みしっく今日のひとこと - 2011年10月


■2011/10/29(土)  横書き句読点

句読点は,縦書きの場合は1種類しかないものの,横書きでは「,.」「、。」「,。」の3種類があり(「、.」の組み合わせは用いない),ささいなことではあるけれど,どれを使うかときに悩むところ.私はいつも,この日記をはじめ通常の文書は「,.」で書いており,手書きで提出するものについては「ピリオドはまるに改めるように」との指摘を受けて「,。」を使用しているほか,「、。」の使用が定着している分野やWikipediaなどその使用が規定されている場合にはそれに従っている.

今度,改まった原稿を書いて提出することになったので,改めて調べてみたところ,下記「横書き句読点の謎」が非常に参考になった.なお著者は執筆当時,計算数学を専攻として大学院の博士課程に在籍していたと推測される.私の方で改めて調べてみたところ,文化庁方面の文書や初等中等教育の教科書(国語教科書を除く)ではおおむね,裁判所の判決や公取委の審決(横書きの採用以後のもの)ではすべて「,。」を使用していることが確認できたので,今度提出する原稿は「,。」を使用することに決めた.

ちなみにお隣の国韓国では,横書きの句読点は「,.」に統一されており,民間も含め例外は目にしたことがない.

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■2011/10/27(木)  新小岩駅問題

地元新小岩駅で,ここ2か月余りの間に成田エクスプレスで5件の人身事故が発生していて,このところネットで話題になっており,週刊誌で取り上げられた.日本の週刊誌は記事内容に首を傾げざるを得ないものが多いものの,この記事は評価できる(フライデー10月14日号,記事本文).

この駅は待避線がなくホームに本線が面しており,そこを成田エクスプレスが通過する際にスピードが出ており事故が発生するということ.JR東日本はホームドアの設置について未定としているが,事故防止と定時運行の確保のため,該当の3・4番線については優先順位を上げて早急に設置工事に着手することを望みたい.

それ以外の対処案としては,案2として成田エクスプレスが駅を徐行して通過する案(これは投資不要だが競合に負ける),案3として該当の3・4番線を旅客取扱い停止として,総武快速線を当駅通過とする案(投資不要だし利用者は各駅停車を利用すればよいので実質的な不利益はさほどなさそうだが,反発を買いそう)が思いつくところ.

蛇足ながら,同社は東急電鉄などの私鉄と異なり,民営化以降,確実なサービス改善が見込まれるとしても,多額の投資を要する改良工事等にはいつも及び腰で,「順々に手がけていく」という慎重方針.会社全体として市場支配力が強いことから投資をしなくても利用者が獲得できるという条件のまま民営化してしまったのが根本原因か.

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■2011/10/25(火)  「茶道は人にみごとに生きる道を教えた」という話.

目黒とうりあん茶道教室の舩越宗英氏が,「武士道は人にいかに死ぬべきかを教えた,茶道は人にみごとに生きる道を教えた」という故・鯵坂二夫京都大学名誉教授の言葉に感銘を受けたと述べているのを目にして,確かにそうかもしれない,と(とうりあんと聞くと何のことかと思うけれど,ひがし の まがき の いおり というのの音読み).

茶道は,華道などとは違って,一定のルールに従った身体の動静により複数の人が共同して目標に向けた作業を進めるという点,むしろスポーツに類似するところがある.

一方で,その背後には一定の価値体系が共有されるべきものとして存在していて,これを見つけて会得するのは簡単なことではない.上記教室も子ども向けのクラスを開講していて,これに限らず茶道を子どもにも教えていこうという動きはいろいろあるけれど,茶道の価値体系とはどのようなものかと論理的に説明するということはたぶんしない(言葉で説明するのではなく体得すべきものと考えられているのだと私は理解している)ことから,小学生程度だとそれに気づかずに見過ごしてしまう,表面的なお茶になってしまうのではないかという懸念がある.中学生でもちょっと不安.高校生なら大丈夫だと思うのだけれど.

半日休みを取って,運転免許の更新とインフルエンザの予防接種.

免許の更新は,前々回は確か二俣川の試験場に行った記憶がある.今回は神田のあたりに看板が出ているあの更新センターへ.道路外致死傷とか,重大違反唆し等といった新しい概念が規定されたのを知る.レアケースに対処するために道路交通法の体系がいたずらに複雑になるのにはいい気はしない.また,最近も検挙の報道があったいわゆる「同乗罪」は,単に酒気帯びまたは酒酔い運転者の運転する車に乗るだけでは要件を満たさず,当該運転者に自己の運送を要求または依頼することが要件になっていることを知った.さりながら,酒気帯びの有無にかかわらず,他人の運転する車に乗るというのは,通常は自己の運送を要求または依頼した場合なので,この要件の欠如による犯罪不成立というのはあまりなさそう.運転者の酒気帯びを知った時点で他の交通手段を使用せよということなのだろう.

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■2011/10/ 2(日)  夏の思い出(その1)

節電のためのサマータイムは,地域社会全体で取り入れられるのならよいのだけれど,社会の一部だけで採用されるのは生活上いくらかの困難をもたらす.自動車製造業の木曜・金曜休業に比べればましだろうけれど.

節電のため階段を利用することが増え,足が鍛えられた.一方で,照明が最小限に絞られた廊下では,すれ違う人の顔を認識するのが困難になった(もともと近視で,視力の矯正を弱めにしているという事情もあるが).

サマータイムで朝食を早くとることになった.朝食には炭水化物だけではなくたんぱく質を含めることが午前中の知的作業の効率を向上させる,という研究成果に基づき,朝食に何らかのたんぱく質を摂取しようと思い立った(この結果は栄養補助食品を製造・販売している製薬会社が大学の研究者と共同研究したものなので,その分割り引いて考える必要はあるけれど,海外でも類似の結果が出ている模様).

簡単に摂取できるたんぱく源で脂肪が少ないものというと,豆腐か卵に絞られる.豆腐も試してみたのだけれど,主食の食パンにはどうもしっくりこない(これまでの食生活が影響しているだけで,先入観がなければ合うのかもしれないけれど).そのため,9月には日曜日に卵を3個ゆでておき,月曜から水曜まで食べる(木曜・金曜は食べない)ことにした.

卵は固ゆでと半熟卵があるけれど,せっかく作るなら黄身が柔らかい半熟にしたいもの.水からゆでる方法だと,火力などに影響されて条件の統制が難しく,一方で沸騰している湯に卵を入れると,落下時の衝撃のためか,熱ストレスのためか,殻が割れてしまうことが多いという過去の経験がある.確実に半熟卵を作る方法を調査したところ,Wikipediaの記事にある方法がよさそうだと判明.80℃程度の湯に卵を入れて速やかに沸騰させ,沸騰後7分ゆで,火を止めて30秒後に冷水に漬ける(ぬるくなったら適宜水を取り替える)という方法.この方法を採用し,4回ほど実施したところ,いずれも黄身の中心部分付近が濃い橙色を示し,殻の割れもない良好な半熟卵が作成できた.なお「80℃程度の湯」は,水に100℃の湯を加え,だんだん温かくなったところで水で冷やした指を入れてみて,60℃程度であることが確認できたら,100℃の湯を同量注ぐことで作った.

今日は夕食に「味噌豆」というものを作ってみる.味噌豆という語はいろいろなものを指す場合があるようだけれど,江戸の味噌豆というのは,大豆をゆで,青のりと辛子醤油で調味したものを指すらしいので,これを作ることに.大豆水煮を作れば本当に簡単にできそう.

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