みしっく今日のひとこと - 2000年1月


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★ひとこと目次 ◎ほーむ


■2000/ 1/31(月)

昨晩から目がちょっとかゆい.もう花粉が飛んでいるのだなあと実感した.

早く学校の保健診療所に行って,抗アレルギー薬を処方してもらわなければ.

もしまた風邪がぶり返したら食べようと思ってシュークリームを買ってあったが, 幸いにしてここ数日間は何とかもちこたえているので, そのシュークリームを食べようと,ナップザックに入れて学校に持っていったところ, いざ食べようと思って開けてみると,つぶれて中のクリームが半分くらい出てしまっていた.

スプーンを使って食べて,それはそれでおいしかったのだけれど, 今度はつぶれてないのが食べたい.


■2000/ 1/30(日)

大阪市立中央図書館へ.

3か月ぶりの大阪だが,西長堀駅に降り立ったところ, 無情にも「本日休館」の貼り紙が.

まさか日曜に休むこともないだろうと思っていたのだが,甘かった. この地方では図書館は月の末日に休むという慣行があるらしく, さらにその末日が月曜定休日の場合は前日に繰り上げるということなのだろう.

気分を変えて,鶴橋へ.

この街はソウルに比べると物価が高く,450ウォン(約43円)と書いてあるインスタントのカルグクス(きしめんに似た食べ物)が100円もしたり, のり巻き(キムパプ)が3本600円もしたりするので, そういうものはあまり買いでがない.

かといってキムチはあまり食べないし,のりは余るほど持っている. ごまの葉っぱ(ケンニプ)はどうやって調理したらよいのやら. ということであまり買うものはないのだけれど, 店々を眺めながら歩くのは楽しいものだ. 本来は平日に行ったほうがよりたくさんの店が開いていてよいだろう.

なつめの実と,牛テールを買い求めた.

焼肉・冷麺の「かどや」で昼食.魚のチゲ,もやしのごま油炒め, たこのフェ(刺身),キムチ,肉の味のスープといった,懐かしい味が食卓に並んだ. この内容で800円というのは,大阪にしてはリーズナブルだ.

日本橋へ.特に買うものもなかったが, ふぁすと・ばっく,DOS/V パラダイス,TWO TOP, ソフマップ1号館トレジャーセンターなどを回って, ショップの雰囲気や値段の感じなどを何となく観察してきた.

牛テールは強火でさっと焼き色をつけてから煮込んで, 洋風にかぶ・にんじん・たまねぎ・マッシュルームを入れた. スープの香りが韓国の同じスープより香ばしくていくぶん奇妙だということに気づいた. これは最初に焼いてから煮込んだからだろう. スープはとってもこくがあって,ぎゅうっ,て感じ.

かぶは柔らかくおいしくなった. スープには韓国風にそうめんを入れて食べるとまたおいしかった.


■2000/ 1/29(土)

昼,近くの交差点に,大きな街宣車が停まっていて, 国会議員が演説をしていた(もっとも聞いている人はほとんどいなかった).

まどいで食事をしながら考えてみると,朝の新聞に写真が載っていた人じゃないかと気づいた. 金帰火来というけれど,自分の選挙でもないのに大変ですね. 夜はまた何か所かで演説の予定が入っているんだろうし, タフでないと務まらない仕事のようだ.

卒論もいよいよ佳境に入ってきたが,今日はなかなか進まなかった. 「やらねば」とは思っているのに,なんとなく気合いが空回りしてしまうのだ.

そういうときはたぶんやるべきことが十分頭の中で具体化されていないのだと思う. 私はプログラムを書くのがあまり速くなくて, 綿密に全体を考えてから書くタイプのようで, 「とにかくやってみる」というのは向いていないようなのだ. だいたい,「とにかくやってみる」って, どうやってやるのかやる方法を考えなきゃしょうがないじゃない?

そう,実はシナリオを書くのも好きなんですよ.

シナリオといっても演劇とは関係がなくて,状況の変化をいくとおりかに分けて, 原因・結果の関係を明確にして書いていくというやつ. 各シナリオの発生する可能性の評価,それに対する自分の対応と得失の検討も入る. Y2K シナリオみたいなものですね.

そういうシナリオがいったん書けてしまえば, あとは大船に乗った感じですごく楽なのだ.


■2000/ 1/28(金)

京都生協機関紙「コーポロ」は2月号で, 「下ごしらえ済みブラックタイガー」を宣伝している.

この商品は,99年度のえびの供給高のうち約4割を占めるという.

という下処理がしてあるので, 調理の時間が8尾当たり約9分節約できるのが長所だという.

それを読んで,私はえびの下ごしらえのしかたなどを全然身につけていないことに気づいた. これまで,えびなど,魚以外の海でとれる動物をほとんど料理した経験がないからだ.

日常的に使うかどうかはともかくとして, 知識としてはそういうことを知っていた方がいいかな,と思った.

もっとも,えびの養殖では,水辺の環境破壊や, 生産地地元経済への影響が問題視されていて, 学内では「エビをボイコットするサークル」が結成されている. 記事がこの商品を「遠く離れた土地で生産されているおいしくて, 手間いらずの便利なエビ」と,品質を宣伝するのみで, このような観点からの分析をしていないのは残念だった.


■2000/ 1/27(木)

まだ体がふらふらしているけれど,家で卒論を書いたり, そのためのプログラムを書いて走らせたり.体が疲れたときなど, ごろっと横になれるのがいいですね.

うちのマシンの表示環境がいよいよ最終局面を迎えた.

以前から,ときどき突如として画面が黄色っぽくなってしまい(青が表示されなくなる), しばらくすると戻るという不具合が発生していたのだが, 今日は,ディスプレイの載っている机を軽く叩くと, 垂直同期がとれなくなり,すぐ復旧するという不具合が発生するようになった. ディスプレイそのものを叩いても同じだ.

前者の不具合はテストの結果ディスプレイに原因があることがだいたいわかっていたが, 後者の不具合はディスプレイのハードウェア的な問題だというのがさらに明らかだ.

いちおう使えるとはいえ,早く修理に出したいものだ.

ここ二日間は,基本的には何もせず,幸不幸を考えず,何も求めず, 何もしようとしない時間だった.最近の私にとって, こういう時間は貴重かもしれない.ひととのインタラクションがなくても, 心が落ち着いて,余裕ができた.不思議だ. 断食をして霊的世界に遊んでいたわけではないのに.


■2000/ 1/26(水)

また風邪をひいてしまった.1か月前のと同じ症状だ.

とりあえずゆっくり休むことにした.

寒気とかで苦しんでいるとき,ふと思ったのは,ある寮に住む友人のことだ. うちはエアコンを使えば床面付近で 15℃ほどまでは暖まるのだが, その寮には居室に暖房がないので,冬は寒い.元気なときはまだしも, 風邪をひいたりするとこたえるだろうな,と.

今日はやはり食欲がなかったが, チェルヌィシェフスキーの小説『何をなすべきか』で, いつもお茶が飲めるというのがぜいたくなこととして描かれていたのを思い出した. お茶といってもブラックではなく,紅茶にクリームを入れて, ジャムを食べつつ飲むという方法. 19世紀後半のロシアの上流階級の間ではそうやって紅茶が飲まれていたということだろう. それにならって,昼ごろに紅茶を飲んだ.ミルクを入れて, ジャムとしてはマルメロ(カリン?)のジャムを食べつつ.

いつもはジャムはパンに付けて食べているので, 私にとってもぜいたくなことのように感じられた.

あ,朝,雪が積もってたんだ.見損ねてしまった…….


■2000/ 1/25(火)

まぐまぐで月例ミーティング. 内容は学校のイベント実施団体とかで話していることと本質的にはあまり変わらないけれど, スケールが大きい.Internet Week 99 の話を聞くのより大変だった.

ミーティングは6時間に及び,帰ってきたのは23時を回ったところだったが, そこで奇妙な現象に出くわした.

自転車で帰ってきたのだが,東向きに走っている途中,上半身赤い服を着た, 手ぶらで大柄の男が一人で前方を歩いていて,ちょっと怪しいと思ったので, その人を追い越して,先の角で右(北)に折れた.

方向はそちらでないので,2回左折して交差点に出て, そこにとりあえず自転車をとめて横断歩道で信号待ちをしていると, 当然ながらその男が私の方に近づいて,かたわらを通り過ぎてゆく. ところが,しばらくするとその男が引き返してこちらに近づいてくるのだ!

横断歩道を渡り終えたところで,本来なら自宅のある北の方向に歩いていくところ, この男の動きが非常に怪しいので,西に1ブロック行き,北,西,南と歩いて, さらに1ブロックを迂回して,戻ろうと東向きに歩いていったところ, この男がまたこちらに,西向きにやってくる. 怖くなって,男をやり過ごした先のコンビニに入って時間をつぶした.

しばらくして,ずっとそうしているわけにもいかないので, おそるおそる自宅に帰ったところ,いまのところは何ともなくて, ひとまずほっとしたのだけれど.

夜はやっぱり人けがないから怖いですね.

よく,被害妄想とかの人が「尾行されている」と訴えることがあるというが, 私の場合は振り返ってみると妄想ではないように思う.手ぶらというのも怪しいし, 後戻りするというのも変だ.

これを書こうかどうか迷ったのだけれど,もし万一のときには役に立つかと思って, 載せることにした.相手には自分が感づいていることはわかっているのだし.


■2000/ 1/24(月)

夕食は,かきのベーコン巻き.初めて作る料理. ハインツのトマトペーストと白ワインがまだあまっていたので, それを利用して作ったトマトソースで食べた.

世の中で,本当においしいくん製食品というのはなかなかないと思う. そんな中で,たまたまいいベーコンを見つけて買ってあったので, それを使ってみたが,それがかえってよくなかったようだ. このベーコンはかたまりのままで売られていたので, 薄く切るのがなかなか難しかったという点だ. たぶんもっと普通のベーコンで薄切りにして売られているのを使えばよかったのだと思う.

ご飯のおかずとして作ってみたのだけれど, お酒に合う味だなあと(「お酒のあて」というのですか?). お酒の存在しない実家では食べたことがない料理なのもうなずける.

あと,うちはテフロンとかシルバーストーンとかいったプラスチック加工のフライパンを使っていないので, たまにそういうフライパンを使うと,なかなかいいところもあるなあというのが感想. たまねぎを炒めるときとかにも,いい.


■2000/ 1/23(日)

再び日本語のアクセントについて.

標準語を含む,日本語の多くの方言には高低アクセントがある.

標準語ではアクセントの型の数は拍数プラス 1 である.京都方言では,高起と低起の区別があるので,おおよそ拍数×2 マイナス 1(4拍の場合,高起は弟・正月・川風・文学, 低起は人間・たまねぎ・太陽がそれぞれの型の例である),だという. 鹿児島方言では型の数はまた異なるという.以後,標準語のアクセントのみを扱う.

標準語のアクセントの型は「さがりめ」の場所で区別される. たとえば「案内」は3拍目,「弟」は4拍目にさがりめがあり, 「味つけ」にはさがりめがない.これらをそれぞれ (3), (4), (0) などと表すことにする.

ここで関心がわくのが,人名のアクセントである.

たとえば「柳」さんは (1) だけれど,普通名詞としての「柳」は (0) である.前者は「平」(名字)と同じ型で, 後者は「林」(普通名詞・名字とも)と同じ型である.「島」さんは (1) だけれど,普通名詞としての「島」は (2) である.

「神戸」(1)「大学」(0) に対し,「神戸大学」は (4) である. このように合成語はアクセントが変わるという規則があるが, 名字・名前は続けて読んでもアクセントが変わらない(たとえば,「柳(1) 宗悦(2)」).一方, 名字や名前がもともと複数の単語からなっている場合はこの規則が適用される, ような気がする.

下の名前は,たぶんもっとおもしろい.

たとえば「いつき」という名前は(仮に標準語で読むとすれば)(1) となると思う.なお,さがりめが2拍目にあるようにも聞こえるけれど, それは「つ」の母音が無音化するため.

でもたぶん普通名詞としての「いつき」は (0) なのだろう.とすると「ひろき」とか「たかき」とかの「○○き」のアクセントに影響されたのかもしれない. というか,何か一般的な原則があるような気もするのだけれど.

話変わって,新しい文字コードの工業規格,JIS X 0213 が20日制定され,官報に公示された.

文字コードの規格は国内では JIS X 0201, JIS X 0208 などがある.とりわけ,JIS X 0208 はいわゆる JIS コード,EUC, シフト JIS に使われる漢字などの文字コードを規定する規格として長年使われてきたが, 文字数が少ないなどの問題点が指摘されていた.JIS X 0213 はこれを受けて制定されたもので,丸付き数字,単位記号などの合成文字や, 多くの新しい漢字などの文字コードが新たに決まった.

新しい文字コードの規格としてはすでに JIS X 0212 補助漢字が制定されていたが,この規格はシフト JIS で使うのが難しいなどといった欠点があった.JIS X 0213 の最大の特徴はシフト JIS の空き領域に収まるように文字数を制限したことで,これによりシフト JIS での使用が簡単になった.

今日の昼食は,あまりもののトマトペースト,白ワイン,ローズマリー,タイム, セージを利用して作った,「鶏レバーとたまねぎのトマト煮込み香草風味」. 手間がかからずおいしかった.


■2000/ 1/22(土)

学校で「結核  日本で緊急事態宣言が出された」と題する目新しいパンフレットが配布されていた. 発行は国立大学保健管理施設協議会エイズ特別委員会. 題名は日本語が変だが,併記されていた "A State of Emergency Declared in Japan" という英文を直訳したのだろう.

パンフレットの表紙は "Tuberculosis is spreading rapidly. You may be next!" と読者の注意を引きつけ,結核とは何か,健康診断のすすめ,と続く. 「結核に対してこんな誤解・偏見があった How Do We Avoid Misunderstandings and Stop Prejudice against TB Patients?」と題する見開きでは, 結核に関連して起こる差別を例示し,そのもととなった誤解について解説している. 端的によくできた冊子だと思う.

結核菌に感染しても発病しないことは多く, パンフレットは,発病を防ぐために,十分な睡眠, 十分な栄養がとれるバランスのよい食事をとり, 適度な運動をするとよいと述べている.

しばしば不規則な生活をしてしまいがちな大学生には耳の痛い話である.

あいかわらず寒い.今日は,甘塩の塩鮭のあらと, ひと塩の白身魚の切り身(残りもの)をかぶといっしょに煮た. 材料に塩気があるので,味はつけない.冬らしい,暖まれる料理だ.残ったので, 明日はわかめを入れて食べるとまたおいしくなりそうだ.

最近,「みしみしって家で何を食べているの」と聞かれることがたまにある. ある種西洋的な魅力をもつおそうざいを作る友人もいるが, 私の家での日ごろの料理は,記録をたどると,圧倒的に煮物系で,和風の煮物が多い. ときどき炒め物や焼き魚も作る.ひき肉を食べるときはオーブンを使うことが多い. 揚げ物は最近はしていない.

煮物が多いのは,煮物は温め返しやすいという理由によるものかもしれない. うちでは,標準的には,煮返してから,夏は鍋ごと水に漬けるなどしてさまし, すぐに冷蔵庫に入れることにより,3〜4日ぐらいで食べ切るようにしている. この方法で,衛生上はいまのところ大丈夫だけれど, 味の方はものによってはいまひとつになってしまうことがある.

食べる人がたくさんいれば,煮物以外のものを積極的に作るようになるのかも.

魚と肉では,最近は魚を食べることが多いが,昔はそうでもなかったようだ. 昔よく行っていたお店は肉が安かったのに対し, いま行っているお店は魚が安い(というより肉が高い)という傾向があるので, それも理由の一つかもしれない.豆製品が非常にしばしば食卓にのぼるのは特徴的だ.


■2000/ 1/21(金)

20日に引き続いて,雪.

気温がそれほど低くはないので,普通の路面は濡れるだけだけれど, 橋や植え込みは薄く雪化粧していて,非日常の世界を感じさせた.

生きるのが難しい世の中だという人もいるけれど, 生きていると,いいこともあるものだ.

さて,そろそろ世の中はチョコレートの季節ですね.

チョコレート業界の仕組んだイベントに乗るのもしゃくなのだが, 反面,一年に一度くらいチョコレート強化月間を設けてもいいように思って, それに,やるなら季節感を大事にしたいということもあって, 昨年から位置づけて取り組んでいる(ちなみに,ほかに「りんご強化月間」, 「オレンジ強化月間」,「氷菓強化シーズン」などがあるかも).

ということで,今日はザッハトルテを作った.

チョコレートは水分をほとんど含んでいないので電子レンジで温められないし, 直火はもちろん厳禁.湯せんにするしかないのだが, 別の作業をしていて目を離しているすきに,どんどん冷めて硬くなってしまう. そういうこともあって,ちょっと生地がまだらになってしまった. 本当は二人で作業した方がいいのだと思う. チョコレートの上がけもかなり微妙なできだった.

でも,アプリコットジャムを塗って上がけをすると, 味は確かにザッハトルテのものだった.


■2000/ 1/20(木)

私はときどき「ロボット」などと言われるように, きちょうめんだという評価をする人が多いのだが, 実はけっこうそそっかしかったりする.

今日も,自転車のかぎをなくしてしまった.

予備のかぎが使えることを確認し,ほっとひと息ついたけれど, そのかぎもなくしてしまったら大変だ.早く別の錠前を買わなければ.

と思ったら,予備の錠前も持っていることに気づいた. 前の自転車で使っていたもので,数字合わせ式.我ながら用意がいい:-)

ものをよくなくすのも何とかしたいけれど, パスワードだけは絶対忘れないようにしている.いや,絶対忘れられない.

最近はそういう絶対忘れられないパスワードが両手に余るほどになってしまって, けっこういつもどきどきしているけれど,いまのところ大丈夫なようだ.

なお安直な解決方法として「全部のパスワードを同じにしておく」というのがあるけれど, これは絶対まずいのでやめましょう.


■2000/ 1/19(水)

朝,外で水がぽたぽた落ちる音がしているのに気づいた.見ると, ウィンドウエアコンの水受けから水が漏れて, 窓枠をつたって下の軒に落ちているようだ.まずい.何とかしなければ.

水受けには硬いプラスチックの短冊状のもので堤防が作ってあり,それが 機能すれば水は漏れないはずだ.

水受けだけを取りはずして,水道から水を滴下してみたところ,ちょっと 水がたまるとすぐに堤防の外側に水がしみ出してしまって,水が下に たれてしまうようだった.

そこで,工事用品店でコニシ「ボンドテープ状コークグレー」(520円)を買って, 水受けとその堤防との接合部に粘土のように詰めてみた.

再度,水道から水を滴下してみたところ,水がたまっても外にあふれず, ホースとの接続部に流れ込むという,正常な動作をするようになった. もとの場所に水受けを戻した.

もとの環境で水が漏れないかどうかはまだ試していないが, とりあえず対処はできたとみていいと思う. もとの環境ではいままで水が漏れていることに気づいたことはなかったが, これは今朝のように特に寒いときのみ(結露が多いため)実際に水が漏れるからではないかと考える.

コンピュータやネットワーク関係で自分の運用しているものについて年中繰り返していることと, 話の筋がそっくりで,かつうまくいった典型的な例だと思ったので, 書いてみたもの.

筋は,事象の発見,再現実験,原因究明,対策,再度の再現実験, もとの環境での運用というように要約できると思う.


■2000/ 1/17(月)

うちでは鶏肉を買うといつも皮をはずして料理することにしている. そのまま調理したのでは脂肪の取りすぎになるという点もあるけれど, いちばん大きな理由は,そうした方がおいしいということだったりする.

今日もそうした鶏皮を処理した. まず生の鶏皮を低温のフライパンでじっくり焼いて,脂を出す. 脂は小皿に取って,冷蔵庫または冷凍庫で保存する. だいたい脂が取れたら,鶏皮はグリルに入れて,弱火でこんがりと焼く.

皮が,香ばしく揚がった状態になっておいしい.鶏の部位では, 皮とガラ(についた肉)がいちばん好きかもしれない. 別に貧乏性なのではなくて,見ためを考えなければ, この二つが(そのままの状態では)いちばんおいしい部分だと思う.

脂は,炒め物に使うと,「サラダ油」を使ったときよりずっとおいしくなる. 風味をよくするために煮物に入れるという知り合いもいる.


■2000/ 1/16(日)

今日はプログラミングの日.

私が作っている,Perl で組んだ CGI 用多機能メールリーダのチューンナップに取り組んだ.

手直し前はある条件のもとで11秒かかっていた検索処理が, 手直しをしていくと8秒,6秒,最終的には4秒にまで高速化することができた. さらに場合分けすることで,普通の場合は3秒にまで達した. いちばん初期のバージョンでは19秒かかっていたので,6.3倍の高速化になる.

Linux の strace コマンドを使って調べると,今日の手直し前では lseek システムコールが 15,594回も呼ばれていたが,4秒かかるバージョンでは 約5分の1の2,843回にまで呼び出し回数が減っていた. 実行時間が5分の1になっていないのは, 他のシステムコールなどによるものとして理解できる.

もっとも,準備に1秒,表示に3秒かかり,この部分は高速化できていないので, 合計ではもとの2〜3倍程度にすぎないということになる.Amdahl の法則は無慈悲だ.

ディスク I/O がボトルネックになっているので,これ以上の高速化は, データを前もってメモリに置いておくなどの方法をとらないと難しいと思う.

ともかく,実質半日の作業で,これだけの改善がさくさくとできたのは, 気分がいいものだ.プログラムとデータの構造も, それほど見通しが悪くはしないですんだし.


■2000/ 1/15(土)

センター試験がらみでできた空き時間を有効利用しようと,小雨のぱらつく中, 吉田山へ.

冬なので,見通しがよい.特に何も見つからなかったが, ごみがたくさん落ちていたので,適当に拾いつつ,全山を歩いて回った.

紙類とかみかんの皮はともかく,ビニール袋のようなプラスチック系のごみとか, 飲み物の缶とかを捨てるのは,いったいどういうつもりなのだろう.

夕方,御池の地下街,ZEST へ.買い物をした.

その後,藤井大丸で食料品を買った.考えてみると, デパートでは地下以外で買い物をしたことはほとんどないような気がする.

鶏レバーを生しいたけ・ねぎといっしょに甘辛く煮付けてみた. 油を使わずにレバーを調理するのは確か初めて.さっぱりしていておいしい. 一味とうがらしとかを振ってもいいかもしれない.


■2000/ 1/14(金)

名古屋名物きしめんを,ゆでた.

きしめんは,幅広なので,ゆでている間にすぐ2本,3本とくっついてしまう. お湯が足りないのかと思って,お湯を追加したが,全然だめだ. 箸ではがしても,1分とたたない間にまたくっついてくる.

何かこつがあるのかもしれないが,きしめんというのはくっつくものだと運命づけられているとしたら, あえてうどんでなくきしめんを食べようという理由は私にはない. 幅広は幅広でも,沖縄そばの方がいいなあ,とか.

最近,韓国語の学習から遠ざかってしまっている.授業にも出ていないし, ラジオ講座を聞くでもない.韓国出身の知り合いとも最近は日本語ですませてしまう. これでは「ネイティブスピーカー同士の会話がだいたい理解できるようになる」という目標には近づけない. ちゃんとやらなければ.

友人に,私は「いつも売り出し中」だと指摘されてしまった.何なんだろう, 売り出し中って.自分をそれほど売っているとも意識していないのだけれど.


■2000/ 1/13(木)

平安神宮西隣のスフレ専門店,六盛茶庭へ.

バニラのスフレを頼んだ.大きくふくらんだスフレは, 全卵の入った生地が焼けたときのこげ色で,上に粉糖がかけてある. 別に出されるソースは薄味で,ほどよいバニラの香りがする.

スプーンですくって食べていくと,粉が入っているのだろうか, 泡は意外にしっかりしている.温かくて,卵の風味が強い.

ムースのようなはかなさを予想していたけれど, 量もたっぷりしていて,食べでがあった.満足だ.

テグレットが運営している無料オンラインサービス「美穂の旅行」が,近ごろ人気を集めている.テグレットといえば,NEC のパソコン,PC-9800 シリーズが全盛期だったころ, 「直子の代筆」「章子の書斎」などのパッケージソフトで名をはせたソフトハウスだ.

このサービスは,メールアドレスなどを登録すると, 自分の「分身」が国内・海外を「旅行」し,「旅先」からメールを送ってくれて, 画像入りの「旅行記」を Web 上で閲覧することができるというもの.自分の「分身」と同じ場所, または自分の住んでいる場所を「旅行」している「分身」がいると, その旨メールで知らせてくれて,対応するユーザーにメールを送ることができるので, メールフレンドを作ることも可能だ.

最近になって私も利用しているのだが,いまだに仕組みがよくわからない. 私には「分身」から平均1日2通ぐらいのメールが届いているが, 人によって「分身」の旅行への出発タイミングが違う以上, 何らかのテクニックを使わないと,書かなければならないメールの数が多くなりすぎそうだ. どうやって自動化しているのだろうか?

ビジネスモデルとしては, 追い追いスポンサーを付けるなどして収益を上げようと考えているのかもしれないが, こちらもよくわからない.


■2000/ 1/12(水)

最近,「王林」という品種のりんごをお店で買って食べているのだけれども, どうもこの品種にはなじめない.アップルティーのような強い香りがするし, そのせいで,台所中がアップルティーっぽくなってしまうからだ.

私の好きなのは紅玉,ジョナゴールド,ふじ. りんごには酸味と甘さのほどよい調和を求めるようだ.

昨日から,授業再開.食堂は人でいっぱいになるけれど, 学校は,学生がいっぱいいた方が活気があるし,何かしら academic な雰囲気になって,似合っていると感じる.

某かおるん♪から,「みうぞうの日記には生活の様子が全部書いてあるのに対し, 私の日記は一部しか書いていない感じがする」というコメントをもらった. 当たっていると思う.私の場合,全部書こうとすると, たぶん脈絡がなくなって美しくなくなるような気がするし. 私は,何か自分にとって新しいことを経験すると,それを書きとめたくなるようだ.

40年後にも読める・読まれるようなものが書けたら,すごくいいな,と思う.


■2000/ 1/11(火)

朝,かわった夢を見た.

どこかのオフィスで,FreeBSD が走っている PC サーバをメンテナンスしていたのだが,どうしようもなくなってリブートした.

そうしたら,知らない間に Windows NT が立ち上がってしまった.

シャットダウンしている間にも,「早く復旧してよ」という声が飛んでくる. 何とかリブートしたけれど,今度はブートローダが GUI になっていて, 画面に大きなアイコンが三つぐらい表示されている. どうやって操作すればいいのか迷ってしまった.

隣の席に座っていた N 塚セソセイ(えらいひと)に「ねえ,これどうやってやるの」と聞いても, 要領を得ない.

デュアルブートになっているのはまだ許せるけれど, だいたい何で Windows 側がデフォルトになってるんだ, 停電していて電気が復活したときなど,自動で復旧しないじゃないかと,いらいら. 知らない UNIX マシンを安直にリブートした自分のことは棚に上げつつ, やきもきしていたところで,ちょうど7時になって,ラジオの音で目がさめた.

ところで,GUI のブートローダって,実在するのだろうか. 実在してほしくない気もする.

夕食は,ほうれん草と生しいたけのクリームスパゲッティ. チェダーチーズも入っている.

クリームスパゲッティは本来は「ちょこっと食べる」感覚のものなのかもしれないけれど, うちで作るときはいつもスパゲッティ 150g どどーん,生クリーム 90g(目分量)どどーん,といった感じにしてしまう. だってメインディッシュなんだもの.

それで,これだけたくさん生クリームを食べると, もう2, 3日の間は乳製品はいらないかな,という感じ.

生クリームはもちろん好きだけど, 私にとって毎日おいしく食べられるものではない.一方, 豆製品とかは好みな食材だというだけでなく,毎日でもおいしく食べられるものだ. 違いがあるのがおもしろい.

トップページのカウンタが3000を超えた. 本サイトを訪れてくださったすべてのみなさんに感謝します.


■2000/ 1/10(月)

うちではいつもは紅茶を飲んでいるのだが, 今日は到来もののコーヒーをカフェオレにして飲んでみた.

このコーヒーは,ひいた豆が紙製のバッグに入っていて, コップにセットして上からお湯を注ぐだけで飲めるという仕組み. ティーバッグのように安直だけれどインスタントコーヒーよりはるかにおいしい.

イギリス Chivers の Orange Marmalade with Honey を開けた.味はよいが,風変わりで強烈な匂いがして,どうも好きになれない. 昔,何かの花の匂いとしてかいだ記憶がある匂いだが, 何の匂いだっただろうか.はちみつ由来の匂いかもしれない. 同じメーカーの他のジャムは好きなのだが.


■2000/ 1/ 9(日)

フランス Bonne Maman(恥ずかしい名前……)のジャムを買った.日本語の表示では, かりんジャムということになっていて,そうだとばかり思っていたが, フランス語の表示を読むと,coign という果物を使ってあると書いてある.辞書を引くと,coign とはマルメロのことだという.図鑑を調べると, カリンは中国原産で中国と日本に分布し,葉にはきょ歯があり, 果実は無毛なのに対し,マルメロはイラン,トルキスタン原産で,欧州,西アジア, 中国に分布していて,葉は全縁で果実に白色綿毛があるという. 両者ともばら科に属するが,前者は Pseudocydonia 属,後者は Cydonia 属に分類されているという.

味については書いてなかったが,どう違うのか興味があるところだ.

学校に植えられているのはカリンなのだろうか, それともマルメロだろうかと思って調べてみたところ, 残っている葉に細かいきょ歯があったので,カリンのようだ. 今年の秋はこのカリンでジャムを作るのもいいかもしれないと思った. 競争率高そうだけれど.

10年ぐらい前に,父親からもらった, 机置き型のデジタルの時計兼カレンダーが,最近おかしくなってきた.

何かのはずみで液晶画面が表示されなくなり, 表示されるようになったかと思うと, すました顔で「1906年0月何日」という年月日を表示するようになった.

そのまま放っておくと,きちんと時間を刻んで,だんだん日が進んでいく. 0月が終わると1月になるのか,興味しんしんで,見守っていたが, 最近ようやく1月になって,見かけ上まともに動くようになった.

0月というのが不思議なのはもちろんだけれど, なぜ1906年が選ばれたのかがすごく不思議だ. この機械は電池を入れ直したりしたときには1988年だったかに戻るはずなのだけれど.

この時計兼カレンダーは,Empex と表示があるので,おそらくエンペックス製のものなのだと思う. アラームの音も大きいし, 何月何日かがいつも表示されているので役に立っていたのだが, そろそろお別れかもしれない.


■2000/ 1/ 8(土)

今日は,不思議な鍋をした.

鍋の買い物に,スーパーに行ったところ,知り合いの留学生に出会った. 先に相手が私を見つけて,不思議なあいさつをしてきた. 私もほとんど反射的に反応して,瞬間,心が通いあってしまったようだ. あいさつの内容は言葉でうまく表現することができないのだけれど, 不思議な人だなあ.言語を使わないコミュニケーションなのに,すごい力がある. もちろん言葉も通じるのだけれど.

フレッシュなあんこうの肝を見つけたので, ソテーして,ほうれん草の葉先のクリーム煮と合わせて,オードブルとして提供した. フォアグラとは味が多少違うものの,好評だった. 赤ワインとも合いそうな濃厚な味だ.

ところで,家にいたり,図書館で調べものをしていたりすると, ひとと全然しゃべらなかったり,必要十分な会話しかしないことがある. 場合によっては,研究室にいてもそういうことがある. 私はそういう状況に弱いようで,1日とか2日とかそういう状況が続くと, なんとなく心が落ち着かなくなり,記憶力とか,論理的に考える力とか, 何か新しいことを始めようとする力とかが弱くなってしまう.

もともと何か悩みごとをかかえているときは,なおさらだ.

今日は,特に午前中,そんな感じだったのだけれど, 夕方久しぶりにたまたま出会った友人と鍋をすることになった. なぜか,すごく楽しくて充実してしまった.

それで,言葉で表現することはできないのだけれど, 余韻を残すような幸せが.
明日からも,がんばるぞう.


■2000/ 1/ 7(金)

何がハッピーマンデーじゃあ,とたまには怒ってみる. 学校方面の機能がみんな(附属図書館を除く)休みになって, 生活がしにくくなるだけじゃない.

「そこで働いている人のことも考えなければ」という反論があるかもしれないが, みんな一斉に休まなければいいのに,と思う.それは, 私が休みのない裏方の世界の人たちをたくさん見ているからかもしれないけれど.

さて,遅ればせながら今年の目標でも.今年の目標は,

うーん,華がない.あとは ぐらいかなあ.

ちなみに,98年の目標は「量子力学を勉強してみる」と「『指輪物語』を読む」だったような気がする. 前者は持ち越したままだ.後者は昨夏にようやく達成した.

当時の非公開日記を読んでみると, 訴訟告知(民訴法53条)という制度について通りいっぺんのことが書いてある. それから,1月6日には友人のTさんから変わったメールが届いて困惑している:

 Tさんから「去年とはひと味違う素敵な一年をお祈りします」と
いう年賀メールが届いた.「去年とまったく変わらない,私にとって新しい
ものが何もない一年ではなく,また新しい発見と経験がある創造的な一年」
ならよいが,「私はまだ知らないが,Tさんはすでに予測している,
私にとって非常に予想外で当惑してしまうようなできごと(たとえば常識
はずれのきつい課題が課せられたりすること)が起こって,『ひと味違う』
かもしれないが私にとっては苦しい一年」になるのでは困る.どちらを
意図して書いたのだろうか.
本当は今年こそが, 私にとって「去年とはひと味違う素敵な一年」になるのかもしれない. それを作っていく中心となるのはもちろん私だ.


■2000/ 1/ 6(木)

よく,「虎穴に入らずんば虎児を得ず」というが, そこまでして虎の子どもがなぜほしいのだろうと,ふと疑問に思った. 後漢書の班超伝に書いてある言葉だそうだが…….

Internet Week 99 私的レポートを追加.ブックマークを追加.


■2000/ 1/ 5(水)

このところ,昼間はずいぶん暖かくなってきて,なかなかよいですね.

この前風邪をひいたとき,体温計が見つからず,困ったので, あらかじめ探しておこうと思い,かなり徹底的に探したのだが, やはり見つからなかった.

2年ほど前に知り合いからもらった水銀の体温計は絶対あるはずなんだけど…….

あきらめて,買うことにした.


■2000/ 1/ 4(火)

帰洛.

帰省中,祖父母宅で新年会があって,その食後に,Fortnum & Mason の紅茶をいただいた.毎年飲んでいる味だけれども, うちでいつも飲んでいる紅茶よりずっと上品な香りと味がしておいしいことに気づいたのは今年が初めてだ. あっさりしているけれど,ミルクティーにするとおいしい. うちでも今度買ってみよう.

私はお餅が苦手で,いつもお雑煮はパスしてきた経験がある. けれど,今年の実家のお雑煮は,お餅を入れないことになったので, 私もたくさん食べられた.かつお節だしのすまし汁仕立てで, 具は大根,ほうれん草,さといも,鶏ささみ. あと,豆腐を入れたりするともっとおいしくなるのかな. 本来は,角餅を焼いて入れるらしい.


■2000/ 1/ 1(土)

新年明けましておめでとうございます.

幸いにして,国内の主要なサーバ・ネットワーク,まぐまぐのいろいろなシステム, その他のコンピュータシステムに異常は発生していないようで,何よりです.


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