みしっく今日のひとこと - 2007年8月


■2007/ 8/ 7(火)  おなかいっぱい.

昨日は,午前は分科会に参加.「分科会」ではあいまいなので,「知識や経験を交換する集い」と定義づけている模様.問題提起の後に,それに関するさまざまな見解を述べ合う形にしていたのは,議論を深めようとするとすぐに時間切れになってしまうからなのだろうか.指定討論者制度を導入するという手もあるのかもしれない.

午後は,世界大会の主催者であるところの世界エスペラント協会(UEA)の議決機関(直訳して「委員会」と称しているが,代議員会と呼んだ方が適訳だと思う)を傍聴.世界大会初日の4日に第1日目の会議が開かれ,理事を互選した模様.5日は会議なしで,会議第2日目の6日は,昨年の活動報告案などが上程されていたのだけれど,語学力の問題もあって,なかなか討論内容を理解するまでに至らなかった.

昨日までで相当おなかいっぱい.人酔いは覚悟の上だったけれど,それに加えて知恵熱まで出てしまいそうだったので,今日以降はなるべく肩のこらない日にしたいと思った.

それで,今日は日本文化紹介の講座がいくつか設けられたので,私は茶道講座に参加することに.茶道を1時間半で解説するのは,客作法に絞るとしても至難の業なのだろうと.それでも,30名の参加者にお菓子と薄茶が行き渡ったのは準備がしっかりしていたのだと思う.

もし私がこういったのの企画にかかわるとすれば,PowerPoint 4コマ程度に収めた資料を作って配布するのかもしれない.最後のスライドには,茶席の会話集なんていうのを入れると喜ばれそう.今回の講座では,頻出表現であるところの「お先に頂戴いたします」は「Pardonon, (ke?) mi prenu (la) unuan.」と表現していたと思うものの,それ以外のあいさつ表現なども資料に載せておけば,コミュニケーションの助けになるのではないかと.なお英語だと「Excuse me for going before you.」という表現を使っているビデオを以前見たことがある気がするのだけれど,これをエスペラントに直訳するとどうなるのだろう.

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■2007/ 8/ 5(日)  プレゼン方法などに改善点.

午前中が開会式で,市長あいさつ・各国代表あいさつ,大会テーマに関する基調講演など.その後いろいろまじめなプログラムが続いた後の18時過ぎからはホスト国文化紹介の夕べで,雅楽や筝曲など.

日本での開催が非常に珍しいイベントなので,本来なら当日ボランティアとして参加したいところなのだけれど,諸事情により今回はかなわなかった.次回があるとすれば,写真撮影係あたりに立候補してみたいところ.

そういうわけで,主催者側の内部情報は耳にしていないので,一参加者として感じたことをそのまま書き並べてみることにする.

よかった点は,ボランティアのみなさんが人数的に十分揃っていて,体制も確立していたこと.会場も設備・清潔さ・立地のどの面からみても優れた場所だった.

一方いまひとつだった点は,スポンサー企業.確かオフィシャルエアライン・ホテルは決まっていたのだけれど,消費財のメーカーなどに声をかけたらスポンサーに名乗りを上げてくれるところもあるのではないかと思う.そのぐらいとっくの昔に思いついていたものの,相手のあることなので,いろいろな企業に当たってみたもののことごとく断られた,という事情があるのかどうかは,聞いていないのでわからない.

自助努力で改善できそうなところは,視覚の効果的活用.会場に関する諸注意などは,母語で聞いても耳に入らないこともあるくらいなので,外国語ならなおさら.個条書きのスライドをその場で作ってスクリーンに映し出して,それを読むのがよいと思う.せっかくプロジェクタがあるのにあまり使われないのはもったいない.

プロジェクタといえば,講演でも活用が望まれるところ.私の語学力不足なのかもしれないけれど,やはり抽象的な内容の話は理解が及ばないことがたびたびある.PowerPoint なり OpenOffice.org Impress なりのプレゼンソフトで話す内容の概要と補助資料をまとめておいて,それを映しながら話すというスタイルだとたいそう助かる.映写しなくても,プレゼンソフトの出力を印刷したハンドアウトの配布だけでも理解度はだいぶ上がりそう.講演原稿を配布してくれる演者もいて,これはこれでないよりましなのだけれど,リアルタイムで文字を追うのはちと厳しい.

あえてもう一つ苦言を呈するとすれば,当日の時間割が決まったのは確か開催の前日だった(閉会式の開始時刻は今日現在もまだ決まっていない模様).本当は,せめて2週間前くらいには時間割が決まっていて参加者に周知されている状態が望ましいのだと思う.開催直前の変更(特に,開始時刻を前倒しする場合)は,情報を入手できなかった参加者にとってがっかりするものだ.

いろいろ実現が難しい面はあるかもしれないけれど,次回以降にこういった意見が反映されると嬉しい(次回はロッテルダム…).

遅ればせながら,今日のセッションの内容について.

大会テーマに関して,西洋文化が東洋をはじめとする各地域の文化を破壊しつつ勢力を拡大してきた,その過程で西洋文化の受容とともに,さまざまな形での反発が生まれた,という指摘は間違っていないと思うけれど,その中で生活水準の向上が見られたことには注目すべきだと思う.文化は残ったけれど助かる命が助からなかった,というのでは困る.いまも国・地域の間に大きな経済格差が存在することに留意しておきたい.

それから,インドの英語事情の報告の中で,一つ興味深い概念があった.現地では日本と同様に英語を母語とする人は稀で,英語は基本的に母語に上乗せして教育課程の中で習得するもの.でもインドではもっとも広く通用する言語といえば英語だし,仕事や勉強の上でも英語が必要になるので,英語は異部族間で意思疎通をするための共通語という以上の重みをもっている,これを「伯母語(onklina lingvo)」と呼ぶのだという話.

無論,インドのさまざまな言語には,伯母・叔母をもっと細かく分類する語があることも多いはずで,onklino に当たる英単語を使ってこう表現するのだと思う.

「作業語」とか「共通語」,「橋渡し言語」といった言語の用法の分類は聞いたことがあったけれど,「伯母/叔母さんに当たる言語」という考え方は初めて聞くもので,興味深い.

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■2007/ 8/ 4(土)  こーるどすとーん

世界エスペラント大会が横浜・みなとみらいの会議施設「パシフィコ横浜」で開幕.この国際会議が日本で開催されるのは,1965年の東京大会以来42年ぶり2回目.

世界エスペラント大会に参加するのは今回が初めてで,初日の今日は,各種団体の活動展示などを観覧.明日の開会式から本格的に各種催しが始まるので,大会案内本と小型辞典,それに横浜市の地図帳を手にして,日本語を忘れるぐらいエスペラントを使い込みたいところ.

それにしても,一番驚いたのは,パシフィコ横浜から橋を渡ったところの商業施設,横浜ワールドポーターズ1階にコールドストーン・クリーマリーができたこと.一昔前のスターバックスのように,出店攻勢をかけているところなのだなと思った.コールドストーンというと落ち着いて食べられないという印象があるけれど,ここはある程度座れる席も用意されているのが評価に値する.ちなみに,ワールドポーターズにはアイスクリーム関連の店が他に2〜3店あるほか,ランドマークタワー付近にもフローズンヨーグルト店とジェラート店が出店しているので,食べる方にとっては選択肢が多くて便利といえそうだ.

みなとみらいといえば,確か Internet Week 97 あたりで初めて足を運んだのだけれど,そのころに比べると少々テナントの入れ替わりがある.ランドマークプラザといえば,2階の目立つ場所に Sizzler があったのだけれど(ステーキハウスであるらしい.アメリカ方面で名前は時折耳にするのだけれど,食べに行ったことはない),今日その場所の脇を通ってみたら,宝飾店のティファニーに模様替えの最中だった.なお Sizzler は1階に移転した模様.

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