7月27日(金)

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★2001年夏アイスランドなど旅行記 - 目次 ◎ほーむ


7時ごろ起床.CNN ニュースを見て朝食をとって入浴してチェックアウト.

今日は曇で,昨日までよりは涼しいが,高原の朝のひんやりした心地を感じさせるほどではなかった.

ガムラスタンの南の Södermalm 島へ.Katarinahissen という屋外有料エレベーターに乗る.このエレベーターを使うと,沿岸のがけになっている場所の下から上までを歩かずに登ることができ,25 m ほどの標高差が稼げる.エレベーターの上は写真 19 のように景色がよい(写真右手に市庁舎と大聖堂が見える).ただ,落書きが多く,やや雰囲気がよくないのは残念.

カタリーナ教会へ.これまでめぐった教会と違って飾り気がなく,ただ内陣の用具などに北欧の雰囲気が感じられるのみだった.教会付属の墓地を回ると,墓碑銘がラテン語でなくスウェーデン語で書かれていることに強烈な違和感を感じてしまう.ゲルマン語とキリスト教というのはどうもミスマッチとしか思えない.


写真 19

市博物館の「ストックホルムの歴史と人々の暮らし」と要約される常設展を観覧して,12時20分中央駅発の Arlanda Express でストックホルムを後にする.学生 70 SEK,大人 140 SEK(!).ただし現在は夏休みスペシャルオファーとして「140 SEK で2人乗れます」となっている.どう見ても原価を反映していない奇妙な運賃設定だ.もちろん「取れるところから取ろう」ということなのだろうけれど.アーランダより遠いウプサラ行きの方が逆に安いのも不思議.

12時40分定刻に列車は Arlanda 北駅に到着.「2分以上遅れたらもう1枚チケットを差し上げます」ということで,時間には正確だ.

FI 307 便レイキャビク・ケプラヴィーク国際空港行きに搭乗.アイスランド航空の機材でスカンジナビア航空と共同運航.機種は B757-200.

機内誌 Atlantica によれば,アイスランドは人口が少ないので,多くのヨーロッパの航空会社と異なりアイスランド航空にとってビジネス旅行客市場はとても小さく,したがってそのままでは競争力がない.そこで地理的条件を生かして北米・欧州間市場に進出する戦略をたて,1993年から成長を続けているのだそうだ.ヨーロッパを朝早く出て,ケプラヴィークで乗り換えて北米へ,ということだ.

15時15分(アイスランド時間: GMT+0),ケプラヴィーク国際空港到着.入国審査はなかった.

アイスランドの面積は 103,000 km2(日本の約3分の1,北海道本島の約1.3倍)と,とても広く,丸っこい形をしている.にもかかわらず,鉄道は1本も走っていない.そこで,空港からレイキャビクまではバスで行くことになる.この日は雨で,風も強く,厳しい天候だった.ホテル・ロフトレイジルを経由して,18時ごろゲストハウスフロウカガタ1に到着.客室は写真 20 のようで,料金に比べるとけっこうよい.ただしバス・トイレは別.ちなみにこの宿は「寝袋宿泊 (sleeping-bag accomodation)」を受け入れていることで知られる.寝袋宿泊というのは,寝袋持ち込みの客にベッドのない部屋を貸すというもの.アイスランドではたいていの都市に寝袋宿泊可能な宿がある.


写真 20

ここまでの旅程を地図で示すと図 1 のとおり.ヨーロッパの拡大図は図 2.アイスランドはスカンジナビア半島,ブリテン島,シェトランド諸島(イギリス領),フェロー諸島(デンマーク領)と地理的に近いことがよくわかる.そして,もう少し北西に足を延ばせばグリーンランド,なのだ.アイスランドでの8月4日までの行程は結局図 3 のようになった.


図 1


図 2


図 3

明日はエクスカージョンに参加することにして,フロントで予約を入れてもらった.夕食とエクスカージョンの昼食を準備する必要があるので,近くのスーパーでサンドイッチ・パン・チョコレートケーキ・チーズを買った.この宿には自炊用のキッチンが(それほど広くはないけれど)あって,そこに持ち込んで食べようとしたところ,先客がいた.オランダから来たという女の子2人連れで,ペンネ(パスタの一種)を料理して食べていたので,ケーキをすすめて,紅茶をおごってもらった(笑)(写真 21).


写真 21

この宿,気軽さと安さはよいのだけれど,鍵の閉まり具合や水回りに難がある.結局のところ一流ホテルの快適さは望むべくもないのだ.21時40分ごろ就寝.


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