1999/12/17(金)
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★Internet Week 99 私的レポート - 目次 ◎ほーむ
JEPG/IP(日本インターネット技術計画委員会)主催の IP Meeting 1999 に参加.
ワールドポーターズの西側にも Provence のワイン屋さんが2軒見つかった.
■IP Meeting 1999
村井純さんが世界の情勢を報告.
- やっと IPv6 の運用,permanent な assignment が始まった.
- Vint Cerf がラフコンセンサスで政策を決める ISTF を始めた.
- ISOC がキャッチフレーズ "Internet is for Everyone" を決めた.
- AIII
- IETF や ISOC で日本もリーダーシップをとってほしい.
JPNIC からは新しく制定する紛争解決ポリシや ICANN の動向などについて報告があった.
JPCERT/CC の山口英さんは例年どおり.CERT/CC によれば,セキュリティホールの情報が bugtraq ML に流れると,普通72時間以内にアタックが起こるという結果が出たという. ほかに,
- anonymous FTP の書き込み可能なディレクトリは非合法なファイル授受に使われることが多いので注意する.
- チャットつぶしなどの DoS がある.
- 今後,いまより detail にわたった情報開示をするようになる予定なので, そのためのポリシーをいまつくっている.
- JPCERT/CC は政府の外郭団体ではない.NGO, NPO である.
6bone-jp の加藤朗さん.
- DNS は AAAA レコードから A6 レコードへ.
- 複数の割り当てられたアドレスのどれを選ぶのか?
- 今年は ping とか traceroute 以外のアプリケーションが使われはじめてきて, おもしろくなってきた.
- 村井さん: ここにいる人は IPv6 の運用ができるという意味の IPv6 readiness を持っていることが責任なのではないか.
DNS の非英文字対応について田代さんから報告. このトピックはアジアで動きが激しい.UTF-5 を使う iDNS のドメイン名はすでに台湾では10万も登録されているという.その iDNS をたたき台として IETF の IDN-WG が発足した.別に CNRP (Common Name Resolution Protocol) WG があるほか,.jp.io のような商用サービスもある.
個人的には,英文字以外が入るようにするという方向にはひとまず賛成だけれど, ドメイン名はそもそもどういう役割のものであるべきかという問題がからんでくるから, いろいろな意見があることと思う.
IP telephony について.企業の内線を代替するのに活用されている. これからのトピックとしては VoIP over CATV, over wireless, over xDSL. どちらにしても夜は利用が集中するので品質に課題があるとのこと.
警察庁「サイバーポリス」の方から不正アクセス禁止法, ハイテク犯罪(名前がかっこ悪すぎ)について解説があった.
その他,Y2K, JP-Mbone, マルチキャストのデモンストレーションを行っている J/Splash, JB/WIDE(JGN でやっている研究ネットワーク),マルチホームワークショップの報告など.
WIDE 合宿ではついに v4 禁止になったという.最近は Windows でもまともに v6 スタックが動くようになったというので,そろそろいい時期かもしれない.
でも Windows2000 には標準では v6 スタックはついてこないらしい.
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