MOMO ネット」とは ISP の「MOMO たろうクラブが運営するサービス」ではないか, という書き込みがあった.
蛇足ながら,ダイレクトメールをよく見ると,「受け付け時間 AM12:00 〜 PM9:00」とある.電話番の人は重役出勤らしい(笑).
前掲の掲示板あたりをつらつらと眺めていると, 世の中には「クレーマーリスト」なるものが存在すると書いてあった. デパートで松茸を購入し,傷んでもいないのにクレームをつけて代替品をもらうことを何十回も繰り返すことにより, このリストに載れるのだそうだ.「カモリスト」(悪徳商法に引っかかった人の名簿)の存在は知っていたのだけれど, こういうものまであるとは…….
昨日の某通産省からの電話の件は,学校の名簿を入手してやっているのかも, と,りかりかからメール.
■2000/10/30(月)
朝,銀杏並木が黄色に染まりつつある北部構内から出たところで,知人の某 K さんに「お久しぶりです」と声をかけられた.「みしっくさんを見てると, 次代を感じます」という不思議なコメントを残した2回生の女の子. 同じ大学に通っていながら出会うのは1年ぶりだ. 彼女は1回生のときからとてもシックな装いの人なのだが, 1年経ってそれが似合うようになってきた感じがした.一瞬見違えてしまった.
こんなことを書いてしまって何か K さんに悪いような気もするのだけれど, とりあえずそんだけ.
生保勤務の方には申し訳ないのですが, 現状の生保ってうまくいっていないシステムの典型だと思う. ディスクロージャーはないに等しいし,コストがかかりすぎで, 受け取った保険料のうち支払う保険金に当てられない部分がけっこう多い. おまけにいくら少額でも保険金は破たんしたら保護されない. 死亡リスクを回避するためとかならともかく(それなら掛け捨てでよいし, 郵便局の簡易保険だってある). 貯蓄目的を含めて新規に加入しようというのは不思議だ. 個人年金保険などは,もっとも不思議な商品だといえよう.
今日は修士特別講義の日.ベンチャーキャピタル的なところの人が来て, 米国カリフォルニア州オーランドにある iSpheres というベンチャー企業のプレゼンをしていった.なんでも, エージェント・人工知能技術を金融とかの分野に応用する, ウェブ上から自動的に情報を抽出して統合的に提供する, 自動学習機能で人的コストを軽減するという触れ込みだったが, そもそも,いまの情報抽出の技術でできることはたかが知れているし, 肝心な「自動学習」なるもののメカニズムが「実は私もきちんと教えてもらえないんです. 秘密にしたいらしくて」と,不明なままだったので,専門家の卵としては, 怪しいなと.裏に隠れた人間が一生懸命「手動学習」しなければならないという落ちではないだろうか. カリフォルニア工科大学でオブジェクト指向通信をやっていた人たちが立ち上げたベンチャーなので, もちろんオブジェクト指向通信の部分の技術は確かなはずなのだけれど.
なお,一字違いの Isphere とは全然関係ない,別企業らしい.うーむ.
そろそろ就職シーズン.帰宅すると,某省から「京都で人事院主催の説明会がある. もし興味があったらぜひ参加を」と留守電にメッセージが入っていた. もちろん官庁訪問などはまだ一切していないので, 試験合格者のリストをもとに電話したものとみられる. 国となると求人への応募者もずいぶん多いわけで,人事担当の人も大変ですね.
■2000/10/29(日)
今日は卒業検定.押小路から烏丸上がりで北大路に出て帰ってくるというコース. 特に緊張することもなく,危ないこともなく,つつがなくこなせたのだが, 最後の所内での検定で番狂わせが待っていた. 縦列駐車と方向転換の二つの課題のうち私は縦列駐車を割り当てられたのだが, 始めるとき道のやや右側に停車してしまったため,ハンドルを左にいっぱいに切ってバックしている間に, 右前輪がぎりぎり脱輪しそうになってしまった.なんとかそれは避けられたのだけれど, ハンドルを中立に戻してもう一度バックしようとするところで前輪が前に下がってしまい, 脱輪.もうだめか,と思ったが,いままでの減点が少なかったためか, 検定中止にはならず,辛くも合格.終了後の検定員コメント: 「ああいうときはハンドブレーキを使って慎重に行かなきゃ」.
これで教習は無事終了.二条教習所に通うのも今日が最後となった.
弟に教えてもらったサイト,MIDI World でクラシックを聴く.入力が下手なのか, ガスの抜けたシャンパーニュのような感じがする曲もあるけれど, いろいろそろっているのがいい. 同じ曲を何人かが入力している場合,それぞれ聴き比べるのも楽しい. 本当はプロの演奏家が本物の楽器で演奏したのがダウンロードできるといいのだけれど, それは技術的ではなく政治的な問題のため無理なので, いましばらくは無料の MIDI データを楽しむこととしよう.
今日の孫引き:
生まれては死ぬるなりけりおしなべて 釈迦も達磨も猫も杓子も 一休宗純前の歌は「杓子も」というところがいい味出してる.後の歌は, こんな時代でも「こいつはたまらぬ」という表現があったんだなあと.
今までは人のことだと思いしに 俺が死ぬとはこいつはたまらぬ 十返舎一九?蜀山人?■2000/10/27(金)
高速教習.AT 車で京都縦貫道を走った.AT 車は交差点で止まったときなど発進が楽なのがよい. 高速では制限速度の時速80キロをキープすべく走ったが, 多少オーバーしてしまうこともあった.時速80キロというと速くて怖そうだと思っていたが, 実際には一般道に比べて安全確認すべき個所が少ないのであまり怖くなかった. 高速走行だとハンドルがしばしばふらつくというのが発見. あと,京都縦貫道は空いているからともかく,混んでいるときはインターチェンジからの合流が大変そうだ.
夜,エス研の例会に出席.3か月ぶりだ.
エス研 BOX には英語エスペラント語フランス語ドイツ語スウェーデン語イタリア語スペイン語等々対照の経済(学)用語辞典があるので, 今日はそれで遊んでみた.「株式会社」(joint stock company) は akcia kompanio というらしい.「株式」は akcio,「会社」は kompanio だから,まさにそのまんま.Microsoft Corporation とかいうときの corporation はどうなの,と思って調べてみると,jura persono というらしい.「法律上の・人」ということで,やっぱりそのまんまじゃん. でも会社の商号を Microsoft jura persono とか翻訳したらとても変だ.
エスペラントは語彙をフランス語から引き写していることが多いのだけれど, この辺はむしろドイツ語から取ってきたっぽい.考えてみれば, ドイツの会社は日本みたいに商号に「株式会社」の文字(笑)が入っているけれど, アメリカの会社は入っていないですね.というか日本がドイツをまねしたのだろうけれど.
有限会社をエスペラントでどういうのかは不明.でも考えてみれば, 有限会社という制度はドイツから取ってきたもののはずなので, きっとドイツ語経由で直訳すれば訳が存在するはず.
電通大に所属する知人が,博士学位の申請をしたら,「だめ」と断られてしまったという話を聞いた. なんでも,学術雑誌に論文を2本発表していることが必要だが,うち1本が Springer の Lecture Notes というシリーズ(銀色の表紙で, 国際会議の予稿を集めて出版したもの)に発表したものだったので, 「このシリーズは学術雑誌とは認めない」と拒まれてしまったという理由らしい. もちろんその内容を別の論文誌に投稿して掲載されればいいわけだけれど, これで1年は博士号の取得が遅れてしまうことになる.しくしく,という感じ.
■2000/10/26(木)
今日の教習は,山岳教習.東山の南の方の,将軍塚というところに行った. 行きは押小路から堀川,五条,東山ドライブウェイ. 曲がりくねった山道を走るのはなかなかスリリングな体験だった. この東山ドライブウェイ,二輪車は通行禁止らしい. そうじゃなかったらぜったいローリング族が出てくるよね.
頂上では,広い無料駐車場を使って,幅寄せ(ある区画にいったん駐車した後, 隣の駐車区画に移動すること)などの練習をした後, ジュースを飲みつつ景色を眺めてくつろいだ.大文字山の火床ほどではないが, 景色がよくて,昨日雨が降ったこともあり空気も澄みきっていて, 遠く枚方の方まで眺めることができた.愛宕山とかも山の輪郭がくっきり見えた.
将軍塚では夜景がきれいだとかいうけれど,実際に来たことはなかった. 夜遅くなるとシンナー少年とかが出没するらしい. シンナーは落ちていなかったが,たばこの吸い殻やごみなどが散乱していて, みっともないことは確かだ.車で来れるという気軽さが災いしているのだろう.
帰りは北に下りていって,三条通りから平安神宮の前を通って,教習所へ.
昼食は網辰で.今日はかぶら蒸しを食べた.かぶら蒸しというのは, 白身魚を小さい切身にして軽く火を通し, かぶをおろして泡立てた卵白と混ぜたものを上にかけて蒸し, とろみをつけただし汁をかけた料理のこと.上がけのかぶらの生地の中に, ぎんなんと,細かく刻んだきくらげとにんじんが入っていて, 変化があっておいしかった.もうすぐ教習所を卒業するということは, このお店にも行く機会がなくなるんだなあと思うと,ちょっとさびしい.
■2000/10/25(水)
昨日は研究室でマシンの配置転換に伴い,従来マシン A を使っていた人の保存しているメールをマシン B に移す,という作業を試み,失敗.マシン A には日本語 Windows NT が入っていて,ユーザーは Outlook Express でメールを読んでいる.マシン B には中国語 Windows2000 が入っている.マシン A のメールファイルと思われるファイルをバックアップしてはみたのだけれど, バックアップというのはリストアテストを通らなければ信用してはいけないという鉄則があるので, さてマシン B にそのファイルを移そうと思ったものの, リストア先のディレクトリ(フォルダっていうの?)が見つからなかったというもの. ファイルサーバ上のホームディレクトリは Samba で共有しているので,きちんとそこにメールを保存するようにしておけばよかったのだが…….
MS ついでのうわさ話.MS Office は,私はほとんど使ったことがないのでよくわからないのだけれど, なんでも文書ファイルを保存している最中に固まってしまったりすることがあるらしい. そうなると編集中の文書もディスク上のファイルも両方ともなくなってしまうので, 泣くに泣けない結果になるという.よく落ちるというだけならまだ許せるとしても, ファイルの保存中に元のファイルをバックアップとして残しておかずに単純に上書きするというとんでもない仕様のようで, さすがは MS だ.
夕食には,あんこうの肝の煮付けを作った.残りものの牛すじ・じゃがいも・たまねぎの煮込みというのもあって, ワインに合いそうなものばかりだ,と思ったのだけれど,いや,待てよ, 若いうちからぜいたくな生活をおぼえてしまっていいのか,と思い直して, ワインを開けるのはやめにした.ワインとか高級魚とかいったものは, なければないですませられるぜいたく品なので, そうそう口にすべきものではないというのが私の考え.それよりいまは, 煮込み料理のたまねぎにはクローブを刺しておくとか, 中華風の炒め物をするときはしょうがをみじん切りにして炒めてから材料を投入するとか, そういった方面のぜいたくに心を傾けたいものだ.
反面,いつか結婚して子どもができたら, 親がちょくちょく食卓でワインをおいしそうに飲むというのは子どもの教育に悪そうだから, いまのうちに飲んでおくのがいいのかも,という気もする:-)
■2000/10/24(火)
IP アドレス(「IP」と略すのは好きでない)は普通,202.12.30.144 のように8ビットずつ区切って10進数で表記するが,3389791888 のように32ビット丸ごと10進数で表記しても使えることが多い, ということを,某非公開日記を読んで知った.ここで
202 * 16777216 + 12 * 65536 + 30 * 256 + 144 = 3389791888であることに注意する.たとえば http://3389791888/ として URL に使う.もちろんこれは inet_aton() 関数のもともとの実装がこうなっていただけで, 環境によってはサポートされなくても文句はいえない性質のものだと思う.韓国ではなぜか gTLD(.com, .org, .net のこと)の登録料金が安いことを知った. 公式レジストラの一つの DOREGI.COM ではドメイン名の登録が2年間で39,000韓国ウォン(約3,900円)と, 米国の NSI や日本のインターキューの約7,000円よりずっと安い.不思議だ.
■2000/10/23(月)
教習は危険予測セット教習.久しぶりの AT 車.3人の教習生が運転を交替しつつ,互いの運転についてよい点悪い点をメモしておいて, 次の時間にディスカッションするというもの.あるとき,私の運転ではなかったのだけれど, 自転車が横断歩道を渡ってきているのに気づかず右折してしまい, 「あ!」という声にならない叫びが車内にこだました,ような気がした. ドライバーが次の時間さっそく指摘されたのはいうまでもない. ちなみに私の運転は「巻き込み事故を心配してのことかもしれないが, 左後ろを見すぎ」などのコメントをもらった.
研究関連で,SOAP と WSDL について調べた.特に WSDL はいったいどうやったらこんな複雑かつ役立たずな仕様を書いて平気でいられるのだろうというぐらい見ちゃいられないものだった.さすが MS.「OSI なんかに似てますよね」と言ったら,Y 先生「いやそれよりひどい」.
ずっと前に買った柿がそろそろ熟してきたので,夜,1個食べてみた. 一部分だけ,すごく渋かった.種が入っていないと渋くなるのだろうか. それ以外の部分は甘かったのに.変な柿だ.
一昨年の夏,ソウルは延世大学に語学研修に行ったことがあるのだけれど, そこである時間に,「渋い」という単語を習ったことがあった. 「甘い」「塩辛い」「辛い」とかに比べて珍しい単語なので, めったに使わないだろうと思ったのだが,語学研修の最後の日, お別れパーティーがあって,ぶどうが出たので,「先生,このぶどう, ちょっと渋いです」と言ってみたら,小学校低学年ぐらいの子どもが悪気のないいたずらをしたのを見つけたときに大人がするような表情, 言葉で表せば「まあこの子ったら」とでもいうような表情をされたのを, 鮮明におぼえている.この経験のおかげで, この単語はずっとおぼえていられそうな気がする.
■2000/10/22(日)
ここ1年間使ってきた sendmail.cf が, 実はエラーメールの返送先(いわゆる envelope from)を正しく設定してメールを送信できないものだったことが判明.CF を使っていないこともあり,四苦八苦しながら,けっこう強引に変更した.古い Mew で MH を使っていて,その動作がチェックしにくい点も混乱に拍車をかけた. よく理解していないけれど,受け取ったメールの envelope from をいったんキューに入れるときは一切書き換えを行わないようだ. キューから出して送信するときに書き換えが効くようにしてなんとかしのいだ. そろそろメーラの変えどきかな…….
■2000/10/21(土)
っていうか,もっと番狂わせなことがありそうなのは gTLD の日本語・中国語・韓国語版の登録受付開始.いつ始まるのかよくわからないし, 同時申請期間も設定されないように見えるので,いろいろごたごたしそう.
任意の3名の人の印鑑証明書が手に入れば任意の会社の代表取締役を任意の人に変更することができる, というか正しくは,変更したような外観を作り出すことができるらしい.「任意」というのはもちろんそれぞれ例外ありだけれど. ポイントは,「株主総会議事録」「取締役会議事録」と称する書面を, 鉛筆なめなめ作文してしまうという点.もちろん犯罪にはなるが,しかし, 困ったものだ.
今日の教習は,普通の路上教習のほかに, 縦列駐車と車庫などを使った方向転換を所内で練習した. 縦列駐車では,特に,「ポールが何本見えたらハンドルを切る」とかいうたぐいの, いろいろと検定に役立つ tips を教えてもらったので,忘れないようにしなきゃ.
■2000/10/20(金)
「汎用 JP ドメイン名」の登録受付開始まで3か月あまりとなった. 「まぐまぐ.jp」など,かな漢字のドメイン名・第2レベルドメインのドメイン名が取得できるようになるわけで, 将来インターネットで営業活動をする可能性のあるすべての企業は, きちんと対策して期間内にドメイン名の申請をしておかないと, あとでスクワット(違法・不当な占拠)されたら大変だ.
紅玉の出回る季節になったので,毎年恒例のりんごのケーキを作った. 型にバターと砂糖,それにりんごとレーズンを敷いて, 別立てのスポンジ生地を流して焼く.熱々のところを食べると, 素朴なおいしさが味わえるケーキだ.研究室に持っていったが, ケーキ型が小さいこともあって,すぐなくなってしまった.
今日は,Carl Hewitt 教授の講演会.MIT の教授である演者は, オブジェクト指向プログラミングのさきがけとなる研究など多くの業績をあげていて, 有名.もうすぐハワイ大学に移るらしい.「今度ハワイ大学に移るのを機に, モバイル(人工知能・ネットワーク等の基礎技術をもとに, モバイル環境で新しい応用システムを考える,という研究分野)の研究コミュニティを立ち上げようとして, そのために日本全国を行脚してる,いわば営業活動」(Y 先生談)ということらしい.
そういえばハワイって,独立国だった時代に, 日本と手を組みたいという引き合いがあったという話を, 以前どこかで聞いたことがある.結局アメリカに編入されることになったのは周知の通りで, それが正解だったような気もする.
講演の後,Hewitt と Y 先生その他大勢で, 祇園の「松乃」に行って,うなぎを食べた. 研究のこと,MS 製品のこと,韓国のこと,日本の政治経済の状況のこと, などなどいろいろ話した.英語で自分のいいたいことをうまく表現するのはなかなか難しいものだということをいまさらながら痛感させられた. うまくしゃべれないとどうしても内気になってしまう.
ちなみにこの店のうなぎは,しょうゆ中心であっさりした味つけ. 京都風なのかもしれない.こういうのもいいなと思った.
TOEIC のスコア認定証が届いた.けっこうフィーリングで選択肢を選んだ問題もあって, それほど点数はとれないだろうと思っていたら, 意外にも高得点だったので,にこにこ.
■2000/10/19(木)
先週金曜に芦生で採ってきたツキヨタケ.芦生ではその妖しい光をたんのうさせてもらったが, 持って帰って冷蔵庫に入れておいたところ,かなり長い間光っていた. 昨日の晩の時点でも,半分の標本は発光しているのが肉眼ではっきりと確認できる状態だった. さすがにもうごちそうさま,という感じだ.なお, ツキヨタケは食べられないので念のため.
今日の教習は,所内で急ブレーキ・等速コーナリング. 教習生3人が代わる代わる急ブレーキと等速コーナリングを体験した. 急ブレーキは,時速 30km からの急ブレーキを2回. 1回目は目印のパイロンの地点まで来たらブレーキを踏み, 2回目は指導員の合図でブレーキを踏む. 等速コーナリングは,1回目は時速 20km,2回目は時速 30km で曲がり角を曲がるというもの.
急ブレーキは,まあこんなもの.「合図でブレーキ」の方では, 止まるのにかかった距離は2車長ほどだった.等速コーナリングは時速 30km のときはけっこう怖かったけれど,曲がれはした. どちらにしても,歩行者がいたらきっと見落としそう.
最近かかわっている研究室のプロジェクト,コンセプトは簡単なのに,やれ XML だ XSL だと言っているうちに,また,互いのコミュニケーションを十分とらないで進めているうちに, 先月始めたばかりなのに,仕様が複雑怪奇になって,どろどろしてしまった. こういうときに限って,自分のよくない面とか能力不足な点を痛切に感じてしまい, いたたまれなくなったりする.「もう一度やり直さない? 初めから.お互い何をしたいのかよく考えようよ」ということになり, 仕切り直しを模索中.「クラス設計は二度やるのがいい」という話もあるし, 「(開発手順の)手戻りは早いうちにしておけ. 早いうちの手戻りならコストの増加が少なくてすむ」という話もあるし, 今度こそうまくいくといいな.
先日,日経新聞夕刊に「まぐろのとろのさくをみそ漬けにすると, おいしい」という記事が載っていた.そのうちやってみようと思っていたところ, イズミヤでキハダマグロの輪切りを 100g 98円で売っていたので, 思わず買ってしまった.3分の1ぐらいは刺身として今日食べてしまい, 残りは漬けておいて,あさってあたりに焼いて食べるつもり.楽しみだ.
■2000/10/18(水)
今日も楽しく路上教習.教習所でθさんに出会った. 教習者に乗り込んで,いざ路上へと向かう途中, 所内のコースに向かう対向車に乗っていたθさんが手を振ってくれて, なんだかとてもうれしかった.
昼食を食べに行った網辰では,今日はちょっとぜいたくして, お造り定食上を頼んだ.ぶり,甘えび,まぐろ,ほたて貝柱,剣先いか. とりわけ,ぶりの脂ののり具合が最高だった.一人暮らしをしていると, どうしてもお造りを各種ちょっとずつ食べるというのは難しいもので, 今日は久しぶりにいろいろたっぷり食べられてよかった.
うちの研究室では,「研究室は研究をするための場所です. 授業のレポートは図書館か家でやるように」ということになっているのだが, なかなかそうも言っていられないので,今日はレポートを主にこなした. 懸案だった計算幾何学のレポート(&それに載せるプログラム)が完成して, これもやはりうれしかった.
銭湯に行く用意をしてきて,学校の近くで行こうかと思ったのだけれど, あいにくの寒さ.家まで帰る間に湯冷めしてしまいそうなので, 家の近くの銭湯に行くことにした.
■2000/10/17(火)
吉田山へ.しかしきのこがほとんどない.不思議に思って知り合いに聞いてみると, 先週の木曜にその知り合いの属する団体が採集会を開いて,「100種類ぐらいとった」らしい. さらに続く金曜には,府立植物園でやっていたきのこ展(今年も行きそびれてしまった……)に出品するための採集会があって, そこでまたたくさん採集したので,今日の収穫が少ないのも当然だという.
それでも私はヒメカバイロタケ(キシメジ科)という枯木に生えるきのこ, チョウジチチタケという菌根菌が見つけられたので,まあよしとする. チョウジチチタケは傷つけると乳液が出る種類のきのこで,やや辛い. 味見してみて思ったのは,青かびチーズの青かびの部分に似た味だな,ということ. あと,イグチのなかまで食べるとおいしいアミタケを見つけた人もいた.
教習所では,原付任意教習.原付に乗るのはもちろん初めて. なんか漕がなくても進むのが不思議だ. でもその分故障したりしたときには重くて手に負えなそう. 都会では身軽な自転車で十分だと思った. 延世大学のキャンパスとか小笠原父島のような, 坂ばっかりのところには,原付の方がいいかもしれない.
■2000/10/15(日)
久しぶりの教習所で,ちょっと緊張してしまったが, つつがなく路上教習を1こま過ごせた.今日の運転がわりとていねいにできたのは, 一つには道がすいていたということもあると思うけれど. それと,教習車ってやっぱり得だね,と思った.何となく周りのドライバーの見る目が温かいような気がして. 50キロ制限の道を時速40km弱で走っても平気だし.
学科教習は1個残して全部終わったし,あとは技能教習を進めるだけ. とはいってもなかなか忙しくて,どうなんでしょう. とりあえず免許取得は誕生日以降になる(する)見込み.
ご飯にはまだちょっと早かったので,コミックパレス銀閣寺店の姉妹店,「Q's コレクション」というリサイクルショップに立ち寄った. 一般的なリサイクル家電などのほかに,音楽レコード, アンティークではないもののちょっと古めの小物などが並んでいておもしろい. 本は基本的に置いていない店だけれど,ふと見ると,古いテーブルの上に, 不思議な辞書があった.手に取って見ると,果たして『フランス料理仏和辞典』だった. これは絶対手に入れたい,と思いつつ裏表紙をめくっても, 値段が書いてない.定価も書いていないので,うーん,と1分ほど考えて, 値切るにしても,3,000円くらいまでなら出そうか,と思って, お店の人に値段を聞いてみた.500円だというので,ほっとして, さっそく買い求めた.もしこれで最終的に3,000円だったとしたら, 損をしたとは思わないけれど後味が悪いじゃないですか.
例によって三条商店街の網辰で昼食.今日のメインは,かきのチーズ春巻. なかなか斬新な取り合わせだった.下準備に手間がかかりそうだけれど, 事前に仕込んでおけばあとは揚げるだけというところがいいのだろうと思った.
買ったばかりの辞書を読んでみると,新明解国語辞典を上回るような, 笑える記述が数々.たとえばオペラ作曲家で有名な Rossini を引いてみると,「……人生とは食べ,愛し,歌い,消化するとの信条で, 歌劇を作り,かつ食べた」とある.タレイラン (Talleyrand) といえば,ナポレオンのころの外交家として知られるけれど(確か「会議は踊る」とかなんとか), この辞書にかかると「しかし何よりも当代一の美食家であり,……美食を武器にウィーン会議をはじめ国際交渉で成功をおさめた」となってしまう. じゃあナポレオンは,と引いてみると,これは "Napoleon ne s'interessait pas beaucoup a l'art culinaire."(ナポレオンは料理にはあまり関心がなかった)という例文で片づけられてしまう. 固有名詞にわざわざ例文が付いているというのが,二重におもしろいところだ. なお,お酒のナポレオンは別の小項目を立てて説明してあるので念のため.
今日は生鮮館さとのまえに行ってみたら,むかごが置いてあった. 私はやまのいもよりむかごの方が好きなぐらいなので, さっそく買い求めて,夕食後の「お茶の友」にした.
お茶の友,というのは,お酒を飲むとき「さかな」,「つまみ」,「あて」などと呼ばれる食べ物を食べるように, お茶を飲むときに食べるもののことを,こう名づけたもの. ミニトマトはワインを飲むときいっしょに食べてもおいしくないけれど, お茶とはよく合う,といったように,酒肴とお茶の友には多少ずれがある.
■2000/10/14(土)
芦生から帰ってきました.芦生でのことはまた後日.
■2000/10/11(水)
今日はまぐまぐについていろいろと調べた(^^; 私は実はあまりまぐまぐをアクティブに利用している方ではないのだけれど, 新作メルマガを調べたりする中で,3本ほどおもしろそうだと思ったメルマガがあって, 新しく購読を始めてみた.
明日から2泊3日の予定で芦生に行ってきます.佐々里峠から灰野に入って,七瀬, 中山まで行ければいいなあと.
今日食べたもの:
- 朝食: 麦ご飯,納豆,昨日の残りのカワムラフウセンタケと焼き豆腐の煮物, 昨日の残りの白菜などの煮物.
- 昼食: ライス M,日替わり(コロッケ,豚肉と玉ねぎの炒めもの, キャベツの千切り),金時豆.
- 夕食: 未定.
■2000/10/10(火)
うちの学校はキンモクセイが多い.今日私の心をとらえた言葉: 「いまモクセイ(キンモクセイ)が咲いていますね.モクセイが咲くと, 山にマツタケが出ます.京都だけではなく,どこでもそうです. 年によってはモクセイが2回咲くことがあります.そのときはマツタケも2回出ます」.
図鑑をひくと,キンモクセイは中国原産で,雌雄異株.「日本には雄株だけ」とある. じゃあどうやって増やしたの,というと,もちろんクローンで増やしていったのだろう. こういうところが植物のおもしろいところだ.
別件で検索していたところ,山行記「京都北山の芦生へ台杉を見に・・・・」を見つけたので,忘れないようにメモしておく. このパーティーは,須後まで車を利用することで,日帰りで七瀬まで入ることを可能にしている. いくつかの橋が壊れていることは書いてあるが,特に危ないとは書いていない. たぶん壊れた橋は迂回したのだろう.コースタイムは行き2時間と, 私に比べればすごく短い.今年5月6日なので, 京大野生生物研究会の人たちも芦生入りしていたはずだが, それに関連する記述は特にない.寒さが気になるところだが, 夕方までで引き上げたからか,特に寒かったとは書いていない.
今日食べたもの:
昼食の「柿の酢みそあえ」は,初めて食べるもの.不思議な取り合わせだが, なぜか違和感を感じない.夕食の鮭のホイル焼きは1日に引き続くもの.今回はたまねぎときのこを軽く炒めてから入れ, 仕上げにバターを散らしたことで,前回よりずっとおいしくなった. たまねぎは昨日のステーキのおかげで牛脂の香りがついて,これもよかった.
- 朝食: 麦ご飯,3日前の残りの鶏手羽元・もやしの煮物, おとといの残りの賀茂なすの煮物,カワムラフウセンタケと焼き豆腐の煮物.
- 間食: ユグヮカンジョン(韓国の伝統菓子で,小指大.内側が低密度おかき, 外側が「おこし」になっている).
- 昼食: 中ライス,いかから揚げチリソース,つまみ揚げ煮,柿の酢みそあえ.
- 夕食: 麦ご飯,鮭のホイル焼き(たまねぎ・カワムラフウセンタケ入り), 朝の残りのカワムラフウセンタケと焼き豆腐の煮物, 白菜・青ねぎ・鶏手羽元・「ウインナー揚げ」(ごぼ天のごぼうの代わりにウインナーを入れた練り物)の煮物,柿.
アクセスカウンタの9999番目,10000番目を踏んだのはそれぞれろんさん, ありありさんでした.
■2000/10/ 9(月)
体育の日.ときおり小雨が降る中,松ヶ崎の, 五山送り火の妙法の妙の字のある山をハイキング. カワムラフウセンタケを採集.やや小型〜中型のが5本採れた. その他,クリをいくらか拾った.
「毒きのこと仲良く暮らす方法」によれば, 古くなったマツタケで中毒して死亡した例があるらしい.
左京図書館で読んだ『日本動物大百科 第1巻』(最近出た本らしい)に載っていた写真がおもしろかった. とりわけすごいと思ったのは,「ブナの枯れ木に生じたムキタケをほおばるニホンザル」「ハルニレの木に登って, タモギタケを食べるヒグマ」.大型哺乳類を写真に収めるだけでも大変なのに, よくこんな決定的瞬間をとらえられたものだ.
午後の雨で黒の革靴が濡れてしまって,その染料で, 白の靴下がアオカビ色になってしまった.しくしく.
そろそろ鍋の季節ですね…….
今日食べたもの:
手羽元の煮物はまだまだ続く.栗ご飯は松ヶ崎で採ったクリを使ったもの. 甘くておいしかった.カワムラフウセンタケは,まあまあ.
- 朝食: ご飯,納豆,昨日の残りの賀茂なすの煮物. おとといの残りのチチアワタケ・鶏手羽元・もやし・青ねぎの煮物.
- 昼食: 昨日の残りの鶏レバーなどの炒め物,昨日の残りの賀茂なすの煮物.
- 間食: カラメリゼしたフレンチトースト.
- 夕食: 栗ご飯(押し麦入り),サーロインステーキ たまねぎ・粉吹きいも添え, ワイン Laboure-Roi Bourgogne Rouge Pinot Noir 1996, カワムラフウセンタケをちょこっと.
アクセスカウンタが10,000を突破.
■2000/10/ 8(日)
教習所で,応急救護処置の教習.人工呼吸と心臓マッサージなど. 昏睡体位というものを習った.脈も自発呼吸があるけれど意識がない人は, 仰向けにしておくと窒息してしまうことがあるので, 横向きでやや下を向かせておくといいらしい.ともあれ,これで, 酔いつぶれた人でも一人で動かせる自信がついた(笑).非力な私だけれど, 火事場のばか力ともいうし.
その後網辰で昼食,帰りは丸太町通寺町西入ルの EBINA というワイン屋さんに立ち寄った.試飲をすすめられ,白赤2本を味わってみた. ここは熊野寮の小冊子『熊の細道』で紹介されていたお店. 小仲酒店より近くなので,気軽に寄れそうだ.ところで,この前ボストンで $30 ちょっとで買った Lalande-de-Pomerol のワインを発見.なぜか4,000円もしていて, やはり日本はワイン高いなと.もちろん安めのワインもそろっている.
今日食べたもの:
昼食はどのおかずも鶏が使ってあって,鶏づくしだった.でも, 日替わり定食500円がこれだけ充実しているというのはすごい世界. 夕食のワインは,意外にもアグレッシブで力強くて, ブルゴーニュへの私の偏見を破壊してくれた感じ. ボジョレーヌーボーより間違いなくお買い得だ.
- 朝食: ご飯,チチアワタケ・鶏手羽元・もやし・青ねぎの煮物, 生卵,ちりめんじゃことさんしょうの佃煮(芦生なめこ生産組合の),煮りんご. 煮りんご以外は昨日とおんなじ.
- 昼食(網辰で): ご飯,蒸し鶏 からしごまだれ 千切りキャベツ添え, 揚げなす 甘めの肉みそで,キャベツ(?)といくらの煮こごり, 鶏胸肉とキュウリの梅肉あえ,豆腐・ねぎ・わかめのみそ汁.
- 間食: 洋なしとチョコレートのデニッシュ
- 夕食: 麦ご飯,鶏レバー・もやし・ねぎ・しょうがの炒め物, 賀茂なすの煮物,残りもののつばすの照り焼き,煮りんご,ワイン Laboure-Roi Bourgogne Rouge Pinot Noir 1996.
■2000/10/ 7(土)
昨日採ってきたチチアワタケを料理.栽培きのこには存在しない特有の滋味があって, おいしかった.クリタケとかとだいたい同じような,くせのない味. ヌメリイグチと近いきのこなので,ぬめりがある. きのこというのはだいたい生だとあまりおいしくないし消化もよくなく, このきのこも加熱して初めてしみじみと味わいたくなる味に変化する.さて, 珍しい食材が登場すると,どんなワインと合うのかというのが問題になりそうだけれど, このきのこに合うワインは……ちょっとわからない.洋風に調理したのではあまりおいしくなりそうにないきのこなので.
初めてのメールともだち♪ というサービスを知った.メルトモの仲介を無料で行うサイトで, 出会い系ではなくまじめにメルトモを求めている人が多い,という宣伝のようだ. 「メール交換」という用語は,つい3年ほど前に初めて知った用語だけれど, 要するにエスペラントの世界の "korespondado" みたいなものですね.
今日は教習所から帰ってきてから,海洋生物の研究をされている先生を訪問. 初対面.雑談で「自然の中で研究できていいですね」と申し上げたところ, 「小さな船の上で一昼夜過ごすなど,なかなか大変ですよ」と. 私は芦生や上賀茂の森に興味があるのです,とお話ししたら, いろいろ有益なポインタを示していただけた.
この先生の研究室では,タイでアオウミガメに発信器を付けて, 人工衛星で追跡し,インターネットで結果を公開しているらしい. 自動的に「最近の航跡」が表示されるページはこちら.アオウミガメは肺呼吸しているから, たまには海面に上がってくるのだけれど,いつもは海面下に潜って生活していて, 1日にだいたい1時間ぐらいしか海面には上がってこないらしい.
私の所属する専攻では指導教官以外に専攻内外のアドバイザを選び, 研究についてコメントをいただくことになっている. 実はこの先生には私のアドバイザになっていただいていて, 今回の訪問の目的は私の研究について報告し,コメントをいただくことで, そちらももちろんつつがなくできた.
午後は,某所で懇談.私は自分の考えをわかりやすくひとに説明したりするのが苦手で, 相手が初対面だったり人数が多いとなおさらだ. 初対面(うち一人はいつかどこかで顔を合わせたことがあるみたいだなあと思ったけれど, それは内緒)の学生4人が熱心に話を聞いてくれたので,ちょっと緊張していたようで, 終わったあとはけっこう疲れてしまった.
夕方は,研究室でレポートを書いたり.りかりかのところのアクセス解析プログラムが最近充実しているのを発見したり.
夕食は,ゆきゆきさんみうぞうさん,そして下心ありの(笑)θさん(道楽娘さん,「θ嬢」とも)と, 出町柳の秋桜(こすもす)で.「その件につきましては, 広報の者と相談して対応させていただきます」と, θさんにはあくまでビジネスライクに応対(笑). 「リサ市」など内輪系の用語が登場するたびに, ゆきゆきさんにていねいに解説するθさんの気配りは,さすがだと思った. 実は最近,私と同じ教習所に通っているらしい.でも私, 格調高い文章は書けそうにないなあ…….ということで,待て次号!なのです.
「今日の食事」は,いつも自分用日記で記録しているのですが, なんか私の周りで最近はやっているらしいので,今日は試しに公開してみました.
こう書いてみると,今日はちょっと野菜が足りなかった気がする. あしたは野菜を買い込もう.
- 朝食: ご飯,チチアワタケ・鶏手羽元・もやし・青ねぎの煮物, 生卵,ちりめんじゃことさんしょうの佃煮(芦生なめこ生産組合の).
- 昼食(14時すぎ): 小ライス,チキンのから揚げマリネルネ風 S, キムチ豆腐,コーヒーゼリー.
- 夕食: 玄米のご飯,豆腐をオイスター風味でレタスやねぎと炒めたもの, カレー風味のひよこ豆,玉ねぎの酢漬け,こんぶのつくだ煮,あと一つ小さなおかずと, なしのフラン(カスタードプディングのような柔らかいタルト)
今日食べたものではないけれど,Le petit mec で,洋なしとチョコレートのデニッシュと, フレンチトースト(pain perdu っていうの? 「失われたパン」って,変なの……)をカラメリゼしたもの, を買った.あした食べるつもり.それにしても, 洋なしとチョコレートの取り合わせって, なんかこう食欲をそそるものがあるじゃないですか.楽しみ.
■2000/10/ 6(金)
朝,情報の建物の東側の,ちょっとアカマツとかが植わっている, うちの研究室が例年初夏に草刈りをしている場所を散歩. イグチ科のきのこを見つけた.図鑑と照合したところ, チチアワタケだった.イグチのなかまは猛毒菌がないし, 食用にされるきのこが多い.そこで,食べられることには間違いないと判断した. 小型から中型までのきのこ6本を採集し,さっとゆでて冷蔵庫に入れておいた.
地震.特別講義の途中で,京都では「こういう揺れなら, たまにはあるよね」程度の,普通の地震の揺れだったのだけれど, 中国人留学生の人たちがざわざわ.中国では地方によってはあまり地震がないのかも. それで,別にそれほど大きな地震ではないと思っていて, JANOG(日本ネットワークオペレーターズグループ)の ML を読んでようやく鳥取の方で被害が大きいとかいうことを知ってびっくり. 知り合いの間では「さてボランティア」とかいう感じなのかなと思ってみたり.
生協のお店に行ったら,店先に並んでいた柿にひかれてしまって,一箱買ってきて某 BOX で出したところ,「わざわざ買ってこないでも」というような受け止め. 考えてみれば,柿の木は学内にあるのだから,それを採ってくればいいのだった.
この欄は7日に書いてアップロードしたもの.
■2000/10/ 5(木)
朝,京都御苑を散歩.ザラエノハラタケ,ツルタケ,オオフクロタケ, テングタケ,ほか1種類のきのこを見つけた.ザラエノハラタケ以外の4種は, アカマツ林で芝生でもある場所にまとまって生えていて, なかなか見ごたえがあった.しかも,よく見ると, そこかしこで地面が割れていて,新しいきのこが出かかっている状態. 踏んでしまわないように注意して歩いた. ちなみに,オオフクロタケはいちおう食べられることになっているけれど, 図鑑によれば「テングタケ属の有毒きのことはっきり見分けられなければならない」らしい. 確かに,そうだ.あまり似てはいないけれど,万一間違えたら致命的だ. それから,アカマツ林が多い京都御苑だけれど, マツタケのなかまは見つからなかった. もし見つかったら,一日にして採りつくされてしまうと思う.
京都御苑は,2年前のちょうどこのシーズンにサッカーボール風きのこ「オニフスベ」が見つかったことで, 私の周りではちょっと有名.
■2000/10/ 4(水)
T さんからジャスミン茶のティーバッグをプレゼントされた. さっそくいれてみると,甘くて若々しい香りが立ちのぼって, 思わずうっとり.なんとも北方的だ.……あれ? でも,T さんは広西省出身じゃなかったっけ?
伊藤園がジャスミン茶を売っているけれど,おいしくないらしい.
Y さんが研究室に人参茶を持ってきた.Y さんは過去,帰省するたびにこういうティーバッグを持ってきていた前歴がある. 私の知る限り,人参茶,なつめ茶,トゥングルレ茶と続いて, その次にまた人参茶を持ってきたということは,今度はなつめ茶なのだろうか.
■2000/10/ 3(火)
今日はとっても思い出深い日だった.授業は,「古きよき博物学者」(という評判)の先生の授業と, 「マルクス主義者」(自称)の先生の授業で,結局3コマ. その合間に研究室の中国人留学生 T さんのマシンのディスクに fips をかけてパーティションを分割して,ジャスミン茶をごちそうしてもらったり, 吉田山を見て回ったり,研究室での発表の資料を修正したり.
夜,ご飯のしたくをしつつ郵便物に目を通していたら, なんだか台所からいいにおいがする.不思議になって, 鍋を開けてみると,残りものの大根・さといも・焼き豆腐・干ししいたけの煮物を温めていたのだけれど, まさにこげ付こうとしているところだった. あわてて火から下ろしたのだけれど,食べてみると,意外にも, 味がしっかりしみていておいしかった.なるほど, こういう味にしたいときはこうすればいいのか,と思った. 難しいとされる煮物の分野で,経験値が 1 アップしたという感じ.
■2000/10/ 2(月)
後期の授業が開始.私もさっそく講義に出席した. 見慣れた顔が並ぶ中,見慣れた先生の講義を聞いていると,心が落ち着く.
研究室に戻ると,ある同回生の人から「なーなー,『労務管理士』って知ってる?」と関西弁で聞かれたので, 「社会保険労務士の間違いじゃない?」と聞き返したところ, 「いや,確か『労務』で始まってた.それにならないかっていう手紙が来て. そういうの,ない?」という.「ない!」ときっぱり否定しておいて, でも,気になったので,すぐそこで Google で検索してみたところ,意外とたくさんヒットしてきた. 社会保険労務士の協会の「『労務管理士』になっても何にもいいことないよ」という内容の警告ページとか, 各地消費生活センターの「資格商法にご注意!」というページ. やっぱり「知的財産管理士」とかと同じ仲間だったのね,と納得. それにしても,WWW がなければこんなに早く「労務管理士」の正体を明らかにすることはできなかったわけで, インターネットって本当に便利. 森さんも早く使いこなせるようになるといいのにね(^^)
法律上の根拠のない「資格」は,せいぜい自分の能力を他人に認めてもらいやすくするにすぎない. 有名なものの中でも,英検や簿記検定のように評価を確立させることに成功したものから, 情報処理技術者試験のように,それに失敗しつつあるもの, 漢字検定の上位級のように,その能力が実際何の役に立つのか不明なものまでそろっているし, マイナーな資格も見てみるとそれこそ千差万別.
余談だけれど,法律上,一定の事業所にその資格を保有する者を置かなければならないこととされている資格でも, そのような事業所の数が世の中にきわめて少ないなどの事情で, 事実上,技能検定みたいな使われ方をされているものもけっこうあったりする.
「資格の見分け方,教えて」とも頼まれたけれど,とりあえず「資格の本」系統を当たってみるのは必要だけれど, そういう本をうのみにすると危険で, 結局のところは,そういう細かい事情を調べないとわからないというもの. ただ,語学の技能検定だけは当たりはずれがないし, 到達目標としても使いやすいというので,語学に悩んでいる人は利用してみるといいかもしれない. フランス語,スペイン語,中国語,韓国・朝鮮語など, 意外と各種そろっているものだし.
路上教習も開始.初日なのに雨が降ってしまって, ちょっと大変だった.コースは,二条城の周りを左回りでぐるぐるぐる. 実は雨の中の運転は初めてで,ミラーが見えにくくて困った.スピードを上げると, どこかに歩行者やバイクが隠れていはしないか, 横のすぐ後ろの車とぶつかりはしないかと,心配になってしまう.
りんごの紅玉が店に並び始めた.紅玉は私のいちばん好きなりんごの品種. 調理に最適で,新鮮なうちは生食もできるりんごだけれど, 短い間しか出回らないので,その間に1年分の紅玉を食べてしまいたい気持ちだ.
■2000/10/ 1(日)
今日は網辰で「えびいものから揚げ」というものを頼んだ. えびいもというのはさといもの一種.どんなものが出てくるのか興味しんしんだった. 結局,えびいもをまるごとから揚げにしたのが, しょうゆを多くして作った天つゆのようなのを張った器に,3個. その上に大根おろし,刻みねぎ,刻みのり,おろししょうががつんもりと載っていて. もちろんえびいもは食べよいほどに熱くて,中まで火が通っている. 箸で切って口に運ぶと,普通のさといものような,ぬるっとした食感とともに, じゃがいものようにほっくりした感じもする. ややしょっぱいつゆの味かげんもこの食材に調和している感じ. いい経験をした,と思った.自分で作ってみたい気もする. 食べる人がたくさんいたら,だけれど.
ICANN At Large Member の理事選投票が開始された. さっそく投票してきた.どんな結果になるのだろうか,いまから楽しみだ. 投票は日本時間11日午前9時まで.
夕食には,鮭のホイル焼きを作ってみた.ホイル焼きは, 私はあまりしない料理法だ.魚のホイル焼きでは, たまねぎの薄切りときのこが入るのが定番かなあと思ったけれど, そのためだけにたまねぎを1ネット買うのは無駄なような気がして(たまねぎは案外, 足が早い),えのきたけだけを入れることとした. レモンやすだちの輪切りを入れるのではなく, 冷蔵庫に常備してある(というか,なかなか減らないので置いたままになっている)レモン 100% ジュースを使った.200℃のオーブンで12分焼いて,できあがり. 食べてみると,いちおうそれらしいものにはなっていた. ホイル焼きは焼き上げてからもなかなか冷めず, 手間の割に高級っぽく見えるのが特徴で, これは大勢の人に提供するのに適しているということなのだと思う. 今度そういう機会があったらやってみよう.
後で本を開いてみると,塩ゆでしたほうれん草, マッシュルーム・たまねぎを軽く炒めたものを添え, バターを上に散らすといったレシピが載っていた. 手間をかければそれだけおいしくなるということなんだろう.