みしっく今日のひとこと - 1999年7月


←1999年6月  1999年8月→

★ひとこと目次 ◎ほーむ


■1999/ 7/26(月)

関係先に,猫がやってきた.生後2か月くらいだという. 好奇心が強い時期だ.ソニーのペット型ロボット AIBO を触ったことはないが, たぶん AIBO とは比較にならないくらいかわいい.触ると暖かいし, 寝ていてもちゃんと息をしているのを見ていると, 何とも形容しがたい感情が呼び起こされる.

たねちゃんという名前がついたらしいが, なかなかユニークな名前だと思う.ただいまもらい手募集中だそうだ.

韓国ハンギョレ新聞ウェブサイトの書評を引用. ノーム・チョムスキー(米国マサチューセッツ工科大学教授)著 『彼らに国民はない』(カン・ジュヒョン訳,模索出版,8500ウォン)は, 「幽霊のようにさまよう(米国の)新自由主義に批判の刃を突きつけている」. 著者は言語学・計算機科学の分野でもつとに有名.
http://www.hani.co.kr/LIFE/data/9907/day20/0ba67k02.html

同じく引用.第4回ハンギョレ文学賞受賞作. キム・ゴムチ作長編小説『母とともにカルグクス(訳注: 麺類の一種)を』(ハンギョレ新聞社,7500ウォン).
http://www.hani.co.kr/LIFE/data/9907/day13/0b5t7e01.html


■1999/ 7/25(日)

東一条に出て,サンシャイン・カフェで昼食.ここに来るのは久しぶりだ. 独特のセンスのよさがあり,食材も有機・無農薬といったものを選ぶよう心がけているようだ. ただ,量が少ない点は好みが分かれるところかもしれない.

夕食は出町柳の「秋桜」で.場所は,「おむらはうす」・八百屋「菜の花」の並びで, 割と最近できたらしい.入るのは初めてだ. 独特のエスニック・ナチュラルな雰囲気がよい. 食材も有機・無農薬といったものを選ぶよう心がけているようだ. ゴーヤのピクルスがさわやかな味で印象的だった.


■1999/ 7/24(土)

よく晴れて,暑くなった. 北へ行きたくなった. 賀茂川に架かる上賀茂橋からは,360°が見渡せて,気持ちがいい. 遠くに見える大文字山も,雲一つかかっていなくて, 山科の向こうへと連なる稜線まで見はるかすことができる. そのさらに後ろには,大きな積雲が日射しを浴びて輝いている.

夏だ.

自発的に人に贈るプレゼントを選ぶのは,楽しいものだ. 大前提は,自分が気に入っていて, 相手が気に入ってくれそうなものを選ぶこと,だと思う. 自分の好み,相手の好み,相手との関係, 相手がプレゼントを受け取ってどんなふうに喜んでくれそうか, それ以外のこともとりとめなく考えながら店を見て回るのは, 贈り手としての楽しさのうちで一番大きなものかもしれない.

私自身がもらって感動したプレゼントのことを思い出すと, 贈り手のこと・贈り手とのことまでがまぶしくよみがえってくる.


■1999/ 7/23(金)

私の所属する学部では,毎年6月に学生・教官まで駆り出して, 構内の草むしり・掃除をするようだ. 私も今年から参加して,ひたすら雑草を刈った.

その区画を久しぶりに見てみた.
雑草を刈った直後にはほぼ裸地となっていたものが, 木に遮られて日照の少ない場所を除き,1か月ちょっとで青々とした草地になっている. とはいっても,背たけが高い雑草はまだなくて,比較的見ためは整っている. 極相林に対応する概念として極相草地というのがあるとしたら,何か月でそれになるのだろうかと,興味がわいてきた.

それとともに,これほど早く雑草に占拠されるくらいなら, サツマイモを植えておいてもよく育つのかな,という考えが胸をかすめたが, なかなか実行に移せるものではない.


■1999/ 7/22(木)

りかりか院試勉強日記を始めた. 夏休みに入って早々に勉強を始めているらしい.さすがだ.

桃を今シーズン初めて食べた.独特のさわやかな香り,口の中いっぱいに広がる甘さ, ほのかな渋みの絶妙な取り合わせに,夢中になってしまう. ぶどうと違って,いったん皮をむいてしまえば食べるのに手間がいらないのがまたよい.


■1999/ 7/21(水)

バロックのチェンバロ曲の CD と,スペインの作曲家,グラナドスのピアノ曲の CD を買った. この2枚の間は,かなり隔たりが大きい. 前者は16〜17世紀の曲なのに対し,後者は20世紀初頭に書かれたものまで入っている. 当然,曲のスタイルもまったく違う. でも,どちらにも興味があるのが,不思議だ.

ところで,韓国ではいまどういう曲がはやっているのだろうか. やはり宇多田ヒカル系とかなのだろうか. 渡辺吉鎔先生がラジオ「アンニョンハシムニカ ハングル講座」を担当されなくなったので, わからなくなってしまった.

KDD から先月分の電話料金の請求書が来た.1回の請求金額としては過去最低の4円だった. 市内通話が1回だけだったので,こういう金額になるのは当然だが, 請求書の郵送料,振替の手数料を考えると,どう考えてもこの請求は KDD に利益にならなさそうだ. 数か月分まとめて請求するようにすればよいのに.

多めのごま油でねぎ・しょうがのみじん切りをよく炒めて, しょうゆを入れて沸騰させ,冷や奴にかけて食べてみた. ねぎ・しょうがはいつも冷や奴の薬味に使う素材だが, 炒めることで独特の風味がプラスされ,おいしかった. 油を使っているのでボリュームも十分だ. さらに,レタスをさっと炒め,エリンギを焼いて,合わせて食べた.


■1999/ 7/20(火)

朝,ふと思い立って,掃除をした.台所方面が中心だ. 特にガスこんろと炊飯器は見違えるほどきれいになった.

ホームページに extreme-dm.com のアクセス集計ツールを昨日から載せている. 広報が少ない割には,けっこういろいろな方面から見にきていただいているようで, 非常にうれしい.この場を借りてお礼を申し上げます > みなさん.

ブックマークで,たどれない分を削除するなどの変更を加えた.

ホームページ立ち上げ時に goo とかに登録したのだけれど,まだ引けてないようだ. いま検索してみたところ,fresheye では引けるが,こちらも更新がずいぶん遅れているようだ. そんなものだろうか.


■1999/ 7/19(月)

ゆうべ,平地がまだ耕作されていなくて,森などに覆われていたころのことを想像した. 自然は豊かだっただろうけれど,このあたりでは食べるものがあまりとれなかっただろうから, 生活は厳しかったのだろうと思う. そのころの人は,きっと動物や植物のことについては私よりずっと詳しいのだろうけれど, 彼らのものの考え方を理解するのは難しそうだ. そのころの社会は,いまの社会よりずっとわかりやすかったと思う. 人口密度がどれぐらい低かったのかはわからないが, 交易を除いては遠くの人とのつながりはなかったのだろうから.

とあるウェブ上の日記を読んでいて,「空腹時に買い物をすると, 食材選びが食欲に影響されてしまい,余計なものを買ってしまったりすることがあるから, 夕食後に買い物をするとよい」という意味の意見に出会った.おもしろい発想だ. しかし,私にとって,スーパーは合理的に食材を選ぶためだけの場所ではない. むしろ,食欲とたわむれるための場所なので,この意見とは一致しない. 食材を前にしてこそ,過去のおいしくできた料理のことを思い出したり, これから作ろうとする料理のことを想像したりして,楽しめるのである. 料理本・料理雑誌も,私にとっては,スーパーと同様の機能をもつといえる.

とはいうものの,売り場を一周してから食材を手にとったり, 豆腐と鶏肉のうち安い方を買うようにしていたりと, 結果としては私も相当合理的に食材を選んでいる方だと思う.


■1999/ 7/17(土)

ローヌ地方の Chateauneuf-du-Pape 1978 を飲んだ. 最近はフルボディのワインは飲んでいないので,久しぶりでおいしかった. ただ,こういう高級ワインは合わせる料理を選ぶという感じがして,難しいものだと思った.

イタリアの DOCG Asti を飲んだ.スパークリングワインだ. アルコールが少なく,くせがなく,甘い.知人によればいちごとかと合わせるそうだ. 確かにこれに合う料理は考えつかない.


■1999/ 7/16(金)

今日は研究室の中間発表の日.私の発表はそつなくこなせた. スーツを着ていったら,一部の参加者にいぶかしがられた. 他のメンバーの発表は難しいのが多かった.その中で, エコマネー(地域・使用分野が限定されている「お金」.欧米で実用化されている)関係の発表は興味深かったが, 情報学とどう関連づけようとしているのかがいまひとつわからない.

今日発表した分の予稿と PowerPoint のスライドは倉庫で公開した.

祇園祭の宵山(夜,四条通り近辺に置いてある山鉾を見にいくこと)の日だが, あいにく行けなかった.ちょっと残念だ.

夜になっても涼しくならなくなってきたが,換気扇を回すと, 窓から入ってくる風が心地よい.

最近,京都生協「ところてん」がマイブーム(死語)だ. 1個を2回に分けて食べるとちょうどよい. 涼しげだし,さっぱりした味が好きだ.


■1999/ 7/15(木)

今日は昨日の疲れが抜けていなくて,さらにバイトや,学校関係でごたごたしていたことにより,疲労困憊してしまった. 家に帰っても気は抜けないし,仕事は公私双方とも山積みのままだ. 昆虫のように,計算をせずに,感覚だけで・反射神経だけで生きられたら,幸せなのかな,と思うこともある.

もちろん,今日の一日は,自ら最善を尽して選んだことの結果なので,誰に文句をいえる筋合いもない. 一般に,自分の将来の選択肢を狭めることはリスクの高い行為となることが多い. しかし,"Nothing ventured, nothing gained" というように, いつも選択肢を保存しつつ進めるとは限らないのが, 悩ましい.

もうすぐ夏休みだ.今年の夏休みはどんな夏休みになるのだろうか. 自分でもわからないことが多いが,何かすごいことがありそうな気がする.


■1999/ 7/14(水)

今日はデジタルシティオープンミーティングに行ってきた. デジタルシティとは,「街」をネットワーク上に作って,その中をあたかも歩き回るかのように動画を表示するという技術を軸に, WWW へのリンクとか,観光情報などの提供,実際の街を歩く人の補助, 人と人とのコミュニケーションの支援を行おうとするプロジェクトだ. NTT コミュニケーション科学基礎研究所,京都大学などで構成されている. http://www.digitalcity.gr.jp/index-j.html からたどれる.

京都ではすでに四条通りの商店街がデジタルシティとなって WWW 上で公開されている. 今日は,それをめぐっての多彩な取り組みの報告,研究の途中経過,コメントなどが寄せられた. 技術的な話は前から知っていた話も多かったが,それ以外の話,とりわけ, コミュニケーション支援の観点から見た話, 行政など研究以外の分野からどう関わっていこうとしているのかといった話がおもしろかった.

リアルな世界とデジタルな世界をうまくリンクする方法として,街は, 非常に魅力があると思う.その上にいろいろなものが載せられる. もちろん人と人とのコミュニケーションとも大きく関わっていくことができる. もちろん広告だって載せられる. 4, 5年すればビジネスとして一人立ちできると思う. そのためにクリアしなければならないのは,足回りだ. マシンの速度などはもう十分なレベルに達している. ケーブルテレビとかが本格的に普及すればよいのだが,いつになることやら. ADSL もいいと思うが,価格設定が問題で当面普及しないだろう.

逆に,リアルな街をいま歩いている人を補助する方は,もう少しで技術的にはできそうな気配だ. エプソンの GPS つきの携帯情報端末も出たことだし,いろいろ遊べそうだ. もちろん参入してくる企業も多いと思う.


■1999/ 7/13(火)

この欄のタイトルを「みしっくのひとりごと」から「みしっく今日のひとこと」に変えた. あわせて,ひとことを整形する Perl スクリプトを公開した.

中間発表の原稿を提出した. 16日の中間発表ではいろいろな分野の研究内容が聞けて,楽しそうだ.


■1999/ 7/12(月)

大根とわかめのみそ汁を作ろうと思ったら,わかめを切らしていたので, 島あーさ(沖縄で食べる,海藻の一種)を入れてみた.島あーさを使うのは初めてだ. 入れてみたところ,半分みそ汁に溶けたような状態になった. うーむ.これが正しいのだろうか.本当は全然別の食べ方をするのかもしれない.

卒論の中間発表の原稿を書いている. 私と分野が違う人たちにもわかりやすいように書こうとすると,基本的な部分を中心に書くことになる. その結果,参考文献の大半が経済学の論文になってしまった.

最近は,肉を食べることをテーマにしている. 今日はハンバーグ.ハンバーグはいっしょににんじん・セロリやエリンギを焼いてしまえば副菜が簡単にできるので,思ったより手間がかからない. しかも,オーブントースターで焼き直してお弁当のおかずにすることも可能だ.


■1999/ 7/11(日)

学校の附属図書館で小倉義光著『一般気象学』第2版を購入希望していたところ,ようやく手に入った. 天気のことに触れるのは中2のとき以来だ.教養レベルの教科書で,やさしく書いてあるのがいい. 気象の現象は大気の流体力学的な運動によって起きているのだということとか, 集中豪雨とかいった,より微小なレベルでの現象も研究の俎上に上がってきているのだ,ということがよくわかった.

卒論の中間発表で,オークションについての論文を調べていて, cheating という用語の訳に悩んでしまった.要するに「ずる」なのだが, 「ずる」では何とも俗っぽい.「詐欺」とすると,原文の意味とずれてしまうので適切でない. 「いかさま」あたりがよいのだろうか.


■1999/ 7/10(土)

最近,英語に興味が出てきて,NHK ラジオ「やさしいビジネス英語」をまた聞き始めた. 講座の内容は5年前に聞いていたときとほとんど変わらないが, 聞き取り能力もそのころと変わらなかったりする(;; 最近読んでいる英語が極度に偏っているので,この講座でちょっとバランスを取り戻したい.

学校の近くの無国籍居酒屋「ヤンパオ」は,宣伝の仕方が独特だ. 学内にビラをまいたり,立て看を立てたりしている. 同店のトレードマークにもなっている「マンガ肉」を食べるかどうかはともかく, 行ってみたい気はする.

ここ1週間半ほど,右手の手首がちょっと痛くて,不安だったが, あまり右手を使わないようにしたらかなりよくなった. 体は大切にしないとね.


■1999/ 7/ 8(木)

ここ1週間ほど,天気がよい.ムクゲの花がもう咲き始めている. 夏が来たのだということをしみじみと感じる.


■1999/ 7/ 7(水)

「七夕コンパ」.食べ物は,そうめん,チキンライスなど. 意外にも参加者が多く,みんなノリがよかった. そうめんのつけつゆが,こくがあっておいしくできていた.ワインは,赤2本, 白1本を空けた.中でも,赤の AOC Cotes du Roussillon Village のは評判がよかった. 味のバランスがとれていて今日の場に合っていたと思う. 赤の AOC Chinon のもフルーツの香りがして悪くなかった.


■1999/ 7/ 6(火)

北白川のベーカリー,ドンクで買ったバゲットを朝食に食べた. ドンクのと比べると,GRANDIR のフランスパンは皮が薄いという特徴がよくわかった. さらに,下鴨の Les bles d'or でもバゲットを買った.この店のは, もっちりとしていて素朴な甘みのする中身が個性的だ. 反面,皮の香りはいまひとつだった. どれか一つを選ぶなら,私は GRANDIR を選ぶ.

フランス語の授業で,フランスのテレビニュースを見せてもらった. フランスではバカロレア(大学入学資格検定試験)の真っ最中らしい. アナウンサーやバカロレアの受験者が登場していたが, フランス語の学習を始めた去年に比べてフランス語の音に慣れてきたような感じがした. まだほとんど内容は理解できないものの,言葉の端々に聞き取れる個所がある. あと3, 4年すればわかるようになるのだろうと思うと,わくわくする.


■1999/ 7/ 4(日)

今日は学校のとある研究室でやっている植物採集会の日. 前日まで天気が不安だったが,ふたを開けてみると, 晴れていながら暑くないという,絶好のハイキング日和となった.

会場では,多様な木やキノコ,その他の植物があって,楽しめた. よく目にする木がニセアカシアだとわかったり, サカキ・ヒサカキ・カナメモチ・ツバキの区別のしかたを覚えたりと, 収穫が多かった.ウスノキの赤く五角形をした実や, 未熟ですっぱいナツハゼの実, コシアブラの香りのよい葉を試食できたし,シキミの実つきの枝や, 粗い毛のあるナツハゼの葉も採集できた. そういう意味でも収穫は多かった.

その後,久しぶりに浄土寺馬場町のパティシェール・オオマエへ. ここは素朴なケーキからムース主体のケーキまで幅広い分野をカバーしていながら, 完成度の高いケーキを提供する店だ.

夕食を食べながら,NHK FM の「クラシックリクエスト」を聴いた. 2曲目くらいにシューベルト「ロザムンデ」がかかった. この曲は,私の中学・高校時代を最も華やかに彩った曲として, 思い入れのある曲だ.そのころのことが一挙に思い出された. それと同時に,いまこの曲を聴いている人たちや, 全く時代も場所も違うところでこの曲を聴いた・聴くことになる人たちのことに思いをはせた. その人たちと私との間にあるつながりがとても大切なものに感じられた.

ベートーベン「月光」も懐かしい.しかも演奏が上手なので,感動する. ピアノという楽器の魅力を再確認した.


■1999/ 7/ 1(木)

河原町丸太町のケーキ屋さん「TiTi」に行った. ここはりかりかに教えてもらったお店だ.ココナッツのムースを食べた. ムースを口に運んでみると,ココナッツの香りが意外にも強い. 泡の柔らかい口当たりの中に,ココナッツの繊維が交じっていて, 不思議な食感だった.上に載っているマンゴーとの相性もよい.

とびうおを4尾買った.いきがよかったので,刺身にしてみたが, 身が細く薄いので,食べられる部分がかなり少なくなってしまった. こりこりしていて,味がよかった.1尾は塩焼にした.食欲をそそる匂いだ. 残りの2尾は煮付けてみたが,皮が縮んではがれてしまい, 身も崩れてしまった.結局,とびうおは塩焼にするのが一番よいようだ.


←1999年6月  1999年8月→

★ひとこと目次 ◎ほーむ